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2023/12/28
大今里
秋田県にあるとされる南馬宿村。実はそのような村は存在しません。しかし、インターネットで検索すると、なぜか南馬宿村のホームページというものが出てきます。そして、そのホームページには村八分についてのことが書かれています。
実在しない南馬宿村とは一体どのようなものなのでしょうか?さっそく、調査してみました。そして、ホームページに書かれている村八分についても解説していきます。
秋田県にあるとされる南馬宿村。存在しないにも関わらず、インターネットで検索すると村のホームページが出てくるなど、多くの謎を残しています。また、ホームページ上には、村八分についてのことも記載されています。
南馬宿村というのは、2016年頃にインターネットを中心に広まりました。インターネットには、南馬宿村とされるホームページもあります。そのホームページ上には、村八分をはじめとする南馬宿村独特の風習が記されていて、その風習が話題となり多くの人に知られるようになりました。さらには、テレビで取り上げられるまでにもなりました。
南馬宿村のホームページ上には、数々の独特な風習があります。その中でも特に話題となっているのが、村八分です。村八分とは村落や地域の中で、掟や秩序を破った人物に対して、他の住民が団結してその人物との交際を断つことです。ある集団の中で、特定の人物だけを仲間はずれにしたりする行為を意味します。
南馬宿村の村八分は、軽い場合には無視されたり、家に落書きをされたり、動物の死骸を投げ込まれたりするのだそうです。重い場合には、家にバキュームカーが横付けされ汚物を噴射されたり、歩いていると車で突っ込まれたり、家や農機具を燃やされたり、身に覚えのない事件で犯罪者扱いされたりします。
村八分の他にも、南馬宿村には優遇税制のようなものがあるとされています。南馬宿村では、ほとんどの村民が自給自足の生活をしていると言われています。なので、通貨が普及しておらず、物々交換のようなものが盛んに行われているのだそうです。
他にも、仕事を手伝う代わりに食物をもらうなどのように、個人間でのやりとりが行われているとされています。消費者と事業者が取引しているのではないために、税制度がほとんどないということなのだそうです。
しかし、南馬宿村は実際には存在しない村で。ですので、全て嘘の話なのですが、ホームページには実際にそのように書かれているのです。
南馬宿村は税制度がほとんどありません。ですので、税収もとても少ないです。さらに、日本国は南馬宿村を認知していません。そのため、交付金や補助金なども発行されません。土砂崩れなどが起きて道路が封鎖されてしまったら、村民たちの力で自力で復旧します。村の設備を整えるのは、村民自身だということなのです。
南馬宿村には子供がいないとされています。そのために学校というものが存在しません。他にも、病院や金融機関やコンビニなどもありません。国に認知されていないせいか、郵便局もありません。他にも、道路は舗装されておらず、上水・下水がありません。また、電柱もありません。
南馬宿村は実在しないはずなのに、テレビで取り上げられるなど、噂が広がりました。ではなぜ、南馬宿村の存在を本気にしてしまうのでしょうか?
南馬宿村では、村八分の開始の合図として、共同絶交状と呼ばれる書簡があります。この共同絶交状を受けた者は、ただちに村八分されるのだそうです。そして、この共同絶交状がサイトに載っており、PDFファイルをダウンロード出来るようになっているのです。
南馬宿村のサイトには、以前は、村が秋田県にあると表記されていました。秋田県庁の広報担当者は、南馬宿村について「このような悪質ないたずらに反応すると愉快犯が出る可能性もある。普通の人がサイトを見れば、明らかにいたずらだとわかるので、ひとまずは静観する。」というような対応をしていました。
南馬宿村のサイトには、南馬宿通信として、「簡易強制収容BOXを設置」や「オバマ大統領がお忍びで訪問した」などの明らかにデマだとわかるようなものが載っています。
南馬宿村の存在を信じてしまうのには、このサイト自体にあるようです。サイトには上記のような、明らかなデマが載っています。しかし、それだけではなく、それらしい画像も貼り付けてあるのです。中には「南馬宿村役場」と書かれた建物の画像もあり、これらがあたかも本物のように見えるのです。そして、勘違いしてしまう人が出てくるのでしょう。
南馬宿村は実在しない村です。では、実在する村での村八分は本当にあるのでしょうか?実は村八分は実際にあり、殺人事件にまで発展した例があります。ここでは、過去に実際にあった村八分について見てみましょう。
まずは、新潟県の北部にある関川村です。これは、2004年の春に起こった事件です。村では、お盆にイワナの掴み取り大会が行われました。この大会に、一部の住民が「準備と後片付けでお盆をゆっくり過ごせない」という理由で不参加を申し出ました。
不参加を申し出た住民に対して、集落の有力者は「従わなければ村八分にする」と言い、ごみ収集箱を使用させなかったり、山菜採りをさせないようにしました。
この村八分に対して、行為を受けた村民は有力者ら3人を相手取り、村八分の停止を求めて新潟地裁に提訴しました。新潟地裁は、1審で有力者らに不法行為の禁止と220万円の損害賠償を命じました。有力者らは東京高等裁判所に控訴しましたが、2007年10月10日に棄却されました。
続いて、大分県北部のとある市であった村八分です。これは、この集落の出身者の男性が就農のために関西からUターンしてきたことに対して行われました。男性は、2009年にこの市にUターンし、農地開拓の補助金を受けました。しかし、集落の住民はこの補助金の支払われ方に疑問を呈し、2011年ごろから男性とトラブルになりました。
他にも、2013年に集落の会議で男性を自治体の構成員に入れないという決定も下されました。男性はその後、豊作祈願の行事が通達されなかったり、市報が配られなかったりするなどの村八分を受けました。2017年に大分県弁護士会が、村八分をやめるように是正勧告したことにより発覚しました。
この集落は、14世帯と言う非常に小さなところでした。
山口県周南市金峰では殺人事件にまで発展した村八分がありました。事件は2013年7月21日に起こりました。2軒の家が火事になり、それぞれの家から男性1人、女性2人の遺体が見つかりました。そして周南警察署は放火の可能性もあるとみて捜査を開始しました。翌日には、別の住宅で女性と男性の遺体が発見されました。
5人の遺体全てに鈍器で殴られたような外傷があり、山口県警察は連続殺人放火事件として捜査本部を設置しました。その後、火事の起きた家の隣家に「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者 かつを」と言う張り紙があるのを発見。警察はこの家に住む男性を重要参考人として7月26日に逮捕しました。
容疑者の男性はこの土地の出身者でした。中学卒業後に上京し、44歳の時に帰郷しました。しかし、男性は住民と対立するようになり、農機具を燃やされたり、飼い犬の飲み水に農薬を入れられるなどの村八分を受けました。これに耐えられなくなった男性は結果的にこのような事件を起こしてしまいました。
とある夫婦は1992年に奈良県の天理市に引っ越しました。そして、当然のごとく自治会費を払っていました。しかし、自治会費を納めているのにも関わらず、集会や祭りに参加させてもらえなかったり、回覧板や市の広報誌が回ってこなかったりなどの村八分を受けました。
夫婦は2012年に自治会費の支払いをやめました。そして2017年に、これまで支払った自治会費の返還と慰謝料の支払いを求めました。しかし、拒否されたため弁護士会に対して人権救済を申し出ました。
2018年8月には奈良県弁護士会が天理市内の自治会に対して是正勧告を出しました。
山梨県北杜市に移住したとある人物は、地元の集落のゴミ収集所を使用させてもらえませんでした。そのために、20キロも離れたところへゴミを捨てに行かなければなりませんでした。
北杜市などでは、集落の単位を組と呼んでおり、集落のゴミ収集所はその組がそれぞれ運用しているのだそうです。収集所は組の所有地に建っており、組の所有物であるため、市が干渉することはできません。そのために、移住者に対してこのような村八分が起きるのだそうです。
小さなことからひどいことまで、様々な嫌がらせとなっている村八分。では、もしも村八分にあってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
村八分は、被害者が人格を否定されたり名誉を傷つけられることで、脅迫罪や名誉毀損罪といった刑事罰に当たることが考えられます。また、民事では慰謝料を請求することなどもできます。
村八分を訴える際に重要なのが、被害にあった証拠です。ほとんどの場が言葉による人権侵害となるので、相手の発言を録画しておくと良いでしょう。さらに物が壊されたりした時には撮影して証拠を残しておくのが良いでしょう。
秋田県にあるとされる南馬宿村は存在しません。ネット上には、南馬宿村のサイトがあります。いかにも実在するかのように作られているので、勘違いする人もいるのでしょう。ネット上には膨大な数の情報が溢れています。デマに踊らされないようにネットの情報には注意しましょう。
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