「神のみぞ知るセカイ」のあらすじや感想は？漫画とアニメの違いは？

神のみぞ知るセカイは、週刊少年サンデーで2008年19号から2014年21号まで連載されていた作品で、ジャンルとしてはラブコメディです。

ギャルゲーをモチーフとしていて、主人公が周囲にいる様々なタイプの女性を口説いていくというストーリー。

この作品は2007年32号に掲載された読み切りの「恋して!?神様!!」が原型になっています。連載が開始された2年後の2010年11号の増刊号で「神のみぞ知るセカイ プロトタイプ」というサブタイトルで再掲載されました。

さらに、その後ムックブックである「神のみぞ知るセカイ 神ヒロイン完全攻略ブック」に収録されているのは、ファンには嬉しいサービスですよね。

神のみぞ知るセカイの作者は、若木民喜(わかきたみき)さん。1972年5月9日生まれで大阪府出身です。

京都大学文学部を卒業するという高学歴で、大学在学中の21歳の時に「小学館新人コミック大賞」で入選を果たしています。

大学卒業後は就職をせず、実家で引き籠り生活を5年程していましたが、27歳の時に漫画家のアシスタントをするために上京し、将来に不安を感じつつ漫画活動を継続。

2004年に掲載された作品が連載されることになり、33歳で「聖結晶アルバトロス」で初連載がスタート。受賞から連載開始まで13年もかかった珍しいタイプの作家です。

その後、2008年から「神のみぞ知るセカイの連載」が開始されることに。現在はビッグスピリッツで「結婚するって、本当ですか365 Days To The Wedding」を連載しています。

神のみぞ知るセカイは2008年19号から2014年21号まで連載されており、話数は268話となります。

漫画の中では「FLAG.XX」というように話数をFLAGを頭に付けたカウントをする独特なタイプ。

作品の略称は「神のみ」で、コアなファンからはネットで「神汁」、「神セカ」と呼ばれることも。

神汁の由来はテレビアニメ化された時にシャレで「神の味噌汁」にかけて使われるようになったんだとか。

これまでテレビアニメ化はテレビ東京で3回に渡り行われています。第1期は2010年10月6日から12月22日まで。第2期は2011年4月11日から6月27日まで。

第3期は2013年7月8日から9月23日までとなり、各々12話ずつで第3期は、本編は12話で、特別編が1話追加されています。

声優は、主人公の桂木桂馬を下野紘さん、エルシィを伊藤かな恵さん、ハクアを早見沙織さんが演じました。

なお、原作者の若木民喜さんが第1期FLAG10.0において声優としてカメオ出演していたことが話題を呼びました。

主人公の桂木桂馬は、ギャルゲーが趣味の男子高校生。その腕前は、かなりのもので「落とし神」の異名を持っています。

ある日「攻略してほしい女がいる。無理なら絶対に返信しないように」という挑戦的なメールを受取り、何も考えずに返事をすると、突如出現したのが地獄からやって来た悪魔のエルシィという少女。

エルシィは「駆け魂」の捕獲を依頼してきました。その方法は、取り憑かれた人間を恋に落とし心のスキマを埋めること。というリアル恋愛ゲームだったのです。

桂木桂馬はゲームの2Dの女性が好きなだけで「現実の女性とは関わり合いを持ちたくない」と断ろうとします。

しかしメールに返信した時点で、契約は成立しているため、リアルな女性を攻略する日々が始まる、というストーリーです。

神のみぞ知るセカイは、数年連載が続いているのですが、「マンガペディア」を見ると各編ごとのあらすじが分かりやすく掲載されています。

読んだことがある方でも、おさらいできるので時間のある時に読み返してみるのも良いでしょう。

テレビ東京のホームページでは、アニメの話数ごとに、あらすじが作られています。アニメの1話は、漫画本編の何話分も入っているため、マンガペディアと使い分けても良いかもしれません。

ゲームの一環で次々に女性を口説いてく、という設定は普通に考えるとハーレム感が満載になりそうですが、ギャグテイストも大きいからか「ハーレム感がないハーレムもの」という感想が寄せられています。

主人公の桂木桂馬はゲームのヒロインや攻略対象の心の機微は敏感に察する能力は高いのですが、女心には疎いため、ハーレムに成り切れないという背景が関係しているようです。

レビューサイトを見ると、「神に相応しい作品」という絶賛コメントもあります。全シリーズを通して思い出深い作品であると、懐かしさを持っている人も多いようです。

主人公の桂木桂馬は、眼鏡を外すと美少年で成績も優秀、ギャルゲーもかなりの腕前という、ハイスペックな設定ですが、現実の女性を「低次元」、「理不尽な奴ら」と切り捨てる残念な一面を持つ人物。

しかし、時間の経過と共に「なぜか不思議と素敵に見えてしまう」という、読破した人ならではのコメントも。作者としては、こういった読者の心境の変化には、「してやったり」といったところではないでしょうか。

イラストのテイストも可愛いので、「アニメにハマるきっかけとなった作品の1つ」であるという感想も寄せられています。

ネタバレになりますので、あまり多くは紹介できませんが漫画とアニメでは結末が違うという点が挙げられます。

具体的には、漫画では桂木桂馬が、小阪ちひろに告白をすると「死ねば!」とバッサリ。それでも後を追いかけてきた小阪ちひろに「お茶でもいかん?」と誘われます。

その先については描かれてはいないものの、2人の間には進展が見込まれるためハッピーエンドと言っても良いでしょう。

アニメ版の最終回は、明確に誰かと恋に落ちるというような最後ではありません。連載が続いていたので、どうしても中途半端になりがちです。

ギャルゲー風に言えば、アニメ版の最終回はバッドエンドということになりますね。

動画サイト「U-NEXT」では第1期と第2期が提供されています。動画配信数は26万本以上で、その内見放題が23万本以上となります。

無料31日間のお試しサービスがあって、有料会員になると毎月1200ポイントの還元や、電子書籍のレンタルも展開する幅広いサービスが特徴です。

動画サイト「FOD」はフジテレビが展開している動画サイトで、有料会員のFODププレミアムになると、8万本以上の動画ラインナップを提供中。

FODも、初月無料のサービスが存在しており、会員になるとFODのポイントが還元される仕組みになっています。フジテレビの番組が好きな方向きと言っても良いでしょう。

動画サイト「Amazon Prime Video」は、ECサイトAmazonのポイントで単話ごとに購入することが可能です。

また、エピソード1を無料で視聴することができるので、会員になる前に視聴してから、購入するかどうかを決めても良いかもしれません。

Dアニメストアは、ドコモが展開している動画サービス。もちろん、お持ちの端末がドコモではなくても、dアカウントを取れば、視聴することができます。

どちらにせよ、最初の月は無料で見放題となるため、アニメが好きな方であれば検討してみてはいかがでしょうか。

これまで3期に渡りアニメかされてきた神のみぞ知るセカイですが、アニメ順番については基本的には第1期(2010年)、第2期(2011年)と順番に進んでいきます。

第2期の後にOVAの「神のみぞ知る世界4人とアイドル」、2012年のOVA「神のみぞ知る世界 天理編前編、後編」があり、アニメ第3期(2013年)に続くのですが、OVAはスピンオフのような扱いとなるので、視聴しなくても話が飛ぶことはありません。

ベーシックに楽しむのであれば、アニメ順番として第1期～第3期を順に視聴すると良いでしょう。

さらに3期の後にもOVA「マジカル☆スターかのん100%」があります。OVAを見ることで、微妙な繋がりがあって更に楽しめるというものになっているため、可能であるなら視聴しておきたいものですね。

神のみぞ知るセカイは、若木民喜さん原作の漫画で2008年から2014年まで週刊少年サンデーで連載されたラブコメディ。

全268話で、話数の前に「FLAG.」が付くことが特徴です。実は2007年に読み切りで書いたの「恋して!?神様!!」が連載化されることになりました。

漫画は人気を博し、これまでに3期に渡りアニメ化されています。既に様々な動画サイトで見ることが可能です。

気になるあらすじは、マンガペディアやテレビ東京のアニメ公式サイトで読んでから漫画を読むと捗るのではないでしょうか。

漫画とアニメでは結末に違いがあるので、どちらも楽しめます。アニメを見る順番は第１期から3期まで順番に見れば、本編の時系列に問題はありません。

第2期の後にOVAの「神のみぞ知る世界4人とアイドル」、2012年のOVA「神のみぞ知る世界 天理編前編、後編」があって、スピンオフを視聴することで、もっと楽しめること請け合いです。

どちらも楽しめる神のみぞ知るセカイを、秋の夜長に楽しんでみませんか。