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2023/12/22
大今里
2019/03/21 更新
2002年に起きた「久留米看護師保険金殺人事件」を知ってますか?4人の看護師が起こした保険金目当ての殺人事件です。主犯の吉田純子元死刑囚は恐ろしいマインドコントロールで3人の看護師を操っていました。そんな吉田純子の生い立ちや子供、現在の状況や噂まで紹介します。
2002年に福岡の久留米市で起こった「久留米看護師保険金殺人事件」。記憶の中から薄れているかもしれません。当時はワイドショーなどでも大々的に取り上げられ、テレビドラマ化されたりしています。
「黒い看護師」というタイトルで、本も出版された「久留米看護師保険金殺人事件」の主犯格である吉田純子の生い立ちと、吉田純子にまつわる様々な噂の検証をしてみたいと思います。
1998年福岡県久留米市で、睡眠薬を使用した殺人事件が起こりました。睡眠薬を混入させたビールを飲ませ、寝入った時を見計らい静脈に空気を注射して殺害します。
その後、別の男性に同じような手口で睡眠薬を飲ませ、鼻からチューブを入れ大量の洋酒を飲ませて死亡させます。死亡した男性にはそれぞれ保険金が掛けられており、その保険金を搾取するための殺人だったのです。
主犯格は吉田純子という看護師で、共犯として同期の看護師と共に次々と事件を起こしていきます。これが吉田純子主犯の「久留米看護師保険金殺人事件」として、世の中を震撼させたのです。
1979年に吉田純子は、久留米にある聖マリア看護専門学校(現聖マリア学院短期大学)に入学します。そこで3人の女性と知り合うのです。池上和子・石井仁美・堤由紀子と吉田純子の4人です。
吉田純子のマインドコントロールで服従するようになっていた3人が、それぞれの愛しい伴侶を吉田純子に差し出したのです。それも静脈に空気を注射したり、看護師でしか思いつかない方法で殺害しました。
吉田純子と主従関係になっていった、3人の看護師。次第に吉田純子の思惑通りに、主従関係となっていったのです。
吉田純子には、お金に対するコンプレックスがありました。そのため、多額の保険金を搾取することを思いついたのです。自分の想いのままに動いてくれる3人の身内殺害を企て実行し、保険金を手に入れることに成功したのです。
その手に入れた保険金の総額は、2億円にものぼっていました。
吉田純子のマインドコントロールによって、主従関係となった3人の看護師。しかしどうしてその様な状態になったのでしょう。吉田純子はそれぞれの看護師の心の隙に、言葉巧みに忍び込んでいきました。
堤由紀子は、男に欺されたことで弱っている心に忍び込んでいきます。時には悩みを聞いたりしながら、次第と肉体関係を持つようになったのです。夫の浮気で悩んでいた石井仁美には、いろいろな問題を解決してくれる先生を知っている、と言いながら近づいた行きました。
池上和子の夫に架空のトラブルを作り上げ、そのトラブルを解決する先生を紹介する、と言ってマインドコントロールしていきました。
こうやって3人の看護師達を、吉田純子の思うように動くようにしていったのです。こうやって、3人の看護師が、逆らえないような状況を作ったのでした。
吉田純子は、聖マリア看護専門学校(現聖マリア学院短期大学)時代の同期の看護師3人と、8年ぶりに再会しました。それぞれ心の中にさまざまな悩みを抱えており、それを知った吉田純子は、巧みにその悩みを聞き出します。
そうやって少しずつ、心の奥深く忍び込んでいくのです。堤美由紀が交通事故を起こした、と言って堤美由紀の母親から500万円をだまし取ったりしました。こうやって保険金などを搾取していきます。
お金を集めた吉田純子は、3人の看護師達と一緒に生活を始めます。その時はもう主従関係が完全にできあがっており、それぞれの看護師が「吉田様」と呼ぶようになっていました。
「久留米看護師保険金殺人事件」主犯の吉田純子。吉田純子は何故その様な犯行を起こすのでしょうか。それは幼少期の、吉田純子の生活に起因しているのかもしれません。
これから少し、吉田純子の幼少期を見てみたいと思います。
吉田純子の父親は、自衛隊を除隊してから自動車修理工場を営んでいました。しかし経営状態は苦しく、母親が内職をしながら生活していたのです。吉田純子の4歳下に弟がおり、スポーツも万能だったため母親から可愛がられてました。
母親が吉田純子と弟を比較しながら、できの悪い吉田純子に体罰を与えていました。この頃から吉田純子は、お金に執着するようになり、見栄っ張りな性格を形成していくのです。
吉田純子は柳川の柳河中学校を卒業後、佐賀の佐賀女子校衛生看護課を受験します。この時には奨学金申請などを自分1人で取りそろえ申請しています。自立している部分のあったのです。
自立している部分もあるのですが、この頃からお金への執着心や虚言癖・見栄っ張りな性格が強く表れ始めました。高校2年の時に、嘘の「友人の中絶費用のカンパ」という名目でカンパを募ったのです。1度は成功しますが、2度目は失敗して2カ月の停学処分となりました。
高校での吉田純子は、准看の資格しか取れませんでした。一時は就職したのですが、1979年に聖マリア看護専門学校に改めて入学するのです。その時に同期で入学した、堤美由紀や石井仁美・池上和子と知り合ったのです。
看護学校時代はとても仲が良かったのですが、それぞれに結婚や、出産などを経験したために疎遠となってしまったようです。
最初に再開したのは、堤由紀子でした。1994年には石井仁美と再会をしています。その数年後には、吉田純子は池上和子に自ら近づいて行ったのです。
連続保険金殺人の主犯格として、有名になった吉田純子。吉田純子にも夫が在り、子供もいたと言われています。
吉田純子の結婚や、夫・子供について少し調べてみましょう。
吉田純子は22歳の時に、7つ年上の男性と結婚しています。その男性は自衛官で、夫の実家で生活を始めました。夫には祖母がおり、夫婦は数年後にその祖母の養子になります。
祖母が亡くなった後、その資産は吉田純子が相続しています。普通なら夫が相続するのでしょうが、お金に執着のあった吉田純子が相続したのです。
その相続した土地を担保に3,000万円の借金をして、そのお金で贅沢な生活をしていたようです。そんな生活を見て周りの人たちは、「資産目当てで養子になったのだろう」と言っていたようです。
事件当時の吉田純子は、しばらく夫と同居していましたが、1992年から別居しています。夫と別居するようになってから堤美由紀と同居を始めたので、それが夫との別居の原因だと思われます。
吉田純子と堤美由紀は、同じ病院で勤務していました。男性との問題で疲れていた堤美由紀は、その悩みなどを吉田純子に相談していたと思われます。そこで色々考えた吉田純子は、堤美由紀と同居して取り込んでしまおうと思ったのかもしれません。
吉田純子には、3人の子供がいます。旦那とは事件当時は別居していますが、子供とは同じ部屋で暮らしていました。その子供は3人とも女の子で
長女:紀子さん(1983年生まれ)
二女:エリさん(1987年生まれ)
三女:さやかさん(1989年生まれ)となっています。これが実名かどうかは分かりません。
吉田純子と子供たちの仲については、母親をとてもしたっていたという情報もあります
。自分が貧しくて苦労したのですから、子供たちだけにはそんな不自由な生活をさせたくなかったのかもしれません。
吉田純子の子供については、長女は現在36歳頃だと思われます。今ではそれぞれ幸せな家庭を持っているのではないでしょうか。幼い頃からあのような母親に育てられた子供たちが、普通の幸せな家庭を持ってくれることを願います。
そして夫の現在についても色々調べてみたのですが、それほど詳しい情報はありません。しかし、吉田純子は堤美由紀や子供たちと住むためにマンションを借りていたのですが、そのローンは夫が支払っていたようです。吉田純子の夫というのは、とても人の良い人だったことがうかがわれます。
吉田純子を主犯格にして犯行が行われた「久留米看護師保険金殺人事件」。吉田純子と他の看護師を繋いでいたものは何だったのでしょうか。吉田純子の、言葉巧みなマインドコントロールが、4人を繋いでいたのでしょうか。
これから吉田純子と他の看護師を繋いでいた、マインドコントロールについて見てみましょう。
吉田純子が他の3人の看護師と繋がりを持っていくために利用したのが、架空の「先生」という人物です。その架空の「先生」は政界や警察にも顔が利き、いろいろと後始末をしてくれる存在だと言うことです。
その架空の「先生」を使って、まずは堤美由紀の信頼を得ていきます。堤美由紀は失恋で悩んでおり、それを解決するためのお金を騙し取っています。
次に目を付けたのは、池上和子です。池上和子は、夫の女性関係で悩んでいました。それを架空の「先生」を使って解決したといって、3900万円を騙し取ったのです。
石井仁美は、夫の不倫と借金で悩んでいるようでした。それを解決するために「先生」と使って石井仁美から、750万円を騙し取っています。こうやって次々と、3人の看護師の悩みを解決するために、架空の「先生」が活躍するのです。
吉田純子のマインドコントロールで、保険金殺人事件に手を染める3人の看護師。その看護師達は、吉田純子のマンションで同居を始めます。同居をすることで、お互いを監視させ裏切りを防ぐためだったと考えられます。
それと、それぞれの家族から話すことで、よりいっそうマインドコントロールをする環境を整えたのでしょう。3人をマンションの一室で生活させることで、吉田純子への主従関係はより深まっていったのです。
吉田純子には子供が3人おり、その子供たちの世話もさせていたようです。この頃には、吉田純子のことを、「吉田様」と呼んでいたと言われています。
吉田純子のマインドコントロールによって起こされた、保険金殺人事件。それではこの事件がどうやって発覚したのでしょうか。吉田純子のマインドコントロールが、解けたことで発覚したのでしょうか。
第2の犯行に、石井仁美の夫の殺害計画を立てた吉田純子。夫が金銭トラブルを抱えていると石井仁美に思い込ませます。それを解決するには多額のお金がいるので、保険金を使うしかないとそそのかすのです。
夫を急性アルコール中毒に仕立てる計画でしたが、上手くいかずに血管に空気を注射して殺害したのです。それで手に入れたのは、夫の保険金3300万円と退職金を取り上げたのです。
贅沢な生活をするためには、まだまだお金が足らないと思ったのでしょう。今度は石井仁美の母親の保険金に目を付けたのです。
石井仁美に母親を指示するのですが、最初の試みは失敗します。失敗したことで石井仁美は、追い詰められていったのです。吉田純子の厳しい言葉での攻めがあったことは、容易に想像が付きます。
精神的に追い込まれていった石井仁美は、叔父に相談してそのまま警察に自首したのでした。それが2001年8月だったのです。
石井仁美の自首により発覚した、保険金殺人事件。吉田純子の取り調べによって、知られていない犯行がわかります。それは平成12年5月に堤美由紀の母親宅に不法侵入し、首を絞め保険金を騙し取ろうとした未遂事件でした。
逮捕された吉田純子の裁判は、2010年に最高裁判決で結審しました。その判決は、死刑判決です。2審判決の前には、吉田純子自身が主犯格ではなく、持ちつ持たれつの関係だったという趣旨の手記を発表しているようです。
最高裁判決を受け、その刑が執行されたのは2016年3月25日です。その執行時に、吉田純子が暴れたという話があるようですが、色々調べても確証を得るようなソースはなかったので、単なる噂のようです。
マインドコントロールを巧みに使い、数々の保険金を騙し取った吉田純子。その吉田純子には、様々な噂があるようです。
これからその噂の検証をしてみたいと思います。
吉田純子の噂として、堤美由紀とは恋愛関係にあったという事です。堤美由紀とは、同じ職場で働いていた吉田純子。職場が同じ事で、堤美由紀とはとても親しかったようです。
吉田純子と堤美由紀が、レズビアンというわけではありません。堤美由紀が裏切らないように、肉体関係を強要したようです。
しかもレズビアンでの行為で、妊娠したと堤美由紀を追い詰めてもいます。初めは吉田純子と夫との子供ではないかと、堤美由紀は疑います。
信じ込ませるには、もっともらしい良いわけをしなくてはいけません。「夫とはセックスしていない」「大学病院の教授に診察して貰った」など、もっともらしいわけをして言いくるめたのです。
それによってレズ行為を正当化して、恋愛関係と言うより堤美由紀が吉田純子を裏切らないようにしたのではと考えるのが妥当だと思います。
吉田純子は、福岡県柳川市出身です。しかし在日朝鮮人ではないかと言う噂があります。吉田純子の父親は、元自衛隊隊員で除隊後に、自動車の修理工場を経営していました。自衛隊には、日本国籍がないと入隊できないようです。
しかも父親が帰化していたら、日本国籍を所有しているはずです。それを考えると、吉田純子が在日朝鮮人と言うことは、単なる噂に過ぎないようです。
2015年にフジテレビ系の「赤と黒のゲキジョー」でテレビドラマ化しています。主役の吉田純子には、大竹しのぶと寺島しのぶ・坂井真紀・木村多江など演技派の女優が出演しています。
大竹しのぶは吉田純子のことを、2面性をもつ女性として怪演しています。2面性とは、3人の看護師を洗脳するモンスターで、人なつっこくて世話好きな女性という2面性です。
ドラマでは、「カマキリのように男を食い尽くす女性」が描かれており、そこには「人間の悪さや弱さと不可解さ」が表現されているのです。
「黒い看護婦」は森功のノンフィクション書籍です。週刊誌の記者時代に、この事件の事を取材しています。2002年に発覚した当初から、取材を初め判決までの約2年半を追ったのです。
そのレポートは、「週刊新潮」や「新潮45」で掲載され、2004年に単行本として「黒い看護婦」が出版されたのです。
読者の口コミにも「人の欲深さ、アメとムチによるマインドコントロール。人の脆さ。恐るべし。」や「サイコパスはこうやって人の心を操るのか・・・」などの書き込みがありました。
やはりマインドコントロールの怖さが、読者の心に刻まれるようです。
主犯格の吉田純子の裁判が結審したのは2010年の事です。吉田純子には、死刑判決がおり2016年に執行されています。堤美由紀は、1審で無期懲役を言い渡されており、控訴しなかったのでそのまま刑が確定しています。現在は服役中と思われます。
池上和子は、1審の判決前に病死しています。子宮がんだという噂もあるようです。石井仁美は、1審で懲役17年が言い渡されており、控訴しなかったので懲役17年が確定しました。
吉田純子のマインドコントロールによって、次々と殺人を起こし保険金を欺し取った殺人事件。「黒い看護婦」について色々見てきました。
吉田純子は幼い頃の貧困生活から、どうしても抜け出したかったのでしょう。そこに虚言癖も加わり、欲望がエスカレートしていったと思います。
しかしそこには、人の悲しさも見え隠れしていました。このような母親に育てられた子供たちの幸せを、願わずにはいられません。
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