ビートたけしが芸能界引退?事故で顔面麻痺の過去や映画作品を紹介
2023/12/28
大今里
川口浩さんは、慶應義塾高等学校を中退し、俳優座演劇研究所に入学しました。1956年に、小説家&劇作家の父・川口松太郎さんの原作を映画化した『裁かれる十代』で映画デビューしました。
川口浩さんは、「裁かれる十代」と同じ年に公開された初主演映画『処刑の部屋』(共演:若尾文子さん)で、不良学生を好演し注目を集めました。
それからは、大映現代劇の2枚目トップスターとして、『くちづけ』(1957年 共演:野添ひとみさん)『有楽町で逢いましょう』(1958年 共演:京マチ子さん)『女は夜化粧する』(1961年 共演:山本富士子さん)他、多数の映画に出演しました。
川口浩さんは、1962年に大映を退社し、実業家に転身しました。不動産管理会社である川口エンタープライズを設立し、父・川口松太郎邸の広大な敷地を利用して賃貸&分譲マンション・川口アパートメントを建て運営しました。
入居者には、加賀まりこさん、安井かずみさん、千葉真一&野際陽子夫妻など芸能人もいました。野際陽子さんは、千葉真一さんとの離婚後も2017年に亡くなるまで住み続けたそうです。
川口浩さんは、1967年に芸能界に復帰し、実業家との二足の草鞋(ワラジ)を履きました。ドラマ『キイハンター』にレギュラー出演し、競馬中継の司会・解説を務めました。
そして、1970年に川口浩探検隊の前身である『ザ・ショック!!』を企画・出演しました。その後、『川口浩探検隊シリーズ』が始まりますが、1983年に放送されたシリーズの『恐怖!ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え!逆襲死闘』で川口さんはピラニアに指を噛まれて負傷しました。
後に出演したバラエティー番組で、川口さんはこの時の傷跡を公開しました。
川口浩さんは、残念ながら50代で亡くなっています。川口さんの父母も病気で亡くなっていますが、彼の死因となった病気が何だったのかなどを調べてみました。
川口浩さんは、1987年11月17日に51歳で死去しました。両親らと共に川口一族の墓に眠っています。もし存命なら2021年8月現在84歳になっていました。
1987年に体調が思わしくなくなり病院で検査し、食道ガンと咽頭ガンと診断され手術しました。しかし、食道ガンを除去した際の副作用で腎不全と肺炎を併発し息を引き取りました。
川口浩さんは、父・川口松太郎さんや母・三益愛子さんが生前にガンを患っているのを気にしていて、ほぼ半年ごとに健康診断を受診し、ガンには特に気を付けていました。しかし、早期発見できなったようです。
川口浩さんは、1985年に胃ガンと診断され、胃の5分の3を切除する手術を受けました。そして、闘病生活を送り一時的に克服していました。
川口浩さんが隊長となって、世界各地の秘境を探検する『川口浩探検隊シリーズ』は、高視聴率をマークしました。どんな内容だったのか、また嘉門達夫さんが川口浩探検隊をテーマにした歌を発売しましたが、どんな内容だったのかなどを調べてみました。
『川口浩探検隊シリーズ』は、1977年頃から1985年頃まで『水曜スペシャル』(テレビ朝日)内で放送された人気企画番組です。全46話が放送され、最終回は川口さんがガラパコス探検後にガンが発覚し、北海道で闘病とリハビリに挑む姿を追った「流氷が落日に燃えた・川口浩がんを乗り越え新たな出発」でした。
『川口浩探検隊シリーズ』は、川口さんが探検隊長を務め、世界各地の秘境で猛獣やUMA(未確認生物)などを求めて探検するたサバイバル企画です。
『水曜スペシャル』で放送された探検番組がベースになっていて、その時は川口さんはスタジオパートの司会で登場していて、探検隊長は宍戸錠さんや西村晃さんでしたが、川口さん自身が探検隊長を希望し『川口浩探検隊シリーズ』がスタートしました。
シンガーソングライターの嘉門達夫(現・嘉門タツオ)さんが1984年に発売した『ゆけ!ゆけ!川口浩!!』がヒットしました。歌は、『川口浩探検隊シリーズ』のお約束要素をネタにしたものです。
『川口浩探検隊シリーズ』は7年ほど続きましたが、同じテレビ朝日の番組『アフタヌーンショー』で"やらせ"が発覚したのと、川口浩さんがガンを患い闘病をすることになったこともあり、1985年11月で終了しました。
『川口浩探検隊シリーズ』は、フィクションをドキュメンタリー映像のように見せるモキュメンタリーの手法に近く、大げさな効果音やナレーションで見せる多分に娯楽要素の強い番組でした。やらせかどうかと疑問を持つ人もいるようですが、そんな番組の“やらせ”について調べてみました。
Yahoo!知恵袋に『水曜スペシャル川口探検隊はやらせだったのですか?類人猿とか謎の熊男とか、あれは全部うそでしたか?』の質問が寄せられたことがあります。
この質問には、『人類未踏の地に、隊長より先にカメラが入ってましたからね』との回答が付いていて、質問者が『確かに。ありがとうございます』とお礼のコメントをしました。
『川口浩探検隊シリーズ』の「やらせ」は「問題の無いやらせ」であると記しているブログ記事があります。
報道などで、情報が正しいことが前提の映像であるべきところを、代役がインタビューに応えたり、映像に編集を加えて印象を操作したりするのは「問題のあるやらせ」だが、川口探検隊はそれとは違うとブログ運営者は綴っています。
『川口浩探検隊シリーズ』で、隊長の川口さんがピラニアに噛まれて怪我をするエピソードがあります。その怪我自体は事実ですが、事故でした。
釣ったピラニアを共食いさせて骨だけになったのを撮影した後、川口さんがカメラが回っていないところでその死骸をつついて遊んでいたそうです。だが、ピラニアの顎の強力な神経が生きていて、口の中に入れた指に反応して噛みつきました。
指が切断寸前の深い傷を負いましたが、川口さんは血だらけの指をすぐに撮影させ、「噛まれる瞬間のシーン」を改めて撮影しました。このことを、「本気のやらせ」として評価する人がいるようです。
放映時に高視聴率をマークした『川口浩探検隊シリーズ』は、シリーズ終了から20年を経てDVD化されました。またマンガ化もされましたが、それぞれどんな内容だったのかを調べてみました。。
2005年1月に、ユニバーサルミュージックより『川口浩探検隊シリーズ』の中から人気エピソード6本が「未確認生物編」DVD化され発売されました。同年7月に『地底探検・洞穴編』が発売され、2006年には「野生の脅威・猛獣編」が発売されました。
『未確認生物編』のDVDには、『巨大怪蛇ゴーグ』や『原始猿人バーゴン』の2つのエピソードが収録された巻があります。他の巻は『魔獣バラナーゴ』と『怪鳥ギャロン』、『古代恐竜魚ガーギラス 前/後篇』です。
2007年6月に『川口浩探検隊シリーズ』の『未確認生物編』の5話が、日本文芸社Gコミックス『漫画川口浩探検隊 未確認生物編』として発売されました。
『川口浩探検隊シリーズ』は、興味をそそりまくるタイトルが赤く切り裂くような文字で画面にドーンと現れ、お茶の間の視聴者たちをドキドキ・ワクワクさせたものです。そんなタイトルにつて調べてみました。
『川口浩探検隊シリーズ』で、「実存した!」「存在した!」は18回タイトルに使われていて、「追え!!!」は15回登場しています。他にも「見た!」が7回、「恐怖」が17回、「秘境」「魔境」が10回登場しています。
いずれの語句も、視聴者の興味をそそり、番組を見てみたくなってしまいますね。
『驚異の人食いワニ・ブラックポロサスを追え!恐怖の毒蛇タイパン狩り!12億年の恐竜は存在した!』『恐怖の巨大怪鳥ギャロン!ギアナ奥地落差1000メートルの大滝ツボ洞穴に原始怪獣を追え!』など、人食いワニや毒蛇、大怪鳥など、これでもかと畳み掛けて興味をそそらされます。
『川口浩探検隊シリーズ』は刺激的なエピソード・タイトルがいっぱいありますが、『あのジョーズの海フロリダ沖に人食いサメは存在した!!』など、スティーブン・スピルバーグ監督のヒット映画に絡めた企画もありました。
『川口浩探検隊シリーズ』の放映時は、お茶の間の子供たちだけでなく大人たちもワクワクしながら画面に見入ったそうです。川口浩さんの何が何でも面白いものを見せるというエンタメ精神のおかげかもしれません。
現在は、「やらせ」に関して、いろいろ制約があり、クレームもつきやすいので『川口浩探検隊』のような番組は作りづらいようです。そんな面白い番組をDVDで一度見直してみるのもいいのではにでしょうか。
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