喜劇俳優・チャーリー浜さんが死去!?記憶に残る名ギャグやネタとは？

花紀京と共に、チャーリー浜は1962年6月に吉本興業に移籍しました。京都花月の「ポケットミュージカルス」に参加した後に吉本新喜劇に入団したのです。また、花紀京からは喜劇に関して厳しく鍛えられたといいます。

元々は“浜裕二”を名乗っていましたが、1989年に、“チャーリー浜”へと改名しました。事務所が東京へと進出したことと、『新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン』の際にアメリカのドラマ『チャーリーズエンジェル』にちなんだ改名でした。

映画版が公開となった際には、“チャーリー浜ズ・エンジェル”として宣伝に参加しています。

吉本新喜劇で観客を楽しませてきたチャーリー浜でしたが、2021年に亡くなってしまいました。続いては、チャーリー浜の死因についてお伝えします。チャーリー浜は、どうして亡くなったのでしょうか。

チャーリー浜は2020年7月に体調を崩していて、2021年4月18日に78歳で死去しました。2020年3月30日に行われた祇園花月での配信イベント、『チャーリー浜をもっと知ろう!』が最後の仕事となりました。

チャーリー浜は、新型コロナウイルスが蔓延し始めた後に体調を崩しています。しかし、彼が亡くなったのは新型コロナウイルスが原因ではありません。では、チャーリー浜の死因は何だったのでしょうか。

チャーリー浜は、誤嚥性肺炎となり呼吸不全も起こしたことで亡くなりました。誤嚥性肺炎は、食べ物あるいは唾液が誤って気道内に入ってしまい起こる、肺炎のことです。飲み込みに関する機能の低下により発症することがある点が特徴です。誤嚥性肺炎となり、呼吸不全も併発していたと考えられます。

2021年4月29日に、MBS放送で『チャーリー浜さん追悼番組　天国じゃあーりませんか』が放送されました。チャーリー浜らしい番組タイトルとなっている点が特徴です。番組には、すっちーや川畑泰史、小藪千豊といった現座長や、池乃めだか、末成映薫、未知やすえといった座員が出演しました。

そして、「何度も元気をもらった」など故人とのエピソードをそれぞれに語り偲んでいます。

チャーリー浜は生前に、激やせしたと心配の声が上がったりしていました。病気が原因のわけではないと考えられますが、晩年は新喜劇の舞台に上がる回数も減っていました。最後の舞台出演後には脳梗塞を患っており、老人ホームに入所し2021年3月より入院していたとされています。

続いては、チャーリー浜の代表的なギャグについて見ていきたいと思います。チャーリー浜にはどういったギャグがあったのでしょうか。

「君たちがいて、ぼくがいる」もチャーリー浜の鉄板ギャグでした。このセリフを言った後には周囲の座員たちがズッコケるという、お約束のギャグだったのです。

「ごめんくさい」「あ、こりゃまたくさい」「あーくさ～」と、言葉を順に繋げて言うギャグもありました。最後の「あーくさ～」の部分は、「セッシボン」や「長万部」など他の言葉を用いることもあります。バリエーションがあるのです。

なおこのギャグの際には、他の座員がコケたのを見て「ありゃりゃ?みなさんお若いのに足腰弱いですね～」とチャーリー浜が言うという流れになっています。また「ごめんくさい」のギャグには、できたきっかけがあります。

チャーリー浜が自宅でハリハリ鍋を食べていた際に、酔って席を立った時に足でガスコンロの栓を抜いてしまいました。彼はガス漏れで一時意識不明で入院をして、後遺症で「ごめんください」などがはっきりと言えなくなり、自棄になり二日酔いで舞台に立った際に「ごめんくさい」と言ったのが始まりでした。

チャーリー浜には、「いずこ(どこ)へ～」というギャグもあります。劇中で誰かが去っていこうとする際に飛び出るギャグであると考えられるでしょう。チャーリー浜によると、『嫁に逃げられたとこから、そこからまたギャグが出た』といいます。彼のギャグには彼自身の人生の繋がりがあるのです。

先に紹介した「ごめんくさい」が誕生したエピソードも同様です。

インターネット上では、『チャーリー浜さんの好きなギャグは？』というアンケートが取られたことがありました。この際に特に得票数を得たのは「じゃあ～りませんか」です。

チャーリー浜の私生活が気になるという方もいるかもしれません。ここで、チャーリー浜の結婚について探ってみたいと思います。チャーリー浜には、奥さんがいるのでしょうか。

チャーリー浜には、これまでに少なくても4回の結婚歴があります。しかも、離婚歴も4回あるといいます。吉本の芸人の中では、結婚・離婚の回数がトップです。

チャーリー浜は4回離婚しているといいますが、彼の酒癖の悪さにより離婚に至っている模様です。酔うと、チャーリー浜は平気で知らない女性の家に泊まってしまっていたといいます。それが妻に発覚し、それを繰り返したことで離婚に至っている可能性があるでしょう。

チャーリー浜の1番目と2番目の妻は、一般人であり詳細は不明です。このうちのどちらかは、「靴を買ってくる」と言ったきり帰ってこなかったという話があります。そして3番目の妻は、関西のラジオパーソナリティーである西岡幸子です。

チャーリー浜が司会を務める番組でアシスタントを務めたのが、西岡幸子でした。2人はすぐに意気投合して1991年9月に結婚しました(2番目の妻との離婚が成立し5か月後)が、半年で別居となり結婚生活は1年半で終わりを告げています。

4番目の妻とは、チャーリー浜が52歳だった1995年に結婚しました。相手は14歳年下の女性であり、チャーリー浜も「最後にしたい」と言っていたといいます。しかしながら、その妻とも離婚をしてしまったとされています。

吉本新喜劇の離婚歴というと、現座員でもある島田珠代は2回離婚をしています。そんな彼女に、新喜劇の座長も務めていた辻本茂雄は『チャーリー浜さんは6回結婚したから、あと3回は(結婚をしても)いい』と言ったというのです。

チャーリー浜が6回結婚したというのは、辻本茂雄の冗談かもしれませんが、もしかしたら6人目の妻がいる可能性もないとは言い切れません。

4回離婚しているとは言われているチャーリー浜ですが、晩年も妻がいたのかは不明です。はっきりとは分かっていないのです。大阪市内の病院で亡くなったとされていますが、独身として亡くなった可能性もあります。

お笑いや芸人に関する情報を提供してくれる、『お笑いナタリー』というウェブメディアがあります。2020年3月19日に掲載された『お笑いナタリー』において、チャーリー浜は“結婚歴4回で独身”と紹介されていました。このことからも、4回目に離婚した後はずっと独身だったことが考えられるでしょう。

4回の離婚歴のあるチャーリー浜ですが、過去の結婚期間中に子供を授かったことはあるのか気になる方もいるかもしれません。続いては、チャーリー浜の子供について見ていきたいと思います。さて、彼には子供がいるのでしょうか。

チャーリー浜には子供がいない可能性もあります。もし子供がいないとしたら、結婚しても離婚までの1年ほどなどと期間が短いために、子供を設けるタイミングがなかったことも理由として考えられます。短期間での離婚となると、妻とじっくりと向き合う時間も多くなかったのかもしれません。

お笑いコンビ・千鳥の2人がMCを務める番組『相席食堂』。有名人が突然に地方の食堂に出現し、一般の方に相席をお願いをするという番組です。有名人の相席道中のVTRを観ながら千鳥がツッコむというスタイルの番組ですが、チャーリー浜が出演したことがあるといいます。一体、どんな道中となったのでしょうか。

チャーリー浜が旅をしたのは、京都の祇園でした。この相席旅を行うのがチャーリー浜であると、それを観た千鳥は“ちょっと待てぃボタン”を押して「吉本いちの奇人！」などと言い恐縮しまいます。実はこの祇園界隈は、チャーリー浜が住んでいたこともある馴染み深い街であり、彼にとって“庭”の様なものです。

そんな祇園で、チャーリー浜は行きつけだというベーカリーに立ち寄ったり、名店を巡るなどして“奇行”ぶりを見せつけました。チャーリー浜には、千鳥もツッコミが炸裂します。

チャーリー浜は、番組で祇園花月にも訪れています。この祇園花月では、ベテラン新喜劇女優である末成映薫(すえなりゆみ・当時は末成由美)と相席しました。この際には、チャーリー浜の知られていない素顔も明らかになったといいます。

なお祇園花月の楽屋には、チャーリー浜専用のスペースが設けられていたという話もあります。それだけ、祇園花月はチャーリー浜にとって馴染みのある場所だということです。

現在最年長座員かつ吉本新喜劇の重鎮である桑原和男。舞台では“おばあちゃんスタイル”で登場したりする彼ですが、彼とチャーリー浜は仲が良かったのでしょうか。チャーリー浜と桑原和男の関係性について迫ってみたいと思います。

チャーリー浜と桑原和男は、意見が対立していたとされています。例えば後輩芸人を面白いと評価した桑原和男に対し、チャーリー浜は否定的な意見を言ったなどのエピソードが残っているのです。意見は人それぞれにあるものですが、それも許容できなかったということなのかもしれません。

桑原和男は面倒見も良く、若手と積極的に交流をしていました。それに対してチャーリー浜は舞台に溶け込もうとしない面がありました。2人には、こうしたスタンスの違いもあったのです。このことでも、交われない部分があった点も考えられます。

チャーリー浜と桑原和男は同じ舞台に立つことがあまりなかったといいます。例えば2006年7月の公演で同じ演目に出演したとしても、同じ舞台に共に立つことはありませんでした。交わることのないようにしているようにも感じられるでしょう。

2021年4月に呼吸不全、誤嚥性肺炎により亡くなった吉本新喜劇の喜劇俳優・チャーリー浜。彼はいくつものギャグを生み出しています。「じゃあ～りませんか」を代表とするようなギャグの数々は、彼の人生と繋がりのある出来事から生まれていました。

私生活では破天荒だったといわれますが、吉本新喜劇が東京進出を果たした際の立役者でもあります。チャーリー浜は残念ながら亡くなってしまいましたが、彼の残したギャグたちはこれからも記憶に留められることでしょう。