木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
2019/05/01 更新
エド・ゲインは20世紀を代表する連続殺人鬼で異常な行動から世界を震撼させました。犯行の手口として墓場から死体を掘り返し、その死体を解剖して作品を作ったり加工するというものです。今回は殺人鬼エド・ゲインを作り上げた幼少期についてや、犯行の概要について紹介します
人間の身体を加工して作品を作り人間の肉を食べるという身の毛もよだつ残酷な事件を起こしたエドゲイン。彼の生い立ちから事件の詳細とともにこのような大事件を起こした理由について探っていきます。
記事の内容に一部グロテスクな内容が含まれていますので注意してご覧ください。
想像を絶する事件を起こしたエドゲインとはどのような人物なのかでしょうか?プロフィールを見ていきましょう。
●本名:エドワード・セオドア・ゲイン
●生年月日:1906年8月27日
●現在年齢:1984年7月26日(77歳)死没
●出身地: アメリカ合衆国・ウィスコンシン州バーノン郡
エドゲインの正式な発音は「エドギーン」と言われています。エドゲインは遺体を戦利品と考え遺体を作品に加工したり、遺体の一部で作った装飾品を身に着けることもありました。世界を震撼させたエドゲンはサブカルチャーに多大な影響を与え、世界を代表するホラー作品のモデルになっています。
エドゲインが20世紀を代表する殺人鬼となった理由は生い立ちと関係があるのでしょうか?エドゲインの人格に影響を与えた母親の教育内容や、エドゲインの深い関わりがあるオカルトやカニバリズムについてもご紹介していきます。
エドゲインは重度のアルコール依存症である父親のジョージ・ゲインと狂信的なルター派信者であるオーガスタ・ゲインの次男として生まれました。
オーガスタは夫のジョージを日常的に「役立たず」と罵り、人前でもおかまいなしに馬鹿にしていました。そしてジョージも酒を呑みオーガスタに暴力を振るうこともあったことから家庭内は休まる場所ではなく、常に緊張感が漂っていたそうです。
オーガスタは元々食料雑貨店を営んでいましたが、農場を購入しそこに住むため引っ越しています。その理由は7歳年上の兄のヘンリーとエドゲインを部外者との接触をさせないためでした。
そしてオーガスタはエドゲイン達に「若い女たちは不潔で汚らわしい存在」と異常な性教育を徹底的に教え込みました。エドゲインは女性との関わりはもちろん同年代の子供達と接する機会が断たれ状態で育てられたことで、対人関係を構築する術を学べなかったことがエドゲインの人格形成に大きな影響を与えたと考えらえます。
兄のヘンリーも母親から異常な教育を受け育ちましたが、周りに頼られる社会性のある人間に育ちました。ヘンリーはエドゲインの母親への異常な愛情を批判し、オーガスターの偏った考えに疑問を持っており、母親は病気だと周囲に話していたそうです。
その後ヘンリーは山火事で死亡したと処理されましたが死因を調査した結果、窒息死であったことが明らかとなりました。殺害したのはエドゲインではないかと言われていますが真相は明らかになっていません。
その一年後にオーガスターも脳卒中で死亡しています。エドゲインは絶対的な支えである存在を無くし孤独となったことで妄想の世界にのめり込んでしまうこととなりました。しかし、エドゲインは物静かで穏やかな性格から子供達に人気があり、ベビーシッターを頼まれるなど「変わり者だけど善良な市民」として周囲に受け入れられてもいたのです。
家族を亡くしたエドゲインはオカルト、解剖、死体、カニバリズムへの性的執着を現していきました。エドゲインは母親に男性器は悪の象徴であると教育されていたことから、女性になりたい願望や男性器を切断したい願望が膨らんでいったと言われています。
エドゲインは殺害した女性の性器に自分の性器を包み、女性の乳房のついたベストを着て人間の皮膚を貼った太鼓を叩きながら農場を徘徊するなど、異常な性的執着から恐ろしい行動をとるようになっていきました。
オカルトとは神秘的であり目で見たり触れたりすることができない超自然的なことをいいます。エドゲインがこのような非論理的で不確かであるオカルトを好んだことが妄想の世界にどっぷりハマってしまった原因の一つと考えられます。
カニバリズムとは人間が人間の肉を食べる行為や習慣のことをいいます。カニバリズムには歴史があり、食料や復讐、薬として人肉を食すなどカニバリズムの動機は様々です。その中でもエドゲインは性的な嗜好からカニバリズムを行っていたといわれています。
エドゲインはシリアルキラーと呼ばれていますが、実際に殺害した人数は2人と言われています。被害者となった女性は2人ともエドゲインの母親と背格好が似ている中年女性であったそうです。
1954年12月8日に地元で酒場を経営していたメアリー・ホーガン(当時54)が行方不明になりました。カウンター内には大きな血だまりが出来ていたのですが争った形跡はなく、レジのお金に手を付けた形跡もなかったことから動機も分からずじまいで人口600人の小さな町はマリーの噂で持ち切りとなりました。
マリーを射殺して遺体を自宅に運んだ犯人はエドゲインだったのですが、マリー殺害で逮捕されることはありませんでした。
メアリー・ホーガンが行方不明となった3年後、1957年11月16日に金物屋を営んでいたバーニス・ウォーデン(当時57)が行方不明になりました。エドゲインは店内にあるライフル銃を品定めするふりをしてウォーデンを射殺し、遺体を自宅に持ち帰っていたのです。
ウォーデンの息子が鹿狩りから帰ると店内には母親の姿は無く、レジが無くなっていることと血だまりが出来ているのを発見し急いで保安官に通報しています。
ウォーデンが行方不明になる直前にエドゲインと一緒に居たこと、お店にはエドゲイン宛ての不凍液の売上伝票が残されていたことから足がつき、武装強盗の罪で別件逮捕されることに。この事件をきっかけにエドゲインのおぞましい犯罪が明るみになりました。
保安官がエドゲインの自宅を訪れた際に室内はどのような状態だったのでしょうか?そしてエドゲインは自分の手で殺害し手に入れた死体の他にどのようにして15人もの死体を入手していたのかについても迫っていきます。
通報を受けた保安官とウォーデンの息子フランクの2人でエドゲインの家を訪ねましたがゲインは不在でした。まず逆さまに吊るされた第二の犠牲者であるウォーデンの遺体が発見されました。遺体は首が切断されており、胴体は縦に切り裂かれ内臓が処理された状態で殺したての鹿のようだったといわれています。
部屋の中はゴミが散乱しており不潔そのもので、その中に死体の皮膚で作られた乳房付きのチョッキやランプシェード、人間の頭蓋骨を加工した食器などが発見されています。
死体は解体され家具や装飾品に加工するだけではなく、肉や内臓を調理して食べていた形跡も見つかりました。
1人目の犠牲者であるホーガンの身体の一部も発見されており、遺体はの数は15体にものぼり室内は解体された死体で溢れかえっていました。しかし室内は荒れ果てていたものの、亡くなった母親の部屋だけは綺麗な状態に保たれていたそうです。
エドゲインは殺害した2人の他に墓を掘り起こし遺体を手に入れていました。母親の死後5年もの間に40回も墓を掘り起こしたといわれています。
エドゲインは遺体を掘り起こした理由について「母親に似た女性を探し出すため」「女性の身体の仕組みを知りたかった」などと述べており屍姦は否定しています。墓荒らしはエドゲインが母親が亡くなった後も母親の面影を追い続け起こした行動だったといわれています。
前代未聞の残酷な事件を起こしたエドゲインは、逮捕後どのような判決が下されたのでしょうか?そしてエドゲインが亡くなるまでどのように過ごしたのかについて見ていきましょう。
逮捕されたエドゲインは証言台に立つことも難しく、回復の見込みがないほど精神が病んでいるとの診断を受け無罪判決となりました。
エドゲインは判決後刑務所では無く精神病院に収監されました。精神病院にいる間に放火と思われる火事で自宅は消失しています。エドゲインは逮捕後1984年7月26日に癌による呼吸不全で死亡するまで精神病院で生活しました。
エドゲインがこの世を去った後も墓石の一部が削り取られ盗まれたり遺品がオークションで高値で取引されるなど注目され続けています。
エドゲインの起こした事件は世界中を震え上がらせました。しかし皮肉なことに沢山のクリエイター達に影響を与え、エドゲインは名作と言われる様々なホラー作品のモデルになっています。
作品は知っていたけれど、エドゲインがモデルということは知らなかったなんて作品もあるかもしれません。それではエドゲインの影響を受けた代表作品をご紹介していきましょう。
「サイコ」は作家であるロバート・ブロックがエドゲインをモデルに書き上げた小説です。その後1960年に巨匠ヒッチコックが映画化し「サイコ」は大ヒット。サスペンススリラーの名作として映画を見た事はなくても映画自体は知っているという人も多く有名な作品です。この映画から医学用語だった「サイコ」が一般的に定着したといわれています。
ホラー映画の金字塔である「悪魔のいけにえ」は1974年に上映された映画ですがグロテスクな内容ながら、2015年に日本でリバイバル上映されるほど現在でも支持されているホラー映画です。映画に登場する連続殺人鬼「レザーフェイス」は人の皮膚で作られたマスクを被っています。他にも人間の皮膚で出来た家具が出てきたりとエドゲイン要素がちりばめられた作品です。
1988年に刊行された「羊たちの沈黙」はトマス・ハリスによる小説から映画化され大ヒットとなりました。映画に登場する精神科医のレクター博士が有名ですが、レクター博士ではなく猟奇的事件を起こすバッファロー・ビルのエピソードにエドゲインをモデルにした内容が含まれていました。
バッファロー・ビルは母親に異常なまでの愛情を持ち、女性を殺害後に皮を剥ぎ加工したものを身に着ける場面があることからエドゲインをモデルにしたことが分かります。エドゲインの他に連続殺人犯である「テッド・バンディ」もモデルの一人であり、2人の猟奇的な人格をミックスさせたことでバッファロー・ビルの恐ろしさに磨きがかかっています。
和月伸宏の漫画作品で明治初期の日本が舞台となる「るろうに剣心」は映画化もされるほどの人気でシリーズ累計発行部数は6000万部以上といわれています。このるろうに剣心に出てくる「外印(げいん)」というキャラクターが名前からも分かるようにエドゲインがモデルになっています。外印(げいん)は埋葬されている死体から作品を作ることに生き甲斐を感じるそうで、エドゲインの歪んだ性癖からヒントを得ていることが分かりますね。
明治時代末期の北海道・樺太が舞台となる大人気漫画「ゴールデンカムイ」は野田サトルの漫画作品です。金塊をめぐるバトル漫画ですがアイヌの文化がふんだんに織り交ぜられており今までなかった新しい作品となっています。ゴールデンカムイにもエドゲインがモデルになったと思われるキャラクターが登場します。
名前は「江渡貝弥作(えどがい やさく)」で剥製工房を営む若い職人です。墓場から遺体を掘り出し死体をはく製にしたり、皮膚を剥ぎ衣装を制作するなどの異常行動はエドゲインの性癖と全く一緒ですね。作品内での活躍は短かったのですが、強烈なキャラクターが人気となり読者に支持されています。
エドゲインと同じく世界中を震撼させる事件を起こした殺人鬼は他にも沢山いることをご存知でしょうか?恐ろしい事件を起こしたシリアルキラーについてご紹介していきます。
ジョン・ウェイン・ゲイシーは6年間で30人以上殺害しているアメリカ合衆国生まれのシリアルキラーです。パーティではピエロに扮することが多かったことから事件発覚後にはキラー・クラウン(殺人ピエロ)とも呼ばれるようになりました。ゲイシーが逮捕後に刑務所で描いたピエロの絵はマニアの間で高値で取引されており、有名俳優ジョニー・デップもゲイシーの絵を所有しています。
ゲイシーは資産家でありながらチャリティー活動に熱心で周囲からの信頼の厚い人物でしたが、裏では少年を言葉巧みに呼び寄せ性的暴行後に殺害し、自宅の地下や川に遺棄していました。殺害した理由はホモセクシュアルを隠すためだったといわれています。
アンドレイ・チカチーロはウクライナ生まれのシリアルキラーです。1978年から1990年にかけて52人を殺害したといわれており「赤い切り裂き魔」「ロストフの殺し屋」などの異名を持っています。
チカチーロは生まれつき性的不能であったことから劣等感を感じながらも、異常なほど性への執着が強かったことが事件を起こした要因となっています。結婚し子供を授かることが出来たにも関わらず仕事場でわいせつ事件を起こし、その後殺人へと手を染めていきました。チカチーロは性交ではなく被害者を痛めつけたり、殺害した身体の一部を食べたりすることに快感を得るようになり歯止めが利かずどんどん殺人を重ねています。
しかしKGBが捜査に介入したことでチカチーロはついに逮捕され、1994年に銃殺により処刑されました。チカチーロの家族は姓を変え生活していましたが、息子ユーリーも2009年に殺人事件を起こしています。
エドゲインは想像を絶する残酷な事件を起こしていますが、両親の異常で偏った教育がエドゲインをこのような残酷な行動に走らせたことは間違いなく他の子供達のように普通の家庭で育っていれば気の優しい男として一生を終えていたのかもしれません。
今後エドゲインのような恐ろしい殺人鬼が出てこないことを祈るばかりです。
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