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    霊能者も恐れるアステカの祭壇とは?検索してはいけない言葉の真相は?

    アステカの祭壇は『奇跡体験!アンビリバボー』で取り上げられたことで、一躍有名となった心霊現象の一つで、「ネットで検索してはいけない言葉」として知られています。今回は、アステカの祭壇についてや、その噂の真相についてご紹介します!

    ネットで噂の怖い話「アステカの祭壇」

    皆さんは「アステカの祭壇」という都市伝説をご存知でしょうか? 歴史に明るい方は「アステカ文明」はご存知でしょうし、その時代の文明の祭壇で「世界遺産的ななにかだろうか?」と思うかもしれません。しかしその発想は遠からず近からずで、「アステカの祭壇」は日本で広まった一つの都市伝説です。

    爆発的にこの名称が広まったのは「奇跡体験アンビリバボー」の心霊コーナーで取り上げられたからで、以降、アスレカノ祭壇に関わったものは呪われる・天災にあうなどいろいろな場所で噂になっているのが現在です。

    この記事はそんな都市伝説「アステカの祭壇」の詳細をまとめていきます。怖いものに耐性がない方は閲覧注意でお願いします。

    アステカの祭壇とは?絶対に検索してはいけない?

    「アステカの祭壇」は絶対検索してはいけない言葉の一つとしてネットでまとめられています。その理由はただ一つであり「危険」「見たものは呪われる、不幸が起こる」などと語られており、「知人に起きた不幸体験」などもよく聞く話です。

    この項では、「アステカの祭壇」という現象や、由来となったアステカ文明について触れていきます。「生贄」というワードが飛び交い残酷表現も見られますので、そういうのが苦手な方はご注意ください。

    アステカの祭壇の正体は?

    「アステカの祭壇」は心霊現象の一つです。撮られた場所も、被写体も、年代も全てにおいて法則性がなく、バラバラに映り込む赤い影のようなものがそう呼ばれています。その影の形は様々ではありますが、「台」や「坪」のような形に見えることが多く、これらがアステカ文明の祭具に似ていることから「アステカの祭壇」と呼ばれることとなりました。

    この赤い影を見たものは呪われると言われています。現物の写真だけではなく、画面越しでもアウトという噂もありました。テレビで紹介された写真を見ただけでも呪われるとも言われています。

    そもそもアステカとは?

    アステカとは13世紀~15世紀にかけて、メキシコ中央部で存在していたメソアメリカ文明です。アメリカ先住民の一つとされています。しかし15世紀にスペイン人がアメリカ大陸に入植し、暴虐・略奪の限りを尽くした結果、スペインの入植から2年で滅びてしまいました。以降は他のアメリカ先住民と同じく、植民地奴隷としての道を歩みます。

    階級社会製の軍国主義としても知られていて、近隣諸国には恐れられているなどの逸話もありますが、火器を中心とする近代文明のスペインと石器中心だったアステカ文明では勝負にもならなかったと言われています。

    アステカ社会では人身御供の神事が行われていた

    ヨーロッパ諸国の入植により滅びてしまったアステカ文明ですが「太陽信仰」の民族として知られています。アステカ神話において太陽神と夜の神は常に戦い続けている関係で、太陽神が負けてしまうと世界は永遠の闇に包まれてしまうというアステカ文明は信じ込んでいました。

    そのため太陽神が敗北し太陽が消滅し、作物が育たなくなってしまうことをアステカ文明は何より恐れていました。アステカ人は太陽神に力を与えるために、生贄として人間の心臓を捧げる人身御供の神事が行われていました。一般人の感覚で言えば「有り得ない」ですが、当時のアステカ文明にとっては生贄の儀式は「当たり前」だったのです。

    また生贄の肉を宴で食べるという「カニバリズム」的な流れもあったようです。神に捧げられた生贄を食べるのですから、神聖な行為だったのかもしれません。

    生け贄は残酷な儀式によって神に命を捧げた

    太陽神に心臓を捧げる儀式も壮絶だったことで知られています。生贄に選出された人間は祭壇に仰向けに寝かされ、全身を拘束され神官に抑えつけられながら、生きたまま胸を開かれます。そして神官は胸を開かれた生贄の心臓を手掴みで体内から取り出し、太陽神に捧げていたようです。聞いただけで胸が痛くなる話ですね。

    他にも生きたままに生皮をはいだり、火の中に放り込むなど、儀式というより拷問に近いような神事も行われています。雨乞いや豊穣のために生贄を捧げることも多く、生贄を確保するために戦争を起こすこともあるなど、生贄が文化に根付いていたのは間違いありません。

    このようにアステカ文明と言うと何かと猟奇的な儀式や残酷な逸話が多く、一般的には野蛮で好戦的なイメージが強いようです。文明の滅亡までの生贄の数は100万人に達するとも言われています。

    若い男女や幼児まで生け贄に選出された

    生贄と言うと、昨今の創作などでは若い女性が選出されることが多くそのイメージが強いかもしれません。しかしアステカ文明の生贄は無作為であり、老若男の誰もが生贄となる可能性はありました。また、生贄が根付いた文化であり、信仰している神にその魂を捧げるという行為は恐怖ではなくて「名誉」でした。

    そして「アステカの祭壇」の都市伝説とは、この時に捧げられていた生贄の怨嗟が「呪い」となり、見たものに不幸を与えると噂になっています。しかしこの「アステカの祭壇」の噂は日本限定であり、生贄が捧げられた地であるアメリカでは赤い影の逸話はありません。なんだかきな臭くなってきましたね。

    『奇跡体験!アンビリバボー』での特集で話題に!

    アステカ文明は15世紀に滅亡した昔に文明なのですが、この怪奇現象に「アステカの祭壇」と名前がつけられたのは「奇跡体験!アンビリバボー!」で紹介されてからになります。同番組は当時、定期的に心霊写真コーナーを行っていたのですが、「もっとも危険な心霊写真」としてこのアステカの祭壇現象が起きている写真が紹介された事から話題になりました。

    霊能者の立原美幸がアステカの祭壇を紹介

    「アステカの祭壇」が紹介されたのは2001年の話でした。心霊写真コーナーにて、一つの赤色やオレンジ色をした台のように物体が写り込んでいる写真が紹介されます。その写真は日付や被写体はバラバラで、何の関連性もなさそうなものばかりでした。

    この写真を見た霊能力者の立原美幸さんは「これは古い時代に、ある残酷な儀式に用いられた台である」と鑑定。「残酷な儀式」「台」というワードからネット上では「アステカの祭壇」と話題になり、気がつけばその写真を見ると不幸になるという都市伝説まで産まれました。番組内では見た人が不幸になるとは言及はしておらず、名前が広まった後に産まれた噂だったようです。

    番組放送後苦情の声が殺到

    心霊写真コーナーを何度も行ってきた奇跡体験アンビリバボーですが、放送終了後にはフジテレビから大量の抗議やクレームが殺到したそうです。その講義の電話の中には霊能力者の声もあり「何というものを放送するんだ、祟りがある。二度と放送するな」と、アステカの祭壇を取り上げたことを非難する内容もありました。

    しかしこのクレームは真実味がなく、事実関係も不明となっています。祟られた・呪われたという都市伝説は広まっていますが、「知人の話」だったり「遠い親戚」の体験談だったりと、怪談話あるあるな現状なのが余計に胡散臭さを助長させます。

    写真の撮影や現像に関わるプロからのクレームも

    また一部では「二度と放送するな」とクレームを入れたのは写真の撮影・現像に関わっている人たちだと言う意見もあります。真相については後述しますが、心霊写真の大多数はカメラ撮影を失敗した時に写り込んでいるものの可能性が高いからです。

    故に映像関係者が「あのデタラメな映像は、二度と放送してはいけない」と入れたクレームを入れた結果、曲解とネットの噂で尾ひれ背びれがついて、いつしか「アステカの祭壇」という心霊現象へと姿を変えたのかもしれません。

    科学的な解明よりオカルト的な話が盛り上がるのは今も昔も変わりませんし、都市伝説的にも盛り上がるので期待も込めて真実がぼかされていった結果なのかもしれません。

    アステカの祭壇放送後、心霊写真の特集が無くなった?

    クレームの真相はハッキリしないのですが、「アステカの祭壇事件」以降、テレビで心霊写真を取り上げられることがめっきりと減りました。このあからさまなタイミングも、アステカの祭壇という都市伝説が広まってしまった理由の一つとされています。

    しかし2002年といえばネットが一般化してきた頃で、外部の声が目立つようになってきた頃です。今のSNS全盛期ほどではありませんが、2ch(現5ch)で炎上した結果、自粛や謝罪を行うということも増えてきた頃でした。フィクションを娯楽として見れない人が一斉に声を荒げるのです。

    心霊写真というものはやろうと思えば簡単に自作できますし、実際に手を加えたものも多いものでした。映像技術が進歩してきた今、「偽物だ!」と炎上することを恐れてそういった番組はスポンサーがつきにくくなり、衰退していったとも言われています。21世紀になって終末論が下火になり、オカルトブームがかなり後退したことも大きいですね。

    『奇跡体験!アンビリバボー』とは

    ここまで何度も触れてきました「奇跡体験!アンビリバボー」ですが、心霊番組というわけではなく、日本を含む世界の事件や事故を紹介するドキュメンタリー番組です。1997年から放送がスタートし、現在まで放送が続いている長寿人気番組であり、今も安定した視聴率を誇っています。

    世界の事件や事故が中心ですが先に照会しました心霊写真のように、取り上げるものは多岐に渡っていることが人気の秘訣でしょうか。ビートたけしさんがナレーターを務めていますが、基本的に真面目な内容という珍しい番組でもあります。

    しかし先に触れていますとおりに、「アステカの祭壇」事件以降、おなじみの特集だった心霊特集は組まれなくなりました。

    アステカの祭壇の話は嘘?真相とは?

    さて、ここまで説明した流れの中でアステカの祭壇の真偽性が危うくなってきたのはおわかりでしょうか?クレームもハッキリしていなければ、そもそも「アステカの祭壇」という名称が広まったことも放送終了後の話です。番組中で霊能力者が「残酷な儀式の祭壇」と口にしたことから産まれた、連想ゲームでしかありません。

    実際に映像技術面からも数々のツッコミが入っていて、今は「嘘」説が優勢なのが現状のようです。そう断じられる理由の一つに、数々の「人為的ミス」により起こりえる現象と、アステカの祭壇が写り込んだ写真に共通点があったからです。

    アステカの祭壇が映り込む共通点は○○

    アステカの祭壇が写り込んでいる写真の共通点として、全ては市販のインスタントカメラなどにありがちな「レンズ付きフィルム」で撮影されていることもあります。最近は携帯電話やデジタルカメラでの撮影が主流となっていますが、当時はまだまだフィルム式のインスタントカメラもよく使われていた時代でした。

    「アステカの祭壇」を始めとして、多くの心霊写真はこういったレンズ付きフィルムのインスタントカメラで撮影されたものです。今のデジタルが主流になった環境では心霊写真が撮影されることがほぼ無くなっていて、過去の文化になりつつある今があります。

    フィルム特有の性質が原因?

    当時はデジタルカメラが台頭しつつも、まだまだ行楽のお供だったのが使い捨ての安物のインスタントカメラです。当然、安かろう悪かろうですので、カメラ内部の部品によって感光が妨げられ、ひかりが一点に集中して写真に映り込むことは多々あります。

    基本的にはこういったものは、現像の際に「失敗」として省かれるものですが、たまにチェックを通り抜けたものが撮影者の手に渡り、「変な光が写真に入り込み」心霊写真として祭り上げられることは珍しいことではありません。

    心霊写真に映り込む物体は赤やオレンジ色が多い

    専門的な話になりますが、赤色の可視光線は波長が他の色に比べて一番長いため、もっともフィルムに入り込みやすい光として専門家には知られています。フィルムカメラを使った事がある方なら、光が写り込んだ時は赤色のなにかが混じっていることは多かったのではないでしょうか?

    しかし赤色と言えば「血」に代表されるように、不安を掻き立てるような色として側面が強いために、「心霊写真だ」と騒がれることは多かったようです。

    霊能力者の商売に使われた?

    2002年といえば21世紀を迎えて少し経過した頃なのですが、1999年世紀末、「ノストラダムス」による人類の滅びの予言が外れて以降は、オカルトブームはかなり下火にありました。霊能力やスピリチュアルというものも一種のトレンド商売で、こういった「呪い」「心霊写真」がテレビで取り上げられると、不安を覚えた視聴者からの依頼が凄く増えるそうなんです。

    特にテレビに出ている霊能力者や占星術師はその効果は覿面で、「○○で紹介された○○先生」として大々的に自身を打ち出し、収入につなげると言います。実際に「アステカの祭壇」を言及した立原美幸さんもタロット占い師でもあり、自身がプロデュースしたパワーストーンショップも経営している実業家だったりします。

    そういう視線で見てみると、話を大きくしたのもビジネス的な側面が見えてきますよね。真相は不明ですが、霊感商法の世界は怖いのです。

    ネットで検索してはいけない言葉をご紹介!

    余談ではありますが、ネットの世界には「検索してはいけない言葉」という言葉は多く存在しています。ただのジョークから本当に見たらトラウマを引き起こすものまで、その内容は多岐に渡ります。そして「アステカの祭壇」はどちらかと言えばジョークに分類されるもので、トラウマにはなりにくいものです。

    この項では参考情報として「検索してはいけない言葉」とされているものをいくつか紹介します。

    まりもちゃん バイバイ

    まずは残酷繋がりでこちら。「マブラヴ オルタネイティヴ」という青春恋愛アドベンチャーゲームがあるのですが、その登場人物の一人である「神宮寺まりも」が、異星人の侵略者に頭を噛み潰されている画像が検索結果としてでます。

    決してジョークではなく、頭を砕かれ脳髄が露出し、目玉が飛び出ているという大変ショッキングな画像です。もはや何が「青春恋愛」なのかもわかりませんが、元々「青春恋愛」の何かを被った別ゲーですのでこういった事も珍しくありません。

    マゴットセラピー

    最近は一般化されつつあり、メディアで取り上げられることも増えたのがこのマゴットセラピーです。ハエの幼虫であるウジ虫の植生を利用し、壊死組織を除去する治療法の一つです。実際に糖尿病性壊疽のち療法として使われていますが、日本でも受けることが可能です。しかし保険適応外治療となります。

    何故検索してはいけないかと言うと、壊死組織をウジ虫が食べている画像が検索結果として出るからですね。治療とはわかっていても中々にショッキングな画像であるため、苦手な人はショックを受ける可能性が高いです。

    心霊写真自体が過去の文化?

    なんともつまらない話ではあるのですが、「アステカの祭壇」も失敗により起きた編性であり、呪いの写真でも心霊の写真でも無さそうなのが一般的な認識のようです。文中でも触れましたが「心霊写真」自体がデジタル化が進んだ今は珍しいものとなっており、すっかりと過去の文化になってしまっています。

    この「アステカの祭壇」はカメラ撮影のデジタル移行が始まった時期であり、そういった転換期であったことから怪奇の噂として広まってしまったのかもしれません。ただ単純に供給や需要が減っただけだったのが、「怪しい」と思う人達により都市伝説してしまったと言うか。また本文で触れました通り、霊能力者の思惑もあったのかも?

    デジタル化が進んだ今、心霊写真という単語自体が死語となりつつありますが、用法用量を守って娯楽として楽しんでいきたいものですね。「有り得ない」と思っていても、心霊写真を見て想像を働かせることはやっぱり楽しいのですから!

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