木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
「輪廻」は2005年に映画が公開されました。
監督は、「呪怨」シリーズなど数々のホラー映画で有名な清水崇監督です。
キャストは主演である女優の優香さんの他にも、香里奈さんや椎名桔平さんなど
豪華メンバーが出演しています。
「生まれ変わる事」の意味を持つ「輪廻」ですが、どういった物語なのでしょうか。
| |
映画監督の松村郁夫(椎名桔平)は、35年前に群馬県の観光ホテルで起きた、
無差別大量殺人事件を映画化しようと執念に燃えていました。
その事件とは、昭和45年に群馬県粕川郡の観光ホテルで、
大学で法医学教授をしている大森が、自らの幼い娘を含む11人の宿泊客を
次々と殺害し、犯行直後に自殺したという事件で、動機は解明されないままでした。
その事件の映画の主演である大森教授の娘役の座を射止めた
売れない女優の渚(優香)ですが、
その直後から、見知らぬ少女の幻覚と赤い屋根のホテルの夢を
頻繁にみるようになったのです。
時を同じくして、大学生の弥生(香里奈)も渚と同じように赤い屋根のホテルの夢に
悩まされていました。
弥生は大学で、クリプトムネジア現象(輪廻)の授業を
受けてから「自分は事件被害者の生まれ変わりではないか?」と思い始めます。
それは渚も同じように感じていたことだったのです…
渚と弥生は被害者の輪廻だったのか!?
映画の撮影が始まり、監督である松村と出演者たちは実際の犯行現場となる
観光ホテルへ足を運びます。
松村は、よりリアリティ溢れる映画を作成する為に、実際に被害者達が
亡くなったとされる場所での演技を求めたのです。
キャスト達は、実際の殺人現場ということもあり気味を悪がり、
渋々リハーサルを行い始めました。
そんな中、渚は被害者達の亡くなった瞬間がフラッシュバックし、
被害者の誰かが輪廻をして生まれたのが私だと、確信し始めました。
犯人の大森や、娘の千里、息子の優也の霊を見た事によりパニックを起こした
渚は、ホテルの和室へ逃げ込みます。
なんとその場所は、娘の千里が殺害された場所だったのです…
そのころ弥生は、唯一の生き残りである大森の妻のところを訪れました。
そこで妻から、大森は「肉体と魂の関係」の研究をしていたという話を聞きます。
大森は「肉体は器でしかない」=輪廻(魂はそのままで生まれかわる)
という結論に至ったのです。
殺害も実験でしかなかったという事を知り、驚愕します。
そして弥生もこのホテルへ足を運んでしまうのです…
※ここからは、ネタバレになります。見たくない方はスルーして下さい。
監督の松村、渚、弥生は事件に関係する人物の生まれ変わりでした。
松村は息子の優也、弥生は娘の千里、そして渚こそが
犯人である大森が輪廻転生した人物だったのです…!
ホテルでは、被害者達の生まれ変わりである人物たちが次々と同じ死に方で
亡くなっていきます。現代に生きている人間が輪廻を繰り返しているのです。
自分が、大森の生まれ変わりだと知った渚は、ショックと恐怖で発狂し
その場から逃げだします。
その場所は大森が最期を迎えた場所だったのです。
恐怖に震えながらその場にしゃがみこんでいると、娘の千里の霊が、
憎き父親の輪廻した人物である渚に迫ります。
それがきっかけで渚は気が狂ってしまい、精神病院へ入院します。
その様子を見に来た、大森の妻は渚の病室に、亡くなった子供たちの遺である
「人形」と「ビー玉」を当てつけのように投げ入れます。
遺品に、殺害した子供たちの姿を見た渚(大森)は
恐怖で発狂した後、笑顔をこぼすのでした。
「輪廻」という映画のタイトルの通り、
事件の関係者の生まれ変わりなんだろうな~とは思っていましたが、
まさか、渚が大森!
この映画の素晴らしい所は、最後まで渚が大森の生まれ変わりだということを
感じさせない事だと思います。
映画の中盤までは、松村が大森なんではないか?という考えを植え付けてきます。
実際に私も松村が犯人だ!と、思い込んでいました!(笑)
映画の始めの方に、渚とマネージャーが電車にのり、そこで人形を持った千里の霊を見る
シーンがあったのですが、その千里の顔は、結末を知らない限り、
「あなたが私の生まれ変わりなのよ」と訴えているようにしか見えません。
ホテルで次々と被害者の生まれ変わりが死んでいく姿は、
ただただ、同じことを繰り返す人形のようで不気味そのものでした。
そして、映画ラストに出てくる大森の妻が、病室で拘束されている渚をみて、
大切なわが子を殺された憎しみを晴らすかのように、子供たちの形見を投げ入れ
「いい気味だ」と言わんばかりの表情も後味の悪さを引き立てます。
きっと大森の妻は、様々な状況から、渚が教授の生まれ変わりだということに
気が付いたのでしょうね。
渚が最期に、子供たちの霊をみて笑う瞬間があるのですが、
私の個人的な考察ですが、過去の家族での楽しかった記憶を思い出し、
一瞬ですが父親の顔に戻ったのではないかな…?と思います。
前世が誰かなんて事は自分では選べないですから、渚が不憫に思えてしまいます。
実は、この「輪廻」にはこんな人も出演していたのです!
それは、若かりし頃の小栗旬さん!
香里奈演じる弥生の恋人役として出演しています。
出演シーンも少ないちょい役ですが、今をときめく小栗旬さんが
出演していたなんてびっくりですよね!
私が「輪廻」を見た際の評価を、僭越ながら発表させて頂きたいと思います。
・恐怖感 ・・・ ★★★☆☆
・どんでん返し感 ・・・ ★★★★★
・グロ感 ・・・ ★☆☆☆☆
・後味の悪さ ・・・ ★★★☆☆
そこまで、恐怖を覚えるような作品ではないのですが、
記憶に残る不気味な雰囲気が後を引きます。
思い出してゾッとするような感覚です。
作中の謎は深いんですが、最後にどんでん返しでとてもスッキリするので、
とても満足感があります。
ホラー映画が苦手な方でもサスペンスやミステリー感覚で
見る事が出来るのではないでしょうか?
| |
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局