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俳優・知乃さんからセクハラを告発された演出家の市原幹也氏とは?

ハリウッドから広まったセクハラを告発する「#Me Too」運動。日本でも広がりを見せていますが、俳優の知乃さんが演出家の市原幹也氏からセクハラを受けたとして告発したことが話題になりました。知乃さんが受けたというセクハラの内容や市原幹也氏について紹介します。

セクハラを告発され認めた演出家市原幹也氏が気になる

世界中でブームを巻き起こしたセクハラや性的暴行被害者が声を上げる「#Me Too」運動。日本でもはあちゅうさんがセクハラ被害を告発するなど広がりを見せています。そんななか俳優の知乃(ちの)さんが演出家の市原幹也氏からセクハラを受けたとして告発されました。

演出家の市原幹也氏のプロフィールやセクハラ内容、世界で広がる「#Me Too」についてまとめていきたいと思います。

市原幹也氏とは?

名前:市原幹也
出身地:山口県萩市
生年月日:1987年生まれ
年齢:40歳(※2018年12月現在)
学歴:萩高校・北九州市立大学

市原幹也氏のプロフィール

市原幹也氏は、山口県萩市の商店街で酒屋を営む両親のもとに生まれ、大学時代に祖母が亡くなったことで引きこもりがちの生活になってしまったのだそうです。

1999年から、北九州市の市民劇団「劇団C4」の旗揚げメンバーとして活躍されていたようです。その後フリーへ転身し、4年ほど俳優としても活動を続けていたといいます。

演出家への道

2003年には北九州市で劇団「のこされ劇団」をたちあげ、北九州市を活動拠点にしながら「横浜トリエンナーレ」のサポーター活動のコミュニティオーガナイザーを歴任。2014年には、4人のクリエイターと「劇場センターF」を立ち上げています。

また、2016年に新潟市主催地域の課題解決に取り組む人材を育成する企画の講師を務めたりと多方面で活躍されていたようです。日本演劇教育連邦演劇教育賞や福岡県ふくおか地域づくり活動賞など、様々な賞を受賞している注目の演出家だったようですね。

知乃さんがうけたセクハラの内容とは?

多方面で活躍されており注目されている演出家だった市原幹也氏ですが、その立場を利用して女性にセクハラをしたとしてある女性からTwitter上で告発されたようです。

知乃さんがTwitterで告発

市原幹也氏からのセクハラを受けたと告発したのは、俳優の知乃さんという方。セクハラを受けた当時はなんと高校二年生だったといいます。
知乃さんの2017年12月18日に投稿されたTwitterにはこのような内容が書かれてありました。

知乃さんが俳優として活躍していた高校二年生の時に、プロデューサーと二人で打ち上げしようと誘われ、食事のあとにカラオケの個室に連れていかれ、『一人でするの手伝ってくれたら、「青年団」での仕事を紹介してあげる。無理なら一人でするの見てるだけでいいよ』と言われたのだそうです。

プロデューサーという肩書きを持つ大人に逆らっちゃいけないと思っていた知乃さんは、警戒をしていたものの個室についていってしまったのだそう。周りからも「気を付けて」と言われていたのに「気を付けられなかった自分が悪い」と思いセクハラを受けた後も、誰にも言えず一年以上自分を責め続けたといいます。

知乃さんのセクハラ告発ツイートの締めくくりには「市原幹也、忘れてないからな。私たちの夢を性欲の捌け口にするな」と力強く名指しで糾弾しています。

知乃さんがセクハラを告発しようと思ったのには、自分が劇団を運営する立場になり自分の後輩たちにも同じ思いをしてほしくないと感じるようになったためだそう。

そんな思いからセクハラ被害を公表し、演劇や映画界の人たちを性的被害から守るため「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を立ち上げ、現在は知乃さんが代表に就きセクハラの被害相談や実態調査などに取り組んでいかれるそうです。

市原幹也氏にセクハラを受けた被害者が他にも現れる

知乃さんが市原幹也氏によるセクハラ被害を公表したことで、他にもセクハラ被害にあわれた別のTwitterユーザーの方が告発されています。

内容としては、横浜市主催の写真展に応募したところ市原幹也氏から突然「電話番号を教えてほしい」というDMが来たといいます。

電話番号を教えたら2時間ほど「北九州芸術劇場の監督をやってたときに一介のラジオパーソナリティだった女を韓国公演の主演にして女優にしてやったんだ。俺と寝たら売れさせてやる」と電話で言われたといいます。この方以外にも、市原幹也氏からセクハラを受けたという被害者は少なくないようです。

知乃さんから告発され市原幹也氏が謝罪

知乃さんがTwitterで実名でのセクハラ被害を告発したことをうけて、市原幹也氏は「思い当たるものがある」とセクハラしたことを認め謝罪されたようです。

セクハラを認めた市原幹也氏

市原幹也氏は公式ホームページにて「告発された内容と、また告発がなされるまで自分の側からは沈黙していたことについて、心から重大に受け止め責任を感じております。多くの方にご迷惑、ご心配をおかけして大変申し訳ございません」

「告発されているような私の言動は消して許されるものではありません。告発の内容には、心当たりがあります。現在、ご本人に謝罪の意思を伝える準備をしています」として被害者に向けて連絡先を設けるなどして謝罪することを表明しました。

知乃さんや先ほど紹介した方の他にも被害者はいるようです。高校生という未成年に対してした行為ですから罪に問われる可能性もありますし、きちんと反省して頂きたいところですね。

知乃さんと和解

2018年4月27日に知乃さんが会見を開き、市原幹也氏と和解されたことを発表されました。知乃さんがセクハラ被害を公表して以来2018年1月から、和解に向けた話し合いがされていたのだそう。今回の合意によって、被害届は出されずお互いに何の債権債務も存在しないことを確認しあったそうです。

市原幹也氏から受け取った数十万円の示談金は、知乃さんと同じようにセクハラや性的被害を受けた被害者のための支援活動費にあてるのだそうです。

世界で広がってる「#Me Too」とは?

「#Me Too」とは、「私も」という意味のハッシュタグをつけて、セクシャルハラスメントや性的被害の被害体験をSNSに投稿する際に使われるSNS用語です。

「#Me Too」運動といえばハリウッドを思い浮かべる方が多いでしょう。
大物プロデューサーや名の知れた女優や俳優たちのセクハラがどんどん浮上し、世界中で大きな騒動となりました。

ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ報道でブームに火がついた

「#Me Too」運動の発端となったのが、これまで映画「恋に落ちたシェイクスピア」や「マリリン7日間の恋」などアカデミー賞に何度もノミネートされるほど良質な映画を手掛けていたハリウッドの大物プロデューサー・ハーヴェイ・ワインスタイン事件でしょう。

アンジェリーナ・ジョリーやアシュレイ・ジャッド、カーラ・デルヴィーニュなどの日本でも有名な人気女優からスタッフなど多くの方からセクハラ被害・性的暴行で告発されています。3人の女性をレイプしていたことも明らかになり逮捕され、映画界から追放されることになりました。

日本でも「#Me Too」運動の輪が

「#Me Too」運動に後押しされたとしてセクハラ被害を告発したのが作家・ブロガーのはあちゅうさん。
大学卒業後に入社した大手広告代理店「電通」でセクハラやパワハラを受けていたと告白し、話題を呼びました。

また、元TBSワシントン支局長から強姦されたと被害届と告訴状を警察に提出したにも関わらず、検察から不起訴にされたジャーナリストの伊藤詩織さんが顔出しで記者会見を開いたことも、日本にとどまらず世界で話題になりました。

しかし、セクハラ被害や性的暴行を受けた被害者に対してのバッシングが多いのが現実のようです。こういった世間の見方も変えなければ、性的被害者が泣き寝入りするしかない状況は変えられないのではないかと思います。

日本にも「#Me Too」運動が広がっている

知乃さんと市原幹也氏のセクハラ問題は示談が成立し和解されたようですね。世界中で広がっている「#Me Too」が日本でも広まりつつあります。しかし、まだまだ性的被害者への風当たりは冷たいようです。泣き寝入りし、苦しみ続ける被害者が増え続けないような世界になるよう努力していかなければなりませんね。

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