2016/07/31
naonao
様々な動物を惜しみない愛情で可愛がっているムツゴロウさん。そんな彼の様子を見たことがある方も多いですよね。
その愛の対象はどんな動物も例外ではありません。草食動物はもちろん、一歩間違えば死んでしまうような肉食動物も彼は心の底から愛し、スキンシップをとろうとします。
しかしその様子は見ている私達がひやひやしてしまう時も…実は一度番組でライオンとスキンシップをはかろうとして、指を食いちぎられたことがありました。一体なぜそんなことになったのでしょうか?
今回はムツゴロウさんがライオンに指を食いちぎられた事件についてご紹介します。どうぞ、観覧は自己責任で…
それではまず指を食い千切られたムツゴロウさんについて、まずはおさらいしておきましょう。
畑 正憲
生年月日:1935年4月17日
愛称:ムツゴロウさん
職業:小説家、エッセイにスト、ナチュラリスト、動物研究家、プロ雀士
受賞
1968年 第16回日本エッセイスト・クラブ賞受賞
1977年 第25回菊池寛賞
この他にも日本プロ麻雀連盟相談役であり初代十段位、最高位戦創案者としての肩書もお持ちです。作家活動は知っていても麻雀に詳しい事は知らない方も多いのではないでしょうか?
1971年、東京を離れたムツゴロウさんは北海道厚岸郡浜中町の嶮暮帰島に移住し、さらに対岸の浜中町に移って1972年に「ムツゴロウ動物王国」を開園します。また1979年には標津郡中標津町に牧場、ログハウスの自宅を有したムツ牧場を開園しました。
多くの動物を飼育し作家としての活動を送っていましたが、そのうちヒグマとの生活を描いたエッセイや天然記念物に指定された動物の保全の現状を追跡したルポを発表すると、これがとても反響を呼び大成功をおさめます。
ムツゴロウさんの数奇な人生は、漫画にもなっています。動物の口に頭を突っ込むというのは割とご存知の方も多いエピソードですよね!
どんな動物も手なずけるイメージのムツゴロウさん。しかしライオンは手名付けられなかったんでしょうか?
それでは早速事件についてみていきましょう。それはムツゴロウ王国ではなくブラジルの動物保護施設での話でした。元々はサーカスで飼われていたライオンの育成アドバイスをするため訪れていたそうです。
その時のムツゴロウさんは、日本ではよく見るおなじみの様子でライオンと会話を始めたそうです。が、その時に指をかみちぎられてしまったようです。当時の画像をよく見ると、ムツゴロウさんの右手中指の先がありません。
ライオンが急にムツゴロウさんの中指に噛みつき、彼は痛みに耐えながら指を引き抜いたら・・・指の第一関節から先がなくなっていたそうです。なんて恐ろしい話でしょうか。
実を言うと私はこの放送をリアルタイムで見ていました。「ギャー!」と叫びもせず引き抜いた指を見つめるムツゴロウさんが、なんとも言えなかったです。
見ているこっちが痛くなるような衝撃映像ですが、ムツゴロウさんはそんな視聴者よりも冷静だったようです。
ふつうの人間なら、指を食い千切られたらショックで気絶しそうなものですが、ムツゴロウさんは違いました。あわてず騒がず「素人じゃないのに恥ずかしい。こんなものは傷に入らない」とコメントしたそうです。あまりに冷静でこちらがパニックになりそうです。
ムツゴロウさんは「あのとき自分の後ろには飼い主がいて、その飼い主が友人が来たためその場を去ろうとした。でもライオンは飼い主に行ってほしくなくて自分の裾を噛もうとして間違って指を噛んだだけ、誰も悪くない。むしろ自分の過失だった。飼い主にもそれを伝えた」とコメントしています。
このようにムツゴロウさんはライオンを恐れたり責めるわけではなく、世間から非難され処分されることを恐れたのか、ライオンをかばっています。動物に対する経験や知識、そして深い愛がないと、さすがにそのセリフは吐けません。
もちろんこの後すぐ病院へ運ばれたムツゴロウさんは治療を施した後、またライオンのいる保護施設へ戻って、いつものあの笑顔でライオンの持ち主と抱擁を交わしたそうです。
指を食いちぎられるなんてとても大変な事件ですが、その後はどうなったのでしょうか?
この指食いちぎられ事件、実は2000年の5月、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』という番組の収録中に起こった事件でした。番組の放送前にニュースや新聞で大きく報じられ、ファンの間では、番組自体が放送されないのではないか、と思われていました。
ところが、その年の7月に予定通り番組は放送され、さらに例のライオンとのスキンシップもそのままでカットされませんでした。当時は現在より規制が緩かったとはいえ、指を食いちぎられるというショッキングなシーンがそのまま放送されたということで、大きな話題となりました。
騒動の後、当時のディレクターは大泣きしたと嬉しそうに語ったムツゴロウさん。しかしご本人は指の切断を余儀なくされてもニコニコしていたそうです。しかしそれだけの現場ちょっと見てみたくなりませんか?
本当にその瞬間だけですが動画が残っています。ご興味のある方は見てみてはいかがでしょうか?ただし!観覧はあくまでも自己責任ですのでご注意ください。
この指食い千切られ事件以外にも、ムツゴロウさんには数々の武勇伝があります!少しだけですがその武勇伝をご紹介します。
とんでもないものを食べる
ライオンが食べ残したシマウマの生肉、生まれおちたばかりの仔馬の蹄、冬眠中の蝙蝠の直腸等一体どこで見つけたのかもわかりませんが、これらを食べて「美味い」と言ったそうです。ムツゴロウさん、下手したら臓器がやられます!
抜糸も自分で行う
病院が嫌いなムツゴロウさん。盲腸の手術をした際も手術後3日で病院から逃げ出して、その5日後に自分で抜糸したそうです。ワイルドというか、すごい話ですね・・・!
他にもライオンに噛まれた事がある
その時はなんと30分意識を失ったんだとか・・・命があって何よりですが、ムツゴロウさん、指どころか頭をいかれるところでした。
現在ムツゴロウさんは83歳。最近はTVなどへの出演も減っているようですが、どうされているのでしょうか?
ムツゴロウさんは、北海道の「ムツゴロウ動物王国」のほかにも、2004年の7月に東京のあきる野市に「東京ムツゴロウ動物王国」を開園しました。しかし、予想よりも来園者が少なく、2007年の11月に残念ながら閉園。その時に、約3億円ともいわれる負債を抱えてしまったといいます。
その後、講演会や本の執筆活動を続け、約8年で借金は完済。現在は執筆活動に集中するため、主に東京のマンションで1人で生活し、月に何度か奥さんや娘さんのいる北海道に帰っています。
今も変わらずお元気なムツゴロウさんですが、一時期、動物愛がなくなったと報道されたことがありました。あんなに動物をかわいがっていたのに、ちょっとショックですよね。どういうことなのでしょうか?
しかし、この報道に関しては、家族やご本人が否定しています。動物が嫌いになったわけではなく、命をかけて愛することがなくなり、距離を置いて楽しめるようになったのだそうです。
今でも変わらず動物好きのムツゴロウさん、動物に関連するトークショーや映画のイベントなどにも出演されています。最近では坂上忍さんの動物番組にも出演するなど、動物愛はまだまだ健在のようですね!
いかがでしたか?
事件自体はとんでもない事ですが、冷静になってムツゴロウさんの発言を聞くと、動物に対する愛情を感じることができる事件ですね。改めてムツゴロウという人のすごさを思い知らされました。
きっとテレビがある限り、彼は動物を愛した男として語り継がれることでしょう。ムツゴロウ王国よ、永遠に!
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