山手英介はバンド「ROCKHEAD」のベースとしてロックミュージシャンを目指していたが人気が出ず、ついにその道を諦める。フレンチレストラン「le petit chou」のオーナーである母親・華子に「30歳までにメジャーデビュー出来なかったら店で働く」ことを条件に音楽活動をしていたため、英介は実家に帰り料理をする意思を伝えるが、華子は突然死してしまう。 英介は華子の意思を継ごうと「le petit chou」を再開させる決心をするが、父親・太朗がレストランの権限を敏腕実業家・麻生時男に譲っており、店は麻生の手により大胆な改装をされ店名も「GASTEREA」(ガステレア)へと変わり、かつての面影はなくなっていた。そこで英介はかつてバンドで練習をしていた倉庫を改装しレストランに仕立て上げ、かつてのバンドメンバーたちと華子の元で働いていた海老名睦子を店員に加え新生「le petit chou」を開店する。 しかし、コンセプトも定まらず客が集まらない。麻生との対決に敗れ店名を奪われると「ハラペコキッチン」と改名、敷居を下げて誰でも食べられるフレンチレストランを目指し、方向性の迷走やメンバー間の対立もありながら少しずつ軌道に乗せていく。また、英介と知り合った農園の娘・千絵は彼のことを意識し始め、英介とレストラン経営に反対していた恋人のまりあとの関係も変化していく。 しかし突然、大家がレストランを認めず店をたたむように命令し、それを機に英介は麻生の誘いであるフランス修行の話に乗る。修行の間メンバーたちは麻生の下で働き、その後また共に働くことを約束するも、社会に適応できず仕事はすぐに辞めてしまう。英介は、フランス修行に目的を見いだせなくなり、大家を自慢の料理で説き伏せ、店のファンたちに励まされて再び倉庫でレストラン「HUNGRY」を始めるのだった。

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