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    バイトテロで閉店?泰尚(蕎麦屋)のその後は?

    世間では、所謂バカッターと呼ばれる人達がメディアで取り上げられたりしますが、企業までも破産させてしまったバイトテロが起きていました。それが蕎麦屋・泰尚のバイトが起こした騒動です。それから、泰尚はどうなったのでしょうか。店舗のその後や騒動の顛末について迫ってみたいと思います。

    蕎麦屋の泰尚はその後どうなった?

    アルバイト定員が、店にイタズラをした内容をツイッターにアップして炎上するという事象を「バイトテロ」、「バカッター」という呼ばれ方をしています。

    蕎麦屋の「泰尚」は、その被害を受けた店です。日本にまだ「バイトテロ」という言葉が無かった2013年に事件が起こりました。

    バイトテロが起きた、蕎麦屋の泰尚のその後について振り返ってみましょう。

    事件の3か月後に破産!

    蕎麦屋の泰尚は、かつて東京都多摩市で営業していました。バイトテロに遭った3ヶ月後に閉店に追い込まれています。その後、店の営業を再開することなく破産へ。

     

    泰尚は、破産時に負債額は3300万円にのぼったそうです

    苦情が殺到!

    バイトテロ事件発覚後に、店舗には常連客から「不衛生」、「店の監督不行き届き」と多数の苦情が殺到

     

    これだけでも、十分店側にダメージを受けていますが、追い打ちをかけるかのように、他県からも同様の内容の電話が次々にかかってきたのです。

     

    これにより、店主はノイローゼ寸前になってしまったと言われています。

    200万円で和解

    店側は、破産後にバイトテロを実施した多摩大学の学生に、1385万円の賠償請求をする裁判を起こしています。しかし、学生側からの賠償金200万円で和解

     

    実は、和解を提案したのは裁判所でした。どうやら、裁判が長引くことを懸念し店主の裁判費用や精神的負担を鑑みてのことだったそう。

    本人は謝罪をしていない!

    蕎麦屋の泰尚の店主は、事件発覚後にバイトテロを行った学生を呼び出して「どうして、こんなことをしたのか」問いただしました。

     

    大騒ぎになっている状態であることは、学生本人も理解しているのですが終始スマートフォンに目をやり、何も答えなかったのだとか。

     

    その後、裁判が行われる中で、事件を引き起こしてしまったことによる謝罪の言葉を、学生から聞くことはありませんでした

    企業が破産に追い込まれるケースは珍しい

    これまでに、数々のバイトテロによる被害がSNSの拡散や、マスコミによる報道がなされてきました。

     

    これまでの事例を観る限りは、店に対する非難や引き起こしたアルバイト当人に対して非難がましい目で見られたり、一時的な閉店になることが多いようです。

     

    しかし、破産に追い込まれるというケースは、あまり見当たらないため見当たらないため、蕎麦屋の泰尚の閉店という結末は、かなり珍しいケースだったということになりますね。

    バイトテロの概要はどんなもの?

    蕎麦屋の泰尚におけるバイトテロが発覚したのは、2013年のこと。かなりの年月が経過しています。ここで行われたバイトテロとは、どのようなものだったのでしょうか。

    ここからは、バイトテロの概要と実行犯についても紹介していきます。

    不適切画像をTwitterにアップ

    事件が発覚した2013年8月9日に、当時多摩大学に通っていたアルバイトの学生が、勤務先である「泰尚」において不適切な写真を撮影し、自身のTwitterにアップしていたのです。

     

    あっという間に、アルバイトの学生のツイートは、大炎上。実は、アルバイトテロは、この件を抜かして8件も発生しており、社会問題に発展しました。

    店の洗浄機に入る

    事件を起こした学生は、キッチンに設置されているお皿を洗う洗浄機に、仰向けの状態で入った写真を撮影し、コメントには「洗浄機で洗われてキレイになっちゃった」と書かれています。

     

    それだけではなくシンクに足を突っ込んだり、上半身裸の状態で胸に客に出す茶碗を置いたりと、やりたい放題でした。

    犯人は石井湧也

    Twitterに不適切な画像をアップしたのは、多摩大学に通う石井湧也(ゆうや)という学生であると、実名が公表されています。一緒にいたとされる学生3人については、明かされていません。

     

    プロフィールには、「調布南高校卒業、多摩大学/山の美容専門学校通信科のダブルスクールしています」とこれまの学歴を詳細に記載しています

     

    裁判で判明しているのは、写真を撮影した時に学生は全部で4人いました。迷惑行為に及んだのは、石井湧也だったのですが、店で笑って見ていた残りの3人の学生も告訴されています。

    石井湧也のその後はどうなった?

    事件発覚後に社会を揺るがした、石井湧也のその後の人生は、どうなったのでしょうか。Twitterでは、名前だけではなく、かなり個人情報を明かしていることから、隠すつもりはなかったことが判明しています。

    通っていた大学や、その後の就職についても足どりを辿りました。

    停学処分になった

    騒動後に石井湧也は、多摩大学から停学処分を受けました。しかし、復学すると「2014年度秋学期 経営情報学部成績優秀者奨学生」に選ばれています。

    仕事は厳しくなっている?

    Twitterの大炎上や、店の倒産など社会的に与えた影響が大きかったこともあり、石井湧也の終活は、かなり厳しいものだったようです

     

    一部では、美容師をしているという噂もありましたが、噂レベルであるため真相は定かではありません。

    Twitterは再開している?

    事件が大炎上したことで、石井湧也はツイッターのアカウントを削除していることが判明しています。2015年から再開したのだと言われています。

     

    現在ネットで名前を検索すると確かにアカウントは現存しており、問題となった洗浄機に寝そべって体を突っ込んでいる問題の画像もアップされたままです。

     

    どうやら、このアカウントは何者かが石井湧也に、なりすましたものではないかと言われています

    泰尚はどんなお店だった?

    ここからは、バイトテロの被害を被った泰尚が、どのような店だったのかについて紹介します。

    1984年創業

    蕎麦屋の「泰尚」が創業したのは1984年のこと。店は、東京都多摩市馬引沢に所在していました。

     

    最盛期には、町田市にも出店し多摩市の店舗と併せて3店舗を経営し1億円以上の売上を誇る人気店だったのです。

    代表が死去

    その後、バイトテロが行われる少し前に泰尚の店主をしていた小川泰司さんが死去。後継者は妻の小川純子さんが経営を引き継ぎ、店を切り盛りしていました。

    再建を図っていた矢先の騒動

    店主を引き継いだ小川純子さんは、2つの店舗を閉じて営業縮小しながら再建を図っていた最中に起きたのが、バイトテロだったのです。

    日経ビジネスにファックスを送っていた?

    バイトテロにより大炎上した「泰尚」は、騒動後に店主による手記が公開されていました。店主の想いは、どのようなものだったのでしょうか。

    店主が日経ビジネスだけにファックス

    社会的な影響が大きかったことから、泰尚の店主に対して各種メディアが取材を申し込んだのですが、傷心で答えられる状態ではなかったのか、一様に断れらています。

     

    事件が落ち着きを見せると小川純子社長は、日経ビジネスのみ、現在の心境を綴った手記をファックスで寄稿していたのです。

     

    そこに書かれていたのは、前店主の小川泰司さんが経営難を苦にして自ら命を絶ったこと、その気持ちに応えに応えるために、小川純子さんが店を継ぐことにした経緯や、店に対する想いが書かれていました

    一生許せない

    そんな最中に起こされた、バイトテロに対して「彼らのやった事は一生許す事はできないし、その子や、親達にさえあきれるばかりです」と、苦悩を包み隠さず明かしています。

    泰尚以外にもバイトテロで炎上していた

    2013年に泰尚で起きた事件後も、多数のバイトテロが起きています。その他の飲食店において起こった事件簿を紹介します。

    くら寿司

    くら寿司は回転寿司屋の大手チェーン店として知られていますが、2019年にバイトテロが起きています。

     

    Twitterに投稿された動画には、若い男性店員が、ハマチの切り身を包丁で切ってから「これをもう捨てます」と言いながら、ダストボックスに放り込みました。

     

    その後、ダストボックスに手を入れて、捨てた切り身を拾って、まな板の上に戻すというところで動画が終わっています。

     

    店内で撮影された動画は、あっという間に1万件以上の拡散がされて大炎上。くら寿司は、ホームページを更新して謝罪文を発表。さらに、犯人の少年を書類送検しています

    セブンイレブン

    大手コンビニチェーンのセブンイレブンでもバイトテロが起きました。

     

    2019年2月9日付けのニュースによると、横浜高島台店のアルバイト店員が、おでんの白滝を口に入れて、それをそのまま鍋に戻すという動画がSNS投稿されたとのこと

     

    セブンイレブンが取った対応は、これを行った店員と、撮影を担当した店員の2名が解雇されたことが発表されています。

     

    実行犯の店員は、玉川大学に通う佐野泰雅という人物であることがネット民によって晒されています。実名のみならず顔写真や野球部所属という情報まで判明していたのです。

    ブロンコビリー

    東京都足立区に所在するステーキハウスのブロンコビリーがバイトテロに遭ったのは2013年8月のこと。

     

    アルバイト店員が、キッチンの大型冷蔵庫に入り、顔だけを覗かせた画像をtwitterにアップしたのです。

     

    この頃から、バイトテロが社会問題になっていたこともあり、あっという間に大炎上に発展。画像を投稿した本人の氏名や学校名などがあっという間に特定されています。

     

    さらに、被害を受けたのは、ブロンコビリーの本社でした。事態を重く受け止めて謝罪文を発表するも、苦情は相次ぎ、結果的に該当の店舗を閉店することに

     

    この店で勤務していた22人が職を失うという痛手をこうむることになりました。

    バイトテロは閉店に追い込まれる可能性もある迷惑行為

    東京都多摩市に所在していた蕎麦屋の泰尚は、2013年にアルバイト学生によるバイトテロに遭い閉店し、その後破産しています。

     

    社会問題として認識されるバイトテロ。蕎麦屋の泰尚では、アルバイト学生が食器洗浄機に寝そべった状態で入ったり、上半身裸の状態で胸部に店で使うお椀を伏せた画像を撮影し、twitterにアップしました。

     

    あっという間に炎上し、店は常連から苦情を受け、県外からの客のクレームにも対応するうちに店主は、ノイローゼ状態になったといわれています。

     

    犯人は、多摩大学に通っていた石井湧也であると実名が明かされています。石井湧也は、学校から停学処分を受けるも、復学しています。

     

    裁判にもなりましたが、損害賠償1385万円を請求するも、結局200万円で和解しました。店主は、悲痛な胸の内を手記としてしたためて、日経ビジネスに寄稿しています。

     

    現在も横行するバイトテロは、店が閉店するリスクや犯人の実名や住所が特定されてしまう個人情報のリスクもあります。

     

    もうこのようなことが起こらないように祈りたいものです。

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