木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
冨田真由は、事件が発生するまでは女優やシンガーソングライターとして活動をしていました。かつては、アイドルユニット『シークレットガールズ』のメンバーでもありました。この『シークレットガールズ』は、朝日奈央も所属していたグループです。
冨田真由は、事件当時大学3年生であり亜細亜大学に通っていました。経営学部経営学科に在籍していて、会計学を専門とする教授のゼミにも所属しています。2017年には学生募集用のパンフレットにも掲載されました。
ここで、冨田真由の現在について見ていきたいと思います。ストーカーによる被害に遭ってしまった冨田真由は、現在どうしているのでしょうか。
2020年に、冨田真由は手記を公開しています。その中で彼女は、今でも重いPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされていると明かしています。退院した後はPTSDの治療にも積極的であったものの、自分の気持ちが現在に追いつけなくなり、4年経った今では治療もストップしてしまっているのです。
そして、PTSDは働きたいという夢をも妨げているとも綴っています。冨田真由は、現在も事件前の日常は取り戻せていないと明かしています。それだけでなく、現在の日本のストーカー対策ではまだまだ足りないと感じている点も綴っているのです。
事件後、冨田真由の体には全身に60か所以上の傷が出来てしまいました。それに顔にも大きな傷を負ってしまったことから、女優になりたいという彼女の夢は潰えてしまったのです。
神経が損傷してしまったことで、口に麻痺が残ってしまい会話や食事など日常的なことにも支障があるとしています。自宅の近所を歩くだけでも恐怖感があり、事件が起きる前とは全く異なる生活になっているのです。
それに目にも影響があり、後遺症により視力も低下してしまっていて、視野が狭くなってしまっています。そのせいで、趣味だった読書に関しても『内容が頭に入らない』とし毎日同じページを読んでいると明かしてもいるのです。
続いて、冨田真由が被害に遭った事件の概要についてお伝えしていきます。冨田真由はどういった事件の被害に遭ったのでしょうか。
事件が起きたのは2016年5月21日でした。冨田真由は当時20歳で、その日は自宅のある京都から上京し、小金井市のライブハウスでライブを控えていたのです。そして、ライブハウス前で口論となった自称ファンを名乗る犯人に、刃物で20か所以上刺されるというメッタ刺しに遭ってしまいました。
犯人は、犯行後に冨田真由に対して「生きたいの?生きたくないの?」と声をかけたとされています。冨田真由が携帯電話から110番をしましたが、冨田真由が110番緊急通報登録システムに登録していたことから、彼女の自宅へと警察官が派遣されます。
その1分45秒後に、目撃者からの通報により警察官が現場へと駆け付けたのでした。そして、その場にいた犯人は現行犯逮捕されたのです。
犯人は、事件前から冨田真由のファンであったとされています。2016年1月半ば頃より犯人は、冨田真由のTwitterアカウントに接触しようとしました。当初は彼女への好意がうかがえる書き込みが目立っていたのです。
しかし、同月22日からは嫉妬からくると見られる穏やかではない投稿が増えていきました。Twitterで冨田真由からの返信がなく、犯人が一方的に贈っていた腕時計の返却を迫ったところ、直接彼女から返送されたことがきっかけになったと考えられます。
この様に、犯人は事件前から執拗にストーカー行為を冨田真由に対して行っていたのです。
冨田真由は、事件が起きる前から親や警察にストーカーについて相談をしていました。警視庁武蔵野警察署にも、書き込みを止めさせるようにと相談もしていたのです。しかし警察側は、冨田真由にあまり恐怖心が見られなかったことを理由に、一般相談として処理をしています。
ストーカー事案などに一括して対応する、警視庁の専門部署にも連絡はしていませんでした。それに冨田真由の母親も、京都市右京区に住んでいた犯人に嫌がらせを止めさせるように、京都府警察に相談していたのです。この相談には、京都府警は警視庁に相談するようにと伝えたとされています。
相談をしていたにも関わらず、事件は未然に防ぐことができませんでした。
冨田真由の事件が起きてから、女性声優やアニメ界にも影響が出ています。女性声優あるいは歌手の“お渡し会”が次々に中止となりました。例えば、2016年5月22日にはアニソン歌手であるRayの握手会が中止になっています。
また、大宮アルシェではアイドルグループ・Doll☆Elementsのインストアイベントが予定されていましたが、こちらも中止になりました。小金井ストーカー殺人未遂事件は、多くのイベントが中止になるという影響も与えたのです。
続いては、事件に関しての犯人に対する判決や、冨田真由が起こしたという裁判について見ていきたいと思います。冨田真由を襲った犯人には、どういった判決が下されたのでしょうか。
冨田真由を襲った犯人には、2017年2月28日に東京地裁立川支部において判決が言い渡されました。求刑は懲役17年だったものの、下された判決は懲役14年6か月でした。冨田真由本人は裁判所の控室において、弁護士から聞かされたとされています。
そして「17年でも短いと思っていたのに」と、冨田真由は思ったよりも短い刑期に絶句したのでした。犯人は、2月29日に控訴を取り下げています。
犯人は、反省はおろか犯行自体に満足している様子です。自分は、精神鑑定をした医師や弁護士など色々な人に裏切られたとまで言っているほどです。捜査員は口をそろえて『あいつはまたやる』と言っていて、出所後に再犯しないか危惧しています。
それに、面会した記者も犯人の『目つきがヤバい』と話しています。
2019年7月10日に、冨田真由と母親は東京都と元所属事務所などを相手として、約7600万円の支払いを求めて東京地裁に提訴しました。冨田真由側としては、『警視庁が必要な警備を怠った』などの主張をしています。
警察側には、事件当日のライブの開催についても伝えていたものの、犯人には警告をすることもなく、会場周辺の見回りも行われていなかったとされています。また、犯人に襲われて110番をした際にも、警察側は会場ではなく冨田真由の自宅へと向かったことの、不備も挙げています。
さらに芸能事務所に対しても、安全配慮義務を怠ったとしています。
冨田真由は、大学生だった2016年にファンに襲われて、生死の境を彷徨うほどの大怪我を負いました。もしかしたら、命を落としてしまう危険性もあったのです。一方的に好意を抱き、一方的に恨みの心を抱いての犯行であったのかもしれません。
その様な身勝手な犯行により、冨田真由は人生を狂わされてしまいました。被害に遭った冨田真由の苦しみは、想像を絶するものであると考えられるでしょう。現在も心身の傷は癒えておらず、後遺症に悩まされる日々を送っています。
彼女に、穏やかな日々が訪れることが願われます。
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