木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
怒羅権(ドラゴン)は、中国残留孤児帰国者の一時入所施設・常盤寮があった、葛飾区で中国残留孤児2世ら12人が1988年頃に結成しました。
ストリートギャング、不良グループ、半グレ集団と言われており、2013年には準暴力団の認定を受けています。全盛期には3000人ほどの集団だったそうです。
準暴力団とは、元暴走族に所属していた者を中心とする、暴力的な不法行為を繰り返している反社会的集団の事で、半グレとも呼ばれる集団の事です。
怒羅権は、中国残留孤児2世らで結成されましたが、みな、残留孤児2世を受け入れる限られた高校に通っており、日本人から凄絶ないじめを受けていました。
いじめや差別に対抗するために、同じような境遇の残留孤児2世らが怒羅権を結成しました。
結成経緯からも分かりますが、怒羅権は、元は暴走族やマフィアとして結成されたわけではありませんでした。
最初は、不良の襲撃に対抗するために集団下校しており、助け合いや、いじめに抵抗するだけでした。
しかし、絡んできた不良と喧嘩になり、相手を圧倒するとお小遣いを1000円、2000円と差し出してきたことで、“暴力はお金を生む”ということを知り、徐々に非行化していったようです。
怒羅権が起こした事件としては、刃傷暴行・拳銃所持・殺人・強盗・覚醒剤密輸・危険ドラッグ密売・みかじめ料徴集などが挙げられます。
ドラゴン(竜)は中国を、『怒』は日本人からのいじめに対する「怒り」を、『羅』は強敵を倒す「羅漢」を、『権』は、自分たちの「権利」をそれぞれ表しているそうです。
続いては、怒羅権の歴代総長について詳しく見ていこうと思います。
『日本の黒い霧(国際NGOだいわピュアラブセーフティネット)』というサイトに、『葛西怒羅権の歴代総長の紹介。』というページがあります。
歴代総長の苗字や現在何をしているのか、それぞれの関係性などが紹介されています。
初代総長は佐々木秀夫です。張栄興(ジャンローシン)が本名であり、暴力、覚せい剤の不法所持、みかじめ料を脅し取るなどし、何度も逮捕されています。
現在は大工をしながら、YouTuberとしても活動しています。
佐々木秀夫によると、創立メンバーは自身を含め7名(うち2名は既に故人)であるとしています。
しかし、府中怒羅権の創設者とされ、書籍の出版やメディア出演などしている汪楠(わんなん)の見解とは食い違いがあり、佐々木秀夫は汪楠を”偽物”と言い認めていませんでしたが、2021年10月には汪楠が、佐々木秀夫の動画に登場し、和解が成立したと言われています。
続いては、怒羅権が起こした事件について詳しく見ていこうと思います。
浦安事件は、1989年5月28日に湾岸エリアで、怒羅権のメンバー8人が地元の暴走族に襲撃され、50人を相手に、刃物を振り回して抵抗しました。
怒羅権のメンバーの1人が市川スペクターという暴走族のメンバーをナイフで刺し殺し、逮捕されました。
正当防衛だと感じていた怒羅権メンバーでしたが、殺人で逮捕されたため、この事件をきっかけに、警察に対する不信感と怒りを強く抱くこととなったそうです。
交番やパトカーを襲撃するようになったと、怒羅権の元メンバーが明かしています。
2011年7月6日には、耳切り落とし事件が発生しています。東京・錦糸町の路上で住吉会系暴力団組員を中華料理店から持ち出した包丁で切りつけ、耳を切り落とすなどの大怪我を負わせました。
傷害と銃刀法違反の容疑でメンバーが逮捕されています。
2011年12月、東京・六本木の飲食店で指定暴力団山口組系組幹部たちが、約20人の男らに襲撃され重軽傷を負いました。
怒羅権の元メンバーであり指定暴力団住吉会系元組員・馬場義明ら4名が逮捕されました。
山口組乱闘事件は、2014年に東京・北区の繁華街で乱闘が勃発し、山口組系組員4人が重軽傷を負いました。
この際、怒羅権のメンバーの李明岩が逮捕されました。
事件直前、襲撃された組幹部と同席していた山口組系元組員と六本木の路上で口論となっており、李明岩がメンバーを集め、襲撃したとされています。
汪楠は、17歳の頃にヤクザの組にも所属し、自身の金を盗んだ相手とトラブルになり相手の腕を日本刀で切り落とし、首すらも落としかけたのです。
トラブルとなった相手は皮一枚で腕をプラプラさせて病院に担ぎ込まれ、汪楠は出頭し、2年ほど少年刑務所に入所する事となりました。
続いては、怒羅権が現在はどうなっているのかを見ていこうと思います。
2005年頃からトップをとっていた馬場義明は、特殊詐欺や還付金詐欺、未公開株詐欺などをはじめ、違法薬物の売買やキャバクラ経営、企業恐喝などの陣頭指揮をとり、推定20億円もの大金を荒稼ぎしていたとされています。
20億円を巡り馬場義明を追い落としてお金をせしめようとする動きが活発になっていきました。
馬場義明は、ナンバー2までも疑うようになり、2016年にナンバー2を狙った暗殺未遂騒動が起こります。
騒動の日に、馬場義明は日本を出国しており、この暗殺未遂騒動は、馬場義明が計画したものと言われています。
馬場義明は2017年7月と2018年2月に銃刀法違反容疑で逮捕されており、この逮捕は、反馬場派の勢力にリークされたと見られています。
暗殺未遂や、逮捕されたことで、馬場義明は権力が失墜していったと言われており、馬場義明の逮捕の報道以降、怒羅権はどうなっているのか分かりません。
怒羅権とチャイニーズドラゴン、両方で表記されることがありますが、違いはあるのか見ていこうと思います。
『正統版怒羅権まとめ集【公認】』というYouTubeチャンネルに、『怒羅権とチャイニーズドラゴンの違い!?初代佐々木さんが語る!』という動画が投稿されています。
初代総長の佐々木秀夫は、漢字表記かチャイニーズドラゴンかは、気にしていないと語っており、とくに違いは無いようです。
2011年から、警視庁から”チャイニーズドラゴン”に表記を統一するようにとの通達があったようです。
暴走族集団としての怒羅権の活動が広範化していることを踏まえ、総合的犯罪集団としての位置付けを意識したものと考えられます。
芸能界と暴力団のつながりが度々報道されますが、怒羅権も芸能界とつながりがあるのでしょうか。
りゅうちぇるが所属している事務所・スターレイプロダクションの社長が、怒羅権のOBだという話があります。
スターレイプロダクションの創設者である、中村創のことで、週刊誌で報道されたこともあります。
1999年12月に、俳優の布施博が怒羅権の関係者に襲撃されています。
江戸川区内の路上を車で徐行運転していた際に、メンバーの張栄興らに車のトランクを叩かれるなど嫌がらせを受け、抗議したところ、暴行されました。
2000年4月に逮捕されています。
最凶マフィアと言われ、ヤクザも恐れたという、半グレ集団の怒羅権についてご紹介してきました。
暴力事件から始まり、殺人、薬物、特殊詐欺などありとあらゆる犯罪に手を出しており、逮捕者も多数出ています。
2013年に準暴力団に指定されている怒羅権は、最盛期よりは規模は小さくなっているものの、現在も半グレとしてアンダーグラウンドで活動していると考えられます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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最凶マフィアと言われる、半グレ集団の怒羅権とは、いったいどんな組織なのでしょうか。詳しく見ていこうと思います。