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    貴景勝(たかけいしょう)の優勝に水を差す?相撲界に蔓延る暴力!

    逆境の中、2018年11月場所で悲願の優勝をはたした貴景勝(たかけいしょう)。しかし、その優勝に水を差す事態が?相撲会に蔓延る暴力、親方・貴乃花の引退の真意、貴ノ岩の暴行事件、消滅する貴乃花部屋、翻弄される貴景勝(たかけいしょう)。相撲会の暴力の闇に迫ります。

    貴景勝、悲願の優勝も相撲界は暗雲?蔓延る暴力の闇!

    2018年11月場所で優勝をした小結・貴景勝。しかし、その優勝は逆境の中での優勝でした。兄弟子・貴ノ岩の暴力と引退、親方・貴乃花の相撲会引退、消滅する部屋。相撲会に蔓延する悪しき習慣。相撲会の闇に迫りたいと思います。

    貴景勝ってどんな人?

    本名は、佐藤 貴信で貴信の貴は当時現役横綱であった貴乃花から1字を取ったそうです。小学校3年から相撲に取り組むようになり、中学3年の時に、全国中学生相撲選手権大会に優勝し中学生横綱になります。

    高校に進学して力士として開花し始めます。関東高等学校相撲選手権大会の無差別級で2連覇や全日本ジュニア相撲選手権大会の無差別級2連覇など他の大会も合わせて全7タイトル獲得する活躍。更に、高校3年の時に世界ジュニア相撲選手権大会の無差別級で優勝を果たします。

    高校在学中に数々の実績が評価され、2014年9月場所で憧れの貴乃花部屋へ入門する事となり、更に初土俵を踏む事になります。

    貴景勝のプロフィール

    四股名:貴景勝 光信
    本名:佐藤 貴信
    出身地:兵庫県芦屋市
    生年月日:1996年8月5日
    身長:175cm
    体重:170kg
    所属部屋:千賀ノ浦部屋(入門時は貴乃花部屋)

    恵まれた体格に愛らしい顔立ち、わずか20場所で三役に昇進した実力もあり、未来の横綱として期待され、人気も抜群です。

    趣味は寝ることでかわいらしい一面もあれば、嫌いな食べ物がハンバーグと意外一面もあります。得意技は、突き、押しと非常にパワーがある力士です。

    逆境の中、勝ち取った2018年11月場所

    相撲界の暴力が表沙汰になった2018年。兄弟子・貴ノ岩の暴力事件や親方・貴乃花の引退による部屋の消滅などでその渦中にいた貴景勝でしたが、11月場所、その逆境を跳ね返すかのごとく奮闘します。

    横綱・稀勢の里や大関・豪栄道から大金星を上げる等の大活躍で悲願の優勝を果たします。逆境の中優勝した貴景勝、一気に祝賀モードになるはずが、兄弟子・貴ノ岩の暴力事件が水を差すことになります。

    貴景勝の優勝に水を差した兄弟子?

    貴景勝優勝の知らせを受けて貴景勝の出身校である埼玉栄高校は12月19日に開催される盛大なパレードと優勝報告会の準備を進めていました。

    しかし、同月7日に兄弟子・貴ノ岩が引退を表明、理由は相撲会に蔓延る暴力が原因でした。その結果を受けて、相撲協会は12月19日に特別研修を実施することを発表。貴景勝も例外では無く、予定されていた優勝パレードは延期とされました。

    貴ノ岩のプロフィール

    四股名:貴ノ岩 義司
    本名:アディヤギーン・バーサンドルジ
    出身地:モンゴル国ウランバートル市
    生年月日:1990年2月26日
    身長:182cm
    体重:150kg
    所属部屋:千賀ノ浦部屋(入門時は貴乃花部屋)

    16歳の時に日本に相撲留学をし、2007年の国体少年個人ではベスト4に、翌2008年の世界ジュニア選手権で準優勝をした実績があります。そんな実績が評価され同年に憧れの貴乃花部屋に入門することになります。

    2009年11月場所では、優勝を果たします。2004年に創設された貴乃花部屋にとって初の優勝となりました。2014年1月場所で新入幕を果たす事になりますが、これも貴乃花部屋にとって初の新入幕力士になります。

    兄弟子・貴ノ岩の暴力事件

    2018年冬巡業中の12月5日、相撲協会が不祥事を発表をする事になります。内容は、貴景勝の兄弟子・貴ノ岩が付き人対しての暴行でした。巡業先の宿舎で忘れ物をした貴ノ岩の付き人であった貴大将が言い訳をした事に立腹し顔面を素手で殴打したそうです。

    事態を重く見た相撲協会は、貴ノ岩を冬巡業から途中休業させ帰京させる事となります。その後、貴ノ岩は事実を認め謝罪し同月7日に引退を表明することとなります。

    暴力に揺れる相撲界!横綱引退まで発展する事態に?

    貴ノ岩の暴力事件以外にも暴力沙汰の話が相撲会からは絶えることがありません。2017年秋場所の日馬富士の暴力事件を皮切りに2018年春場所では十両・貴公俊の付き人への暴力。その他の不祥事でも元幕内・大砂嵐の無免許運転や幕下・神嶽が車で自損事故をおこし、それを隠蔽しようとまでしました。

    貴ノ岩を始め明らかになる相撲会の暴力。そこには、相撲会の悪しき習慣とも思える闇が蔓延っていました。

    兄弟子・貴ノ岩も暴力を受けていた!

    加害者となった貴ノ岩でしたが、暴力の被害者として注目された出来事がありました。それは、2017年11月場所での事件で、2017年11月5日から入院した診断書は全治2週間の大怪我と発表されました。更にその怪我の原因が、横綱・日馬富士からの暴力との事で一気に注目される事となります。

    横綱・日馬富士のプロフィール

    四股名:日馬富士 公平
    本名:ダワーニャミーン・ビャンバドルジ
    出身地:モンゴル国ウランバートル市
    生年月日:1984年4月14日
    身長:186cm
    体重:137kg
    所属部屋:伊勢ヶ濱部屋

    第70代横綱。2001年1月場所を初土俵に着実に優勝を重ね、2008年11月に大関に昇進、この時から四股名を日馬富士に改名します。その後も幕内最高優勝(全勝優勝も2回)を重ね、2012年11月場所より横綱となりその地位を不動のものとします。

    また、土俵外でも母国モンゴルの医療活動に尽力を注いだり、視覚・聴覚障害者のために雇用施設を運営する等の慈善活動にも力を注いでいます。

    横綱・日馬富士の引退

    2017年10月25日、モンゴル人力士を中心とした酒席が開かれました。その場で事件が起こる事となります。横綱・白鵬が貴ノ岩に対して説教をしている時に貴ノ岩のスマートフォンが鳴り、それを貴ノ岩が操作した事に日馬富士が激昂。平手打ちやカラオケのリモコンで殴打等全治2週間の怪我を負わせます。

    その後、事態を深刻に捉えた貴ノ岩の親方である貴乃花が、鳥取県警に被害届を提出、翌月に鳥取県警が日馬富士を傷害容疑で書類送検すると発表する事となります。

    2017年11月29日、横綱としての責任を感じ相撲協会に引退届けを提出し引退を表明する事になります。横綱・日馬富士の功績は相撲界だけにとどまらず多大で、相撲界の処分には、国内外問わず賛否が分かれました。

    相撲界に激震!親方・貴乃花が取った行動とは?

    日馬富士の引退まで発展した暴力事件でしたが、当時の相撲協会理事兼巡業部長でもあり被害者・貴ノ岩の親方である貴乃花の取った行動が相撲会と世間を大きく動かす事態に発展することになります。

    親方・貴乃花が明らかにしたかった事

    本来であれば巡業中に起こった不祥事は、巡業部長である貴乃花から相撲協会にまずは報告する必要がありますが、相撲協会には報告せずに先に鳥取県警に被害届を提出をしました。

    当然、この行動に相撲協会は激怒し説明責任と報告業務を怠っていることに対し再三にわたり貴乃花を協会に呼び寄せます。しかし、貴乃花はこの要請を完全無視しました。そして、相撲協会と貴乃花の確執を決定的にする出来事が起こります。

    貴乃花が内閣府に告発状を提出する事となります。内容は、暴力事件に対しての相撲協会の調査が公正中立ではなく、身内による不十分な調査である等の事でした。こうした、貴乃花の行動が注目され相撲界の世間に語られなかった習慣が明らかになっていきます。

    親方・貴乃花が相撲界に望んだ事

    貴乃花は、相撲協会理事という立場でありながら、なぜこのような行動を取ったのでしょうか?そこには、貴乃花の相撲界に対する熱い想いが込められていたのかもしれません。貴乃花は元力士で第65代横綱として当時相撲界を牽引し大相撲の歴史の中でも屈指の人気を誇った大横綱でした。

    幼少の頃から、父親である大関・貴ノ花の影響もあり相撲界をより身近に感じていた貴乃花、相撲が自身の人生の一部となっていました。現役引退後も相撲界の発展や弟子の育成に尽力を注ぎます。

    そんな相撲界の酸いも甘いも知り尽くした貴乃花、常に弟子や相撲に携わる人々の為に相撲界に蔓延る暴力やパワハラを無くし将来の相撲界の安全を守りたいと思っていたそうです。しかし、そんな貴乃花の想いや行動もやはり暴力で暗礁に乗り上げる事となります。

    親方・貴乃花の引退の真相は?

    相撲協会理事という立場にも関わらず将来の相撲界の事を見据えて相撲協会と対立を深める貴乃花。内閣府に調査の公平性等を求めて告発状を提出し世間を巻き込む大事態まで発展しました。

    しかし、騒動の最中に貴乃花の弟子である貴公俊が不祥事を起こします。内容は、皮肉にも貴乃花が相撲界から無くしたかった暴力でした。

    この事件により形成は一気に相撲協会に傾きはじめます。内閣府に提出した告発状も取り下げ、貴乃花自身も引退という決断をする事になります。

    親方・貴乃花の決断

    相撲界に多大な功績を残し、将来の相撲界の事を想い続けた貴乃花が決断した引退でしたが、その決断には最後まで弟子を想う貴乃花の姿がありました。

    貴公俊の暴力による不祥事もあり告発状を取り下げた貴乃花でしたが、相撲協会から更なる圧力がかけられます。協会が全ての親方は一門に属さないいけないと決定し、貴乃花に対して告発状の内容を事実ではないと認めなければ一門に属する事が出来ないということでした。

    貴乃花は告発状の内容の事実を曲げる事ができませんでした。ただ、このままでは一門に入れない為に自身の弟子が相撲ができない環境に陥る事を考え、弟子を全員、千賀ノ浦部屋に移籍させて貴乃花部屋はたたみ、自身も引退を決意する事になります。

    明るみになる相撲界の暴力という名の闇

    今回の騒動で明るみになった相撲界の暴力問題でしたが、相撲界では暴力が「当たり前」のように蔓延っていました。暴力は「しつけ」とされ親方や兄弟子が当たり前のように弟弟子に暴力を振るっていました。

    過去には、親方や兄弟子が集団で暴行し弟子を死亡させた事件や横綱が一般の人に暴力を振るう等の事件もありました。そんな事もあり相撲協会も暴力断絶に力を入れていたが暴力の闇は根深く簡単には無くなる事はありませんでした。

    逆境の中の優勝!貴景勝を支えた千賀ノ浦部屋とは?

    暴力問題で大きく揺れた2018年の相撲界。渦中の貴乃花部屋に所属していた貴景勝、暴力や協会と親方との確執等が世間から注目を集めるなか、稽古に精進し2018年11月場所で優勝を収めます。

    そこには、貴景勝を支えた千賀ノ浦部屋の存在がありました。

    親方・兄弟子の引退。部屋の消滅。

    幼少より貴乃花に憧れ続け、夢の貴乃花部屋に入門を果たし、憧れの師匠の元、稽古に精進していましたが、兄弟子の暴力、更に憧れ続けた親方の引退と慣れ親しんだ部屋の消滅。そんな、貴景勝を支えたのは移籍先の千賀ノ浦部屋でした。

    貴景勝を支えた、千賀ノ浦部屋

    お相撲さんの居場所を無くしてはいけない、どの子も我が子と言い元貴乃花部屋の力士、貴景勝を含む総勢8名を引き受けた千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)。

    騒動の渦中にいる貴乃花部屋の力士達は不安でいっぱいだった事だと思います。しかし、そんな力士達に対して元々の千賀ノ浦部屋の弟子と分け隔てなく接し、弟子たちもそんな親方と同じように貴乃花部屋の力士とすぐに馴染む事になりました。

    千賀ノ浦親方はよく「思いやりを持って、優しさを忘れるな」という言葉を使います。そんな親方や千賀ノ浦部屋の支えで貴景勝は優勝という快挙を達成します。

    暴力問題に振り回された相撲界と貴景勝(たかけいしょう)

    相撲界の暴力に振り回された貴景勝(たかけいしょう)。そんな貴景勝を支え優勝まで導いた千賀ノ浦親方。貴乃花部屋の力士8名を加え総勢23名になった、新生・千賀ノ浦部屋。暴力とは無縁の優しさ溢れる千賀ノ浦部屋から新横綱が誕生する日は近いかもしれませんね。

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