木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
2019/01/18 更新
滋賀県草津市のちゃんこ料理店経営者だった糸岡真二さんが、暴力を振るわれて亡くなるという事件が起きました。容疑者は二人がかりで糸岡真二さんに暴力を加え、死に至らしめたのです。いったいなぜこの事件は起きてしまったのか、その全貌をまとめていきます。
2017年末のこと、とあるちゃんこ屋で悲惨な事件が起きました。些細なことで激昂した男二人が、店主に殴る蹴るの暴行を加え、死に至らしめたのです。
きっかけは本当に些細なことだったといいます。いったいなぜこの凄惨な事件が起きてしまったのか、まとめていきます。
糸岡真二さんが暴力を受けて、亡くなった事件。どのような経緯で発生したのか、時系列で見ていきましょう。
事件が起きたのは2017年12月21日午後7時頃の事。加害者の男性二人を含む合計7人の客は、滋賀県草津市の店舗で忘年会を楽しんでいたそう。糸岡真二さんはその時、事件が起きたのとは違う店舗で仕事をしていました。
ところが午後11時ごろ、宴会も終盤を迎え、締めの雑炊を食べようかとしたときのこと。その雑炊の作り方が気に入らないとして、7人のうちの2人である浜野慶治被告と関一也被告が激怒。
すぐに店舗に勤める店長が謝罪しましたが、それでは2人の気持ちは収まらなかったようで、別の店舗にいるオーナーである糸岡さんを呼び出すよう指示しました。
糸岡真二さんは別の店舗に勤務していたところを呼び出され、慌てて滋賀県草津市の店舗にやってきたようです。午後11時半ごろに店舗に到着し、一人で部屋に入りすぐに浜野慶治被告らに謝罪。ところが、それでも浜野慶治被告らの怒りは収まらなかったようです。
正座で謝罪する糸岡真二さんの顔や体を殴り、その後糸岡真二さんがうずくまってもなお背中に暴力をふるい続けたといいます。浜野慶治被告と関一也被告は交代で暴力をふるい、それは50~60回にも及んだそうです。
さらに、鍋の中身をかけられたり、その鍋で頭を殴られることもあったそうです。その時、別の部屋にもガラスが割れるような音や糸岡真二さんのうめき声が聞こえていたといいます。
あまりの惨劇に見かねた同席者も浜野慶治被告と関一也被告を止めようとしたそうです。ところが、二人は歯止めが聞かず、止めようとした同席者にも殴り掛かったそう。
さすがに恐怖を感じたのか、やがて同席者たちも逃げ出すように店から立ち去っていきました。そしてその時に一人がガラスにぶつかり、大きな物音を立てたことから近所の人が異変に気づきます。警察に通報して、事件が発覚したのです。
通報したのは日付が変わった2017年12月22日の午前1時ごろ。警察が駆け付けると、糸岡真二さんは血まみれの状態だったといいます。
警察が駆け付けたときはまだ意識があった糸岡真二さん。しかし、その後死亡が確認されました。あばら骨はボロボロに折れ、そのうちの一部が肺に突き刺さって命を失ったのです。病院に搬送される前の糸岡真二さんの様子は、顔が腫れあがってしまい、誰だか分からないほどだったといいます。
後の裁判で、浜野被告は「小突いた」だけだと主張。あくまで手加減して殴ったつもりだと述べています。しかし命を落としてしまっているわけですから、当然この言い分は通用しませんでした。
裁判では、検察側は懲役20年を主張。その後、浜野被告は15年、関被告は10年ということになりました。暴力が振るわれていた時に、同席者や他の従業員が早めに通報していれば違ったのではないか、というのが理由のようです。
店にはこの事件以来、客が寄り付かなくなってしまいました。そのせいで、店は閉店することになったと、裁判に出た糸岡真二さんの妻が語りました。
かけがえのない家族と店の両方を、理不尽極まりない理由で一瞬にして失ってしまった奥さんの悲しみは計り知れません。
当然、奥さんは被告二人に対して最も重い刑を望みました。しかし、これは殺人ではなく傷害致死罪なので、最高でも20年すれば再び社会に出てくるのです。このこともあまりに理不尽だとして、ネットでは同情の声が多数上がりました。
事件のきっかけは雑炊の作り方にあったといいます。いったい何がそんなに気に入らなかったのでしょうか。事情を詳しく見ていきましょう。
普段、そのちゃんこ屋では雑炊は客に自分で作ってもらっていたそうです。そのため、アルバイトの従業員は雑炊を作ったことがありませんでした。若く経験の少ないアルバイトであれば無理もないことでしょう。
卵を溶かずに入れてしまうなど、雑炊の作り方をアルバイトが間違えたことに被告らは激昂。店長を呼び出し、果てに糸岡真二さんを呼び出して暴行を加えたのです。
糸岡真二さんが暴行を受けているのに気づき、従業員たちは警察に通報しようとしたことでしょう。ところが、関被告らに同席していた客が、ここで収めるから警察は呼ぶなといって制止したそうです。
そしてそのまま暴行が続き、結局糸岡真二さんはなくなってしまいました。従業員たちも、こんなことになるなら制止を振り切ってでも通報しておけばよかったと思っていることでしょう。
とはいえ、目の前で残虐な暴力を見せつけられたら恐ろしくて、彼らの言うことに逆らって警察に通報することはできなかったのかも知れません。
浜野慶治被告と関一也被告はともに前科があります。いったいこれまでどのような罪を犯してきたのでしょうか。
浜野慶治被告には10を超える前科があります。神戸山口組山健組系の元幹部で、その道でも注目を集めるほどだったといいます。恐喝や傷害、集団リンチなど、数々の罪を犯してきたそう。今回の事件も浜野被告にとっては多くの罪の一つに過ぎないのかもしれません。
以前も、2003年に殺人を犯し、10年の判決を受け、2011年には出所しています。模範囚ということで刑が軽くなったのでしょう。
また、裁判では「尊い命を奪ってしまった」としつつも、それ以上に暴力団から絶縁されてしまった過去について熱弁。その罪の意識の軽さも、一層糸岡真二さんの奥さんを苦しめたことでしょう。
関一也被告の前科については明らかにされていません。浜野被告より刑が軽いことを考えると、浜野被告よりは前科が少ないのかもしれません。
しかし、それでも傷害致死で10年というのは重いほうです。やはりこれまでにも悪行を繰り返してきたのでしょう。
殺人罪であればもっと重い刑にもなりうるのですが、今回の事件では傷害致死なので、殺人罪ほど重くありません。ではなぜ、殺人罪ではないのでしょうか。
それは、明確な殺意を持って行為に及んだわけではないからです。殺人罪は、最初から殺害するつもりで行為に及んだ場合に適用されます。今回の事件では雑炊の件で激昂した被告らが、暴力をふるった結果として殺害してしまったので、傷害致死なのです。
とはいえ、あまりに理不尽な仕打ちで命を落とした糸岡真二さんのことを考えると、これが傷害致死というのは納得がいかない部分もあります。殺人罪であれば死刑の可能性もありますから、糸岡真二さんの奥さんはそれを望んでいたはずです。
糸岡真二さんは非常に朗らかな性格で、地域の発展にも貢献していたといわれています。事件の2年前から同級生に声をかけ、レンコンを特産品にしようと活動していたそうです。また、廃れていた町の夏まつりの復活にも尽力。
近くの農家の人々と協力しながら徐々に活動を広げ、まさにこれからという矢先に起きた凄惨な事件。良い人ほど早く去るとは言いますが、あまりに理不尽な事件でした。
糸岡真二さんが被害にあった事件についてまとめました。二度とこのような理不尽な事件が起きないことを願いたいですね。
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