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    適応障害の症状とは?なりやすい人や治し方・接し方は?うつ病との違いは?

    芸能人でも適応障害になっている方がいますが、自身や身近な人が適応障害にならないとも限りません。そこで今回は、適応障害の症状やなりやすい人などについて探ってみたいと思います。また、適応障害の治し方や接し方、うつ病との違いについてもお伝えします。

    適応障害の症状とはどんなもの?

    芸能人でも適応障害になっている方がいますが、自身や身近な人が適応障害にならないとも限りません。

     

    ところで、適応障害とはいったいどういうものかご存じでしょうか。まず、適応障害についてご紹介します。

    社会生活に支障をきたす

    適応障害とは、自分の置かれた環境にうまく慣れることが出来ず、生活の中で生じる日常的なストレスにうまく対処することができない結果、抑うつや不安感などの精神症状や行動面に変化が現れて社会生活に支障をきたす病気のことです。

    ストレスにより長引く

    ICD-10(世界保健機関の診断ガイドライン)によると、原因となるストレスが生じてから1か月以内(米国精神医学会のDSM5では3か月以内)に適応障害が発症し、ストレスが解消してから6か月以内に症状が改善するとされています。

     

    しかし、その原因となるストレスが長く続く場合には、適応障害の症状も長期間続くこともあります。

    症状について

    ICD-10(世界保健機関の診断ガイドライン)では、適応障害の診断基準を、“ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態” と定義されています。

     

    【情緒面の症状】

    • 抑うつ気分や不安感
    • 感情の高ぶり
    • 集中力の低下

    【身体症状】

    • 不眠
    • めまい
    • 動悸

    【行動面の症状】

    • 普段のその人らしからぬ発言や素行の障害
      • すぐに怒る、容易に感情的行動をとるなど情緒的安定さ
    • 摂食行動の異常
    • 遅刻や無断欠勤など社会生活を営むうえで周囲にとっても障害になるような行為

    適応障害になりやすい人がいる?

    適応障害になりやすい人の特徴として挙げられるのは

     

    • 真面目で責任感が強い
    • 几帳面で物事を徹底的にやらないと気が済まない
    • 他人の目や評価が気になる
    • 人から頼まれると断れない
    • 心配症で傷つきやすい
    • 気持ちの切り替えが苦手
    • 人に頼るのが苦手で何でも自分で解決しようとする
    • 繊細で変化に敏感
    • 完璧主義で物事を白黒はっきりさせたい
    • 自分より他人を優先してしまう
    • 空気を読むのが苦手

    などがあります。

    仕事で起こる場合

    適応障害になりやすいケースの1つに、仕事があります。適応障害を引き起こす状況は、職場や人間関係などで、以下のようなケースが挙げられます。

     

    • 上司や同僚との人間関係がうまくいっていない
    • 業務内容が自分の性格や能力にあっていない
    • 新しく配属された部署の環境になじめない
    • 新入社員や転勤で環境の変化に順応できない
    • 管理職で責任を担うことのプレッシャーがある
    • 仕事量が多く、常に仕事のことを考えていて休まらない
    • パワハラやセクハラに苦しんでいる

    プライベートで起こる場合

    適応障害になりやすいケースの2つめは、プライベートの生活で起こるケースです。

     

    家庭や恋愛、学生生活などで起こるケースだけでなく、病気や災害が原因で適応障害を発症することもあります。

    • パートナー(夫、妻)との不仲
    • 母親や父親との親子関係に悩みがある
    • 義理の両親とうまく付き合えない
    • 育児や教育で悩んでいる
    • 引っ越しで環境の変化に馴染めない
    • 経済的に不安がある
    • 失恋や離婚
    • いじめ
    • 受験や就職活動の失敗
    • 慢性疾患やがんの治療
    • 災害

    適応障害の治し方はどんなもの?

    続いては、適応障害の治療方法について見ていこうと思います。

    ストレスの軽減

    適応障害の治療でもっとも重要なことは、原因となっているストレス状態の軽減です。

     

    そのために、一時的に学校を休むことをすすめたり、休職をすすめたりすることがあります。

    ストレス対応能力の強化

    さらに、ストレス対応能力の強化も行われます。このために、認知行動療法やカウンセリングなどの心理療法が行われます。

    社会的サポートの補強

    社会的サポートの補強としては、家庭内での環境調整や周囲の協力を得ることが大切です。

    適応障害の人との接し方がある?

    続いては、適応障害の人との接し方について、詳しく見ていこうと思います。

    干渉し過ぎない

    友人や自分に近しい人が適応障害になったとき、何か協力できることはないだろうかと考えるかもしれません。

     

    しかし、あれこれ詮索したり、気をつかいすぎてしまうと、相手を疲れさせてしまったり、傷つけてしまうことがあります。

    無理強いはしない

    やってしまいがちなこととして、「気分転換のために出かけてみたら?」「〇〇をやってみたら?」などとすすめてしまいがちですが、こうしたことも、行動の無理強いとなり、負担になる場合があります。

     

    また、休職中の人に対して、「いつ復帰するの?」などと焦らせるような声かけは逆効果になるので、本人の意欲が湧いてくるまで見守るようにしましょう。

    否定することなく理解する

    話を聞く際は、否定をせず、話にゆっくりと耳を傾け、相手が何を言おうとしているのかを理解する姿勢を示してください。

     

    相手の話を受け入れることで、安心感を与えることができます。

    うつ病との違いはどこにあるの?

    続いては、混同されがちな”うつ”との違いについて、見ていこうと思います。

    発症の発端

    適応障害は、自分の置かれた環境にうまく慣れることが出来ず、生活の中で生じる日常的なストレスにうまく対処することができない結果発症しますが、実は典型的なうつ病の方の場合、発病のきっかけが明らかではないことが多いのだそうです。

    ストレスに関して

    適応障害は、“ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態”と定義されており、ストレスが解消してから6か月以内に症状が改善するとされています。

     

    しかし、うつは、ストレスが解消されてもすぐには良くならないのです。

    楽しめるかどうか

    適応障害は、うつ状態でも楽しい事があれば、楽しめるのに対して、うつはうつ状態になると楽しい事があっても楽しめないといった違いがあります。

    性格面での違い

    適応障害は、病気になる前の性格が特別目立つものは無いのに対し、うつは、病気になる前の性格が粘着気質であることが多いと言われています。

     

    粘着気質とは、几帳面で凝り性で責任感の強い人のことを指すそうです。

    診断やチェック方法もある?

    続いては、適応障害の診断やチェック方法などについてご紹介します。

    問診が必要

    適応障害の診断には、血液検査や画像検査によるこれといった目に見える明確な基準はありません。

     

    症状の現れ方や時期、ストレスとの関係などを丁寧に問診していくことで、診断が下されます。

     

    診断を受けないで、症状から自分で判断する人もいるようですが、治療のためには必ず診断を受けるようにしましょう。

    MRI検査などもある

    適応障害は脳腫瘍やてんかん、甲状腺疾患など脳の器質的疾患や身体疾患に起因する症状を除外した後に診断されるため、脳の病変をチェックするCT検査、MRI検査、脳波検査や採血検査などが行われることがあります。

     

    そして、診察や心理検査により既存のほかの精神疾患の診断基準に当てはまらないかどうかを確認されます。

     

    そのうえで、日常的なストレスに遭遇後、本人に著しい精神的苦痛や社会的機能の障害が生じていれば、適応障害と診断されます。

    適応障害の無料チェックリスト

    六本木クリニックのホームページに、適応障害のチェックリストが掲載されています。これだけではもちろん、診断は出来ませんが、参考にすることは出来ます。

    適応障害はストレスを解消することで改善される

    “ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態” の状態を指す、適応障害について詳しくご紹介してきました。

     

    最近では、女優の深田恭子さんが適応障害を発表し、しばらくの間、お仕事をお休みされていましたね。

     

    適応障害は、うつ病とは異なり、原因となるストレスが生じてから1か月以内(米国精神医学会のDSM5では3か月以内)に適応障害が発症し、ストレスが解消してから6か月以内に症状が改善するとされています。

     

    心身ともに辛い症状ですが、原因となったストレスを解消する事で、改善されるとされており、本人、そしてまわりの人も、そのストレスを解消できるように取り組むことが大切なようです。

     

    最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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