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    世界の獣害事件3選!閲覧注意

    世界には動物に人が食われるという恐ろしい獣害事件が数多くあります。今回は、その獣害事件の世界ランキングトップ3を紹介します。また、世界ランキングの後には日本で起きたある獣害事件についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。

    獣害事件世界ランキング1位「チャンパーワットの人食いトラ」

    獣害事件世界ランキング1位は、19世紀の末から20世紀にインドとネパールで起こった獣害事件です。この事件のトラは「チャンパーワットの人食いトラ」と呼ばれており、世界で最も被害者数の多い獣害事件として知られています。

     

    獣害事件は被害者が1000人以上とされるものもありますが、信憑性は低いです。チャンパーワットの人食いトラは、はっきり記録されている被害者の数が非常に多いのが特徴です。獣害事件世界ランキング1位のチャンパーワットの人食いトラについてご紹介します。

    ネパールとインドで猛威を振るったトラ

    チャンパーワットの人食いトラは、ネパールとインドのクマーウーン地方で7年間被害者を出した獣害事件です。1900年ごろにネパールに現れた人食いトラを国軍まで投入されますが、トラを国外に追い出すことしかできませんでした。

     

    インドに逃げ込んだトラは、さらに大胆になり昼間から人を襲うようになったといいます。人食いトラは、全長2メートル50センチほどで性別はメスだったそうです。トラは犬歯を半分ほど失っており、野生動物よりも力の弱い人間を襲うようになったと考えられています。

     

    トラが犬歯を失った原因は不明ですが、密猟者やハンターに撃たれた可能性が高いと考えられています。

    犠牲者の数がギネスに認定された

    チャンパーワットの人食いトラに殺された人間はネパールで200人、インドで236人が記録されています。この数は獣害事件の犠牲者数では、史上最多としてギネスの世界記録に認定されています。この犠牲者の多さが世界ランキング1位の理由です。

     

    ただし、合計436人は記録が残っているだけの犠牲者数で、実際はもっと多いと考えられています。獣害事件の世界ランキング1位に入るのもわかる恐ろしい事件です。ここまで犠牲者が増えたのは、当時のインドで村民が武器を持つことを禁じられていた影響もあるようです。

    最後は伝説のハンターに射殺される

    被害者が増えすぎたことで、イギリス政府はアイルランド人の熟練ハンタージム・コルベット氏にトラの射殺を依頼します。ジム・コルベット氏は、トラが16歳の少女を殺した際に残した血痕を追跡し、トラを射殺しています。

     

    事件の経緯を記した書籍が「史上最恐の人喰い虎 ―436人を殺害したベンガルトラと伝説のハンター―」のタイトルで販売されています。こちらの書籍は、犠牲者が増えた原因なども語られた社会派のノンフィクションになっています。

    「パナールの人食いヒョウ」もすごかった?

    インドのパナール地方に出没した人食いヒョウも400人以上を食い殺したと言われていますう。被害者の数では、世界第2位の獣害事件でしょう。「パナールの人食いヒョウ」も傷を負って野生動物を狩ることができなくなり、人間を襲うようになったと考えられています。

     

    こちらの事件では、ハンターの銃撃で傷を負ったことで狩りができなくなったと考えられています。チャンパーワットの人食いトラを仕留めたジム・コルベット氏が、1910年にこの事件のヒョウも射殺しています。

    獣害事件世界ランキング2位「ギュスターヴのナイルワニ」

    獣害事件世界ランキング2位に入っているのは、アフリカに住んでいるギュスターヴというナイルワニの事件です。この記事では世界ランキング2位として扱っていますが、ある理由で世界で最も恐ろしい獣害事件ともいわれています。

     

    獣害事件世界ランキング2位のギュスターヴについてご紹介します。

    ギュスターヴとは?

    ギュスターヴは、東アフリカのブルンジ共和国にあるタンガニーカ湖およびルジジ川に生息している巨大なナイルワニです。性別はオスで体長6~8メートル、体重は1トンに達するといわれています。水中での移動速度は時速12~14kmほどと推察されています。

     

    記録されているナイルワニの最大の記録は7メートルのため、最大級の個体の可能性が高いです。巨大な体を活かして、牛や馬などの大型の家畜を捕食するといわれています。通常ナイルワニは大人のカバに敵いませんが、ギュスターヴは成獣のカバを捕食した様子も目撃されています。

     

    大人のカバを襲うのは、通常のナイルワニではありえない行動です。大きさから100歳以上のナイルワニと考えられてきました。しかし、歯の抜けが少ないことから2010年に推定68歳と発表されています。

    ギュスターヴの犠牲者は300人超え!

    ギュスターヴに食い殺された犠牲者は300人を超えるといわれています。しかし、正確な記録はなくほかのワニの被害もあるため、実際より被害より多いという意見もあります。ルシジ川周辺ではツチ族とフツ族の内戦が起こっており、戦死者の死体が遺棄されています。

     

    戦死者の死体を食べたことが、ギュスターヴが人間を襲うようになったという原因という説もあります。人間を捕食するようになったことで、ギュスターヴは巨大化したともいわれています。

    頑丈な体で射殺も失敗

    ギュスターヴが世界ランキングに入る獣害事件の中で、特に恐ろしいといわれる理由は射殺に失敗しているためです。ギュスターヴを捕獲あるいや射殺しようとした計画は何度もありましたが、すべて失敗に終わっています。

     

    通常のナイルワニは射殺できますが、ギュスターヴはライフル銃や機関銃の弾丸を弾き返すほど鱗や皮膚が頑丈といわれています。軍の機関銃で射殺を試みた際は、弾かれて凹んだ銃弾が転がっていたといいます。

     

    2008年を最後に長い間目撃情報が途絶えていましたが、2015年に水牛を捕食する様子が確認されました。2021年現在でギュスターヴの推定年齢は79歳ですが、ナイルワニは100歳以上の個体もいます。現在も生きている可能性は高いでしょう。

    ギュスターヴが題材の映画「カニング・キラー 殺戮の沼」

    機関銃すら通用しなかったギュスターヴは、2007年に映画の題材にもされました。「カニング・キラー 殺戮の沼」は、ギュスターヴを描いた映画です。ただし、ギュスターヴを題材にした娯楽映画になっており、フィクションの部分も多くなっています。

     

    ワニの動きが速すぎでリアリティに欠けるといわれてますが、パニックムービーやホラーが好きな人には評価が高いです。

    獣害事件世界ランキング3位「ツァボの人食いライオン」

    獣害事件世界ランキング3位は、ツァボの人食いライオンです。ライオンが人を襲った理由については現在も議論が行われており、人食いライオンの例として挙げられることも多いです。獣害事件世界ランキング3位のツァボの人食いライオンについてまとめました。

    2頭の人食い雄ライオン

    ツァボの人食いライオンと呼ばれているのは、2頭の若い雄のライオンです。2頭のライオンは、遺伝的特徴から兄弟と考えられています。どちらも体長が3メートル近くかなり大型の個体でした。

     

    雄のライオンですが、どちらもタテガミがないのが特徴です。若い雄ライオンはタテガミがありませんが、ツァボのライオンはタテガミがない個体が多いといわれています。若いからタテガミがなかったわけではないようです。

    ツァボ川架橋工事の作業員が犠牲に

    事件が起きたのは、1898年のイギリス領東アフリカ(現在のケニア)のツァボ川付近でした。ケニアとウガンダをつなぐ鉄道敷設に伴うツァボ川架橋工事中に人食いライオンが現れました。1898年の3月から12月の間に、作業中の労働者35人が犠牲になったといわれています。

     

    労働者達はイバラでできた垣根でライオンの侵入を防ごうとしましたが、あまり効果はありませんでした。被害者数は135人ともいわれています。9か月の間で135人では少なすぎるともいわれており、犠牲者の数にはさまざまな意見があります。

     

    学者の間では35人と考えるの妥当だとされています。

    人食いになった理由は不明

    2頭のライオンがなぜ人食いを行うようになったのかはわかっていません。死亡したライオンを調べた結果、歯そのものに異常はありませんでした。しかし、人間の歯周炎に当たる疾患が見つかっており、獲物にかみつくと相当な痛みがあった可能性が高いです。

     

    ツァボの人食いライオンは、歯の疾患のせいで通常の獲物よりも柔らかい人間を狙ったのではないかともいわれています。他には牛疫の発生でライオンの獲物が激減してしまい、人間を狙ったのではないかという説もあります。

     

    しかし、現在でもツァボの人食いライオンが人間を狙うようになった理由に結論は出されていません

    最後は射殺されてはく製に

    ライオンの襲撃は9か月に渡って続き、工事が中断する事態になりました。最終的に鉄道現場総監督ジョン・ヘンリー・パターソン氏がライオンを射殺し、事件は終結します。その後2頭のライオンははく製となり、フィールド自然史博物館に所蔵されています。

     

    ただし、ライオンは1924年まで毛皮になっていたものをはく製にしたため、展示までかなりの時間がかかりました。現在もはく製は所蔵されていますが、状態は良くないようです。

    日本でもあった獣害事件「三毛別の羆事件」

    獣害事件世界ランキングの後にご紹介するのは、日本最悪の獣害事件として有名な「三毛別の羆事件」です。被害者数は世界ランキングの上位と比べると少なく思えますが、短期間に起こった事件と考えると被害者の数は決して少なくありません。三毛別の羆事件についてまとめました。

    1915年に発生した獣害事件

    三毛別の羆事件は、北海道苫前郡苫前村三毛別(現在の苫前町三渓)六線沢で起こった獣害事件です。事件は1915年(大正4年)の12月9日から12月14日にかけて起こりました。事件を起こしたヒグマは、推定7~8歳のオスで体長2.7m、立ち上がった高さは3.5m、340kgでした。

     

    日本で最大級のヒグマ「北海太郎」は体重推定450kg、体長2.45mです。三毛別の羆事件は、かなり大きな個体であることがわかりました。

    熊の襲撃で10人が死傷

    三毛別の羆事件では、7人が死亡し3人が負傷しています。獣害事件の世界ランキングで取り上げた事件と比べると、10人の被害者は多いとはいえません。しかし、これは事件が起きてから2日ほどの間で被害にあった人数です。

     

    ヒグマは民家を襲撃するなど他の事件と比較しても積極的に人間を襲っており、非常に恐ろしい獣害事件です。

    現在は現場に三毛別羆事件復元地が

    三毛別羆事件が起きた現場周辺には、現在「三毛別羆事件復元地」があります。復元地は、事件を後世に残したい住民の意向で作られたものです。復元地は、ベアロードの先にある森林に囲まれた場所にあります。

     

    実際にヒグマが出そうなスリルがあるので、隠れた人気観光スポットになっています。ただし、本当にヒグマが出る可能性があるので注意が必要です。

    獣害事件は人と野生動物の関係を考えさせられる

    獣害事件の世界ランキングと日本で最悪の獣害事件についてご紹介しました。恐ろしい獣害事件ですが、人間の行動や環境破壊が獣害事件の原因になることも多いです。世界ランキング1位のチャンパーワットの人食いトラも、人間のせいで狩りができなくなったトラが人間を襲ったといわれています。

     

    人間と野生動物の共存は非常に難しい問題です。日本でもクマなどに遭遇する可能性はあるので十分に注意する必要があります。

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