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最恐ホラー「リング」あの高橋克典演じるサスペンスドラマ版が存在?

日本を代表するホラー映画「リング」内容は知らなくても、貞子という名前を聞けばその姿が目に浮かぶ人も多いでしょう。このリングには高橋克典さんが主演を務める二時間ドラマが存在しています。今回はそのドラマ版と共に、「リング」という作品について紹介していきます。

「リング」とは

あの 貞子 を世に出した大ヒットホラー


「リング」とは、作家 鈴木光司 氏によって執筆された小説、及びそれを原作とする映像作品である。
その他にも小説三部作としての続編「らせん」「ループ」、スピンオフ作「バースデイ」などなど…
映画等の映像作品については、その後に起こったホラーブームにも乗り はかり知れないほどの関連作品が出展されています。

この リング を有名にしたのは、やはり1998年に公開された映画版「リング」です。
当時を知る方なら、CMで流れた「来~る、きっと来る~♪」のフレーズでお馴染みでしょう。
この映画は、松嶋菜々子さん、真田広之さんを主演に迎え 続編である「らせん」と同時に公開。またたく間に大ヒット作となりました。

続編映画「らせん」では、主役が一転。
佐藤浩市さん演じる『安藤』が、リング とは違う視点から貞子の謎に迫っていきます。

ドラマスペシャル「リング」


主演は 高橋克典 さん。
「サラリーマン金太郎」「特命係長 只野仁」で有名なイケメン俳優。
このTVドラマ版では、新聞社の記者である『浅川』を演じる。

このドラマ版が地上波TVで流れたのは映画が公開される三年も前、1995年。
夜9時からの二時間サスペンスドラマの枠で放映されました。
当時はアナログ放送だったため、現在の横長画面ではなく4:3サイズの作品です。

この頃は「リング」自体 まだあまり知られていなく、リアルタイムで観る事が出来たファンはかなり運が良かったと思います。
放送前の告知では、事故か トリック殺人かという 推理ミステリーのような雰囲気も含ませていたため、実はこれはホラー作品でしたという驚きを 視聴中に味わせてくれたドラマでもありました。

VHS「リング 完全版」発売

のちに、放映されたドラマに編集を加えられたディレクターズカット版が「リング 完全版」としてVHSビデオで発売されました。
現在では既に販売終了していて、DVDやブルーレイディスク等の商品としては発売されていないため、視聴するためには中々ハードルが高くなっているのが現状です。

映画とドラマ版の違い

映画版リングの『浅川』は 女性


ドラマ版の『浅川』は男性でしたが、映画版では女性に変更され松嶋菜々子さんが演じておられます。

ドラマ版では基本的な設定は原作に準拠していたのに対し、映画版では設定がいろいろ変更されています。
『浅川』の性別が女性になっているのをはじめ、もう一人の主役とも言える『高山竜司』との関係性、貞子の呪いに巻き込んでしまった家族の設定等。

他にも、事件の状況や起こった出来事の順番など、物語上で原作と異なっている部分も多いですが これは映画化するにあたって、大衆向けに 映像として分かりやすく そしてより面白くなるよう変更されたものなのでしょう。
事実、この映画は大ヒットを飾り、世に多く知られる事となりました。

ギバちゃん主演の連続ドラマ版も。そしてハリウッドによるリメイクまで


映画公開の翌年1999年、そのヒットに乗って「リング~最終章~」として連続TVドラマ版も制作されました。
この連続ドラマ版も、話数に合わせた演出のために設定が大幅に変更され、それまでの映画などからは完全に独立した作品となっています。
こちらの『浅川』を演じたのは柳葉敏郎さん。

そして「らせん」もまた、このドラマの続編として連続TVドラマ化されています。

その後も「貞子」を軸としたリングシリーズの映画は作り続けられています。
生前の貞子を描いた過去編や、3D作品への進出、同じくホラー映画のヒット作「呪怨」の伽椰子との対決など、紹介していけばキリがありません。

現在では「リング」は海外でも評価され、ハリウッドによるリメイク作品も作られています。

映像化されない完結編「ループ」

原作三部作 異色の完結編


鈴木光司 によるリング完結編「ループ」
この著書は、それまでの「リング」「らせん」とは毛色が全く異なっています。

それは "この作品はもはやホラーではない" という事です。

リングシリーズ三部作の締め括りとして描かれた小説「ループ」
その内容は、それまで作り上げてきたホラーとしての作風を 完全に否定するものでした。

貞子の正体とは一体何なのか?
科学的…いえ、SFとも言える視点からその謎に迫り、怨霊か 又は化物としての「貞子」という見解を打ち消してしまうような結末です。

この著書が ドラマや映画など映像化されないのは、「リング」そのものがホラーというジャンルから逸脱してしまう怖れがあるからなのでしょう。
実際、今も作り続けられている関連映画の貞子には、この「ループ」の設定は反映されていないように見えます。
おそらく「ループ」で謎が解かれた世界観は、映像化されているリングシリーズでは 全く別世界の出来事として扱われていると考えるべきですね。

ですが、この「ループ」
内容自体は決してつまらない作品ではありません。
原作者の 鈴木光司 氏によるリングの世界観、それを知りたい方は一度 読んでみるのもいいかと思います。

「リング」は まだ終わっていない?

2017年ハリウッドでの最新作が、翌年 日本でも公開されるとのこと。
邦画とは また違ったリング、やはり楽しみです。

そして「ループ」でいったん閉じた 原作の物語も、その設定と世界観を引き継いだ続編が刊行されています。こちらもまだ楽しめますね。

今回紹介した高橋克典さん主演のドラマ版について、いま視聴するのは なかなか難しいですが 全く無理という訳でもありません。
このドラマのVHSパッケージ「リング 完全版」は、中古品であれば 探せば まだ入手可能なようです。
VHSのビデオデッキも必要になってしまいますが、どうしても観たいという方は頑張ってみてはいかがでしょうか。

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