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2023/12/28
大今里
救急車というと、けがや病気により一刻も早く病院へ行かなければいけない状況の患者の方が乗る緊急車両です。しかし、それだけでなく黄色い救急車があるという都市伝説を知っているでしょうか。
それは、頭がおかしい人が乗るとされているのです。さて、黄色い救急車とは本当にあるのか、見ていきましょう。
まずは、黄色い救急車がどういったものなのかについて、迫っていきたいと思います。さてその実態とはどうなっているのでしょうか。ここから見ていきましょう。
自身の個人サイトで黄色い救急車に関して調査を行った風野春樹(精神科医)をはじめとして、精神科医の多くが『黄色い救急車で患者が搬送されているところはは見たことがない』と語っています。
民間の患者運搬車は緊急走行ができないことになっています。よって、例え運搬車が黄色に塗装されていたとしても、それを救急車と呼ぶには無理があるでしょう。黄色い救急車は実在しないと考えられます。
黄色い救急車の噂を知ったのなら、内部がどうなっているのかも気になるところでしょう。内部は通常の救急車とどの様な違いがあるのでしょうか。黄色い救急車の中について迫っていきたいと思います。
ベッドには、首や腰、手首を縛り付けるためのベルトがついているという話があります。通常のベッドにはそういったものはありませんし、そもそも通常の救急車ならこうしたベルト等は必要がない傷病者を運ぶ車両です。
ただ、頭のおかしい人を運ぶ救急車としては納得できるかもしれません。
とても頑丈な鉄製の箱があるとされています。ベッドと共に中に入れて鍵をするのです。内部はスポンジでできたクッション素材であり、例え頭がおかしい人が暴れたとしても、安全になっています。
この頃では、αゲルという新たな素材が使われているとされます。さらには、頭がおかしい人がもしも失禁をしたとしても大丈夫なように、抗菌防臭対策もしっかりされているのです。
頭がおかしい人が叫んだとしても、外に聞こえてしまわないように防音素材によりしっかりと包み込みます。頭がおかしい人が叫んだのが漏れ聞こえてしまうと、周囲にも迷惑ですしこうした点も徹底しているということでしょう。
棺桶は頑丈にできているのですが、やはり何があるかわからないということからか、念のために鉄格子が備わっています。そこまでしなければいけないということでしょう。もしも仮に気違いが暴れた時のことを考えると、この物々しさは納得せざるを得ないのかもしれません。
酸素がなければ頭がおかしい人も閉じ込められた際に死んでしまうでしょう。そのため酸素ボンベによって酸素の供給を行っています。人権として配慮するために、厚生労働省の省令により決められているとされているのです。
散弾銃までも備わっているとされていますが、これは何やら安全ではないことをしていることが想像できます。一体何のために備えられているのか分からないでしょう。
救急車で搬送するといっても、通常の救急車とは異なり気違いを搬送するとなると普通のやり方では済まないでしょう。ここでは頭がおかしい気違いを黄色い救急車で搬送する際の方法について迫ります。一体どの様な搬送方法になっているのでしょうか。
通報を受けた車両が到着したら、気違いをロープで縛って口にガムテープを張り付けて奇声を抑えます。縛った気違いは、ベッドに据え付けます。それからベッドごと麻布で巻いて、その上から革のベルトで固定するのです。
さらに『固定確認よし』という号令を唱和して、気違いが固定されたのをチェックします。
続いて鉄の箱に入れて施錠します。この際にはトリプルロックをするのが望ましいです。ちなみに、経済産業省の規定によるとダブルロックは必須となっています。退院が『施錠終了』と号令をかけたら、隊長は『〇〇時〇〇分施錠!』と号令を発するのです。
鉄箱を防音シートでしっかりと包んで、救急車の車両に積みます。積み終えたら鉄箱に酸素を供給するためのホースをつなぎましょう。精神異常者保護確認証明書(5号形式)に、気違いをどこで捕まえたのかと、何時に施錠したのかを書き込み、精神病院に引き渡すまで保存しておきます。
それから、機動隊(陸上自衛隊とSATも加わることがある)に随伴され精神病院へと向かいます。
精神病院へと到着したら、鉄の箱を開いて気違いに麻酔を打ちます。経済産業省では、この時に周りに武装救急隊員が少なくとも3名以上いなければならないと規定できまっているのです。昏睡状態に陥っている気違いを、専用の革製ベルトが付いたストレッチャーで病棟まで搬送します。
少なくても、ここまで武装救急隊が随伴することになっているのです。麻酔が覚めないうちに、気違いを精神病院へと引き渡すと任務が完了となるでしょう。それからは病院の規定に任せられ、黄色い救急車の1つの任務が終わりです。
黄色い救急車は道路を走行するものとされていますが、電車版の黄色い救急車が存在すると言われているのをご存知でしょうか。ここで、その実態について迫っていきたいと思います。電車版の黄色い救急車は実在するのか、見ていきましょう。
ドクターイエローと黄色い救急車が同じものであると考えたりして、混同してしまっている方も少なくありません。黄色い救急車のことをドクターイエローと呼んでいるのだろうかと、思ってしまうのだと考えられます。
しかし、ドクターイエローはドクターイエローで、実際に存在し稼働しています。黄色い救急車とも全くの別物だということを覚えておきましょう。
ではドクターイエローは何なのかというと、新幹線用の車両となっていて『新幹線電気軌道総合試験車』が正式名称です。点検もしくは試験走行用の車両であり、実際に走行しつつ線路や電気設備に異常が発生していないかどうかの検査をしています。
保守点検用の車両として夜間に作業をすることが多く、目立ちやすいように黄色の塗装になっているのです。また、形のデザインは通常の新幹線と変わりがないため、新幹線の利用客が乗車してしまうのを防止する意味もあります。
ドクターイエローは、東京~博多間の東海道・山陽新幹線で運用中です。10日に一度の頻度で検査を行っていて、1日目には東京から博多に向かい2日目に東京へと戻ってきます。運行日は公開になっていませんし、時刻表にも載っていません。
もしも見るとすれば、運行1日目の東京発の目撃情報を得られるなら、次の日の博多発を待ち構えることができると考えられます。いつでも見られるのではなく、レア車両なのです。
"黄色い救急車"は単なるうわさに過ぎず、実在しないのでしょうか。黄色い救急車は、広い世界を見渡せば実在するものです。では一体、どんな国にありどういった使われ方をしているのか、見ていきます。
日本の救急車は白ですが、世界各国の救急車の色は色々あり実際にオーストリアやスウェーデンでは黄色い救急車が活躍しています。ただし、上記の都市伝説とは何の関係もなく役割は日本の白い救急車と同様です。
また、イギリスにおいては”月狂条例”という法律ががあるのをベースとして、精神異常者を強制的に連れて行き入院される制度があります。この際に、連行していくのは黄色い救急車ではなく、警察です。
車体のボディカラーが黄色になっているだけであり、日本の『黄色い救急車』都市伝説とは全くの無関係だということになります。
日本においては、実際にカラーは道路運搬車両法で白と決められていて、白以外は非公認となっています。白ベースに、赤で横にラインが引かれているのが一般的です。ただ、青や黄緑色のラインが引かれている車両もあります。
要するに、ラインのカラーもしくはデザインは各自治体により変わってくるのです。例を挙げると、札幌の場合は色帯を『Sapporo』のイニシャルである『S』をモチーフに形を変えたものになっています。
それに大阪市など一部地域では、赤色のラインが無いところもあるでしょう。
黄色い救急車を呼ぶ方法の都市伝説の噂もあります。まず町で気違いを見かけた場合に『1194164585468…(長いため割愛)』に通報するのです。119で通報すると白い救急車が来てしまうため、注意が必要であるとされています。
普段見ないような、黄色のワゴンタイプの車両が来たらそれが黄色い救急車なので、スピーディーに気違いを色救急隊員に引き渡すのです。なお、通報者は3,000円をもらえるとしていて、5,000円をもらえる地域もあるとされています。
嘘など迷惑通報は必ず病院送りとなってしまうので、注意しなければいけないとのことです。
本当かどうか分からない都市伝説は数々あります。その中には、頭がおかしい気違いの人を精神病院へと連れていくための、黄色い救急車があるのです。普通救急車というと白をイメージするのではないでしょうか。
カラーが黄色というところからして、普通の人が運ばれる車両ではないなというのが分かるかもしれません。内部についても、ベッドにベルトがついているとか防音シートや鉄格子、散弾銃など普通ではない装備がされているとされているのです。
しかし実際に気違いが黄色い救急車で連れていかれるところを見たという証言がありませんし、単なるうわさに過ぎないと考えられるでしょう。また、ドクターイエローとも混同しているケースが見受けられますが、ドクターイエローは新幹線の点検等に使われる車両であり、実際に東京~博多間を走行しています。そういった点も覚えておくと良いかもしれません。
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黄色い救急車は、都市伝説に登場する『頭のおかしい人を精神病院に連れていく』とされる噂の、黄色い塗装の救急車です。一部の人たちの間で知られているという、都市伝説の中の1つであり、"イエロー・ピーポー"とも言われています。