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漫画『ミステリと言う勿れ』とは?数々の名言やドラマロケ地はどこ?

現在放送中のドラマ『ミステリと言う勿れ』。漫画が原作となっている本作品ですが、どういった作品なのでしょうか。そこで今回は、『ミステリと言う勿れ』について作品に登場する名言やドラマなどについて迫ってみたいと思います。

『ミステリと言う勿れ』とは何?

まずは、『ミステリと言う勿れ』についてご紹介します。『ミステリと言う勿れ』とは、一体どういったものなのでしょうか。

田村由美の漫画

『ミステリと言う勿れ』は、田村由美の作品である漫画です。他には、『7SEEDS』や『BASARA』が有名となっています。『ミステリと言う勿れ』は『月刊フラワーズ』に2017年1月号から掲載されている作品です。

 

なお本作はジャンルとしてはミステリに分類されますが、田村由美本人は「ミステリじゃない。そんな難しいものは描けない」と主張しているでしょう。その点が、タイトルにも表れています。

数々の賞を受賞した!

漫画『ミステリと言う勿れ』は、数々の賞を受賞しています。2018年には『ダ・ヴィンチ』8月号の「今月のプラチナ本」で受賞しました。そして2019年には『このマンガがすごい! 2019オンナ編』で第2位、『マンガ大賞2019』で第2位を獲得しているでしょう。

また2021年には第67回小学館漫画賞の一般向け部門で受賞をしています。

どんなあらすじなの?

『ミステリと言う勿れ』の、大まかなあらすじについて見てみましょう。本作では日常にあるモヤモヤが、他のキャラクターの言葉に乗せる形で問題提起されている点が特徴です。また主人公が、その問題提起に対して”ブレない答えを展開する”という点も見どころとなります。

『ミステリと言う勿れ』の主人公は誰?

次に、『ミステリと言う勿れ』の主人公について見てみたいと思います。本作の主人公は、一体どういったキャラクターなのでしょうか。

主人公は久能整

『ミステリと言う勿れ』の主人公は、大学2年生の久能整(くのうととのう)という男性です。探偵役をしていて、性格は穏やかであるが友人も彼女もいない人物でもあります。また、土日に時折カレーを作るのが好きというキャラクターです。

「僕は常々思ってるんですが…」がお決まりのセリフ

久能整は、ずば抜けた洞察力を持っています。そして「僕は常々思ってるんですが…」と切り出して、とにかく気が済むまでしゃべりまくるという点が特徴です。

久能整の名前の由来

なぜ主人公が久能整という名前になったのかについても、見てみましょう。久能整の言葉は、加害者や被害者、事件に関わった人全ての苦悩を解きほぐすとされています。事件が解決すると人々の心も整理されるものです。それもあり、“苦悩を整える”という意味で“久能整”という名前を作者が付けたとの推測もあります。

ただ、実際に名付けた理由についてははっきりとは分かっていません。

『ミステリと言う勿れ』がドラマ化された?

人気作品となると、ドラマ化されることも多々あるでしょう。『ミステリと言う勿れ』もドラマとまりました。続いては、『ミステリと言う勿れ』のドラマについてご紹介します。

フジテレビでドラマ化

2022年1月10日から、フジテレビの“月9枠”において『ミステリと言う勿れ』の放送が開始されています。なおドラマ化にあたっては、各テレビ局の争奪戦になったといい、その中でフジテレビが制作することになったものです。それだけの人気作品だということでしょう。

菅田将暉が主演

主人公・久能整役は、菅田将暉が演じています。東英大学教育学部の学生であり、探偵役となっています。なお菅田将暉はNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも源義経役で出演しています。そのため、撮影が重ならないために『ミステリと言う勿れ』の撮影は放送開始の1年以上前から行われていたといいます。

『ミステリと言う勿れ』は2021年6月にドラマ化が発表されていますが、その頃には既に大体の撮影は終了していたでしょう。

FODでも配信中

現時点では、既に放送されている回をFODでも見逃し配信しています。テレビでのリアルタイム視聴や録画ができなかった方は、FODを利用して視聴する方法もあるでしょう。

『ミステリと言う勿れ』は名言が多い?

次に、『ミステリと言う勿れ』に登場する名言について一部をご紹介します。作中には数々の名言が登場しますが、どういった言葉が出てくるのでしょうか。

真実は人の数だけあるんですよ

久能整は、「真実は人の数だけあるんですよ」と言っています。ドラマ1話目(原作1巻)で、えん罪事件を起こして左遷された青砥(あおと)巡査部長に対して言った言葉です。その後には、「でも事実は一つです」と続きます。

 

「真実」とは「主観」のことであり、「人の数だけ真実(主観)がある」という意味があるでしょう。

あなただけが悪いんです

作中では、ドラマ2話(原作1巻)で「あなただけが悪いんです」という言葉も登場しています。バスジャックに巻き込まれた久能整が、”一人でも逃げたら皆殺しになる”と脅迫されるシーンで言いました。この際には、久能整は「ここで発生するすべての問題はあなたのせいで起こるんです」とも言っています。

僕は攻撃されると結構攻撃的になるんです

原作第3巻には、「僕は攻撃されると結構攻撃的になるんです」というセリフも出てきます。車に轢かれかけた久能整が、轢かれかけたことで”攻撃された”のです。そしてこの件をきっかけに、彼は遺産相続事件に巻き込まれていた狩集家について徹底して調べ上げることにしました。

弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい

「弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい」という久能整のセリフが、原作第4巻に登場します。狩集家の遺産相続事件の終盤で、特にショックを受けている人物にカウンセリングを受けさせました。その際に、相手を気遣いながら彼が言ったことが“人の弱さ”についてでした。

『ミステリと言う勿れ』はうざい?

『ミステリと言う勿れ』はヒット作となっていますが、“うざい”という声も上がっています。それは一体どういったことが理由なのでしょうか。『ミステリと言う勿れ』が“うざい”と言われてしまう理由について迫ってみたいと思います。

説教臭い?

『ミステリと言う勿れ』は、久能整がとてもしゃべりまくる内容となっています。彼が持論を語る場面があるためそれが”説教臭い”と感じる人もいる模様です。こうした評判は多いでしょう。久能整の話す持論は、社会に対する正論あるいは理想論が大半となっています。

 

そのため、読者や視聴者も“痛いところを突かれた”と感じ、説教をされているように思ってしまうのかもしれません。それだけでなく、話が延々と続きくどいと感じられるケースもあるでしょう。とはいえ、この説教が胸に刺さり爽快感が良いという声もあるのです。

“ポリコレ”だからうざい?

久能整は、一部では“ポリコレアフロ”と呼ばれているといいます。”ポリコレ”とは”ポリティカル・コレクトネス”の略です。要するに、あらゆる差別をなくし平等であるべきという考え方を指します。こうした考え方を久能整が持っているという点で、”うざい”と思われている可能性があるでしょう。

また、久能整の話は“フェミニズム”に偏っているという意見もあります。“フェミニズム”については後述しますが、”ポリコレ”である点と“フェミニズム”に偏っている点で、本作が“うざい”とされているのかもしれません。

淡々と話すからつまらない?

“うざい”とは異なりますが、『ミステリと言う勿れ』はつまらないという意見もあります。それは、主人公の久能整が感情を表さずにただ淡々と論理的に話すことが理由です。また、ストーリーにミステリー要素がないのではないかとの批判もあります。

しかし現実的ではないストーリーの展開も相まって、続きが気になってしまう方もいるかもしれません。

『ミステリと言う勿れ』は気持ち悪い?

『ミステリと言う勿れ』は、“うざい”だけではなく“気持ち悪い”という声まであります。本作が“気持ち悪い”とまで言われてしまうのは何故なのでしょうか。その理由について迫ってみたいと思います。

フェミニズムだから気持ち悪い?

『ミステリと言う勿れ』は、作品にフェミニズムを感じることから気持ち悪いという意見もある模様です。つまり、女性の権利を主張する行為をフェミニズムといいます。このフェミニズムは、全ての性が平等な権利を持つべきだとの理由から来ているものです。

 

『ミステリと言う勿れ』は、男性の女性に対する偏見も取り上げられていて、男性がやり玉に上げられる場面も存在しているでしょう。作品のテーマとしては仕方のなかことではあるものの、中には“フェミニズム”に“うざさ”だけでなく気持ち悪さを感じ、合わない人もいるということです。

キャラクターが気持ち悪い?

作品には、”実際に近くに居たらいやだな”と思うようなタイプのキャラクターが登場します。SNSには、『おじさんキャラがひたすら気持ち悪い』や『人間の気持ち悪い部分が描かれてて軽くグロッキーになった』との声もありました。

近くに居たらいやだと思うようなキャラクターが登場するからこそ、久能整がズバリ物申してくれるため爽快感を得られるという点もあるでしょう。

絵柄が気持ち悪い?

それぞれの漫画家により絵柄のテイストも変わってくるものです。『ミステリと言う勿れ』に関しては、絵柄や作者の描く口元が苦手だという人もいる模様です。

『ミステリと言う勿れ』は面白い!

漫画『ミステリと言う勿れ』は、上記のように“うざい”や“気持ち悪い”といった声も聞かれます。しかし、そうした面も含めて本作品は面白いのだという意見もあるでしょう。“うざい”や“気持ち悪い”面に惹かれてしまうファンもいて、そうした点も『ミステリと言う勿れ』の魅力といえるのです。

主人公のヘアスタイルが個性的?

『ミステリと言う勿れ』の主人公である久能整は、ヘアスタイルが個性的になっています。ここで、久能整のヘアスタイルについて迫ってみましょう。

久能整はアフロ

久能整は、アフロヘアである点が大きな特徴です。ボリュームのある天然パーマであり、主人公ながらもアフロヘアなのです。キャラクターとして、覚えてもらいやすいというメリットもあるかもしれません。なおアフロヘアの漫画キャラというと、『ONE PIECE』のブルックも該当するでしょう。

また、『アフロ田中』シリーズの主人公・田中広などもいます。

菅田将暉もアフロにした

主演の菅田将暉も、久能整を演じるにあたり自身のヘアスタイルをかつらではなく、実際にアフロにしました。菅田将暉自身は、久能整のヘアスタイルにするのが楽しかったと語っています。また、アフロヘアは以前からやってみたかったのだといいます。

アフロは自由の象徴とされていた?

アフロヘアは、自由の象徴とされていたのだといいます。1950年から1960年頃の公民権運動(市民としての自由と権利等を求める社会運動)では、アフロヘアはアフリカ系アメリカ人の中で“自由の象徴”とされていました。久能整のようなアフロの主人公も、自由を求めているのかもしれないという考察もあるでしょう。

『ミステリと言う勿れ』のロケ地がある?

ドラマのロケ地が気になるという方もいるかもしれません。続いては、『ミステリと言う勿れ』のドラマで使用された場所について見ていきたいと思います。ドラマは、どういった場所で撮影されたのでしょうか。

茨城県庁 三の丸庁舎(旧茨城県庁)

茨城県水戸市に所在する茨城県庁 三の丸庁舎(旧茨城県庁)で、『ミステリと言う勿れ』のロケが行われました。ドラマの第1話では、久能整が取り調べを受けた“大隣警察署”が主な舞台をなりました。この大隣警察署の外観が撮影されたのが、茨城県庁 三の丸庁舎だったのです。

 

外観はレトロであり、パスポート発行や観光協会、NHK文化センターなどが入っています。

東京富士大学

主人公である久能整の通う大学の撮影では、東京都新宿区にある東京富士大学が使用されています。新宿区の高田馬場にあり、『ミステリと言う勿れ』の他にも『NHKドラマ みかづき』や『恋はDeepに』の撮影でも使用された場所です。

『ミステリと言う勿れ』のドラマ第1話では、事件の被害者になった寒河江健と久能整が挨拶を交わすシーンで使われました。

おゆみ野のアパート

千葉県千葉市おゆみ野に所在するアパートで、久能整の住むアパートが撮影されました。外観のみが撮影で使われた模様です。千葉市おゆみ野は、緑区にあるニュータウンであり、『ミステリと言う勿れ』で登場したアパートは閑静な住宅街に位置しているでしょう。

また千葉市おゆみ野では、“おゆみ野 第一公園前バス停”でも撮影されています。ドラマ第1話のラストで、久能整がバスに乗った場所が“おゆみ野 第一公園前バス停”だったのです。なお、ドラマでは美術館行きのバスに乗車したはずの久能整でしたが、バスジャックに遭遇してしまいます。

三輪野山近隣公園

ドラマで薮鑑造が寒河江健を殺害したシーンでは、千葉県流山市の三輪野山近隣公園が撮影に使われています。なお、撮影には流山市のフィルムコミッションが協力をしているでしょう。

『ミステリと言う勿れ』は名言が詰まっている!

漫画『ミステリと言う勿れ』は、作品の特性から“説教臭い”などという声も聞かれます。しかし、主人公・久能整の紡ぐ言葉には名言が溢れています。読者あるいはドラマの視聴者の心に響く言葉もあるかもしれません。また原作者も本作について“ミステリ”ではないと言っています。

しかし、事件の解決に向かうストーリーなど『どうなるのだろう?』と読者に展開を気にさせるところもあると考えられます。そして執筆時点ではドラマもまだまだ放送中のため、今後の展開にも要注目です。

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