2024/02/16
r.y6
灰原哀は、1994年刊行開始の青山剛昌原作による日本の推理漫画『名探偵コナン』の登場人物です。
黒の組織によって少年化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく推理漫画で、1996年からテレビアニメが放送開始されています。
2021年10月時点で単行本の全世界累計発行部数は2億5000万部を突破している、大ヒット漫画です。
灰原哀の本名は宮野志保と言います。灰原哀も、工藤新一と同じように、薬によって身体が幼児化した人物です。
幼児化した経緯は、後述しますが、工藤新一が幼児化したことを知っている数少ない人物の一人です。宮野明美という姉がいます。
『名探偵コナン』の登場人物の中でも非常に人気の高いキャラクターで、女性キャラクターの中ではダントツの1位です。
灰原哀の実年齢は18歳で、工藤新一より学年は一つ上です。
国籍は日本ですが、父親が日本人、母親が日本人とイギリス人とのハーフであるため、クォーターです。
「灰原哀」の名前は、阿笠博士が命名しました。
「コーデリア・グレイ(グレイ=灰)」と「V・I・ウォーショースキー(I=あい)」から組み合わせ、博士は「愛」としようとしましたが、本人の希望で「哀」になりました。
作者は、灰原哀の哀はシャーロック・ホームズに登場し、名探偵を出し抜いた唯一の女性として描かれている「アイリーン・アドラー」から取っていると明かしています。
灰原哀は、両親、姉共に「黒ずくめの組織」のメンバーで、コードネームは「シェリー」でした。
| |
続いては、灰原哀の性格について詳しく見ていこうと思います。
灰原哀は、もともと18歳という年齢もありますが、落ち着いており、クールであり冷めている印象が強いキャラクターです。
小さなころから一人で行動する事が多かった灰原哀は、集団行動が苦手で、少し人とは距離をとるようなシーンも多く見られます。
それでも、作中で、人との関りが増えるにつれ、徐々に、周囲とも打ち解けてきた印象があります。
ミステリアスで格言めいたニヒルな言い回しが多く、特にコナンに対しては皮肉を呟くことも多い印象で、皮肉や洒落にならないジョークを言うこともしばしばあります。
しかしながら、
など、本来の彼女は、基本的には他人を思いやれることのできる女性です。
続いては、灰原哀の担当声優について、詳しくご紹介していきます。
灰原哀の声を担当しているのは、大人気俳優の林原めぐみさんです。
林原めぐみさんと言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』で綾波レイ、『ポケットモンスター』でロケット団のムサシ、『らんま1/2』の女らんまなど、数多くの人気キャラクターの声を担当しています。
90年代の声優ブームをけん引した声優で、アイドル声優的なポジションにいました。また、声優(個人)として初めてシングル・アルバムの両方でオリコンウィークリーチャートTOP10入りを果たしたこともある方です。
『名探偵コナン』の作者、青山剛昌は、キャラを作っていると、こう描けばこれくらい人気が出るだろうなって、だいたい予想できるが、灰原だけは予想をはるかに上回る人気ぶりであると語っています。
そして、その人気の要因の一つとして、林原めぐみさんの声が大きいとも話しています。
『名探偵コナン』は、2006年以降、実写版ドラマが読売テレビ制作・日本テレビ系でスペシャルドラマが4作、連続ドラマが1作放送されています。
スペシャルドラマの2作目には、宮野志保(シェリー)を香椎由宇が演じました。また、灰原哀は、柴田杏花が演じましたが、声は林原めぐみが担当しました。
続いては、灰原哀の過去について、詳しく見ていこうと思います。
先ほどもご紹介した通り、灰原哀は「黒ずくめの組織」のメンバーで、コードネームは「シェリー」でした。
生後間もなく事故死した両親の研究を引き継ぎ、毒薬「APTX4869」の開発に携わっていた科学者でした。毒薬「APTX4869」は、工藤新一が黒ずくめの組織に飲まされ、幼児化した原因となった薬です。
毒薬「APTX4869」は、もともと毒薬として開発されたものではありませんでした。しかし、マウスを使った実験ではそのほとんどが死に至るうえ、体内から毒物反応が出ないという、完全犯罪用の毒薬としても利用できることが判明しました。
また、マウス実験の際、1匹だけ死亡せず体が小さくなった例がありましたが、組織には報告していませんでした。
灰原哀には、宮野明美という姉がいました。
両親が黒の組織に属していたため、妹の宮野志保(灰原哀)とともに、黒の組織に所属していました。しかし、黒の組織の仕事などに関与せず、日本で一般人と同じように生活していた。
常に監視される状態でしたが、自由度は高かったようです。
しかし、組織の命令でアメリカに留学していた妹を組織から抜けさせる為に、組織の仕事「10億円強奪事件」に手を染めてしまい、組織により抹殺されてしまいました。
姉の宮野明美が組織に抹殺され、更にはAPTX4869を暗殺に使用されるようになるなど、組織に対して強い不信感を持ち始めた宮野志保(灰原哀)は、APTX4869の研究を中断するという対抗手段に出ます。
それに業を煮やした組織は、研究所のガス室に監禁し、彼女を抹殺しようとします。
宮野志保は、組織に殺されるくらいならばと隠し持っていたAPTX4869を服用して自殺をはかりましたが、死に至らず、工藤新一と同じく身体が幼児化しました。
そこで、部屋にあった、小さなダスト・シュートを通って外へと脱出したのです。
APTX4869により、工藤新一の失踪が幼児化したことであると推測していた宮野志保は、工藤新一を頼って工藤家に辿り着きましたが、門前で倒れてしまいます。
それを発見した阿笠博士に保護され、それ以降、正体の露見を防ぐため、灰原哀として生活を送るようになりました。
作中では灰原哀の手によりAPTX4869の解毒剤が作られていますが、まだ試作品の段階であり、コナンがそれを使い、工藤新一の姿に戻っては、また幼児化してしまったりと言う状況です。
また、中国のお酒、パイカルを風邪気味の時に飲むと、元の体に戻る事も分かっています。
コナンは何度も工藤新一の姿に戻っていますが、灰原哀は大人の姿に戻った事はあるのでしょうか。
灰原哀は、今まで作中の中で大人の姿に戻った回数は2回だけです。
コナンと灰原哀が、学校からの帰り道で路上に停めてあった、物珍しいクラシックカー「黒ポルシェ356A」を発見し、灰原哀は『ジンの愛車もこの車なのよ』と明かすと、コナンは黒の組織の動向を調べるため、車中に盗聴器と発信機を仕掛けます。
ジンの会話の中から組織の”ピスコ”がホテルで何者かを始末しようとしている情報を掴み、ホテルぬ向かう二人。
しかし、発信機と盗聴器をジンに見破られ、さらには、車内に残されていた”赤みがかった茶髪”を発見したジンは、組織の裏切り者であるシェリーの仕業であると誤認します。
灰原哀は、ピスコによって連れ去られ、酒蔵に監禁されてしまいます。その際、脱出するためにパイカル酒を飲み大人の姿に戻りました。
キャンプ場に訪れた少年探偵団たちは、キャンプ場で遺体を埋めようとする犯人を発見します。その場にコナンはおらず、コナンに助けを求めますが、コナンの携帯の電池が切れてしまいます。
口封じをしようと追ってくる犯人から逃れるため、灰原哀たちは山小屋に隠れますが、犯人に閉じ込められ、火をつけられてしまいます。
そのとき、灰原哀は解毒薬を使い、大人の姿になり扉をぶち破り、脱出する事に成功しました。
コナンたちは、ベルツリー急行という豪華列車に乗る事になり、シェリーが乗車していることを聞きつけた組織が、灰原哀の殺害計画を立てます。
コナンは、ベルツリー急行に怪盗キッドが乗り込んでいる事を見抜き、キッドに宮野志保に変装し、組織が仕掛けた爆弾によって宮野志保が死んだように偽装してくれるように依頼したエピソードです。
宮野志保の姿になったのは、変装した怪盗キッドで灰原哀ではありません。
『名探偵コナン』のキャラクターで、人気キャラクターである灰原哀についてご紹介してきました。
コナンと同様に体が子供になってしまった彼女ですが、実は、彼女こそ、コナンが幼児化してしまった薬・毒薬「APTX4869」の開発者でした。
黒の組織に対し、不信感を持ち、薬の開発を止めたことにより、組織から命を狙われた人物でもあります。
ミスタリアスで、背負っているものが大きく、多くの人を惹きつける魅力あるキャラクターであることが分かりました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
| |
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局
それではまず、灰原哀についてご紹介します。