『人間椅子』のあらすじ女性作家である佳子は、ある日手紙を受け取る。 ファンレターか、もしくは原稿を読んでほしいという作家志望の若者からの手紙かと思い、何気なく読み進めていく佳子。しかし、その内容は恐ろしい犯罪の告白だった。 手紙を書いた「私」は、椅子専門の家具職人。醜い容貌をしているため人に嫌われているが、椅子作りの腕前だけは認められていた。 ある日、彼はふと思いついたことを実行する。作った椅子に人が一人入れる空洞を開けて、自分が中に入り込む「人間椅子」を作り出すというものだった。 彼の入った椅子はホテルのロビーに運ばれ、あらゆる人が座る。盗みをはたらくために椅子に入っていた彼だったが、いつしか人の重みを感じることに喜びを感じ始める。 彼の「人間椅子」は発覚することなくホテルから売却され、買い取られ、佳子の家へと運ばれることとなる…。 手紙を読んで恐怖を募らせる佳子だったが、物語は意外な結末を迎える。

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