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    林真須美の毒物カレー事件の概要とは?娘や息子の現在(2022)は?

    1998年に世間を震撼させた『和歌山毒物カレー事件』。その犯人として、林真須美が逮捕されました。そこで今回は、毒物カレー事件の概要について迫ってみたいと思います。また、林真須美の娘や息子の現在についても見ていきましょう。

    毒物カレー事件の概要はどんなもの?

    まずは、和歌山県で起きた毒物カレー事件の概要についてお伝えします。毒物カレー事件は、どういった事件だったのでしょうか。その真相を見てみましょう。

    夏祭りでの事件

    林真須美が起こしたとされる和歌山毒物カレー事件は、今から24年ほど前の1998年7月25日に発生しました。当時、和歌山市園部では住民同士の交流を目的とした地区の夏祭りが開催されていました。その際に、近所の主婦たちが調理したカレーが振る舞われたのです。

    4人が犠牲になった

    提供されたそのカレーを食べた住民たちが次々と激しい吐き気に襲われ、計67人(未成年者含む)が中毒症状に見舞われました。そして、病院に搬送されたのです。誰かが異変に気付き、「カレー、ストップ!」と言いカレーの提供を止めさせたことで、カレーが原因で人々が嘔吐をしていたことが判明しました。

    67人の中で、園部第14自治会の自治会長と副会長、小学4年生男児、高校1年生女子の4人が命を落としました。被害者らは、カレーを会場で食べたケースや自宅に持ち帰り食したケースなど様々だったといいます。和歌山県警察や和歌山市保健所は、当初集団食中毒を疑っていました。

    カレーからヒ素が検出

    和歌山県科学捜査研究所が、被害者である自治会長の吐しゃ物や残っていたカレーを検査しました。すると、青酸化合物の反応が出たのです。そして和歌山県立医科大学での自治会長の司法解剖の結果、青酸化合物中毒が死因であると判断されました。

    他被害者3人の遺体からは、青酸化合物は出てきません。それから後に、自治会長の胃の内容物や、他の被害者の食べ残しカレー等からヒ素が検出されています。8月6日には、「混入されたヒ素は、亜ヒ素あるいはその化合物」と発表されました。

    この事件は、毒物を使った無差別殺人事件として注目されました。なおヒ素は、人体に有害であり、化合物であればより毒性が強くなる可能性があります。

    林真須美夫妻が注目される

    犯人とされる林真須美は、和歌山市園部に住む主婦でした。林真須美の夫・林健治が、かつてヒ素を扱うシロアリ駆除の仕事をしていました。このことから、林夫妻に注目が集まりました。林真須美夫婦は保険金詐欺で暮らしており、ヒ素を使用していた疑いもあったのです。

    なお、今回のカレー事件では保険金は出ていません。

    夫婦で逮捕

    保険金詐欺の疑いで、林真須美夫妻が1998年11月に逮捕されました。毒物カレー事件から3か月後のことです。事件当時、林真須美は37歳でした。そして同月25日には和歌山地方検察庁より起訴されています。10月26日には、別件の殺人未遂および詐欺容疑により再逮捕となりました(夫も詐欺で再逮捕)。

    また、同年11月18日には夫婦で各自詐欺罪で起訴され、林真須美は夫らを被害者とした殺人未遂罪でも追起訴されているのです。その後の12月9日に、林真須美はカレーの鍋に亜ヒ酸を混入した殺人、殺人未遂の容疑において再逮捕となります。そして12月29日になり、殺人と殺人未遂で起訴されました。

    娘や息子は現在どうしている?

    林真須美と林健治夫妻には娘3人と息子が1人います。続いては、4人の子供たちが現在どうしているのかについて迫ってみましょう。

    仕事を辞めることに

    長男は、事件後より社会から虐げられるようになりました。恋人がいましたが、彼女との結婚が破断になったといいます。林真須美の息子ということが明るみになったためです。また、林夫妻の息子であることを隠して飲食店で仕事をしていましたが、素性を知られるとクビになりました。

     

    その後は、和歌山市内にある運送会社に勤務しているとの話があります。

     

     

    長女が飛び降り自殺

    長男の上には姉がいます。母親である林真須美が死刑判決を受けて以降、長女は家族とも音信不通となり本名も変えていました。そして37歳であった2021年6月9日に、関空連絡橋から4歳の娘(林真須美の孫にあたる)と共に飛び降り自殺をしたのです。

    長女は2度結婚をしていて、一緒に飛び降りた4歳の娘は再婚相手との間の子供だった模様です。

    長女の娘の死

    長女が飛び降り自殺をした6月9日には、長女の16歳になる長女が変死していました。4歳の娘とは異父兄弟となります。長女が外出から帰宅すると、自宅で娘が血のような黒いものを吐いて倒れていたのです。心肺停止となっていて、腹部を主として痣があったといいます。

    16歳の娘は、普段から虐待されていた持たれました。

    息子は今も冤罪を訴える

    長男は「(母親の事件を)早く終わりにしてほしい」と言っています。そして、現在も母親の無罪を信じ冤罪であると訴えているといいます。

    次女と三女はどうしている?

    林真須美と林健治には次女と三女もいますが、彼女たちはどうしているのでしょうか。次女に関しては林真須美と背格好が似ているとの噂もありますが、どうしているのかは不明です。三女は、高校時代に法律に関する勉強をしていたという話があります。

    現在は法律関係に仕事に就いている可能性もあるでしょう。

    林真須美は冤罪だった?

    息子が訴えているように、林真須美は冤罪だったという噂があります。さて、それは本当なのでしょうか。次に、林真須美の冤罪説について迫ってみたいと思います。

    犯行動機や証拠がない?

    林真須美には、本人の犯行動機として明確なものがありません。また、直接の証拠となる物も見つかっていないとされます。そして、被告人となっている彼女が家族あるいは知人を庇っている可能性もあるでしょう。

    ヒ素の種類が異なった?

    林真須美は、毒物カレー事件そのものには関与していない可能性が出ています。毒物カレー事件で使用されたヒ素と、林家から見つかったヒ素は種類が異なったのです。しかし警察は、林真須美が事件時にカレーを1人で作っていたことから逮捕しました。

    そして当初は、捜査において“林真須美の自宅で見つかったヒ素と同じ”と区切りをつけたのです。

    林健治を抱き込む作戦

    毒物カレー事件において、証拠がなかったことから警察や検察は林真須美に自白をさせなければいけませんでした。しかし彼女に自白させることが難しいと判断した検察は、林健治を懐柔することにします。彼に林真須美との離婚を勧め、離婚届を差し出したのだというのです。

    “愛人がいた”と揺さぶる

    林健治は、離婚届にサインをしなかったといいます。そのため検察は、林真須美には愛人がいたと言い、モーテルの領収書を見せて揺さぶったのです。しかし林健治は意に介さなかった模様です。後に「あれは検事が自分でモーテルに行ったときの領収書や」と言っていたでしょう。

    毒物カレー事件の真犯人は誰?

    もしも林真須美が毒物カレー事件に関して冤罪であるなら、真犯人は一体誰なのでしょうか。続いては、毒物カレー事件の真犯人について迫ってみたいと思います。

    長男への林真須美の手紙

    毒物カレー事件の後に、長男に宛てて林真須美より手紙が届きました。その手紙には、自身が無実である旨を訴える内容が綴られていたといいます。その手紙は、林真須美の長男がツイッター上で公開しているため見ることが可能です。

    真犯人は小学生?

    『Yahoo!JAPAN知恵袋』に投稿されていた情報ですが、毒物カレー事件のあった和歌山園部で、別のヒ素中毒事件も発生していたとされています。その犯人は、当時まだ小学生であった近所の子供でした。その子供の起こしたヒ素中毒事件で使用されたヒ素と、毒物カレー事件のヒ素が同じであるとの話もあります。

    次女が真犯人の噂

    林真須美には次女もいるとお伝えしましたが、事件当時中学2年生だった次女が真犯人だという噂もあります。林真須美が、次女を庇っているとの見方があるのです。毒物カレー事件の目撃情報では、犯人像として『白いTシャツの髪の長い太ったおばさん』という女子高生からの証言がありました。

    次女は林真須美と顔つきなども似ていて、体型や服装も似ていたことから疑われた模様です。なお林真須美は、事件当時髪が短く黒いシャツを着ていたといいます。

    林真須美には孫もいる?

    現在は60歳となっている林真須美ですが、孫はいるのでしょうか。続いては、林真須美の孫について見ていきたいと思います。

    長女の子供

    享年37歳だった林真須美の長女には、16歳で変死を遂げた長女と4歳の次女(再婚相手との子供)がいました。林真須美の孫にあたる長女の娘2人は、異父兄弟同士と考えられるでしょう。

    4歳次女と飛び降りる

    林真須美の長女は、4歳になる次女を伴い関西空港の連絡橋より飛び降りました。よって、長女だけでなく、2人の孫たちも既にこの世にはいません。

    16歳長女は全身打撲による外傷性ショック

    16歳の娘の検視結果において、死因は外傷性ショック死とされています。長女(林真須美の娘)はその後、通報後に行方をくらまし自殺に至りました。なお、16歳の娘が亡くなった際には40代の男性も自宅にいましたが、長女の再婚した夫であると考えられるでしょう。

    彼は病院まで16歳の娘に付き添いましたが、その日の夜にカフェイン剤を大量に摂取して自殺を図りました。その際には通行人に通報され、病院へと救急車で搬送されています。

    林真須美の現在はどうなっている?

    毒物カレー事件の容疑者とされている林真須美ですが、その後どうしているのでしょうか。次に、林真須美の現在について迫ってみたいと思います。

    大阪拘置所に収監されている

    林真須美は1961年7月22日生まれであり、現在は還暦を迎えています。2020年9月27日の段階で、彼女は大阪拘置所に収監されているでしょう。拘置所で還暦を迎えたものと考えられます。

    死刑確定

    2002年に行われた第一審判決公判で、林真須美に死刑が言い渡されました。今から20年ほど前には、彼女に死刑判決が出ていたのです。そしてその後、控訴審では上告まで行ったものの2009年5月19日に死刑が確定しています。

    女性死刑囚となる

    林真須美は、戦後の日本において11人目となる女性死刑囚になりました。それもあり、彼女の処遇も2009年6月3日以降は『死刑確定者』に切り替わっています。なお林真須美以降の女性死刑囚としては、”首都圏連続不審死事件”の犯人とされる木嶋佳苗等が該当するでしょう。

    再審請求をしていた

    林真須美は、2009年7月22日付で和歌山地方裁判所に再審請求をしました。しかし、その再審請求は認められませんでした。さらに後に特別抗告をしましたが、2021年6月20日付けでそれも取り下げられています。とはいえ、取り下げ前である2021年5月に、和歌山地裁に第2次再審請求を行いっています。

    そして、同月31日付で受理されていました。

    林夫妻は被害者と加害者?

    保険金詐欺事件で逮捕された林健治と林真須美の夫婦。毒物カレー事件でも有名になった夫婦ですが、被害者と加害者という立場だといいます。最後に、林夫妻について見ていきたいと思います。

    夫が妻の冤罪の主張に沿う証言をしていた

    林真須美は林健治と共に保険金殺人を企て、保険金目当てに知人らにヒ素を飲ませたとされています。林真須美は殺人未遂罪により起訴されていて、その被害者の中に林健治も含まれていました。林健治もヒ素を飲んでいたのです。

    林真須美は、『夫と知人男性は保険金詐欺のために、自らヒ素を飲んでいた』ということを語っていました。夫の林健治も、『ヒ素は耳かき一杯の量で死ぬ猛毒や』と言っており、『わしは自分で死なない程度にヒ素を飲んでいたから、今生きてるんや』とも言っています。

    林健治は、林真須美が冤罪を主張した発言に沿う証言をしていたのです。

    大阪拘置所を林健治が訪れる

    林真須美が裁判中だった頃に、林健治がとあるライターと共に大阪拘置所を訪れました。その際に、林夫妻は夫婦漫才のような会話をしたといいます。寒い時期だったこともあり、林健治はカイロを差し入れに持参しました。そして林真須美に「差し入れ屋からカイロ差し入れたろと思うたんやけど、どえらいボッタクリやな」と言ったのです。

    そして、「うちの近くのスーパーの3倍の値段やで」と言いました。それを受けて林真須美は「せやろ。拘置所が業者からリベートを取ってるんやで」と返しています。久しぶりに会ったのに、カイロの値段を話題に出したのも珍しいでしょう。

    被害者と加害者には見えなかった?

    林夫妻の面会には、屈強そうな刑務官も立ち会っていました。その刑務官は、夫婦の会話をニコニコしながら聞いていたといいます。同席したライターは、『刑務官にも、(林夫妻の会話から)夫妻が殺人未遂事件の被害者と加害者には見えなかったのではないか』と感じたのでした。

    祭りで供されたカレーに毒が混入された事件!

    和歌山県で起きた毒物カレー事件は、今から24年前の1998年に祭りの会場で起こりました。提供されたカレーに“ヒ素”とみられる毒物が混入しており、4人の命が奪われました。当時、カレーを1人で作っていたという林真須美は、ヒ素を入手しやすい環境にいました。

    それもあり、彼女は夫と共に別の保険金詐欺で逮捕されます。しかし、証拠がないことなどから冤罪の説も出ているでしょう。林真須美の子供については、長女は2021年に飛び降り自殺をし亡くなりました。また長男は事件の影響で結婚が破断となり、勤務していた飲食店も退職することになったといいます。

    他にも次女と三女がいますが、2人については不明です。長男は、現在も母親の無罪を信じているのです。

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