記事ID143457のサムネイル画像

    四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件!事件の概要と死因を徹底調査!

    四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件をご存知ですか。聞けば聞くほど腹が立つ事件で、その事件が起きた時の警察官の対応が理解できないということで知られています。今回はこの事件の概要と亡くなったご老人の死因、事件の真相について言及します。

    四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件を徹底調査!監視カメラに映った女が怖い?

    三重県の四日市市で起きた「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」。この事件は、監視カメラに映った女の姿が怖かったり、警察官の対応に非難が集まったりと大きな注目を集めました。無実の男性が亡くなってしまうなど、悲しい事件でもありました。今回は、この「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」をご紹介します。

    四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件とは?

    まずは、事件の概要をみていきましょう。事件の舞台となったのは、三重県の四日市市にある「ジャスコ四日市尾平ショッピングセンター」でした。そこで、高齢男性が無実の罪を着せられ、その後死亡してしまうという事件が発生したのです。

    男性がペット用品を購入

    2004年2月17日、68歳の男性は、この「ジャスコ四日市」を訪れました。男性は、孫が飼うハムスターの餌と排泄用の砂などのペット用品を購入しました。購入したペット用品は多く、男性は両手に買い物袋をぶら下げていました。

    ATMで男性がお金をおろす

    ペット用品を購入後、男性は両手に買い物袋を携え、四日市ジャスコのATMコーナーに向かいました。ATMの監視カメラには、男性が両手に買い物袋をぶら下げている姿が映されていました。男性がお金をおろすためにATMの操作をはじめると、そこへ突然、幼児を抱いた女がATMに乱入してきたのです。

    女性と男性がもみ合いになり、「泥棒」と女性が叫ぶ

    乱入してきた子連れの女は、男性の方にぶつかったり、体を触るような仕草を始めました。女が次第に男性の胸ぐらを掴んで、二人は揉み合い状態に。この時の様子は、ATMの監視カメラによって捉えられていました。揉み合い状態となる中、女が「泥棒」と絶叫。その声を聞いて3名の客がATMコーナーに入ってきました。

    男性が取り押さえられる

    68歳の男性は、女の声を聞きつけATMコーナーに入ってきた3名の客によって取り押さえられました。3名のうち1名は、四日市ジャスコの店員でした。この時、店には別件の万引き事件の処理で2名の警察官が居合わせていました。取り押さえられた男性は、その後、この警察官に身柄を拘束されました。

    警察官らは、ろくに事情を聞かない状態で男性を拘束。男性を後ろ手に手錠をかた状態でうつ伏せに押さえつけました。この状態が20分間もの間続きました。

    男性が緊急搬送される

    20分もの間、後ろ手に手錠をかけられうつ伏せに押さえつけられていた68歳の男性。男性は、押さえつけられている間に意識を失ってしまい、嘔吐もしていました。それにもかかわらず、警察官は拘束を続けたのです。

    その後、通報を受けて、他の警察官が現場に到着。駆けつけた警察官は、男性の嘔吐した形跡や意識を失っている姿を見て、男性の拘束を解き病院に緊急搬送しました。しかし、その時点で、男性はすでに脳に回復が困難なほどの損傷を受けていました。そして、翌日に亡くなってしまいました。

    発表によると、68歳の男性の死因は「高度のストレスによる高血圧性心不全と不整脈」によるものでした。

    男性に無実の罪を着せた女性は?

    窃盗の罪を着せられた68歳の男性。しかし、男性は両手に買い物袋をぶら下げており、何かを盗んだりすることが出来るような状態ではありませんでした。これは、ATMの監視カメラにも映っていました。

    しかし、見ず知らずの女に「泥棒」と叫ばれ、そして取り押さえられてしまいました。この見ず知らずの女が、男性が取り押さえつけられるというきっかけを作りました。しかも、無実の罪を着せながら。一体、この女はどのような人物だったのでしょうか。

    女性の特徴

    この女性の特徴は、当時25歳から30歳ほどの年齢だとされています。身長は160cmほどで、かなり細身の身体をしていました。茶色い髪型をしており、肩にかかるくらいのショートヘアで、毛先はふわふわとカールさせていました。そして上下とも黒っぽい服装で、ショルダーバッグを提げていたのだそうです。

    子供を抱いていた

    また、この女性は、2歳から3歳ほどの子供を抱えていました。その様子も監視カメラに捉えられています。一部では、監視カメラに映った女の顔が、怖いなどという声もあり、事件も奇妙なことから話題となりました。

    いつのまにか消えていた女性

    奇妙なことにこの子連れの女性は、68歳の男性が3名に取り押さえられているうちに、いつの間にか姿を消しました。警察官が来たのは、この子連れ女性が立ち去った後のことだったのです。

    ATMを確認していた

    事件が発生する前に、この子連れ女性がATMコーナーから3、4メートルほど離れた場所から、何度もATMの方の様子をうかがう姿が監視カメラに捉えられていました。何かしらを企んでおり、68歳の男性をターゲットにしようとしたのでしょうか。だとすると、女性の意図は何だったのでしょうか。

    この女性は、警察官らが駆けつける前に姿を消しています。顔は監視カメラに捉えられているにも関わらず、女性の身元も不明です。この女性の行動は、いまだに多くの謎を残しています。

    警察の対応は?

    押さえつけられた68歳の男性は、最期まで守るようにキャッシュカードを握り続けていたそうです。そのキャッシュカードは、3つに折り曲がるほどだったそうです。男性の必死に抵抗する姿が思い起こされます。

    他にも、男性の着用していた眼鏡は片方のレンズが壊れていました。男性の拘束が、いかに強い力によってされていたのかがわかってきます。果たして、強い力で、警察官は20分もの間68歳の男性を拘束し続ける必要はあったのでしょうか。

    三重県警察は一般的な加圧行為と判断

    68歳の男性を20分にも渡って拘束し続け、挙げ句の果てに男性は死亡してしまうという結果になりました。このことは、当時ニュース番組などでも大きく取り上げられ、警察官の拘束は正当だったのかという疑問が投げかけられました。三重県警察は、こうした疑問に、男性に対する拘束は一般的な制圧行為だったと判断しました。

    男性の奥さんは?

    男性の妻は、亡くなった夫にすがりついて号泣したのだそうです。自分の夫が、突然、無実の罪を着せられ、そして命を落としてしまうなんて想像もしていなかったでしょう。妻にとっては、非常にショックな事件で憤りもかなりのものがあったに違いありません。

    名古屋高等裁判所の判決

    亡くなった男性の遺族は、2007年に警察官の対応は度を超えており、過剰な拘束のせいで男性が死亡したとして、三重県を相手取り損害賠償訴訟を起こしました。訴訟を受けた三重県側は、警察官の対応は適切だったとして争う姿勢を見せました。

    2010年11月18日、津地方裁判所は原告の訴えを一部認め、三重県に880万円の支払いを命じる判決を下しました。判決では、「警察官の制圧行為は限度を超えていて違法だ」として拘束の違法性を認めました。しかし、男性の死亡との因果関係は認めずに、遺族は27日に控訴しました。

    そして、2011年9月、名古屋高等裁判所は控訴審判決で、警察官の拘束は違法だったと判断。三重県に対して3,640万円の支払いを命じる判決を下しました。

    男性が書類送検された?

    68歳の男性は、泥棒と間違えられ誤認逮捕されていました。つまり、男性は窃盗犯だとされていました。重要人物である女性の身元も判明しなかったため、この事件の真相は一向に明らかになりませんでした。

    事件が解決しないまま、時間は経ち、2011年2月17日午前0時に窃盗未遂事件における公訴時効となりました。それにより、未解決事件となりました。三重県警察は翌日の18日に被疑者死亡のまま、この男性を書類送検しました。無実の罪を着せられた男性は、窃盗犯とされてしまったのです。

    しかし、翌月の3月、男性と女性が奪い合っていたとされる財布が、男性の所有物だったことが判明。これにより、男性にかけられていた窃盗罪が成立しないこととなりました。そのため、津地方検察庁は男性が無実であることを認め、被害者補償として12,500円を遺族に支払うことを決定しました。

    事件の謎

    事件には多くの謎が残されており、いまだに多くの人々の間で話題を呼んでいます。続いて、この事件に残されている謎について見ていきましょう。

    男性を必要以上に押さえつけたのでは?

    男性は、まず店員1名と客2名の、3名に取り押さえられました。その後、警察官に身柄を確保されています。この時に、男性は後ろ手に手錠をかけられ、うつ伏せの状態で20分間拘束されました。この警察官の拘束は、男性が拘束中に意識を失い、嘔吐をするほどのものでした。

    さらに、男性が握りしめていたキャッシュカードも3つに折れ曲がるほどでした。そして男性の眼鏡の片方のレンズは壊れていました。こうしたことから、男性は必要以上に強い力で押さえつけられたのではないかとも考えることができます。

    男性は68歳でした。この時、男性を拘束したのは29歳の警察官だったそうです。29歳と68歳では、力の差がありすぎます。明らかに29歳の方が強いことがわかります。一般的な制圧行動だったと警察は発表していますが、もしかすると必要以上に男性を押さえつけてしまったのではないか、とも考えられるのです。

    参考人の顔写真を公開しないのか?

    男性が拘束されるきっかけを作った子連れの女性ですが、この女性は警察官が来る前にその場を立ち去りました。三重県警察はこの女性を虚偽告訴罪の被疑者として、捜査していました。

    当時、事件の捜査に当たった刑事部長のコメントによると、女性は立場上被害者で、あくまで参考人ということなので公開手配することは出来ないということでした。そのため、事件発生当初は、女性の顔写真を公開していませんでした。

    しかし、事件発生から1年経った2005年2月17日に監視カメラの映像を公開しました。こうして女性の姿が公開され捜査されるようになりました。通常、被疑者のままで容疑事実を特定できないまま映像を公開することはありません。これは、グリコ・森永事件以来の異例の措置だったようです。

    「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」と類似する「知的障害者身柄確保死亡事件」とは

    この「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」と類似した事件があります。それは「知的障害者身柄確保死亡事件」と言われています。では、この事件はどのようなものだったのでしょうか。

    知的障害者身柄確保死亡事件の概要

    2007年9月25日に、佐賀県佐賀市で知的障害者の安永健太さんが5人の警察官に取り押さえられた際に死亡するという事件が発生しました。死亡した安永健太さんの名前をとって、「安永健太さん取り押さえ死亡事件」や「安永健太さん事件」とも言われています。

    2007年9月25日の夕方、車道を自転車で蛇行運転していたことから、警察官はパトカーで安永さんを追跡。追跡後、安永さんは信号に停止していたバイクに衝突し転倒しました。この時に警察官が保護しようと安永さんの肩に手を触れました。しかし驚いた安永さんが抵抗してしまったのです。

    そして、応援に駆けつけた警察官を含む5人から、うつ伏せの状態で取り押さえられました。その直後、安永さんは痙攣し呼吸困難の症状を発症しました。安永さんは病院へ救急搬送されましたが、亡くなってしまいました。

    遺族が刑事告訴

    安永さんの遺族は、警察官が取りおさえる際に暴行を加えたとして、2008年3月27日に特別公務員暴行陵虐致死の疑いで佐賀地検に刑事告訴しました。しかし、佐賀県警は2008年3月29日に不起訴処分としました。遺族はこの決定を受け、警察官5名を特別公務員暴行陵虐致死の容疑で佐賀地裁に付審判要求しました。

    佐賀地裁は2009年3月3日に、警察官1名を特別公務員暴行陵虐致死罪で付審判することを決定しました。訴えはその後、同年9月に特別公務員暴行陵虐致傷罪へと変更されました。
    そして、2011年3月29日、佐賀地裁は懲役1年の求刑に対して無罪判決を下しました。検察官役の弁護士は控訴しました。

    その後、福岡高裁は2012年1月10日に控訴を棄却し、一審の無罪判決を指示しました。検察官役の弁護士は、これに対して上告。そして最高裁が開かれることになりました。2012年9月18日、最高裁で上告が棄却され、無罪が確定しました。

    不審な点

    この事件にも不審な点があります。警察は事件当初から一貫して「正当な取り押さえ行為だった」主張していました。しかし、暴行が加えられたという目撃証言がありました。しかし、その目撃者による警察官の暴行を調書へ記載しませんでした。

    他にも、警察は被害者確保の際に後ろ手に手錠をしていたことを明かしませんでした。さらに、取り押さえた警察官の人数も、5名ではなく2名だったと少なく申告していたのです。

    「知的障害者身柄確保事件」以外にも、類似した事件があります。この事件は、ネパール人男性が東京地方検察庁の取り調べ中に発生しました。

    事件の概要

    これは、2017年3月15日に発生しました。当時39歳のネパール人男性シン・アルジュン・バハドゥールさんは東京地方検察庁の取り調べ中に意識を失いました。病院に搬送されるも、その後死亡しました。シン・アルジュン・バハドゥールさんは事件当日の朝、警察官によって取り押さえられ、特殊な拘束具で拘束されていました。

    シン・アルジュン・バハドゥールさんの妻は、この件で国と東京都を相手取り、およそ6935万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴しました。

    占有離脱物横領の疑いで逮捕

    バハドゥールさんは、2017年3月13日に、新大久保の店でおもちゃの紙幣で商品を買おうとして通報されました。駆けつけた警察官が所持品などを調べると、他人名義のクレジットカードが見つかりました。このカードは遺失物届が出されており、バハドゥールさんは占有離脱物横領の容疑で逮捕されました。

    拘束されるきっかけ

    バハドゥールさんは当時、警視庁新宿警察署の留置施設内に留置されていました。事件発生の3月15日の朝、警察の留置課員がバハドゥールさんに対して布団の片付け方を説明しようとしました。しかし、日本語が十分に伝わりませんでした。

    留置課員は、バハドゥールさんに対して留置されていた居室の出入り口まで布団を持ってくるように指示しましたが、バハドゥールさんは布団を投げるようにしたのだそうです。そして、居室から出て行き通路を歩き出しました。そのため、留置課員らに取り押さえられたのです。

    その後、留置課員らはバハドゥールさんを保護室に連行し、拘束具を装着しました。拘束具を装着する際には、最大で16名もの新宿署員らがバハドゥールさんを取り押さえていたのだそうです。

    取り押さえの対応は?

    【衝撃映像】取り調べ中にネパール人はなぜ死んだ。留置場で何が起きたのか

    東京都側は「自身を傷つけたり、留置課員や他の被留置者に危害を加える恐れがあった」と判断して、このような身体拘束に至ったと主張しました。

    死亡の原因は「クラッシュ症候群」か

    バハドゥールさんは、拘束具を使って手足を拘束されました。その後、東京地方検察庁がバハドゥールさんを取り調べようとして、拘束具を外した直後にバハドゥールさんは失神しました。その後病院へ搬送されるも、亡くなってしまったのです。

    バハドゥールさんが亡くなってしまった原因として「クラッシュ症候群」というものが挙げられています。これは、身体が長時間圧迫されていた人に生じるものです。災害などで瓦礫の下敷きになった人に起こりやすいことでも知られています。

    四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は未解決!

    「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」はいまだに解決していません。誤まって逮捕された男性は、残念なことに亡くなってしまいました。事件に関わっているとされる女は、どうして男性を泥棒呼ばわりしたのかもわかっていません。遺族のためにも、事件が解明されるといいですね。

    関連項目もチェック!

    ネパール人男性取り押さえ死亡事件

    関連する記事

    この記事に関する記事

    アクセスランキング

    最近アクセス数の多い人気の記事

    TOPへ