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2023/12/28
大今里
まずは、「八幡の藪知らず」とは何なのかについて見ていきます。言葉の意味と、場所、地形的特徴を確認します。そこがどんな場所かを知ることから始めましょう。
「八幡の藪知らず(やわたのやぶしらず)」は、千葉県の市川市にある森の通称であり、昔から禁足地として知られています。一度入ったら二度と出られなくなるという神隠しの伝承があり、有名になりました。慣用句となっていることからも、その知名度の高さがうかがい知れます。慣用句に関しては、後に詳しく解説します。
市川市が設けた解説版には、「不知八幡森(しらずやわたのもり)」と記されており、ほかにも「不知森(しらずもり)」「不知藪(しらずやぶ)」とも称されます。
「八幡の藪知らず」は、市川市の本八幡駅から5分ほどの住宅街にあります。周辺の人通りは多く、現在は不知森神社の一部のみ、立ち入りができます。なお、近くには、八幡の地名の由来となった葛飾八幡宮があります。
藪の広さは、奥行き・幅ともに18mほどであり、決して方向感覚を失って迷うほどの広さではありません。また、藪の中央部が窪んでいるという地形的特徴があり、これがいくつかの説につながっています。かつては雑木林でしたが、近年は孟宗竹の浸食により、樹木はわずかに残るのみになっています。
次に、八幡の藪知らずがやばいと言われる理由を見ていきます。底なし沼、毒ガス、神隠しという説、伝承を確認していきましょう。地元の人々はここに畏怖の念を抱いていたようです。
禁足地となった理由の一つとして、森の中央の窪んでいる所が底なし沼だという説があることが挙げられます。足を踏み入れてしまうと底なし沼にはまってしまい、助からなくなるため、出られなくなるという説です。
二度と出られないことの理由としては説得力がありますが、禁足地としての理由としては弱いとされるようです。
また、その底なし沼から毒ガスが発生しているという説もあります。証拠はありませんが、そのような言い伝えがあります。毒ガスが発生しているのなら、近くに人は居られないはずであり、この説は科学的な根拠に乏しいと見られています。
また、ここは豪族・貴族の墓所だという説もあり、毒ガスは死臭だとする説もあります。
さらに、一度中に入ると二度と出てこられない、神隠しにあうという伝説があるため、人が寄り付かなくなりました。八幡の藪知らずに対して地元の人々が畏怖の念を抱くのは、この神隠しや祟りを恐れているからと言われています。この神隠しの伝承は、「八幡の藪知らず」という名前と共に有名です。
この項では、「八幡の藪知らず」に関する事件や言い伝えを見ていきます。噂が一人歩きしている部分もあるので、注意深く確認します。この場所に関しては、古くから様々な伝説があるようです。
2013年8月に千葉県で女子高生が失踪し、2ヶ月後に発見されたという事件がありました。しかし、事件が起きたのは市川市ではなく、隣の茂原市であり、原因は家出だったようで、「八幡の藪知らず」には関係ありません。
ネット上などで、この二つを結びつけた憶測や噂が一人歩きしているようです。
昔、この場所に動物を供養するための池があったので、むやみに立ち入らない方がいいという言い伝えだけが残ったという説もあります。このような言い伝えが、近隣住民がこの場所に畏敬の念を抱くことにつながったのかも知れません。
また、噂を聞いた水戸黄門が「八幡の藪知らず」に入ったところ、老婆が出て来て怒られたという説もあります。この様子が錦絵に描かれたことで、これが有名になったという経緯があります。この出来事があったので禁足地になったとされていますが、それ以前から禁足地だったという説もあり、はっきりしていない点も多いようです。
この項では、「八幡の藪知らず」には実際に入れるのか、また、入った人はいるのかについて見ていきます。この場所は心霊スポットとして人気であり、隣接の神社には参拝可能なようです。
森の中には入れませんが、隣接している不知森神社(しらずもりじんじゃ)は参拝可能で、そこから森の中を見ることはできます。中に入ることはできませんが、その場所の雰囲気を肌で感じることはできそうです。禁足地として有名なエリアを実際に見てみたいという人も多いのではないでしょうか。
「八幡の藪知らず」は心霊スポットとして人気であり、隣接の不知森神社まで行く人は多いようです。やはり多くの人の好奇心を刺激しているようですね。また、この周辺には観光スポットも多く、そのついでに立ち寄る人も多いかもしれません。中に入れずとも、見ることはできるという点が魅力なのでしょう。
入口まで行ったというブログやyoutube動画はあります。しかし、囲いがあるので、中には入れないため、実際に中に入った人はいないようです。柵が設置されているのは、やはり人々を警戒してのことでしょう。そのせいで、この場の神秘的な魅力が守られています。
次に、八幡の藪知らずに実際に行ってみた様子のyoutube動画を紹介します。それぞれの動画で、配信者のタイプや撮影した時間や、撮り方が違うので、その点を確認しましょう。また、動画の撮影中に訪問者が多いので、注目度の高さがうかがえます。
これは、心霊スポットの検証として森を訪れている動画です。手持ちカメラの撮影で、臨場感のある映像になっています。本人のナレーションも、独特の雰囲気を盛り上げています。たまたま訪問していた人のエピソードも紹介しており、興味深い内容なのではないでしょうか。
4人グループで心霊スポットとして、この森を訪れています。和やかなノリながら、神秘的な雰囲気が伝わってきます。人数が多いので、それぞれの反応やかけ合いを楽しむことができます。真夜中に訪れている点も、評価できます。
怪談を語ったり、イベントに参加している怪談師・ナナシロさんは、森の周辺からじっくり観察している動画を投稿しています。丁寧に撮影しているので、周辺の雰囲気がしっかり伝わってきます。冒頭に八幡の藪知らずの説明をしっかりしているので、分かりやすいです。大げさに話さず、終始淡々と感想を述べているのが印象的でした。
この森にまつわる伝承が有名になったため、「八幡の藪知らず」は「入ったら出られない藪や迷路」の総称となりました。それが転じ、「道に迷うこと」、「出口が分からないこと」を「八幡の藪知らず」、「やわたしらず」と言うようになりました。辞書にも記載されています。
定番の慣用句ですが、頻繁に使われる言葉ではないので、きちんと意味を認識していた人は少ないかもしれません。しかし、慣用句として定着していることから、この地の歴史が長いことが分かり、多くの人の興味をひいてきたことが理解できます。
言葉として定着するまでには長い年月がかかったでしょうから、その間に多くの伝承や都市伝説が生まれたのでしょう。この国の過去のたくさんの人々の営みや悩みがしのばれ、興味深いと言えます。言い伝えや民間伝承からは、様々なことが学べそうです。
八幡の藪知らずについて調べてみました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。様々な言い伝えや伝説を持つ八幡の藪知らずは、今なお、多くの人々をひきつけています。我々はこれからも、この地の歴史を理解し、尊重して見守っていきましょう。
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