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2023/12/28
大今里
東京オリンピックでの活躍が期待されていたレスリング界の若手、谷口慧志選手が練習中の事故で頸椎損傷という大怪我を負ってしまいました。レスリングという競技に怪我は付き物ですがオリンピックのメダル候補だっただけに残念です。
谷口慧志選手が負った頸椎損傷とはどういった怪我なのでしょうか?復帰は出来るのでしょうか?また、事故当時は栄和人さんが強化部長を務めていましたが事故を隠蔽しようとしていた疑惑が浮上しています
伊調馨選手に対するパワハラでレスリング強化部長を辞任した栄和人ですが、疑惑が本当ならレスリング協会のコンプライアンスの甘さがより一層露呈することになります。事故の原因や隠蔽の疑惑を調査します。
先日現役引退を発表された吉田沙保里さんや伊調馨さんなどの活躍で女子レスリングは強さ、人気ともに上昇中ですが男子選手の名前を知っている人はけして多くはないのではないでしょうか?まずは改めて谷口慧志選手がどんな人なのかご紹介します。
名前 谷口慧志(たにぐちけいじ)
生年月日 1996年11月25日
年齢 22才(2019年1月13日時点)
出身地 大阪
身長・体重 171㎝・85㎏
スタイル グレコローマン
学歴 拓殖大学国際学部在学中
谷口慧志選手は現在拓殖大学のレスリング部に所属する学生選手です。レスリングの名門としてしられる京都八幡高校出身でジュニアの大会で準優勝の経験もあります。拓殖大学のレスリング部もロンドン五輪金メダルの米満選手や銅メダルの湯元選手を輩出するなど、レスリングの名門校です。
谷口慧志選手は2016年の大学2年時に東日本学生春季新人選手権にてグレコローマン85㎏級で優勝、その後の全日本学生選手権でも準優勝と結果を残し、更に翌年の2017には全日本学生選手権で初優勝を果たします。
数々の大会で結果を残し、東京五輪期待の若手として日本代表の強化合宿に参加することになります。ちなみに拓殖大学レスリング部の監督は元格闘家の須藤元気さんです。かつては山本“KID”徳郁さんと試合をしたこともあります。
順調に成長を続け、日本代表候補として強化合宿に参加するとこになった谷口慧志選手ですが、その合宿中に大怪我を負ってしまいます。本人も合宿前には高校時代の恩師に「これから強化合宿です」と嬉しそうに語っていたそうですから非常に残念ですがなぜ怪我をしてしまったのでしょうか?
谷口慧志選手は世界選手権にも出場経験のある有力選手とスパーリング、いわゆる練習試合を行い、その際、腕をロックされた状態のまま投げ飛ばされて2人とも倒れてしまいました。相手選手は立ち上がりましたが谷口慧志選手は受け身を取ることが出来ずに頭から落ちてしまったようです。
その結果首の骨に強い衝撃を受けてしまい頸椎損傷という大怪我を負ってしまいます。スパーリング相手は公表されていませんが、世界選手権に出場している同じ階級の選手だと、松本篤史選手、岡太一選手、鶴巻宰選手、角雅人選手あたりではないかと噂されています。
当然故意ではなく練習中の事故ですので相手選手に過失があった訳ではないようですが、スパーリングパートナーとして適切な相手だったのでしょうか?また適切な指導や選手の状態を把握したうえで練習は行われていたのでしょうか?再発防止のためには事実の確認が必要のはずです。
今回の事故が起きたのが2017年の9月13日のことでしたが、事故が表に出たのは11月22日発売の週刊文春の記事によるものでした。選手が頸椎損傷という大怪我を負う事故からおよそ2か月も経過しているのに文春の記事が出るまでレスリング協会から公式な発表はありませんでした。
しかも文春の記者が栄監督を直撃した際には「誰からこの話を聞いたんですか?」とまるでかん口令を敷いていたかのような発言をしています。もちろん怪我をさせてしまった相手の選手が責任を感じないように配慮したとも考えられますが、合宿の責任者の対応としては違和感を感じます。
事故について文春がレスリング協会に問い合わせたところ、「JOCを通じスポーツ庁に報告しており、隠蔽の事実はありません」という回答があったようですが、内部で完結させたかったのでは?と疑ってしまいます。
谷口慧志選手の怪我、頸椎損傷とはどのような怪我なのでしょうか?またレスリング選手として復帰は出来るのでしょうか?その症状や治療、リハビリなどをご紹介します。
頸椎は背骨の一番上にある首部分の骨のことです。この頸椎に強い衝撃が加わることで背骨の中にある脊髄とよばれる神経の束が傷つくことによって、痛みや温度などを感じる感覚が失われてしまったり、全身にマヒが残ってしまいます。
頸椎は上から順にC1 ~C7と呼ばれ、それぞれに神経が伸びていてどの場所をどの程度損傷したかによっても症状は大きく異なります。通常は脳に近い部分を損傷するほど症状も重くなります。
運動機能にマヒが残った場合半身マヒや胸から下を動かすことが出来なくなるため車椅子での生活が必要になります。腹筋や背筋がきかない場合座った姿勢を維持することも困難になるので固定が必要ですし、呼吸するための神経が傷ついた場合、自力で呼吸が出来ないので人工呼吸器が必要になることもあるようです。
現在の医学では頸椎損傷による脊髄損傷に対する有効な治療法はありません。IPS細胞による再生医療に期待が持たれていますが、未だ目途が立っていません。損傷によって症状は人それぞれですが、残された機能を最大限に生かすためのリハビリを行うしかないのが現状です。
リハビリにおいて重要なのがプッシュアップというお尻を浮かせる動作で、これが出来るようであればベッドから車椅子に移動するなど、主体的な生活を送るとこが出来る可能性があります。
もちろんリハビリは元のように歩けるための訓練ではないですし、本人にとっても腕力だけで体を支える筋力やバランス感覚を養うことは身体的にも精神的にも大変な負担がかかります。特にスポーツ選手の場合自分の身体を受け入れるのはけして簡単なことではないはずです。
頸椎損傷がどれほどの大怪我であるかはわかりましたが、症状は人それぞれのようです。谷口慧志選手の症状はどうなのでしょうか?また今後選手に復帰することが出来るのでしょうか?
谷口慧志選手に関する情報は現在までありませんでした。おそらく今はまだリハビリの段階であることが予想されます。拓殖大学レスリング部監督の須藤元気さんは谷口慧志選手について「僕も見舞いに行ったのですが‥まだ若いですし、早い快復を祈っています」とコメントしています。
先ほど述べたように脊髄損傷は人によってさまざまですし、損傷が軽ければ後遺症として痺れや軽いマヒが残ったとしても歩行や日常生活を普通に送ることもできるようですが、谷口慧志選手がどうなのかはわかりませんので心配ですね。
スポーツ選手には保険制度が設けられているようなのですが、今回谷口慧志選手は日本代表候補として大学とは別に合宿に参加しました。その為任意での保険があるだけで事故の補償がないようなのです。
レスリング協会としても怪我の多い競技の為保険料が高額で対応しきれない現実があるようで、谷口慧志選手のように今後の人生に関わるような怪我を負った場合でも保障されない可能性があるそうです。
東京オリンピックもありますし、スポーツ選手に対する保険や保証を見直す時期が来ているのかもしれません。また事故の再発防止のためにも事実を公表し怪我のリスクを少しでも減らしていく努力も必要です。
2019年4月、谷口慧志さんと谷口さんの母親が安全義務を怠たわったとして東京地裁に協会とその合宿での責任者、相手選手に対して2億2600万円の損害賠償を起こしたことがわかりました。
NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で行われた合宿の練習試合中、谷口さんの大学では危険技とされていた技を相手が掛けてきて、ギブアップをしようち力を抜いたのにも関わらず力わ弱めなかったこと、もしその技が続行されていればこれ以上の大問題になっていたのかもしれません。
危険を回避する指示も合宿中では出されていなかったため、責任問題と言えることでしょう。また、谷口選手は脊髄損傷、神経断裂という大怪我を負い、全身不随で回復の見込みが事件から2年近く経った今もないそうです。
頸椎損傷という大怪我を負った谷口慧志さんですが、今後レスリングに復帰できれば一番ですが全身不随になってしまった今100%無理でしょう。
とにかく精神的にも前向きに人生を歩んでもらいたいですね。スポーツ界は不祥事続きですが、改めて体質を見直し、選手やその家族、応援している人全員にとって希望のあるような環境を作っていってもらいたいです。
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【この記事は2019/8/17に更新されました。】