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2023/12/28
大今里
樹海と聞くと「なんだか恐ろしい場所」とイメージされる方も多いのではないでしょうか?
自殺をするために赴く場所という、イメージもあります。
実際は木々の生い茂る美しい森であり、「青木ヶ原樹海」や「富士の樹海」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。
今回はそんな樹海にまつわる、「ネットで検索してはいけない」と話題のサイトについてまとめてみました。
樹海の落し物は「インターネット上で検索してはいけない言葉の1つ」と言われています。
ネット上では検索してはいけないという情報が錯綜しており、理由は知らないけれど怖いサイトだと思っていた方もいるかもしれません。
実はこのサイトは、単なるグロテスクなサイトではなく、自殺をさせないようにと思いを込めて作られたサイトなのです。
樹海と聞いて思い浮かぶように、自殺志願者の中で、死に場所に選ばれることの多い樹海。
鬱蒼と生い茂る木々が、入り込んだ人を惑わせると、自殺の名所として知られています。
毎年、何人もの人が命を落としており、国も看板を立てたり、パトロールをするなどして、自殺を防止するための対策をとっています。
樹海の落し物は、樹海で自殺しようとする人を、思いとどまらせるために作られたサイトです。
面白半分で作られたサイトではなく、自殺者の遺留品や風景写真、またモザイク処理を施した遺体などが、自殺志願者を止める目的で載せられています。
またサイトには「自殺を助長するためのサイトではない」と注意書きが用意されており、画像の複製や転載なども厳しく禁止しています。
樹海の落し物が、検索してはいけない言葉と言われる所以は、サイト内の「落し物写真館」というコンテンツが原因。
落し物写真館の中には、樹海で自殺した人々の残した様々なものが載せられています。
遺留品や不法投棄されたゴミ、樹海の中の風景などと共に、遺骨やまだ亡くなってまもない遺体の姿も掲載されています。
顔にモザイク処理はされていますが、首に縄をくくっていたり、地面に横たわっていたりと、かなり過激な画像が掲載されているため、検索してはいけない言葉として有名になりました。
樹海の落し物を作ったサイト管理者は、美しい森林である樹海散策を趣味としており、1年間で数十体の遺体と遭遇しました。
遺体や遺留品を目にするたびに、「どんな思いで死を選び、死に場所を樹海にしたんだろうか」と悲しい気持ちになったそうです。
なんとか自殺志願者を減らしたいと考え、真実から目をそらすのではなく、「ありのままの現実」を自殺を考えている人の元へ届け、思いとどまってもらおうと考えたのです。
ありのままの画像を掲載しているのは、隠すのではなく晒すことで、リアルにイメージがつきやすく死への恐怖を感じ、自殺することを考え直してくれるのではないかという思いが込められています。
このサイトを作った方が読んだという、法医学者の上野正彦氏が著書の「自殺遺体の叫び」に、実際に自殺志願者の女性に樹海で出会ったというエピソードが載せられていました。
『その女性は樹海に自殺に来たが偶然にも、腐乱した自殺遺体を発見した。
それを見た女性は死ぬ事が怖くなり樹海から出ようと思ったが、出口が分からず、三日三晩樹海の中を一人彷徨った挙げ句に、運良く脱出する事ができた。
彼女は自殺遺体の姿と、三日三晩樹海を飲まず食わずで彷徨った事に、よほど応えたのか「自殺しようとなんて、二度と思いません。」と言っていたそうだ。』
このエピソードから分かる通り、樹海は一度迷い込んでしまうと、外に出ることがなかなか難しい場所です。
この女性は運よく出られましたが、場合によっては、途中で思い直しても後戻りすることができないこともあるのです。
樹海を死に場所に選んだ多くの方々は、樹海で死を迎えることに幻想を抱いています。
樹海という豊富な自然の中で、その一部となり、美しく生涯を終えると考えているようです。
しかし、実際に第三者の目線で見た遺体は、かなり違った印象が見受けられます。
樹海で死を迎えれば、その遺体は鳥獣たちに食い荒らされます。
さらに遺体は腐乱していき、凄まじい臭気を放つようになり、かつて人間であった面影はどこにも無くなります。
自殺志願者が連想する美しい幻想とは全く別物の、無残な姿へと成り果てるのです。
警察庁により、1990年代後半から2011年ごろまでの日本の自殺者は、年間で約3万人いることが発表されました。
毎年発表されているこの数字ですが、2018年には約2万人と減少してきています。
この自殺者のうち、樹海で自殺したとされる遺体は約100人。
少ないと感じる方も多いかもしれませんが、年間で何万人もの命が自らの手で失われていくことが、おかしいのではないでしょうか。
樹海の落し物には、樹海での死を通し「全ての自殺志願者の心に何か訴えかけることができれば」という思いが込められています。
山梨県富士河口湖町・鳴沢村にまたがって広がっている森、青木ヶ原。
富士山の北西に位置していることで、富士の樹海とも呼ばれています。
国の天然記念物や国立公園の特別保護地区に指定されるこの場所は、実際はとても美しく雄大な素晴らしい森なのです。
富士山の噴火により噴出された溶岩は、麓の樹海へと流れ込み、冷え固まっていきます。
そこから長い月日を経て、その溶岩の上を土台として、苔や草木が生えていくのです。
同じ形は1つとしてできることはなく、その様相はとても個性的です。
まさに自然の作ったアートと言える現象です。
樹海に足を踏み入れて、ふと上を見上げると、空を覆い囲むように緑が広がっています。
どんなに日の光が強い日でも薄暗く、神秘的な気分を味わうことができます。
暑い季節に、悠々と森林浴を楽しむことが叶う場所なのです。
樹海では、たくさんの植物が自生しており、珍しいものを眺めることができます。
その中でもキノコは、数多く自生しています。
普段あまり見かけないような珍しいものが多く、まだまだ新種のキノコが見つかるのではないかと言われています。
樹海には、いくつかの洞窟が存在しており、観光ツアーが組まれていて散策できる洞窟も存在します。
洞窟は溶岩でできており、岩壁を触ると独特のゴツゴツとした感触を体感することができます。
洞窟の内部はとても冷えているため、自然の神秘を肌で感じることができます。
鳴沢氷穴は観光を目的として樹海を訪れる人々に、人気の高いスポットです。
場所によっては、人が一人通り抜けるのも難しいほど狭い通路もある鳴沢氷穴。
その魅力の秘密は、1年を通して0度〜3度と言われる気温にあります。
入口の階段を降りていくと、冷蔵庫の中に入っていくような感覚がするそうです。
鳴沢氷穴の一番の見所は、美しく大きな氷柱。
氷柱は冷凍庫のように冷えた洞窟内で自然に作られたものであり、大小様々な大きさをしています。
ライトアップされ、綺麗に光り輝く氷柱を見ようと、多くの観光客がこの場所で足を止めます。
多い時には、3000人以上の人々がこの場所を訪れるそうです。
検索してはいけないと言われているサイト、樹海の落し物。
その真相は、樹海で自殺した人の遺留品や遺体の写真を載せ、自殺しようとする人を食い止めたいという思いから作られたものでした。
観光ツアーも組まれるなど、美しく日本が誇る世界遺産である樹海。
自殺志願者を減らすということは、自然の生み出した神秘的な存在である樹海を守ることに繋がっていくことでしょう。
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【この記事は2020/04/27に更新されました】