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    ”見えない友達”イマジナリーフレンドって?病気なの?症状や作り方をご紹介!

    子供がいる人ならお子さんが”見えない友達”イマジナリーフレンドと話しているところは見たことがあるのではないでしょうか?多くの人が子供だけに起こる現象を思っているイマジナリーフレンド。実は大人でも発症するケースがあるのです。イマジナリーフレンドの症状や作り方などをご紹介します。

    イマジナリーフレンドって?

    皆さんは「イマジナリーフレンド」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

     

    正式名称は「イマジナリーフレンド・コンパニオン」で、「IF」と略されることもあるのですが、正直な所は現在の日本では正式名称も略語も広まることはなく、「イマジナリーフレンド」という名称で定着しているのが現在です。各専門機関ではかなり昔から使われている言葉でもあり、その歴史はそこそこ長いです。

     

    その意味は「空想の友達」を指し、病気や精神疾患のように扱われることも多いのですが、分類上は心理現象となるそうです。イマジナリーフレンドが原因で精神病などに発達するケースはかなりあるので、「きっかけ」とはなり得るのですが。

     

    この記事では最近耳にする機会が増えていたり、創作などでもよく扱われる「イマジナリーフレンド」についてまとめていきます。

    イマジナリーフレンドは架空の友達

    イマジナリーフレンドは日本語訳で「空想の友達」という名前のとおりに、本来は存在していない想像上の架空の友達です。本人の頭の中に産み出された存在ではあるのですが、時には可視化して「本人には」まるでそこに存在しているように見えることもあるそうです。

    一人っ子で兄妹がいないとか、友達が少なくて内向きの人ほどイマジナリーフレンドはできやすいとも言われています。時にはイマジナリーフレンドが他人と会話することもあるそうです。勿論、話しかけられた他人にはイマジナリーフレンドの声も姿も見えません。

    ほとんどの場合が自己投影か理想像

    イマジナリーフレンドというものは自分自身が産み出すものです。そこには人生経験だったり、価値観に大きな影響を与えたものだったり、「こんな人が傍にいて欲しい」と常に寂しさを感じていたりと、様々な要因がありますがただ一つ言えることは、何かしら「本人に要因がないと」生み出せません。

    幼少期の虐待やネグレクトなどで話題になることもありますが「自分自身を守ってくれる」若しくは「自分自身の苦しみを全部代替させる」ために産み出されることもあるようです。後述もしますが、こうなると解離性同一性障害にも近くなってはきます。

    子供のうちのイマジナリーフレンドは問題なし!

    イマジナリーフレンドの多くは幼少期に発生すると言われています。誰もいないところに話しかけたり、何も見えない方向に向かって笑っている子供という存在は決して珍しくはありませんし、「基本的には」小さな子供特有と言われています。

    長引いても高校になるまでにはほとんどの人のイマジナリーフレンドは居なくなっていきますので、子供時代だけなら問題ないのです。

    子供の30%はイマジナリーフレンド経験者!

    「30%」という数値を出しましたが、この割合も文献によっては様々です。ある文献では3歳~7歳の子供に限定すれば「50%」ほどがイマジナリーフレンドを作ったことがある経験者としている事もあります。

    統計を取る対象や媒体によって大きく代わりますので、数値面は目安としましょう。覚えるべきことはやはり「子供」に関してはイマジナリーフレンドは成長の過程の一つでしか無い、ということです。必要以上に忌諱したり矯正しようと思わなくて構いません。

    実は子供の発達に重要だったイマジナリーフレンド

    イマジナリーフレンドは頭の中で生きています。つまり言い換えれば子供の「空想力」や「想像力」を鍛える面も持ちます。子供のイマジナリーフレンドに関しては、その容姿が人間とは限りません。動物だったり怪獣だったりと、自身の琴線に触れたものがイマジナリーフレンドとなっていることも多いのです。

    この想像力というものは生きる上で不可欠なものでもありますので、子供の精神面の発達に置いて大きく貢献するのです。問題はそれが長く続いてしまった場合、だと言われています。

    じゃあ、大人のイマジナリーフレンドは病気なの?

    ここまで幼少期のイマジナリーフレンドに関しては、特に問題ないと書きました。実際にイマジナリーフレンドの多くは物心がつき、分別がつくような年齢に成長すれば自然と消えていくものです。

    しかし物心がつき「人」と「空想」の存在を理解してもなお、イマジナリーフレンドが存在する人はいます。何かと差別的な見解がされがちな「大人のイマジナリーフレンド」ですが、実際はどうなのでしょうか?

    大人になってもイマジナリーフレンドは存在する人がいる

    大人にになってもイマジナリーフレンドなのではと囁かれる方も居ます。程度があるのですが、特に創作活動をしている方が言われがちです。「頭の中でキャラが生きていて勝手に喋っている」タイプの創作者は数多く、これもイマジナリーフレンドと思われる方も多いそうですね。

    しかしどちらかと言えば問題になりがちなのは「自分にとって都合にいい存在」をイマジナリーフレンドとしているケースのようです。キャラクターと言うより空想上の理想の友達であり、創作志向の方とは一線を引きます。

    また子供の時と違って、大体において大人のイマジナリーフレンドは「人の形」をしています。動物や怪獣などに代表される空想上の生き物であることはまずありません。

    解離性同一障害の可能性も?

    解離性同一障害という言葉をご存知でしょうか?少し前までは「多重人格」と言われていた言葉です。この障害は簡単に言いますと「人格の区画化」であり、数々の人格がそれぞれ独立して自分の中にいることとなります。

    その人格は時に交代して時に全く別人のように明るく振る舞ったり、凶暴になったりと様々です。異性や保護者的存在の人格もあったりと人によってタイプは様々です。自分の都合の良い存在を産み出しがちな「イマジナリーフレンド」も解離性同一障害の可能性はあるといえるでしょう。

    どういう人がイマジナリーフレンドを作ってしまうの?

    子供と大人のイマジナリーフレンドについてここまで説明していきました。では、イマジナリーフレンドというものはどのような人が作りやすいのでしょうか? 解離性同一障害は幼少期のトラウマなどが原因となる場合も多いのですが、イマジナリーフレンドに関しては一概にそうとも言えません。

    架空の出来事の空想をよくする人

    先程、創作志向の方を例に上げますがまさにこれが該当しますね。創作というものは架空の出来事を想像することから始まりますので、やはりイマジナリーフレンドができやすいと言えるでしょう。普通の人よりも妄想力に優れているのですから。

    それは創作においてはプラスのスキルとなることもありますが、あくまでそれはその場だけ。現実にまで空想を持ち出して会話をしたりすると、やはりマイナスになりがちです。例としてはイマジナリーフレンドと会話しているつもりが、外から見れば独り言をブツブツ呟いているように外からは見えない、など。

    現実に疲れた・現実が嫌いな人

    いわゆる逃避ですね。コミュニケーションが苦手な人や他人を信用出来ない方にありがちです。若しくはコミュニケーションに明るい人でも、ふとしたきっかけで人間関係に亀裂が入り、病んでしまう方も珍しくありません。

    その解消法の一つとして空想の友達を作るという選択肢があります。嘘のようですが、こんなちょっとしたきっかけでも「大人のイマジナリーフレンド」は発生してしまうのです。代替は悩みの解決により消えるものなのですが、自身を慰めて肯定してくれるイマジナリーフレンドは、余りの居心地の良さから定着化してしまうケースもあります。

    イマジナリーフレンドの作り方は?

    マイナス面で捉えられがちですが、現実と妄想の区別がつけられればに場合によってはイマジナリーフレンドがプラスに働くこともあります。過去に著名人の方がイマジナリーフレンドがいると告白して話題になったこともありましが、その人はうまく付き合うことで自身の成功へと昇華させていました。

    その話題がトレンドがった頃に作り方を知りたがる人も多かったので、この項では作り方を説明していきます。ただ、深入りは危険ですので用法用量をお守りくださいね。

    具体的な妄想で作ることができる!

    イマジナリーフレンドは作ることは可能です。意図的に作りたい方はまずは「性別」「名前」「性格」「体格」「服装」などのパーソナルデータを考え、可能であればイラストに起こしたり3Dモデリングをしたりしてみましょう。自身の理想的な存在を詰めて可視化するのです。

    次に「性格」に基づいてキャラクターを動かしてみたり、実際に会話してチャレンジしてみましょう。これで、脳内でキャラクターが囁いてくれるようになれば成功です。この辺りも才能は必要ですが、想像力を鍛えているといくつでも産み出すことが可能なのです。でも、幼少期からやっていないと無理かもしれません。

    不思議体験からできることも

    先に紹介した方法とは全くの別物ですが、不思議体験からイマジナリーフレンドができることはあります。例えば貴方が「幽霊」とか「宇宙人」を見たとしましょう。見たと思いこんでもいいですので、とにかく衝撃手な体験をしてみましょう。

    宇宙人や幽霊を見たという人は「宇宙からの交信」が聞こえたり「霊の声が聞こえる」と言いがちです。その真偽の実際の所は不明ですが、もしかしたらそれもイマジナリーフレンドなのかもしれません。

    イマジナリーフレンドがいることのリスクとは?

    大人がイマジナリーフレンドを持つ頃は時にリスクがあるとはここまで書きましたが、具体的にはどのようなリスクが存在するのでしょうか? 現実と理想と妄想を切り分けて考えられれば問題ない話なのですが、現実はそうも行きません。

    現実が見えなくなってしまう

    イマジナリーフレンドは往々にして自身の都合の良い存在であることが多いです。精神病的なものであれば自身に都合が悪い存在や害を与える存在もありますが、イマジナリーフレンドは基本的には自身を鼓舞し肯定し甘やかしてくれる存在です。

    特に閉鎖的な人物ではありがちなのですが、「自分には○○(IFの名前)」がいるから現実はいいや、と開き直る方もいらっしゃいます。また悪化してくると、イマジナリーフレンドを自慢する方なども現れ、現実と妄想の区別が付けられなくなるケースも有るようです。

    解離性多重人格になってしまう可能性も

    最初にも少し触れましたが、イマジナリーフレンドと悪い付き合いをしていますと解離性同一障害のきっかけになる可能性もあります。解離性同一障害の代表的なものとして架空の人物が頭の中で話しかけてくるという症例がありますが、イマジナリーフレンドも「会話」があるので危険なのですよね。

    いくら話しかけてくれても、脳は一つしかありません。故に一時的に記憶障害などを起こすなど、解離性同一障害と同様の症例が起き、徐々に精神病へと歩みを進めてしまうのです。

    幼児化してしまう

    とある有名探偵アニメで「体は子供、頭脳は大人」という言葉がありますが、重度のイマジナリーフレンドは逆に「頭脳は子供、体は大人」を招くとも言われています。想像力が培われた大人が「辛いことからの逃避」のためにイマジナリーフレンドを作ってしまうと、幼児退行をしてしまうのです。

    その根底には「自分を甘やかす」という「子供だから許される」思考が偏在していて、社会的な生活をきたすのに大きな支障が出てしまいます。

    イマジナリーフレンドの存在に振り回されてしまわないためには?

    程度はあります。「脳内会話」は創作においてはスキルの一つでもあり、有効活用している人も多いです。しかし逃避のためだけに存在させてしまっていては、その存在に振り回され続けてしまいます。

    現実と妄想の区別をする

    やはり大事なのは仮に会話ができたとしても、話している相手は妄想であることを理解することでしょうか。自分自身が作り出した存在に「逃げてしまう」のはやはり情けないことですし、何もかも許し甘やかしてくれる友達は、もはや友達ではありません。イマジナリーフレンドではなく、ただの自分に都合の良いイマジナリーです。

    都合の良いことばかりを考えない

    失敗すると自分を守ってしまうのは仕方ないことです。誰だってこれ以上傷つきたくないという気持ちはあるでしょう。しかし想像上の人物を作り出し、都合の良い御託を並べて自分を鼓舞する必要はありません。

    イマジナリーフレンドは自身が持ちうる感情の現れの一つでしかなく、その"友達"が許し甘やかしてくれるということは、自身が望んでいる都合の良いことでしか無いのですから。

    友達だと思わない

    そもそも友達の一人としてカウントするのをやめましょう。重症の方は現実の友達にイマジナリーフレンドを紹介することはありますが、ここまでいくともうかなり後戻り出来ない所まで来ています。

    イマジナリーフレンドは空想上の友達であっても、それは現実ではありません。

    イマジナリーフレンドと付き合っていく

    ここまでイマジナリーフレンドについて説明してきました。世論的には「大人になってもイマジナリーフレンド持ちなんて」と否定され気味でありますし、似たような題材のブログ記事やまとめ記事を見ても基本的には「否定」が多いですね。

    しかしこの記事内で「創作」という言葉を何度か使いましたが、物語を紡ぐ人の中には「産み出したキャラクターが頭で会話している」事は珍しくありません。これもイマジナリーフレンドの一つではあるのですが、大体の創作者は現実と区別がついていて、逃避している人は少数です。

    故に付き合い方が大事です。自分を都合よく受け入れてくれる存在ならば不要というのは、他記事などとも同じですが、少し違った切り口で書かせていただきました。大事なのはいるかいないかではなく「付き合い方」なのですから。

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