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    自己顕示欲の意味は?強い人との付き合い方や承認欲求との違いは?

    あなたは自己顕示欲という言葉を聞いたことがあるでしょうか。そこで今回は、自己顕示欲の意味について探ってみたいと思います。また、自己顕示欲の強い人との付き合い方や、承認欲求とはどう異なるのかについてもご紹介します。

    自己顕示欲はどんな意味?

    まず最初に、「自己顕示欲」の意味を確認します。その読み方も含めて、定義を見ていきます。また、この言葉に含まれるニュアンスについても確認します。

    自己顕示欲の意味

    「自己顕示欲」とは、周囲から注目を集めたい、自分をアピールしたいという欲のことです。「顕示」は「はっきりと示す」を意味するので、自己顕示は、自分をもっと目立たせることや、自分を際立たせることを指します。自分の存在を周りにしっかり認識させる欲求のことですね。

    自己顕示欲の読み方

    「自己顕示欲」は「じこけんじよく」と読みます。漢字で見てもピンとこなかった人も、音で聞くと聞いた事があるのではないでしょうか。自己顕示欲は否定的な意味合いで使われがちな言葉です。一般的には、第三者から見て度が過ぎる、不自然な自己主張という、マイナスなニュアンスが含まれます。

    自己顕示欲が強い人との付き合い方はどうすればいい?

    次に、自己顕示欲が強い人との付き合い方を確認します。そのような人に対して、注意する点を確認します。あなたの周りにもこのような人はいるだろうと考えられるので、参考にして下さい。

    適度な距離感を維持

    自己顕示欲が強い人は、常に人から高く評価されていないと不安になる傾向にあります。周囲の人に評価されなかったり、興味を持ってもらえないと、精神的に不安定になりがちです。それゆえ、信頼関係を築くのが難しいケースも多く、ほど良い距離感を保った方が賢明です。

    意見を肯定してあげる

    自己顕示欲が強い人は、他人からの評価に敏感で、何気ない言葉で気分を害することがあります。このような人と穏便に付き合うためには、相手の意見を肯定することが重要です。「そうなんだ」、「すごいね」などと答え、聞き役に徹しましょう。

    感謝の言葉を告げる

    身内や恋人が自己顕示欲が強い場合は、距離をとったりいつも聞き役に徹するのは難しいかもしれません。自己主張が強い割には自信がなかったりして、理解に苦しむかもしれません。しかし、自己顕示欲が強い人が本当に求めているのは、褒め言葉よりも存在認定です。「いつもそばにいてくれてありがとう」など、存在を認める言葉をかけることで心が安定します。

    承認欲求との違いはどこにある?

    この項では、自己顕示欲と承認欲求との違いを見ていきます。まずは両方の正しい定義を確認して、その違いをはっきり理解しましょう。この両者は、そもそも目的が違うようです。

    自己顕示欲は自分をアピールしたい欲求

    自己顕示欲は自分をアピールしたいという欲求です。「アピールすること」が目的です。そのため、自分の話ばかりしたり、自分が目立てれば他人はどうでもいいという行動をします。自分の存在を必要以上に他人に目立つようにします。

    自分を認めてほしい欲求が承認欲求

    対して、自分を認めて欲しい欲求が、承認欲求です。自分をアピールしたいという欲求の背景には、人に認められたいという欲求があります。自己顕示欲は承認欲求を満たす手段として現れることが多く、自己顕示欲は承認欲求の子分と言えます。

    目的が異なる

    この両者はそもそもの目的が違います。しかし、承認欲求と自己顕示欲は異なるものですが、不可分ではなく、密接に関係しています。他人の存在を強く意識している点では、共通しています。満足を得たいという方向に向かっている点でも一致しています。

    自己顕示欲が強くなる原因は何?

    次に、自己顕示欲が強くなる原因を見ていきます。このような人は、自分自身の内面にいくつかの問題を抱えている傾向があります。なぜそうなってしまうのかを知ることで、この種の人々への理解が深まります。

    育った環境で愛情不足

    自己顕示欲が強くなる原因としては、愛情不足が考えられます。親や周囲の人から愛情を受けず、欲求や寂しさを抑えた結果、その反動で自己顕示欲の強い大人になってしまう可能性があります。子どもの頃から、愛されたり褒められたりする経験が少なければ、「もっと愛されたい」、「もっと自分という存在を知って欲しい」という思いが強くなります。

    仕事やプライベートが上手くいっていない

    仕事や恋愛がうまくいかないと、「自分はこんなはずではない」という思いから自己顕示欲が高まります。その結果、職場での自分の評価を異常に気にするなどの行動に出てしまいます。仕事やプライベートが上手くいって満足できている人は、現状以上のものを得ようと躍起になる必要がありません。

    理想と現実のギャップがある

    人生においては、誰しも「こうありたい」という欲求があります。しかし、この理想と現実のギャップが大きすぎると自己顕示欲が強まります。自分に自信がなく、コンプレックスが背景にある人は、「自分はこんなもんじゃない」という不安や野心、願望が大きくなり、理想が高くなってしまいます。それが自己顕示欲を強める結果になります。

    自信がない

    自信のなさというのは、「優秀だと思われていない」、「下に見られている」といった思いのことです。この気持ちが根底にあるため、もっと評価されたいという気持ちが強くなり、過剰な自己顕示欲となって現れます。劣等感が強い人に良く見られます。

    自己顕示欲が強い人はどんな特徴がある?

    この項では、自己顕示欲が強い人の特徴を見ていきます。これらの特徴は、印象が良くないものが多いですが、なぜそうなってしまうのかと合わせて考えましょう。その根底には、自身のなさがあります。

    まず相手を否定する

    まず相手を否定するのは、自分が優位に立ちたいからです。その反面、自分に自信がありません。このように、自己顕示欲が強い人は、他人に対して攻撃的な傾向があります。そう振る舞う癖が付いているともいえます。

    見た目が派手

    他の人よりも目立ちたいという心理は、見た目にも現れる傾向があります。自己顕示欲が強い人は、ファッションや髪型が派手で、ブランド物を見せつけて自慢する人が多いです。奇抜なファッションで注目されたいという心理の裏には、必要以上に自分を大きく見せたいという欲求があります。

    自分の話ばかりする

    とにかく自分をアピールすることを考えているので、自分の話ばかりします。相手の話を聞いたり、他人に配慮する心理的な余裕がありません。会話のキャッチボールができないので、相手は聞き役に徹するしかありません。

    SNSを頻繁に更新する

    snsを頻繁に更新し、常にネット上で自分をアピールします。次々と自分の新しい情報を提供します。もちろん、「イイネ」の数や、リツイートなど、自分の発信に対するリアクションの確認も怠りません。ネット上で自分の充実をアピールする半面、現実の生活や人間関係には満足していません。

    マウンティングで態度を決める

    まず、マウンティングをして、自分の態度を決める傾向が強いです。最初に威嚇してみて、相手が自分に屈服するか、様子を見ています。その意味では、非常に小心者だと言えます。

    自己顕示欲が強い人への対処法

    「自己顕示欲」とは、自分のことを必要以上に他人にアピールすることです。コミュニティの中心にいたがったり、やたらと自己主張が強いので、職場や身近にいると厄介に感じるケースが多いかもしれません。しかし、自己顕示欲が強い人の心理を理解すると、意外と自信がなかったり、情緒が不安定な面もあり、同情できる側面もあります。自分に自信がないことの反動が、過剰な自己アピールにつながっているとも言えます。したがって、ストレスを感じない程度に、広い心で接していくのがベターと言えるかもしれません。

    こちらの心情を慮る余裕は無いので、理不尽に感じ、腹を立てそうになることも多いでしょう。しかし、そのような時でも、怒りをこらえて、相手の意見を肯定することが大切です。そのようにして、付き合い方を学んでいきましょう。

    自己顕示欲を理解しよう

    自己顕示欲について調べてみました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。自己顕示欲が強い人はなぜそうなるのかを理解すれば、そのような人と上手く付き合えるようになります。一方的に否定することなく、相手の心理を理解して、自分の気持ちを伝えましょう。この種の人々と共存していくすべを身につける必要があります。

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