木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
2021/04/09 更新
かつて、連日報道されて話題になった『姉歯事件』。その犯人とされる姉歯秀次は現在どうしているのでしょうか。そこで今回は、姉歯秀次の現在や事件の概要、その後について見ていきたいと思います。また、姉歯秀次の家族についても迫ってみましょう。
2005年に発覚した、マンションの建築における構造計算書偽造問題は、大きな注目を集めました。
地震に対する安全性の計算書を偽造したことが告発により明らかになった事件です。別名を「姉歯事件」とも称されています。
事件に関与したことで逮捕された姉歯秀次は、どのような人なのでしょうか。姉歯秀次の過去の経歴について振り返ってみましょう。
姉歯秀次は、出身地である宮城県の古川工業高校建築科を卒業しました。名前のとおりで、高校時代から建築に関する勉強をして将来に備えていたのです。
高校卒業後は、大阪府に本社を持つ中堅のゼネコンに就職。勤務地は東京支社で、施工部門に配属されました。当時の業務内容は、建築現場の管理がメインだったそうです。
姉歯秀次は、本来は建物の設計をしたいと希望していたので、入社から4年後に退職しています。
最初に就職した中堅のゼネコンを退社後は、都内にある設計事務所に勤務しながら、一級建築士の試験の勉強をするというハードな生活に突入したのです。
4回目の国家試験でようやく合格し、1990年に一級建築士として登録がなされました。元々、一級建築士の合格率はおおよそ10%程度なので、他の国家試験と比較しても難易度は高いのです。
こういった背景から数年かけて試験に挑む人も少なくありません。姉歯秀次は、自身の結婚式で「お母さんの喜ぶ顔が見たくて一生懸命勉強した」と挨拶していたことが証言されています。
こうした苦労を経て、千葉県市川市に開業した「姉歯建築事務所」で、一級建築士の看板を掲げて事務所を堂々と経営できるようになりました。
2005年に世間を震撼させた耐震偽装問題から、16年の年月が経過しています。現在の姉歯秀次は、何をしているのでしょうか。
現在の姉歯秀次の様子と、事件をきっかけにして一部改訂された建築ルールについて紹介します。
事件発覚し、国会での証人喚問が行われている最中の2005年12月8日に、国土交通省により、姉歯建築事務所の資格を剥奪したと発表。
これは、姉歯秀次自身から、一級建築士の肩書が剥奪されたということを意味しています。
そのメディアの報道は「姉歯秀次元一級建築士」などのように「元」を強調して表現されるようになったのです。
裁判において姉歯秀次は、懲役5年が確定し、すでに釈放がされているのですが全く足取りを掴むことができませんでした。
マスコミの力でも、姉歯秀次の足取りが行方不明ということは、名前を変えている可能性があるのではないか、という推測が浮上しています。
この事件をきっかけにして、2007年6月に建築基準法が改正されました。改正した内容は、建築基準を満たしているかどうかを、確認する審査を厳格化するというもの。
偽装をしづらい環境を整えることを目的としていますが、2007年10月14日の朝日新聞には、厳格化したことで審査が滞ったり、煩雑化した申請書の記入ミスなど再申請多発している問題を提起しています。
実際に住宅の着工数は、前年より大幅に割れているという問題もあるようです。
犯罪が起こると、人生に大きな影響を受けるのは加害者の家族です。事件が発覚した時点では、妻と息子2人がいました。ここからは、家族3人に起った悲劇を紹介します。
姉歯秀次には、体調を崩しがちな妻がいました。事件が発覚すると連日マスコミが自宅に訪れ、テレビを付ければ事件の報道が過熱するばかりという日々。
バッシングに耐えられなくなったのか、2006年に自宅の近くにあるマンションの7階から飛び降り自殺により命を絶ちました。
近隣の証言によると妻が「家庭内がメチャクチャで」と、ため息交じりにこぼしていたことが明らかになっています。
後から、分かったことなのですが、報道された内容が実態がかけ離れていたという指摘がなされています。
例えば、「姉歯秀次の自宅は豪邸で隠し財産が何億も眠っている」、「妻はブランドを買い漁り高級レストランで豪遊」というような豪遊ぶりがフォーカスされていました。
実際に警察が捜査してみると、隠し財産は見つかっておらず、それどころか負債を抱えているため、保釈金も捻出できなかったことが判明。
妻が自ら死を選んだ原因の1つが、事実とは異なる報道ではないかと言われています。
姉歯秀次には、息子が2人いました。2人共成人していましたが、1人がフリーターだったそうです。
事件が発覚する前から「息子との意思疎通がうまく取れない」という相談を知人が受けていたことから、必ずしも円満ではありませんでしたが、息子は自宅に頻繁に出入りしているようでした。
しかし事件発覚後は、朝から晩までマスコミが見張っている生活へと一変。息子2人も家からの出入りを早朝、深夜に切り替える対応に変えたのです。
こうして生活をメチャクチャにされてしまったことや、母親を失ったことで息子2人はマスコミを目の敵にするようになりました。
後年、「FLASH」によると息子達は「母親はマスコミに殺されたのだ」と、怒りを露わにしていた、という証言を掲載した記事が報道されています。
こうして家族に大きな傷跡を残した事件とは、どのようなものだったのでしょうか。
闇が深く、まだ解明されてない謎があるのではないかと言われている、2005年に起きた姉歯事件の詳細を見ていきましょう。
1981年以降に建築された建物は、震度5の地震が来ても耐えられる強度であることが要件とされています。
姉歯事件とは、偽装により安全基準を満たしてない建物を販売してしまった、耐震強度偽装事件を指しています。
事件が発覚したのは2005年で、「姉歯秀次が構造計算書を偽造していた」と、告発されたことで「姉歯事件」と呼ばれるようになったのです。
事件発覚の発端は、東京都の北千住に建築中のマンション「グランドステージ北千住」。
施工を担当した会社が、現場で鉄筋量の異常に気が付き、調査を依頼したことが始まりだったのです。
不動産会社のヒューザー社が、グランドステージ北千住の施工を請け負った業者「志多組」が鉄骨の量の異常に気が付き、アトラス設計に調査を依頼。
この物件の設計をヒューザー社から下請けしていたのが、姉歯設計事務所でした。
調査依頼を受けた、民間の確認検査機関である「イーホームズ」の内部監査がきっかけで、偽装が発見されたのです。
監査を行っている最中に、関係者と名乗る人物から電話が入り「姉歯建築事務所では、構造計算書を偽装している」という趣旨の告発がなされたことを、国道交通省が発表。
これに対し姉歯秀次は、偽装を認めた上で「ヒューザーから耐震強度を落とすように圧力を受けた」と主張しています。
マスコミでは、これまでの事件発覚までの一連の流れについて経緯を報道。当時の報道では「殺人マンション」という表現がなされていました。
報道を受けた警視庁が千葉県や神奈川県と合同で捜査本部を設置し、さらなる事実の追求を目指すことに。
その後判明したのは、マンションだけではなくホテルも、耐震強度の偽装がされていたことが発覚し世間を震撼させたのです。
事件発覚後の2006年4月に警視庁は、姉歯秀次を逮捕しました。事件発覚後、更なる捜査が行われて、起訴、判決まで進みました。事件その後の流れについて紹介します。
合同捜査本部を設置して、捜査を続けると一連の事件は、組織的に行われた犯行であることが徐々に判明。
姉歯秀次だけではなく、ヒューザー社の社長を務めていた小嶋進、イーホームズの社長など関係者が国会の証人喚問に参考人として招致されました。
さらに2006年4月26日に、姉歯秀次をはじめとした関係者が逮捕、起訴されたのです。
2006年8月から、起訴された関係者に対する裁判が始まりました。結局、実刑判決が下されたのは、姉歯秀次のみでした。
罪状は、「建築基準法違反」の他に、2005年の証人喚問で虚偽の証言をしていたことによる「議院証言法違反」による起訴もされていたのです。
それ以外の関係者は、執行猶予が付きました。
2006年4月に関係者を含めて逮捕した時点では、組織がらみの犯罪であるという前提で捜査がなされていましたが、裁判では立証ができませんでした。
その結果、姉歯秀次の単独の犯行という判決が下されたのです。姉歯秀次に、逮捕裁判で言い渡された実刑は、懲役5年の罰金180万円でした。
こうして建築物の耐震強度偽装は、姉歯秀次1人が罪を被る形で幕引きしたものの、裏には何者かが指示して行われたものではないかと、黒幕存在説が唱えられています。
姉歯秀次の証言では「強度を落とせと圧力をかけられた」と証言している点からも窺えますね。
これが正しいのであれば、身代わりとして罪を1人で引き受けたということになるのではないでしょうか。
これまでの姉歯秀次の証言から、事件の黒幕については、ヒューザー社の元社長ではないかという推測をしている人もいるようです。
しかしヒューザー社は、2006年2月に破産の手続きをすることを発表。その後2011年に、東京地裁は、ヒューザー社の破産手続きが完了したことを公表。
関係者が社会に不在になってしまったので、真実は闇の中ということになりますね。
2005年に世間を震撼させた耐震強度偽装事件は、構造計算書を偽装した本人である姉歯秀次元一級建築士の名前を取って「姉歯事件」と呼ばれています。
姉歯秀次元一級建築士は、千葉県市川市に事務所を開設し、事件の発端となった東京都足立区北千住に建設されたマンションの鉄骨量の異常があると発見されたことにあります。
偽装の疑惑が浮上したことをきっかけに、関係者と名乗る人物から犯行の内部告発がなされたことから、合同捜査本部が設置されて本格的に捜査が開始されました。
建築と設計を発注したヒューザー社の社長も含めた関係者が逮捕、起訴されたのです。これにより姉歯秀次の妻は自殺をとげています。
しかし裁判では、組織的犯行を立証できず姉歯秀次の単独の犯行として唯一実刑を受けることに。
黒幕は、ヒューザー社の社長ではないかと推測する声もありましたが、真相は闇の中。
真相が表に出る日はくるのでしょうか。2度とこのような事件が起こらないように願いたいものです。
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構造計算書偽造事件の中心人物と見られている姉歯秀次とは、宮城県出身の元一級建築士です。千葉県市川市に、姉歯建築事務所を構えていました。