BL作家としても活躍をした漫画家・あさぎり夕の死因とは？作品も紹介！

昭和のベテラン漫画作家・あさぎり夕さん。

デビュー以来42年にわたって活動され、2018年10月27日に62歳という若さで亡くなられました。

90年代前半までは「なかよし」の漫画家として、その後はBL作家としても成功をおさめました。

当時のなかよし作家代表といえば、あさぎり夕さんでした。

あさぎり夕さんの絵はとっても綺麗でイラストカラーも見栄えが良く評判がとても良かったです。

何よりも、全ての作品の男の子たちがかっこよく魅力あふれていました。

そんなあさぎり夕さんの漫画作家人生についてまとめました。

• 本名（ふりがな）：高野 夕里子（たかの ゆりこ）

• 生年月日：1956年7月21日

• 現在年齢：62歳没
• 血液型：O型

• 出身地：東京都西東京市

• 活動内容：漫画家、小説家

• 受賞歴：なかよし・少女フレンド新人漫画賞（1976年）／講談社漫画賞少女部門（1987年）

あさぎり夕さんが初めて漫画投稿をしたのが14歳の頃、デビューまで結びつかず、諦めず投稿し続け、デビューが叶ったのは20歳の頃。

1976年、講談社の第12回なかよし・少女フレンド新人漫画賞、入賞

作品：「光めざして飛んでいけ」

その後、「なかよし」の増刊号に掲載をされデビューを果たしました。

1987年、第11回講談社漫画賞、受賞

作品：「なな色マジック」

同時に、少年漫画で“朝霧夕”名義での活動も行っていました。

あさぎり夕さんの私生活については全く公表されておりません。

なので真相はわかりませんが、年齢的にも結婚を済ませ、さらに孫がいるのではないかと推測されております。

一般少女漫画、ボーイズラブ漫画、小説、少年漫画と、幅広いジャンルで活躍するあさぎり夕さん。

実は中学時代から投稿を始め、1976年にやっと受賞しデビューに行き着けたようです。

あさぎり夕さんは、努力の人でした。

そこからは才能を発揮し、たくさんの有名作品を発表しております。

あさぎり夕さんの代表作やオススメ作をまとめました。

• 月刊少女漫画「なかよし」にて、1986年5月号〜1988年8月号まで連載
• 単行本：全6巻
• 受賞歴：1987年度、第11回講談社漫画賞少女部門受賞

《あらすじ》

7月7日生まれの斉藤菜々子はとてもおてんばな女の子。

新学期になり席替えで隣の席になったのは、大人気でみんなの憧れる小林一樹。

一樹は、菜々子の双子の姉である人気アイドル・相本友理の大ファンだった。

小さい頃から比べられ、菜々子は美人な姉のことをコンプレックスと感じていたため、一樹と関わらないようにしていたが、菜々子の家に一樹が居候することに・・・！？

• 月刊少女漫画「なかよし」にて、1991年1月号〜1992年11月号まで連載
• 単行本：全6巻

《あらすじ》

如月まいは、ちょっと内気な中学2年生。

そんな、まいには誰にも言えない秘密があった・・・。

それは興奮すると興奮したりすると耳が生えてきたり、しっぽがはえてきちゃったりしてしまうキツネっ子だったのです！

• 月刊少女漫画「なかよし」にて、1984年1月号〜1985年1月号まで連載
• 単行本：全3巻

《あらすじ》

漫画家志望の高校１年生・いつみ。

中学から漫画を描き続けていた。

男の子には興味ゼロだったので男の人の絵が苦手。

それを克服するために、有名なマンガ研究会のある高校に入学した。

その高校はイケメン揃い！

一色さんに一目惚れをしたけど、親友の桐子が恋のライバル宣言！？お兄ちゃんが反対！？

前途多難のラブストーリー。

• 月刊少女漫画「なかよし増刊号」にて1978年8月に掲載
• 単行本：全1巻（漫画短編集）
• あさぎり夕さんの初めての単行本

《あらすじ》

遠い未来。

地球はコンピュータによる管理社会になっていた。

地球連邦のパトロール員・リックは、惑星ガイアで助けられ、そこでルナという美しい女性と出会った。

幸せで楽しい時間を過ごすリックとルナだったが、ルナと惑星ガイアの人間には秘密があった・・・

• 月刊少女漫画「なかよし増刊号」にて1990年〜1997年まで連載
• 単行本：全5巻

《あらすじ》

高校2年生の一矢は頭脳明晰、ルックスも良し！

だが、奨学金とアルバイトをして生活をする貧乏人だった。

貧乏がため、彼女は金持ちのブサイクな男に取られてしまった。

そんなとき、道ばたで拾った人形はキスで人間になるトンデモない魔法使いが現れた・・・！？

落ちこぼれ魔法使いミンミンと貧乏高校生のラブコメディ。

• 月刊少女漫画「なかよし増刊号」にて1985年2月号〜1986年4月号まで連載
• 単行本：全3巻

《あらすじ》

14歳・小松崎美夜、あだ名は「ミィ」

将来の夢は、考古学が大好きな幼馴染のカズくんといつか世界を冒険すること。

ある日、考古学でアメリカに留学中の一馬が突如帰国し、ミィにグリフィンのメダルを託し、そのまま行方不明になった。

そのころに、急に転校生の光児がやってきて、メダルに興味を示していた。

一馬を探すため、メダルの謎を解くためにミィは光児とニューヨークへ出発する！

あさぎり夕さんがBL作家として転向したことを知らない人も多かった様子です。

なぜなら、「なかよし」では純愛で王道ラブファンタジーを描いていたから！

実は、あさぎり夕さんの少女漫画は1990年代前半でストップしております。

1994年に名前を「朝霧夕」に変え、お色気要素をふんだんに盛り込んだ作品「ミッドナイトパンサー」を描きました。

純愛からのアダルトもので、この路線変更には世間も驚きましたが、あさぎり夕さんは「本性を表しただけ」とコメントを残しております。

少女漫画デビュー前はこっちの路線でいきたかった様子でした。

今では当たり前のBL作品も当時はまだ理解しがたい現状で、仕方なく少女漫画を描いていたのではないでしょうか？

あさぎり夕さんの漫画人生の半分以上がBLを題材とした作品です。

1990年代後半からはBL作品に没頭し、BL漫画家として、のちにベテランBL作家として大ヒット作を次々に発表されました。

そんな、あさぎり夕さんが描いたBL小説のオススメを紹介します。

《あらすじ》

春の夜、海里は白い軍服に身を包んだ金髪のパイロット・ジョシュに出会った海里。

ジョシュは夢を断たれ、失意に暮れていた。

そんな彼の瞳を見た海里は、一夜を共に過ごしてしまった。

翌日に現れたジョシュは昨晩の写真を盾に脅してきて・・・！？

《あらすじ》

なんでも屋の三森。

そこに依頼が来た。

傲慢な一流宝石商・陣野の逃げた花嫁の身代わりをすること。

初夜では百億のドレスのまま組み敷かれ、自ら陣野をねだるまで彼に感じてしまった三森。

悔しさを覚えながらも身代わりではなく自分自身を見て欲しいと思うようになり・・・？

平成30年10月27日にあさぎり夕さんは亡くなられました。

とても寂しく残念なニュースでした。

あさぎり夕さんの公式ホームページで

重い肺炎によって亡くなったことが発表されました。

亡くなった年齢は62歳。

まだまだ若く、これからの人生で作家として活躍していくであろう人でしたので、世間にショックを与えました。

「あさぎり夕先生が死去なんて早すぎる」

「まだお若いのに・・・」

「ショックすぎる」

など、SNSでは悲しい声がほとんどでした。

誰もが、この事実に愕然とした様子です。

追悼企画で、講談社の公式ツイッターで人気投票をすることになりました。

あさぎり夕さんの素敵な作品を、亡くなった今でも愛している証拠ですね。

感謝の気持ちも込めて、このような素敵な企画を立てたようです！

そして投票が一番多い作品には、復刻電子化になるようです！

どの作品も素敵ですが、復刻電子化になるのはファンにとって相当嬉しいことだと思いました。

なかよしで漫画家デビューを果たし、その後BL作家に転身し、漫画家としても作家としても大成功をおさめたあさぎり夕さん。

62歳という若さで亡くなってしまったことは、本当に残念で仕方ありません。

心よりお悔やみ申し上げます。

ですが、あさぎり夕さんの作品は本当に素敵なものばかりで、心を動かされます。

とても面白い漫画・小説として、これからも皆様に読み続けられ、忘れることの出来ない存在となるでしょう。