木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
邪淫という言葉の由来には、仏教が関係しています。これは仏教用語のひとつで、夫婦間以外の性行為を意味しています。
しかし、オウム真理教が子供に自傷行為を禁止するために使われた動画が元ネタだと思われています。
今回は、仏教での邪淫の意味とオウム真理教での邪淫についてと、オウム真理教の動画を紹介しつつ、まとめていきます。
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邪淫は仏教用語のひとつで、夫婦間以外での性行為やしてはならない性行為を意味しています。不倫や自傷行為を意味します。
五戒のひとつなのですが、五戒とは何か?邪淫は何か?について、詳しくご説明します。
邪淫とはよこしまな男女関係のことを言います。もっとわかりやすく言えば、不倫ということになります。
自分の色欲や性欲を満たすためだけに、自分の家族や相手の家族が傷つくことを承知した上で、関係にいたることになります。これらで苦しみ悩んだり、惑業苦を重ねて自ら苦しみの渦中に落ちてしまう人も少なくありません。
仏教徒であるという証に、「五戒」と呼ばれる5つの戒めを守ることがあります。その中には「不邪淫戒」があり、特にこれは在家の仏教徒に向けられたものです。
仏教だけでなく、世界の宗教の多くは、在家者に対して一夫一婦制と決められていて、生涯の伴侶との結婚生活を求めます。
仏教では、性欲に支配されることは貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)と言われる「三毒の煩悩」の中で、正しいものの見方を防げる、もっとも強大な煩悩であると考えられています。
仏教における在家信者が保つべき5つの戒めを五戒と言いますが、五戒には邪淫以外にも後、4つあります。
一つ目は「徳目」または、「五学処」で殺生すなわち殺すことを禁じる言葉です。二つ目は、「偸盗(ちゅうとう)」ですなわち盗むことを禁じる言葉。三つ目は、「妄語(もうご)」ですなわち嘘をつくことを禁じる言葉。四つ目は、「飲酒」。
これらは、どれもしてはならないと戒めるものです。
仏典で説かれている「刀葉林地獄」と言われるものがあります。仏教における地獄の一つで、愛欲に溺れた男女が行くとされている、文字通りの樹木の葉が刀のように鋭くなっています。
刀葉林の上から美女が手招きしていて、上って美女に抱こうとすると美女が下に消えて、下で手招きしているから、刀葉林を降りて抱こうとすると美女が上にいると、これを永遠に繰り返します。その間に、亡者の体は刃のように鋭い葉でぼろぼろになるというものです。
愛欲の広海は果てしなく、限りなく登り下りを繰り返し、苦しみ続けるという地獄です。このような地獄の様子は、業相(ごうそう)ともいわれ、我々の業の姿をそのまま表してたものであるとも言われています。
オウム真理教の出家信者の戒律には、「不邪淫」というものがあり、配偶者や恋人以外との性行為(いわゆる不倫)やオナニーを禁止されていました。また、夫婦であっても出家したら、別々に住むことを強制されていました。
ところが、麻原彰晃本人は、「最高解脱者」とされていて、戒律を超える存在として、麻原専用のハーレムのような状態を設けた。麻原の愛人たちはダーキニーと呼ばれていました。
ダーキニーは、仏教では神のことを指しています。しかし、オウム真理教でのダーキニーは全く異なる意味を持ち、麻原の都合のいい形で、使用されていました。33人以上いたとされていて、富士山総本部の第1サティアンと上九一色村の第2サティアンに住んでいました。
オウム真理教では、信者がホーリーネームを持っていました。地下鉄サリン事件に関与した幹部たちも、ホーリーネームを持っていました。
麻原彰晃は、インド教や仏教の名前をオウム真理教でも使用しました。そのため、オウム真理教のダーキニーは、仏教から来ています。
日本の仏教でのダーキニーは、荼枳尼天(だきにてん)と呼ばれる神が由来になっています。荼枳尼天という言葉は、最初は集団や種族を表す名前でした。よく、稲荷神と一緒にする人もいるようですが、稲荷の神は神社で荼枳尼天は寺と覚えるといいでしょう。
麻原彰晃は、仏教やインド教、ヒンズー教などいろいろな宗教関連用語を用いて、オウム真理教がいかにも宗教団体だとしていました。
インドのヒンズー教のダーキニーは、裸で飛び回って人肉を食べる魔女のことを指しています。のちに、仏教に取り入れた時に、女神の意味も持つようになりました。インドでは、あまりよく知られていない神のようです。
黒魔術や魔女を連想させる言葉を、麻原彰晃は合う無真理教で愛人に使っていたということになります。麻原彰晃は愛人を作ることが目的で、自分の欲望のために、ダーキニーという言葉を利用していたことがわかりますね。
ネット世界では、邪淫の由来である仏教の用語とは少し違う使われ方をしています。
ネット世界で、邪淫は自傷行為として捉えられていて、これは子供に自傷行為をさせないようにするためにある動画が流れたことで言葉の元ネタとなっています。
オウム真理教がこの邪淫の動画を使っていたと言われています。
2007年にニコニコ動画にアップされた字幕付きの音声「【某宗教団体が使用】子供にオ〇ニーをさせないための説法」が投稿され、話題を呼びました。もともと邪淫は、夫婦間以外での性行為やしてはならない性行為を意味しています。
しかし、ここでは邪淫を自傷行為として捉えて、子供にさせないようにするこの音声は、オウム真理教で教えを説くときに使われていた動画が元ネタだとされています。
この朗読では、子供でも聞きやすいようにわざとゆっくりと喋って、あえて間を入れていると考えられます。それに合わせて字幕が付けられていて、より内容が頭に入りやすいように考えられています。
邪淫の元ネタ
「邪淫」について、お話しします。
みんな 「邪淫」って、知ってるかな? 「邪淫」というのはね たとえば おしっこするところを さわると 気持ちがいいとか あるいは おしっこするところを こすりつけると 気持ちがいい といったことを 「邪淫」というんだ。
よい子のみんなの こころは 心臓に あるんだよ。そして 心臓と おしっこするところは どちらが 上かな? もちろん 心臓のほうが 頭に近いから 上だよね?
身体の 下の部分に 心が 集中するとね その子は 下の世界に 生まれ変わるんだって。イヤだねえ。 (そして、おしっこするところは、餓鬼の世界とつながってるんだって!)
今 邪淫を 行なっていない子は これから先 邪淫を しないようにしようね。今 邪淫を行なっている 良い子は やめようね! そして お父さん お母さんを含めた みんなを 大好きになって(大事にして) みんなのために 生きようね!
こちらはニコニコ動画で投稿された「【某宗教団体が使用】子供にオ〇ニーをさせないための説法」の内容になります。
子供に向けた言葉なので、使用されている言葉も比較的子供にわかりやすい物が使われています。また、自傷行為を行うと、餓鬼の世界に繋がっているという言葉が登場します。これは自傷行為をすると、地獄に落ちてしまうということを連想させます。
さらに、自傷行為を行うことで、両親にも良くないと言って、親という言葉を使って子供たちに両親に怒られることや、両親が自分の性で悲しむという感情を植え付けるために使用されています。
ネットで使用されている邪淫は、夫婦間以外での性行為として使われてなく、自傷行為として使われることが多くなっています。
これは、先ほど紹介した動画がこの言葉の意味の由来になっています。ニコニコ動画やYouTubeなどのいろいろな動画サイトでも動画があがっています。
このことからも本来の意味より、動画で使われている自傷行為という意味が広く知れ渡ることになりました。本来の意味や由来を知らずに、動画が正しく元ネタだと思っている人も多いようです。
邪淫とは造語とかではなく、実際に仏教の言葉でした。五戒の一つで、いわゆる不倫を戒める言葉でした。
麻原彰晃がオウム真理教を宗教団体だと信者に思わせるために、たくさんの宗教の言葉を使っていました。その中には、邪淫もありましたが、オウム真理教の中では、少し本来の意味とは違いました。
邪淫にしろ、ダーキニーにしろ仏教の言葉と言っても、なかなか知られていません。オウム真理教が使用したことで広まったのは、ある意味すごいことですよね。
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