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2023/12/28
大今里
カエンタケは、毒キノコの一種ですが、その中でもとても毒性が強いキノコです。そのため、間違って食べてしまうと死に至るため大変危険です。また、食べたときだけでなく、触るだけでも皮膚に炎症が起きるほどの有毒ぶり。そのため、カエンタケを見つけたら直ちにその場所を離れることが大切です。
カエンタケの見た目は食用のキノコにはめったにないオレンジ色や赤い色をしています。上に向かって細長く生えていて、長さは数センチから20数cmにまで成長し、形は円状や棒状になっています。そのため、土から赤い手が生えてきているかのように見えることもあります。
また、ときどき先端が白いものもあり、乾燥時には濃い臙脂色や、少し黒ずんだ赤紫色になります。表は固く、中は白色で空気に触れても変色しません。
カエンタケが発生するのは、夏から秋にかけて。とくに、ブナの木やコナラの木などのナラ類の枯れ木の根や地上に埋もれた倒木から発生しています。立ち枯れ木の周りに発生するときには、根本は地中にある木の枯れた太い根につながっています。
カエンタケは、日本や中国、ジャワ島などに発生しています。また、中央アメリカ(コスタリカ)からも、とても近い種類が同一の種類と見られるキノコが発見されています。さらに、2019年にはオーストラリアでも発見されています。
とても毒性が強いといわれているカエンタケ。それでは、もし食べてしまったらどんな症状が起きるのでしょうか。カエンタケの毒成分とともに見ていきましょう。
カエンタケの毒成分は、トリコテセン類というとても毒性の強い成分です。このトリコテセンという毒成分は、化学兵器にも使われているほど怖いもので、キノコの汁が皮膚についてしまうだけで、皮膚がただれてボロボロになってしまいます。そのため、もちろん触るのも禁物です。
また、実際に飲み込まなくても口の中に入れてしまっただけで、たくさんの口内炎ができてしまい治るまでに時間がかかります。
カエンタケは、このように非常に毒性の強いキノコなので、万が一食べてしまうとまず、腹痛、嘔吐、下痢、発熱といった一般的な毒キノコを食べた時と同じような症状が起きます。また、呼吸困難や手足のしびれといった症状が起き、白血球が減少することがわかっています。
カエンタケを食べてしまうと、さらに、肝不全、腎不全、呼吸器不全、全身のびらんといった症状が起き、呼吸困難や多機能不全は1カ月もの間続くことがあります。びらんとは、ただれてやけどのような症状になることです。
そのため、入院治療が行われますが、大体の場合は完治することはありません。また、退院後も、人工透析を続けたり、一生をかけて治療をしていくことが必要となり、後遺症に悩まされることになります。
カエンタケは食べてから2日後に消化器不全、小脳萎縮による運動障害などの脳神経障害になると死に至ります。死に至らなくても後遺症は残り、小脳が縮小するため、言語障害や運動障害を引き起こします。また、髪の毛が抜け落ちるなどの現象が起きます。実際にカエンタケを食べてしまったためにこのような症状になり、長年の間、悩まされ続けている人もいます。
見つけただけで非情に危険なカエンタケですが、なんと、実際に食べたみた動画がある?と噂になっています。それは本当なのでしょうか。カエンタケの動画について見ていきましょう。
【命知らず】キノコ研究家の前で日本一危険な毒キノコ、カエンタケを食べてみた!
結論からいうと、カエンタケを食べた動画はありません。もし、そんな動画が存在していたら大変なことになりますよね。
しかし、カエンタケではなく、カエンタケに見せかけたものに触ったり、食べるといった"どっきり動画"はあるようです。
こんなに恐ろしいカエンタケですが、日本には実際に食べたみた人がいるのだとか。その人に味を聞いた人の話だと苦味が強く、飲み込むのも一苦労であるということです。たとえるなら、「後頭部を鈍器で殴られたようなショック」のような味ということ。それにしても、どうしてその人は食べようと思ったのでしょうか。誤って食べてしまったのかもしれませんが、現在も無事であることを祈ります。
【検証】実際にカエンタケに触ってみた
また、実際にカエンタケに触ったみたという動画があります。でも、やはり危険が伴うのでキノコの中の液が手につかないように軽く触れただけですぐに水で洗っていたのでその人には症状はなかったようです。くれぐれもみなさんはマネしないようにしてくださいね。
絶対に遭遇したくないカエンタケですが、実際に目撃情報が多発しています。カエンタケは日本のどんなところで目撃されているのでしょう。また、見つけたときにはどのように対処すればよいのでしょうか。
カエンタケは、こんなに恐ろしいキノコなのでできれば日本にはあってほしくないキノコですよね。しかし、カエンタケは残念ながら森林があれば日本全国どこにでも生息する可能性があるキノコです。
カエンタケが有名になったのは、1991年に山梨県においてカエンタケの食中毒があり、1999年には新潟県で死亡事件が発生しています。そこからカエンタケについての情報が広まり、触ったりする人がいなくなってきました。
カエンタケは古くから日本に生息している毒キノコで、江戸時代に書かれたとされる植物図鑑「本草図譜」には「大毒ありといへり」と記載されています。その頃からカエンタケによる死亡事例が発生したといわれていますが、毒の種類は不明で「食毒不明」、しかし食べることは禁止されていて「食不適」とされていました。
カエンタケは近年目撃情報が多く、奈良県や滋賀県、大阪府や宮城県、福島県でも目撃情報があり、日本全国に広まっています。そのため、夏場に山に入る時やキノコ狩りに行く際にはとくに注意が必要です。
また、見た目が赤く地面が赤い手が生えてきているようにも見えるため、子供が興味を持って触ってしまう可能性もありますので、あらかじめ子供たちには注意しておくことが必要となるでしょう。
実際に日本で報告されているカエンタケの事例は6件あり、食中毒患者が10名で2名の死者が発生しています。カエンタケを天ぷらにして食べた人は、数日後に40度以上の発熱があり、嘔吐し、さらに髪の毛が抜けて小脳が委縮し、言語障害、運動障害になってしまったそうです。
カエンタケを食用キノコの「ベニナギナタタケ」と間違えて食べてしまった人は、4日後に死亡しています。さらに、新潟県の旅館のロビーに飾られていたことがあり、そのキノコを盗んでお酒に浸して食べたところ、1名は死亡し、4名は現在も後遺症と闘っているということです。
カエンタケを見つけた場合は、すぐにても駆除するべきだと考えられるでしょう。自分で駆除を行う場合には、頑丈な手袋をしてカエンタケの中の液がぜったいに皮膚につかないようにしましょう。しかし、少しの液でも大きなリスクが伴うので、すぐに役所に連絡して駆除してもらうことをおすすめします。
毒キノコの中でもとくに猛毒を持っているキノコ・カエンタケ。見た目も赤く恐ろしい雰囲気があるため、あまり食べたいとは思えない風貌ですが、興味本位から口にしてしまう人もいるかもしれません。また、珍しいキノコだからと摘んでしまったり触ってしまう人もいるかもしれません。
カエンタケは触っただけでも皮膚が大変にことになる猛毒を持ったキノコです。食べるのはもってのかほですが、見つけても決して触ったりせず役所に連絡してすぐに駆除してもらうようにしましょう。
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最近話題になっているカエンタケ。キノコの一種ですが、ただにのキノコではなくとても危険にキノコです。それでは、まず、そんなカエンタケについて詳しく見ていきましょう。