2024/02/16
r.y6
卍解(ばんかい)というのは、2001年から2016年まで週刊漫画誌「少年ジャンプ」で連載が続いた「BLEACH」の作品内に出てくる言葉です。
この作品は圧倒的な人気を博し、2000年代のジャンプを支えた「ONE PIECE」、「NARUTO」と共に三本柱と呼ばれ、2022年7月時点で国内のシリーズ累計発行部数は国内のみで9000部を越えています。
改めてBLEACHにおける「卍解(ばんかい)」とは、一体どういったものなのかについて詳細を振り返ってみましょう。
死神であれば誰でも使える技というわけではありません。実力のある死神だけが使うことが可能です。才能を持つ死神でも10年以上の鍛錬が必要であるといわれています。
卍解を習得しているのは、剣八以外の隊長と、副隊長以下でも数人が習得しています。
卍解をすることで、戦闘能力が高くなることが判明しており、一般的には始解の状態から5倍から10倍に増幅すると見られています。
数多くの登場人物がいるBLEACHですが、そのなかでも卍解がかっこいいキャラ5選を見ていきましょう。
キャラによって卍解の特殊能力や、特徴に違いがある点が作品の人気の理由の1つではないでしょうか。
この作品の主人公である黒崎一護は、オレンジ色の髪の毛と茶色い瞳に特徴があり、才能は「視える」「聴こえる」「触れる」「喋れる」「憑かれる」というハイスペックぶり。
そんな黒崎一護のかっこいい卍解は「天鎖斬月」といって、霊力を凝縮して攻撃力を維持したまま、高速移動と斬撃が可能。
卍解の能力解放により、刀は漆黒に染まり長い日本刀に変化を遂げ、黒崎一護自身は、斬月の黒いロングコートのような死に装束へと変化します。
阿散井恋次は護廷十三隊六番隊副隊長です。赤く長い髪の毛を後ろで結び、大きな入れ墨が外見の特徴となります。
卍解の名前は「狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)」。能力が解放されると斬魄刀は、巨大な蛇の骨のような形に変化し、自身は狒狒の骨と毛皮を纏った姿へと変化。
劇場版のアニメでは、その巨大な体を活かして味方を乗せて移動するという場面が度々出てきました。
朽木ルキアは、任務中に黒崎家に入り込んだことで黒崎一護と出会い、虚に襲われた黒崎一護を庇って重症を負い、死神の能力を与えたことで、自身の能力の殆どを失ってしまいます。
黒崎一護の活動サポートをしていますが、自身が持つ卍解は「白霞罸(はっかのとがめ)」といって、周囲を凍らせることで敵が真っ白に凍り付くというもの。
能力を解放すると朽木ルキアは、髪飾りを付けて着物を纏い氷像のような姿に変化する点が「かっこいい」といわれています。
京楽春水は、京楽家の次男という上級貴族の身分で、連載当初は八番隊隊長を務めた経歴を持ち、現在は一番隊隊長に就任しています。
隊長の羽織の上には女性物の着物を羽織って、女性物の長い帯と合わせることで、外見の派手さを狙っているようです。
卍解は、「花天狂骨枯松心中(かてんきょうこつからまつしんじゅう)」といって、男女が心中する時の流れを4つの段階に分けストーリーに見立てた技を繰り出すというもの。
発動してしまうと敵も自身も、その術から逃れることができないという特徴を持っています。
山本元柳斎重國は護廷十三隊の創設者で総隊長という肩書を持ち、顔には大きな十文字の傷と膝にかかるくらいの長さの髪が外見の特徴です。
卍解の名前は「残火の太刀」といって、刃や自身の周辺も炎で包み高温での攻撃を行い、最終的には刃が黒く焦げた状態に変化します。
長時間に渡り卍解を解放すると、戸魂界そのものを滅しかねないと、周囲から恐れられているのです。
ブリーチの登場人物が卍解をするにあたり、能力使用者は解号と呼ばれる呪文のようなものを唱えることが必要です。これはキャラによって異なります。
ここでは、登場人物や部隊別の始解や卍解のセリフを見ていきましょう。
黒崎一護は、常時始解の状態を維持しているため、始解を発動するというセリフは存在していません。卍解をする時の解号は「天鎖斬月」。これは、斬魄刀の名前と同じものになります。
一番隊の隊長で、創設者でもある山本元柳斎重國の卍解の解号は、「万象一切灰燼と為せ(ばんしょういっさいかいじんとなせ)流刃若火」です。
一番隊副隊長である雀部長次郎忠息の始解のセリフは「穿て、厳霊丸」、卍解の際には「黄煌厳霊離宮(こうこうごんりゅうりきゅう)」となります。
二番隊の隊長の砕蜂は雀蜂という名前で、始解セリフは「尽敵螫殺(じんてきしゃくせつ)雀蜂」。卍解の解号は「雀蜂雷公鞭」です。
二番隊の副隊長を務める大前田希千代の、始解セリフは「打っ潰せ五形頭」。卍解の解号は作品内では登場していないため判明していません。
三番隊隊長の市丸ギンの始解セリフは「神鎗」で卍解の解号は「射殺せ神鎗」です。
副隊長を務める吉良イヅルの始解セリフは「面を上げろ侘助」となっていますが、作品の中で卍解を行っている場面が登場しておらず解号は判明していません。
第三席次にあたる戸隠李空の始解セリフは「巻きて昇れ春塵」となっています。
第五席次にあたる吾里武綱の始解セリフは「吹鳴らせ虎落笛」で、第六席次にあたる片倉飛鳥の始解セリフは「打ち消せ片陰」です。
第三席次以降の卍解についての情報は、誌面で発表されていません。
四番隊隊長は卯ノ花烈で、始解の名前は「肉雫唼」というのですが、始解セリフについては作品中で触れられていません。卍解の名前は「皆尽」ですが、解号についてはこちらも不明です。
副隊長を務める虎徹勇音の始解セリフは「奔れ凍雲」となり、第七席次にあたる山田花太郎の始解セリフは、「満たせ瓠丸」となっています。
護廷十三隊・四番隊は、卍解の解号自体がストーリー内部で登場しておらず、辛うじて隊長の卯ノ花烈の卍解の名前のみが判明している状況です。
BLEACHの登場人物は卍解した際に、能力が最も高くなると10倍にまで上がることは既に紹介しましたが、各々の卍解能力詳細について紹介します。
黒崎一護の斬月を卍解時の能力は、霊力の全てをその小型な卍解に凝縮することが可能。
これは、卍解の強力な攻撃力を維持しながら、超スピードの斬撃ができるというアドバンテージがあるのです。
小型に凝縮するメリットは、長時間天鎖斬月の形態をキープできる耐久力の高さが、その能力だといわれています。
そして必殺技「月牙天衝」を発動することで、刀に黒崎一護の霊力を食わせることにより、斬撃を巨大化させて飛ばします。
朽木ルキアの袖白雪を卍解時の能力は、天地を凍らせるだけではなく合わせ技で「次の舞・白漣」を発動することでハイダメージを狙います。
刀で4か所の地面を突き刺し、巨大な凍気を雪崩のように放出させることで、広範囲への影響を与えることが可能です。
阿散井恋次の蛇尾丸を卍解時の能力は、魄刀の攻撃力が高まるだけではなく、霊体が複数のパーツで構成されていて、これを分離したり結合したりすることが可能。
この柔軟さは、敵に捕らえられにくくなるという特徴も保有しています。
斑目一角の鬼灯丸を卍解時の能力は、大きな斧に似た形の3つ刀に変化し、1つは必ず班目一角の背後にあって、残りの2つを両手で持つ二刀流で戦うというもの。
3つの斧のような形の刃は大きさが全てバラバラで用途に合った使い方が出来る分有利なのです。
山本元柳斎重國の流刃若火を卍解時の能力は、東西南北の4つの攻防形態を有していて、一振りで全てを焼却する力があります。
ややともすると、尸魂界を滅ぼすことも可能であると知られていて最強の名に相応しい能力であるようです。
ここまでで説明したように多種多様な卍解があるのですが、その強さをランキング形式で並べてみました。誰がランクインするのでしょうか。
卍解の強さランキングの第5位は涅マユリ。護廷十三隊においては技術開発局の局長と第十二番隊隊長を務める実力者。
卍解の名前は「金色疋殺地蔵」といって、鞘から虫のような身体に赤子のような頭を持つ不気味な生物を召喚するというもの。
周囲182メートル範囲に、致死毒をバラまくのですが、毒の抗体を作らせないために毎回毒のブレンドを変えるという用意周到さを持っています。
身体からは複数の刃を出すことができるため、隙がない強さであると評価されているようです。
第4位は京楽春水の卍解「花天狂骨枯松心中」。敵も味方も恐れている卍解ですが、デメリットとしては、敵も味方も巻き込んでしまうという点があるため、強烈な能力ではあるものの、4位止まりとなりました。
第3位は兵主部一兵衛です。元からユーハバッハから「特記戦力の1人」に数えられていて、BLEACHにおいてはかなり強いことは確かな存在。
凄まじい霊圧を発しながらの卍解「しら筆一文字」は、存在そのものを、兵主部一兵衛が書いた存在へと書きかえてしまうのです。
単に傷を負っただけであれば、治療をすれば治りますが、この卍解は、存在を塗り替えるというのは、ある意味恐ろしいものではないでしょうか。
第2位にランクインしたのは朽木白哉。卍解の名前は「千本桜景厳」といって、詠唱と共に斬魄刀空手を離すと、刀は吸い込まれるように地面に消えた後で、足元から千本もの刀身に変化。
さらに刀身は、舞い上がりながら更なる刀身を出していき、最終的には数億に達するんだとか。
これらの刀身は縦横無尽に操られるため、攻防どちらの側から見ても隙がないというメリットがあります。
攻撃力に全振りしているため、スピードは変わりません。
第1位は、やはりこの人物。山本元柳斎重國は、一番隊隊長と総隊長を兼任するという前代未聞の肩書きを持つ史上最強の死神。
自身でもその強さを自覚していて、「自分より強い死神は1000年以上生まれていない」と断言し続けてきました。
その卍解である「残火の太刀」を使おうものなら、触れたものを焼失させるだけではなく、天候も左右させる能力があり、尸魂界中で異常乾燥を発生させたことも。
刃の内部に、爆発的な攻撃力と破壊力を持つ特徴のある卍解は誰もが納得する強さを持ったキャラなので1位になるのも頷けますね。
2000年代から2010年代のジャンプの人気を支えてきた漫画「BLEACH」には、たくさんの能力を持った死神が登場し、彼らが持つ卍解も十人十色。
ひとつずつ見ていくと、キャラの特徴に沿った斬魄刀や、始解や卍解があり、そのセリフがとてもかっこいいという理由で作品も人気を博したのです。
また、卍解は実力者のみが使えるため、キャラによっては作品中で解号している場面がないケースも。
漫画の連載は2016年に終わりましたが、今もネットでは独自のランキングが制作されていたり、深堀のサイトが作られていて、その魅力が伝わってくるようです。
これまで、読んだことがない方もある方も、「BLEACH」を今度読んでみてランキングを作ってみてはいかがでしょうか。
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人気漫画「BLEACH」は、家族を守り、悪霊の「虚(ホロウ)」を倒すために死神代行となった高校生である黒崎一護と、仲間達の活躍を描くストーリー。
卍解というのは、死神が持っている特殊な刀である斬魄刀を使った戦術のうちの1つです。能力解放の最初の段階を始解というのですが、卍解は最終形態の段階を指しています。
卍解を使用するキャラは黒崎一護、朽木ルキア、阿散井恋次、班目一角、山本元柳斎重國、砕峰、市丸ギン、卯ノ花烈、朽木白哉、京楽春水、東仙要など各々が独自の技を駆使します。