2024/02/16
r.y6
藤原ここあさんは、1998年に開催されたエニックス主催の第7回21世紀マンガ大賞に漫画を投稿します。この時藤原ここあさんは14歳でしたが、投稿作の「Beauty and the Beast」は佳作を受賞しました。受賞時のペンネームは、「藤原みるく」でした。
翌1999年の「月刊ガンガンWING」の3月号に「CALLING -コーリング-」が掲載され、中学3年生で漫画家としてデビューします。
佳作となった「Beauty and the Beast」は、「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」の最終巻に単行本未収録作品と一緒に収録されています。
月刊ガンガンWINGでデビューした藤原ここあさんは、その後も同誌で作品を連載します。「わたしの狼さん。」、「わたしの狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE」を読み切り作品として掲載します。
更にわたしの狼さんの続編「dear」をガンガンWINGに2002年8月号から2008年2月号まで5年半連載しました。dear終了後の2009年からは、「月刊ガンガンJOKER」で連載するようになります。
2009年5月号から代表作の「妖狐×僕SS」を連載開始し、2013年から並行して「かつて魔法少女は悪と敵対していた」も連載していました。
「妖狐×僕SS」は、2009年から2014年まで連載された藤原ここあさんの代表作です。「妖狐×僕SS」は、2011年8月号でアニメ化が発表され2012年1月から3月まで放送されました。 テレビ放送は全12話でしたが、DVDとBlu-rayには藤原ここあさん書き下ろしの特別編が収録されています。
漫画家としての活動は順調だった藤原ここあさんですが、2015年3月31日に31歳の若さで亡くなってしまいます。2015年4月8日に、月刊ガンガンJOKER公式ウェブサイトで訃報が発表されました。死因に関しては病死とだけ発表されていますが、詳しいことはわかっていません。
若すぎることと突然亡くなったことで、死因に関してさまざまな噂がされています。体調が悪いという情報もなく直前までツイッターも普通に更新されていたため、ファンに与えた衝撃は大きかったようです。
| |
藤原ここあさんは31歳の若さで突然亡くなってしまい、死因は明確に発表されていません。そのため、自殺や突然死ではないかと死因に関して様々な憶測が飛んでいます。藤原ここあさんの死因に関する情報をまとめました。
藤原ここあさんは、頻繁にツイッターを更新していました。亡くなる直前までツイッターは更新されていますが、最後の更新となった6日前のツイートが意味深だと話題になっています。ツイッターには、引っ越しを予定していたことがコメントされていました。
引っ越しの準備でしばらく返信が滞るというコメントもあり、かなり忙しかったようです。藤原ここあさんは実家に住んでいたようですが、最後のツイートは「恐ろしい程の田舎でしたが景色だけは美しかった。こことももう明後日でお別れです。 」。となっています
死因がはっきりと発表されなかったことから、藤原ここあさんはうつ病で自殺したのではないかと噂されました。理由は最後になったツイートが自宅の景色も明後日で最後となっており、自殺をほのめかしているとも取れる内容だからです。
漫画家や声優は自殺者が多いことも知られています。また、20代~30代の日本人の死因の1位は自殺であり、藤原ここあさんは年齢的にも当てはまります。また、うつ病で自殺した場合は死因を病死とするという意見もあります。
ただし、死因が自殺ではないかという噂には否定的な意見も多いです。藤原ここあさんは、亡くなる少し前にツイッターでアシスタントを募集していました。ファンへの感謝やいつか一緒に仕事がしたいなどのツイートもあります。
前向きな内容のツイートばかりで、悩んでいるようなコメントもないのでうつ病だったとは考えづらいといわれています。意味深な投稿も引っ越す予定だと考えれば、まったく不自然なものではありません。
死因が病死としか発表されていない藤原ここあさんですが、脳梗塞などで突然死したのではないかともいわれています。藤原ここあさんは、脳血管疾患で通院していたという噂もあります。脳疾患や心疾患を抱えている場合は、突然死も起きやすく4月頃に起きやすいです。
40代~50代の人に多いので年齢的にはあてはまりませんが、3月25日は突然死が起こりやすい時期といえます。激務が多くなるクリエイターは若くても突然死が起きやすく漫画家も当てはまるといえます。
特殊な病気が死因になった場合は、その病気で悩んでいる方のことを考えて死因を病死とだけ発表するケースもあります。ただし、結局死因は病死としか発表されていないので、本当の死因は不明のままです。
藤原ここあさんは、いくつもの漫画を発表してきました。「妖狐×僕SS」など、藤原ここあさんの代表的な作品についてご紹介します。
「わたしの狼さん。」は、藤原ここあさんの雑誌デビュー作となった作品です。最初に読み切り作品が発表され、設定を少し変更した作品が月刊ガンガンWINGで2000年9月号から2001年7月号まで連載されました。
人間だけでなく魔物、魔王、勇者が登場するファンタジー要素のある作品です。更に登場人物の強さをレベルで表現するなど、RPGのような表現がされています。レベル0の勇者とレベル2000の魔王の恋愛を描いたユニークな作品です。
主人公を交代させた続編「私の狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE」、「dear」も連載されました。
「妖狐×僕SS」は、4作目の連載作品で藤原ここあさんの代表作です。オリコンの本ランキングコミック部門では週刊1位を獲得したこともあり、累計510万部を売り上げるヒット作品でした。
テレビアニメでは日高里菜さん、中村悠一さん、沢城みゆきさんと豪華な声優陣で話題になりました。エンディングでは登場キャラクターのキャラソンが使われており、原作者の藤原ここあさんも作詞に参加しています。
妖怪の先祖返りの人間達を描いたラブコメで、登場人物が転生してしまう展開も描かれました。
「かつて魔法少女と悪は敵対していた」は、2013年から2015年まで月刊ガンガンJOKERで連載された作品です。「妖狐×僕SS」の連載中に連載が始まり、同じ雑誌で同時に連載されていました。藤原ここあさんが亡くなったため、2015年4月号掲載分を最後に絶筆となっています。
悪の組織の参謀である主人公が、敵対する魔法少女のヒロインに一目ぼれするという4コマ漫画です。表向きは敵対しながらも、主人公が常に菓子折り持参でヒロインに会いに行くというコミカルなストーリになっています。藤原ここあさんが、脚本を書いたドラマCDが発売されています。
登場人物も増え話が盛り上がっていたところで絶筆になってしまったため、終了を惜しむ声は多いです。最終巻となった3巻は、他の単行本未収録作品などを収録して2016年3月に発売されました。
藤原ここあさんの作品は、心に響く名言が多いことで知られています。藤原ここあさんの作品に登場する明言をご紹介します。
「変わりたい。傷つけるかもしれない。傷つけられるかもしれない。でももう一人になって逃げるのはやめるんだ。」は、妖狐×僕SSの主人公「白鬼院凜々蝶」のセリフです。
人と関わるのを嫌がっていた主人公の成長が感じられる名言になっています。テレビアニメでは最終話で使われており、かなり印象的です。
「その人を その人と定義づけるものって 何だろう」は、転生した白鬼院凜々蝶が前世で大切だった人に会った時のセリフです。転生して別人になってしまうという展開だからこそ重みが増しますが、現実の世界に置き換えても考えさせられる名言です。
妖狐×僕SSのテーマにかかわってくるセリフともいわれています
「前と違ってもどうせオレはお前達を大事に思うよ」は、転生して別人になったように見えても根本は変わらないという思いが込められた名言です。
「その人を その人と定義づけるものって 何だろう」の回答となるシーンでのセリフでもあり、妖狐×僕SSの名場面になっています。
漫画家藤原ここあさんの死因や代表作、作品内の名言についてご紹介しました。死因が病死としか発表されなかったため、死因に関してさまざまな噂がある藤原ここあさんですがそれだけ人気があるということでしょう。
2020年にも妖狐×僕SSのコラボカフェが開催されており、現在でも藤原ココアさんの作品は愛され続けています。
| |
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局