【観覧注意】ホラー映画『呪怨』について画像付きでご紹介します!
2019/07/31
iwanaga
『呪怨』(じゅおん)は、2000年に発売された清水崇監督・脚本によるホラービデオ作品です。また、それを原作に2003年1月25日に単館系で公開されたホラー映画でもあります。劇場版は2003年8月23日に続編も公開されました。
登場キャラクター「佐伯伽椰子」の声やその子供である「佐伯俊雄」の姿は見るものに強烈なインパクトを残し、映画『リング』の山村貞子と並んでコントパロディに使用されることが多いです。
2000年に東映ビデオより東映Vシネマ『呪怨』が発売された後、ビデオ版『呪怨2』が発売されました。ビデオ版はほとんど売れませんでしたが、「怖い」と口コミで評判が広がったため映画化が決定しました。ビデオが全く売れなかったことを理由に東映ビデオは映画版から手を引きましたが、その後ハリウッド版リメイク化権の莫大な収益金が入ってきたといいます。
映画がヒットした後、続編映画『呪怨2』が公開されました。これは諸外国でもヒットし、2004年と2006年にはサム・ライミのプロデュース、清水崇の監督によるハリウッドリメイク版『The Grudge』、『The Grudge2』(日本版タイトル『THE JUON/呪怨』、『呪怨 パンデミック』)が製作されました。
2009年には10周年を記念し、5月12日からアメリカでハリウッドリメイク版第3作『The Grudge3』(日本版タイトル『呪怨 ザ・グラッジ3』)がソフト販売開始され(劇場未公開)、6月27日から日本で劇場版最新作『呪怨 白い老女』、『呪怨 黒い少女』の2作が同時公開、さらに同年夏にはWii用ゲームソフト『恐怖体感 呪怨』が発売されました。これらの作品において清水崇は原案と監修を担当し、これまでの作品のように監督や脚本として直接的に携わったわけではありません。
ここから先はネタバレになる場合あります。ネタバレを見たい方だけどうぞ。
それでは、最初の「呪怨」作品であるビデオ版第1作のあらすじを中心に、「呪怨」シリーズの基本をおさえていきましょう!
この世に強い怨念を残して死んだ女性「佐伯伽椰子」が、その呪いを人々に次々と伝播させるオムニバス形式のドラマです。
伽椰子は大学時代の同級生「小林俊介」に片思いし、後年になって自分の息子「佐伯俊雄」が通う小学校教師になっていたことを知ります。伽椰子は元来思い込みが強いストーカーだったせいもあり、学生時代から俊介への想いを大学ノートに綴り続けていました。教師になった俊介に再会したことで思い入れが再燃焼してしまい、より狂信的にノートへの書き込みをするようになります。
伽椰子の夫である「佐伯剛雄」は2人目の子供(女の子)を熱望していましたが、なかなか伽椰子が妊娠しないことを不審に思って産婦人科を訪れた際、自らが「乏精子症」であるという事実を知ります。担当医の「妊娠する確率は数%です」との発言に、俊雄の父親が自分ではないという妄想に取りつかれるようになりました(実際には伽椰子の男性経験は剛雄のみだったため、俊雄の父親は紛れもなく剛雄でした)。
剛雄は、伽椰子のノートを偶然見てしまったことから、嫉妬に狂って暴力を振るうようになります。俊雄という名前が小林俊介の「俊」と自分の「雄」を取って付けられたものであると判断し妄想を肥大化させた剛雄は、俊雄の実の父親は小林であるという結論に達します。剛雄は、これまで可愛がっていた息子にも憎悪の感情を剥き出しにするようになり、息子にも暴力を振るうようになりました。
ある日、遂に剛雄は猛烈な虐待の果てに伽椰子を惨殺してしまいます。カッターで彼女の喉や全身を切り裂き、2階に一時放置しました。この時点では伽椰子は絶命に至っておらず、死の淵をさまよったまま這って階段下まで降りて逃げましたが、追ってきた剛雄にとどめを刺されます。父の連日の虐待で傷付いていた俊雄は、この現場を2階の手すりの間から目撃したため押入れに隠れました。押入れに隠れている最中に俊雄は、母親によって向こう側の世界に連れて行かれてしまいました(清水崇監督の談話より)。剛雄は数日後に伽椰子に呪い殺され、変死体で発見されます。
以後、佐伯家は無人の家となり、次々と入居者が引っ越してくることになりますが、その家人や親族、事件の捜査をした刑事たち全てが次々と伽椰子の呪いで死んでいきます。
各作品の簡単なあらすじも紹介します。
ビデオ版:伽椰子・小林俊介・佐伯剛雄の3人を巡る怨念の解明、佐伯家に引っ越してきた一家と仲介した不動産屋の悲惨な顛末を描写したもの。
ビデオ版2作目:エピローグで無人の佐伯家2階に上がりこんで遊んでいた女子高生たちの話は、映画の方へ受け継がれている。
劇場版1作目:新たに佐伯家に越してきた一家と、介護施設から派遣されてきた女性スタッフの話がメイン。
劇場版2作目:怪奇物のTV特番のために、いわく付きの佐伯家を取材に訪れたTVクルーと女優一行に伽椰子の呪いが降りかかる。
「呪怨」についての基礎知識をおさらいしました。
次からは最新作「呪怨-ザ・ファイナル-」に関係するあらすじ・ネタバレ紹介になります。
ここからは「呪怨」ネタバレを含んでいます。ネタバレを知りたい方だけ見てください。
「呪怨-ザ・ファイナル-」は前作「呪怨 終わりの始まり」との関連性が高いため、前作「呪怨 終わりの始まり」のあらすじ・ネタバレを見てから鑑賞するのがわかりやすいかと思います。
ここからは「呪怨 終わりの始まり」の概要紹介です。
まず、シリーズを通しての法則を確認しましょう。
全シリーズ見ている方にはおなじみですが、呪怨では「家」がテーマになっています。呪われた「家」に1歩でも足を踏み入れた人はもう助かりません。死に方は違いますが、関わった人は必ず全員呪い殺されてしまいます。観客側は、登場人物が家に入ったら「死ぬんだな」と思って観ることになりますね。
このように、大きな部分の設定変更がなされていることから、
呪怨の前日譚として作られたのではなく、シリーズを丸ごとリブートするつもりで作られたのだと分かります。
こちらの作品では監督も清水崇さんから落合正幸さんへバトンタッチし、新しい呪怨がここから始まったかたちになります。
しかし、呪怨の基本的な構造は変わりません。
複数の登場人物と時間軸の物語がバラバラに進んでいきますが、
中心となるのは常に佐伯伽耶子と敏雄です。
過去と未来を行き来し、ある時間では生きている姿で、ある時間では幽霊として現れます。
ラストに向かってだんだん時間軸が収束し、観客も全体を把握できるようになってきます。
また、二人の幽霊に関わった者はすれ違っただけでも死ぬ、というスリルが軸になっています。
こちらの作品は時間軸の前後がややこしいため、下のネタバレも参考にしつつ観るのがわかりやすいかもしれませんね。
概要は以上の通りです。
ここからは「呪怨 終わりの始まり」の具体的なストーリーについてのネタバレになります。
時間軸が複雑なため、時系列順に整理してみました。
「呪怨 終わりの始まり」と「呪怨-ザ・ファイナル-」のあらすじ・ネタバレをみてきました。
「呪怨 終わりの始まり」「呪怨-ザ・ファイナル-」は関連性が強いものなので、いきなり「呪怨-ザ・ファイナル-」を観るよりも、「呪怨 終わりの始まり」を観るか、ネタバレを見てからの方が話がつながるのでいいですね。
「呪怨」は、ホラー映画の中でも非常に怖いことで人気の作品です。ネタバレ知っていても映像として観ると新鮮な驚きがあるでしょうし、ネタバレを見てしまってからでもホラー映画としてまだまだ楽しめるような作品なのではないでしょうか?
このまとめのネタバレを見てから、逆に気になってしまった!という方は一度映画の方を見てみるのもいいかと思います。
「終わりの始まり」は時間軸がバラバラのため、あらすじやネタバレを知っているあなたなら分かりやすく観れるかもしれませんね。
また、旧劇場版の「呪怨」では「終わりの始まり」「ザ・ファイナル」とはちょっと違うあらすじになっていたり、登場人物の性別が変わっていたりします。
「呪怨」新シリーズのネタバレを知っていてもまったく違う楽しみ方ができるのではないでしょうか。その他「呪怨」シリーズのネタバレも全て見てからビデオ、旧劇場版、「終わりの始まり」、「ザ・ファイナル」と実際に見比べていくのもいいかもしれないですね。
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【この記事は2020/04/10に更新されました】