家路久(いえじ・ひさし)/木村拓哉証券会社のサラリーマン。単身赴任先でのある事故により、直近5年間の記憶が曖昧になってしまう。超エリートだったが、事故後は暇な部署に異動。今は心優しく、料理が上手な男に。 だが、記憶を失う前は、上昇志向が強く、人を蹴落とすこともなんとも思わない、冷徹な男だった。 妻と4歳になる息子がいるが、顔は仮面に見えており、ふたりに対する愛情があるのかすらわからない。別れた妻子のことは覚えているのだが・・・。

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