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    見世物小屋の概要や歴史とは?新加入の『狂ったOL』がすごいと評判!

    見世物小屋とは江戸時代に誕生した娯楽で、海外ではサーカスやフリークショーの名で親しまれており、常では見られない曲芸などの見世物を展示する小屋のことを指します。現在も見世物小屋は存在するようです。今回は見世物小屋の概要や歴史について紹介します!

    見世物小屋って一体なんだ??

    見世物小屋というと、どういったものを思い浮かべるでしょうか。何かを見せてくれる場所には違いありませんが、普段なかなか見ることのできない技などが展示されている場所なのです。では、一体見世物小屋とは実際にどういったものなのか、見ていきましょう。

    日本の見世物小屋とは?

    まずは、日本における見世物小屋がどの様な歴史があり仕組みとなっているのかについて、紹介していきます。大変に奥深い見世物小屋について知ってみてください。

    見世物小屋ってどんなもの?

    日本の見世物小屋は、普段は見られないような曲芸もしくは獣や人間の天然奇物、細工といった見世物を、期間限定で都市にある盛り場や寺社の境内において展示する小屋掛けの興行です。

    江戸時代から明治時代に流行!

    見世物小屋が日本で流行ったのは、江戸時代から明治時代にかけてでした。それから大正や昭和を駆け抜けて現代に至るまで、色々と形を変化させながら今でも続けられています。見世物小屋のメッカは、江戸においては浅草や両国、大阪は道頓堀、京都なら四条河原です。

    見世物小屋で展示される見世物は3つに分類可能!

    見世物小屋で見られる展示は1種類というわけではなく、多種多様になっています。種類は3つあり、曲芸、天然奇物、細工・工芸類があるのです。その種類の詳細を見ていきましょう。

    曲芸は手品・軽業・曲独楽

    見世物の中心の1つとなるのが曲芸であり、手品、軽業、曲独楽などといった芸が見られます。江戸時代以前は、奈良時代に中国から伝わってきた滑稽な動作や曲芸といった『散楽』から発展してきた幻術や奇術などの演芸のみでした。

    天然奇物は畸形・珍獣珍禽・異虫魚・奇想木石

    天然奇物では、畸形、珍獣珍禽、異虫魚、奇想木石等が該当します。見世物というと小人や蛇女、熊女といった身体障害者のイメージが強くあるかもしれません。ただ、こうした"見世物芸人"は全体の5%しかいないのです。

    それに、江戸時代以前はこうした見世物はありませんでした。しかし江戸時代に入ると、演芸に限らず畸形の人達や珍獣珍禽、異虫魚そして奇想木石などの天然奇物類が展示されるようになりました。

    細工・工芸類は煉物や張抜きの人形や籠貝紙

    細工や工芸については、煉物や張抜きの人形さらに籠貝紙などが該当します。この様な細工も、見世物小屋の展示の中心となっていました。明治期に入ると、欧米のサーカスもしくは科学技術に感化され、欧米の伝統となる新たな科学技術や機器といったものが、見世物の一部に採用されていったのです。

    見世物小屋の中でも評判の高い事例を紹介!

    見世物小屋にも色々な展示があるのですが、その中でも高い評判になっている展示もあります。ここで、その好評となっている展示の事例について迫ってみましょう。あっと驚くような展示もあるかもしれません。

    新加入した『狂ったOL』が凄いと噂!

    花園神社で行われる酉の市は、見世物小屋が名物となっています。2018年には、新加入になった『狂ったOL』という芸が話題になったのです。この『狂ったOL』という芸は、OL風な見た目をした女性が、自らの腕や頬、額などに一心不乱にホチキスの針を刺していくというものとなります。

     

    画像は撮影できない模様ですが、血が流れていたとされていて観客からは悲鳴が聞こえてきたとも言われているのです。想像するだけで痛そうな芸と言えるかもしれません。

    狂ったOLに対する世間の反応は?

    『狂ったOL』を見た方は、「凄まじかったけれど、魅せ方が天才だと思った」という声があります。また、他の方は普段はあまり引かない自分が久しぶりに引いたと感想を述べていました。

    さらに、「見世物小屋は人の興味を惹ければ何でもありだから、狂ったOLはベストな選択」という声もあるほどです。

    ヤモリ女が美人と評判!

    また、見世物小屋のヤモリ女の役をされている方が大変に美人らしいという噂があります。その芸風は、美人な見た目なのに生きている芋虫を食べていくというものだとされているのです。実際に見た方も、ヤモリ女は美人だったと話しています。

    大人気のヘビ女が引退しファンから悲しみの声が!

    見世物小屋では、美人な"蛇女"がとっても人気となっていました。しかも、その芸は生きた蛇を食べるというもの。ところが、この蛇女はとある団体の抗議を受けたことで引退をしてしまいました。残念ながら、もう見ることはできないということです。

    このため、ファンからは「好きだったのにな」や「蛇女がもういないのが悲しい」といった声があがっています。

    海外の見世物小屋とは?

    ここまで日本の見世物小屋について紹介してきましたが、海外では見世物小屋はどの程度の歴史がありどの様になっているのでしょうか。ここからは海外の見世物小屋にスポットを当てて見ていきましょう。

    曲芸・軽業は「サーカス」として親しまれている!

    サーカスは、元々動物を用いた芸もしくは人間の曲芸などの幾つもの演目によって構成される見世物を指します。見世物を意味する『フリークショー』や『サイドショー』といったものが演目の中のなくてはならない要素になってきているのです。

     

    サイドショーの中で特に有名なのは『Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus』となっています。アメリカ社会での"実践と寛容"のピークを象徴するものでもありました。1800年代の初め頃に、ある奇妙な人が1人サーカスの巡業に参加するようになりました。

     

    こうしたサーカスにおいては19世紀中頃までサイドショーの様なものはありませんでしたが、1870年代頃に大体のサーカスでサイドショーが開かれるようになり、最後にはサーカスは奇妙な人を展示する主な場所となったのです。

    天然奇物や奇異細工の展示は「フリークショー」「サイドショー」と呼ばれる!

    フリークショーはサイドショーとも呼ばれ、自然の畸形(freaks of nature)と言われる生物学的な希少性を呼び物としたショーのことです。また、サーカスとは分離されていて多くがサーカスの隣で興行していたことで、サイドショーと呼ばれていました。

    フリークショーでは、巨人や小人、両性具有者、奇病の患者、全身がタトゥーだらけの人、火を噴いたり食べたりする人など、観客が見たら衝撃となるパフォーマンスを見せる人達が呼び物となっています。

    フリークショーの歴史とは?

    フリークショーは、16世紀半ば頃にイギリスの大衆娯楽の1つとなっていました。身体の畸形を持つ人達が、一般の大衆達の興味や娯楽の対象として扱われるようになってきていたのです。人達は、彼ら畸形の人を見るためにフリークショーに集まりました。

    初期のフリークショーでは、シャム双生児でありイタリア・ジェノバ生まれのラザロ&ジョアンネ・バプティスタ・コリドー兄弟が有名です。この兄弟は、チャールズ1世の処刑裁判の時に行われたショーに登場して、人気となりました。

    兄であるラザロは普通の男でハンサムでもありましたが、弟のジョアンネは兄の身体に寄生しており胸部にぶら下がるような状態だったのです。言葉を話せず、目はいつも閉じていて口は開きっぱなしでした。

    19世紀フリークショーの黄金時代を迎える

    19世紀に入ると、中でもイギリスとアメリカにおいてとても人気となり、最後には商業としても成功となる娯楽産業の1つにまで上り詰めました。フリークショーの黄金時代は1840年から1940年までであり、この期間には肉体的もしくは精神的に欠陥のある人達や、奇妙なパフォーマンスを見せる人達が多くフリークショーに集められるようになったのです。

    そのフリークショーは、サーカスやダイム美術館、寄席などで多数開かれていました。アメリカの中産階級が、どんどんと週末に余暇を得られるようになってきたことで、娯楽産業も発展しフリークショーも同時に発展したのです。

    ただ度の過ぎる利益先行なども見られ、フェイクの畸形がショーで見られるようにもなりました。それでもこのフェイクもアメリカ大衆文化の要素であるとして、受け入れられるようになっています。

    人間動物園の誕生

    1870年代からは、畸形だけに留まらず西洋圏ではない異民族や異人種達の生態を見せる『人間動物園』が行われ始めました。主な展示はアフリカ系の黒人やネイティブアメリカンでした。1906年になると、ニューヨーク市にあるブロンクス動物園にコンゴのピグミー族である黒人オタ・ベンガが動物と共に展示されています。

    また1910年の日英博覧会においても、日本文化および伝統工芸の展示と一緒にパイワン族やアイヌが展示されたのです。

    見世物小屋を実際に見られるお祭りはある?

    見世物小屋で展示を見たいと興味を持たれた方もいるかもしれません。しかし、現代でも残っている見世物小屋ですが、どこにいけば見られるのか分からない方もいるでしょう。そこで、全国各地の見世物小屋の見られるお祭りについて紹介していきます。

    見世物小屋を見られる祭①くらやみ祭り

    くらやみ祭りは、東京都府中市にある大國魂神社において主として5月3日から6日にかけて行われる例大祭です。起源は武蔵野国の国府祭であり、東京都指定無形民俗文化財となっています。期間中の人出は70万人ほどで、賑わっているのです。

     

    『くらやみ祭り』の名称の由来は、かつて街の灯りが消された深夜の暗闇の中で行われたことによります。古来からある『貴いものを見ることは許されない』という儀礼が元となって暗闇で行われているとされています。

     

    神輿なども出ますが、見世物小屋も見ることができるでしょう。

    見世物小屋を見られる祭②札幌まつり

    6月15日に北海道神宮(北海道札幌市の円山公園隣接)で行われるのが、『札幌まつり』とも呼ばれる例祭です。この祭りは北海道神宮で最大のお祭りでもあります。見世物小屋は中島公園で行われているので、覚えておきましょう。

    通行さえもままならないほどにお祭りは混雑するとされますので、その点も把握しておくと良いかもしれません。ちなみに、北海道神宮は1964年までは札幌神社という名称でした。

    見世物小屋を見られる祭③みたままつり

    みたままつりは、東京都千代田区の靖国神社で7月に開催されています。このまつりは、戦没者を慰霊する目的で開催されている夏祭りです。『都内お祭りランキング』では1位に輝いたこともあるほどで、大変な混雑となるお祭りでもあります。

    靖国神社の外苑参道沿いに大型提灯が1万個ほど、内苑には2万個ほどという総数約3万個という数の提灯がかかげられるのが見ものでしょう。そんなみたままつりでも、見世物小屋が見られますので、近隣の方は訪れるのも一案です。

    見世物小屋を見られる祭④放生会

    放生会(ホウジョウヤと読む)は、例年9月12日から18日まで福岡県箱崎にある筥崎宮(はこざきぐう)で行われる博多3大祭りの1つです。1000年以上の伝統がある祭りであり、止む無く殺生をしてしまった生き物や一緒に暮らしてきたペットを祀ってくれるものでもあります。

    この放生会でも、見世物小屋が有名になっています。午前10時から午後9時まで開いていて、夜になると混雑するでしょう。場所は、放生会の行われている会場の奥に位置しています。

    見世物小屋を見られる祭⑤川越まつり

    川越まつりは、川越氷川祭が正式名称です。埼玉県川越市にある川越氷川神社の祭礼であり、毎年10月の第3日曜日と前の日の土曜に開催されます。2日間で80万人以上の人が集まるほどのまつりとなっていて、360年以上にわたり続いているのです。

    現在は山車の曳行が中心となっているまつりですが、氷川神社で行われる神幸祭の付け祭りが発展したものとなっています。こちらでも、見世物小屋が登場しますので、興味のある方は訪れるのも楽しいかもしれません。

    見世物小屋を見られる祭⑥酉の市

    東京都新宿区の花園神社では、例年11月の酉の日に酉の市が開催されます。酉の市は、鷲神社や酉の寺、大鳥神社などといった鷲や鳥にちなんだ寺社において行われる年中行事として知られているのです。酉の市の由来は、神道と仏教の両方より見解が異なります。

    神道では、大酉市が立った市が起源です。そして仏教の場合は、鷲妙見大菩薩の開帳日に立った市が機電となります。また、この祭りは縁起熊手が販売されるのが大きな特徴でもあるのです。この酉の市にも見世物小屋が立ちます。

    芋虫を食べる蛇女や、アマゾンの奥地で発見されたという新人類のアマゾネスピョン子などが登場します。縁起物の熊手を購入し、見世物小屋に立ち寄るのも選択肢かもしれません。

    【動画あり】見世物小屋を見てみたい!

    見世物小屋が実際にどういったものなのか、興味が湧いたという方もいるでしょう。そこで、見世物小屋で行われている展示の様子の動画を3つ紹介していきます。この動画で雰囲気を感じて、見世物小屋に実際に足を運んでみるのも1つの手です。

    伝説の蛇女の動画

    今は引退してしまっていて、もう実際には見ることのできない伝説の蛇女の2007年の動画がありますので、紹介します。蛇を食べるだけでなく、鎖を鼻から入れて口から出すという芸当も披露していたことが分かるでしょう。

     

    実際に蛇を食べているシーンも映っていますので、こうしたことをしていたのだということを、感じられるかもしれません。かなりグロテスクなことをしてはいますが、MCの方の軽妙なトークが素晴らしいため、雰囲気も和らぐように感じられます。

    みたままつりの見世物小屋

    2013年に靖国神社で行われた、みたままつりの見世物小屋で撮影された動画です。ギャル風なメイクで恰好はターザンのような、アマゾネスぴょん子の芸となります。炎を噴くという実にデンジャラスなネタであり、観客の方達もびっくりしているのが分かるでしょう。

    危険を伴うと考えられますし、十分に安全管理はされているのだろうというのがうかがえます。出演されている方も、危険と隣り合わせで芸を行っていると考えられますし、生半可な気持ちでは見世物小屋で芸をしていないのだろうなとも想像できます。

    見世物小屋の呼び込みにも注目

    大勢の人が押し寄せる、新宿・花園神社で行われる酉の市。その中で行われている見世物小屋の呼び込みにも注目してみましょう。お客さんが入るのも、呼び込みの腕にかかっている面もあるかもしれません。

    では、酉の市で聞くことのできる見世物小屋の呼び込みとは、どんなものなのか聞いてみてください。蛇を実際に箱から出して立ち止まった人にタッチさせるということで、興味を持たせているようです。

    この様な方法も、『見てみたいな』と思ってもらう方法の1つなのでしょう。

    風船を飲む女性

    最初は、歌って踊るというコミカルなバンドのライブの様な感じもありますが、途中からおもむろに細長い風船を膨らませたかと思ったら、それを口から飲み込んでいってしまいました。飲み込んだ風船はどうなっているのか、その点も気にかかってしまいます。

    しかし、この様な芸当は普通ではなかなかできないことですし、どれだけ訓練を積んだのだろうと想像してしまうでしょう。

    伝統のある見世物小屋!行く価値はアリ!

    見世物小屋というと、身体に障害のある人の多く登場するというイメージもあるかもしれません。確かに、過去には病気が元で四肢欠損となり見世物小屋へと来ることになったある女性もいました。その方は止む無く見世物小屋にやってきたのですが、口を使って器用に裁縫をするという技で展示されていたのです。

    しかし、こうした畸形の人や身体障碍者方のもいるものの、それは見世物小屋の展示の一部に過ぎません。多くは、技を見せたりするものが多いのです。現在では、蛇女やヤモリ女などといった普通ではなかなか見られない技を披露したりする展示も見ることができます。

    そうした技も、並大抵の努力ではできるようなものではないでしょう。古くからの伝統がある、見世物小屋は規模がとても縮小され興行の数も少ないですが、一度見に行ってみるのも一案です。

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