木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
2021/05/02 更新
保育園は保護者が仕事をする間、安心して子供を預けられる場所でなくてはいけませんが、兵庫県にあったわんずまざー保育園ではひどい経営実態が問題となっていました。今回は、数々の問題が発覚したわんずまざー保育園の現在の状況などをまとめました。
認定こども保育園「わんずまざー保育園」は、兵庫県姫路市などの行政を騙して不正に給付金を受給してきたとして、罪に問われています。
言い訳の出来ない杜撰な経営が注目を集めた事件でしたが、現在園はどのようになったのでしょうか。
勤めていた保育士のその後など、その後の様子を紹介します。
廃園となった、わんずまざー保育園をどうするかを、2018年に協議したところ跡地を保育施設として貸し出す案が出ていました。
しかし、その後施設として使われている様子はなく、現在に至っており続報も出ていません。少なくとも当面は、保育施設として生まれ変わることはなさそうですね。
認可を取り消されたわんずまざー保育園延長は「今後も認可外保育施設として子どもを受け入れたい」と継続の意志を示しました。
その後、保護者達全員が継続を拒否。2人が自宅保育に切り替えた以外の園児は、全員市内外の保育園に転園していることが判明しています。
元々日本は、保育園や幼稚園の待機児童問題がありますので、保護者が一番混乱したのではないでしょうか。そして勤務していた職員も全員退職しています。
大きなニュースとして注目を集めた、わんずまざー保育園は、どのような問題があったのかを振り返ってみましょう。
運営体制の酷さや、不正受給など驚きの内容が報道されています。
わんずまざー保育園が認定こども園に認定されたのは2015年のこと。通う園児も増えて、順調に見えたかに見えましたが抜き打ち監査が入ったことで問題が発覚。
本来児童の最大受け入れ人数は、46人という設定でしたが、わんずまざー保育園では70人近くの園児を受け入れていました。
超過した園児には2万円から4万円の保育料を設定していたようです。
そして、監査が入ることが分かっている日は、事前に園児を休ませるように指示して、定員超過を隠蔽し続けてきたのです。
姫路市が把握していた園児以外の22人は、園長と直接契約するという形を取っていたというからくりがありました。
抜き打ち監査を行った結果、判明したのが給食の量が、異常に少ないという点でした。提供されていた給食の画像が公開されています。
その画像を見ると、白いトレーには、申し訳程度にスプーン1杯程度の、おかずが2品と白米が盛られています。
さらに、1歳児の子供に対しては、もっと量を減らしてトータルでスプーン1杯程度の量だったそうです。
これだけ量がすくなくなっていまったのは、給食40人分の食事を70人で分けていたからです。当然ながら園児は常に空腹の状態が続くことになっていたのです。
更に悪質なのが、園児の食べ残しを冷凍しておき後日、電子レンジで解凍して提供していました。これでは、衛生面が懸念されますね。
当時、わんずまざー園に次男を通わせていた母親の1人は「発育が遅いことが気になっていた。食事の量を減らされた影響があったとは」と憤りを見せていました。
長男を別の園に通わせていたのですが、明らかに発育状態の違いに不審を感じていたそうです。
これまで園とやり取りしてきた連絡帳には「身長は高くなっているのに体重が増えない」、「給食はちゃんとたべているか」という悩みや質問を書き込んできたのだとか。
その都度園からは「特に問題なく食べている」と記載されていたのですが、嘘をつかれていたのです。
家では、たくさん食べるのに不思議でしょうがなかったと、園の対応に腹立たしさを隠せない様子で取材に応じています。
酷い扱いを受けていたのは、園児だけではありません。勤務していた保育士と、わんずまざー保育園の間は、不当な契約が結ばれていました。
例えば遅刻や欠勤をした場合に1万円の罰金を課したり、無給で働かせていたケースもあったそうです。
保育士は、激務が定常化されており、日中の勤務に加え夜間のベビーシッター業も強制していたことが判明。かなり劣悪な労働条件にあったことは間違いありません。
姫路市の担当者は「監査に立ち会った元保育士が涙ぐむほどお粗末だった。ここまで酷いとは」と、その実態を見抜けなかったことを悔やむコメントを発表しました。
わんずまざー保育園で勤務していたのは、10人程度だったのですが、保育士の人数を水増しで、姫路市に対して13人であると申請していました。
保育士の人数を水増し申請することで、支援金が多く貰えるからです。もちろんこれは不正な行為として詐欺罪に問われています。
様々な問題を抱えていた、わんずまざー保育園は、支援金の不正受給や劣悪な環境で、園児を預かっていたことなど問題だらけの状況でした。
2017年から2020年にかけて裁判が行われています。被告となった園長の小幡育子さんとは、どのような人物だったのでしょうか。裁判における判決についても紹介していきます。
園長をしていた小幡育子さんの経歴で判明しているのは、短大に通い保育士の資格を取得し、卒業後デイセンターなどで勤務し保育士としてのキャリアを形成しています。
その後、2003年から未認可の保育園を経営に着手。程なくして保育園の認定申請を試みていました。
認可されるためには、都道府県の基準をクリアする必要があるので、かなりの課題をクリアしてきたのです。
その努力が実り2015年に申請が通り、認定こども園としてスタートを切りました。
わんずまざー保育園は、認定こども園として認められていたので、国や県から年間5000万円の運営費用が交付されていました。
この運用費の中から、備品を賄うことが想定されています。しかし、トイレットペーパーやボックスティッシュなどの備品を、保護者に用意させていたのです。
元園長の小幡育子さんは、関係者からの証言によると、かなり「がめつい性格」であると言われています。
園では暖房をづけずにいたので、冬場における部屋の中の平均気温は14度くらいだったそうです。これらの行為に対して職員は「おかしい」と考えていたのですが、報復を恐れていたと明かしています。
公判はこれまでに13回開かれ、一貫して無罪を主張してきた小幡育子さんの裁判の論点は、詐欺行為の故意性でした。
検察側は、「給付を多くとるためにだまし取ろうと考えていたように見える」と指摘し、一方の弁護側は「わざと行ったわけではない」と反論。
関係者によると、給付費の支給条件に対しても解釈に相違があり、手続き開始から承認されるまで1年以上の期間が掛かっていました。
裁判はもつれにもつれて、判決が下りたのは2020年12月24日です。給付金の詐欺罪にとわれ、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年という結果に。
裁判長は「子供の安全を脅かし教育の質を低下させた」とコメントし、ことの重大性について指摘しています。
裁判で有罪判決という結末を迎えた小幡育子さんのその後について、動きがありました。2021年1月に判決を不服として大阪高裁に控訴していたのです。
控訴後どうなったのかという情報が入っていないので、再審はこれから行われるのかもしれませんね。
姫路市に所在する、わんずまざー保育園は、こども園認定された保育施設でしたが、登録抹消されて現在は廃園状態です。
2015年にこども園の認定を受けて、順調に経営していたかに見えましたが、悪質な経営がなされていたことが抜き打ち監査で判明し事件が発覚。
まず子供の受け入れ人数設定は、本来46人でしたがそれよりも多い70人弱を保育していました。
超過した園児に対しては、園長が直接契約を受けて保育料として2万円から4万円程の金額を受取っていたのです。
さらに40人分の給食を70人弱の人数で分けていたので、個々の園児の食事は、ご飯とスプーン1杯程度の量しか回らず、発育に悪影響を与えていました。
さらに国や県から不正に支援金を受給していたことも発覚。その後わんずまざー保育園は閉園し園長の小幡育子さんは裁判で懲役判決をされています。
教育界を震撼させた事件でしたが、一番影響を受けたのは園児です。このような事件が2度と起きないようにしたいものですね。
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事件が発覚したのは2017年3月のこと。わんずまざー保育園は、認定こども園の登録が取り消されました。
認定こども園とは、保護者が働いているいないに関わらず利用が可能で、預かり時間が長いことが特徴。「子ども・子育て支援新制度」によって登場した制度です。
認定を受けるためには、自治体の審査が必要になりますが、認定を受けると園は、給付金を受けることができる恩恵があります。
日本において、登録を抹消されたのは初の事例だったこともあり、ニュースで大きく取り上げられています。現在は廃園となっています。