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トンスルは韓国文化の薬?糞酒は実在する!その味がヤバイ?

トンスルとは糞で作ったお酒のことで、韓国で昔から飲まれていた伝統的なものだと言われています。漢方薬としても効果があるようですが、現在でも多くの人に飲まれているという可能性は低いです。今回は、韓国の伝統的なトンスルについて解説します。

韓国には「トンスル」という珍しくて変わったお酒があることをご存知ですか?

世界には珍しいお酒がたくさんありますが、みなさんは「トンスル」といお酒を知っていますか?お隣の国、韓国では知る人ぞ知る、ちょっと、いや、大分変わったお酒なんです。

日本では全く馴染みのないお酒ですが、味や臭い、作り方まで今までのお酒の概念が変わる事間違いなしです。

こちらではこのトンスルというお酒を徹底解剖していきます。最後までついてこれた人は是非購入を考えてみてください。そして味わってみてください。

トンスル(糞酒)とは?

トンスルとは韓国伝統の薬用酒の一種です。ただ、使われている材料が非常に特殊なんです。それはズバリ人糞。そうです。人の「うんこ」なんです。うんこのお酒ということです。

1960年ごろに製造が終わり、韓国でも知ってるいる人は少ないこのお酒ですが、東洋医学の観点から、今でも一部の伝統主義者の間で製造が続いています。

うんこのお酒

トンスルは製造の段階で人糞を混ぜて作ったお酒です。聞くだけでインパクトが大きいのですが、昔は、韓国の田舎の方では主に民間療法で漢方薬の1つとして飲まれていました。

韓国にはトンスルの愛飲家がいるなどという噂がたまに飛び交っていますが、マッコリやソジュのように楽しんで飲むお酒ではなく、こちらはあくまでも薬用酒です。

人糞を使った漢方薬の歴史

そもそも、人糞を漢方ととして使い始めたのはどういう経緯だったのでしょうか?漢方医学は中国大陸から朝鮮半島に伝わってきました。人糞や、その他動物の糞を薬とする考えはそこから始まりました。

当時の朝鮮では、人糞を使った水薬を解熱剤や解毒剤などに使用してたり、腫れ物や、虫歯の治療にも人糞が使われていました。

トンスルの効果

トンスルの効果は主に、解毒効果や、解熱効果とされ、食中毒や発熱時によく飲まれていました。その他にも骨折や、打撲、腰痛にも効果が期待されています。

トンスルの作り方は様々?

トンスルを作る際に使用する人糞は主に子供(6才以下)の糞が良いとされています。といっても、実は製造法は様々です。その中からいくつかご紹介します。

◯子供の糞を水に入れ、よく溶かして一晩寝かせて発酵させた後、翌日に、炊いたお米と酵母を混ぜ、壺に入れて数日置いて醸造する

◯赤ちゃんのうんこをオーブンで焼いた後、それを複数の韓薬と混ぜて酒に浸ける

◯汲み取り式便所に竹を突っ込んで取れた糞と酒を混ぜる

◯小さな穴を開けた竹筒に松葉を入れ、穴を塞ぎ、それを便壺に入れておく。数ヶ月経つと竹筒の中に液体が溜まり、その液体とマッコリを混ぜる。

いかがですか?どれも斬新な方法で作られています。
急ぎの時は、糞と酒を直接混ぜて飲むという方法もありますが、やはり発酵していない、できたてホヤホヤものは非常に飲みづらく、効果もあまり期待できません。

トンスルが広まった理由は?

では、なぜ現在の韓国人でもあまり知らていないトンスルがここまで広まったのしょうか?
実は、世界に知れ渡ったこのトンスル、日本人が関係しているんです。

韓国に嫁いだ日本人が発端

トンスルを世界に広めたのは実は日本人女性なんです。韓国に嫁いだその女性は、ある日、その嫁ぎ先でトンスルに出会いました。

そのお酒が人糞からできているという事を知った彼女が、その困惑の様子をブログに書き、「韓国の田舎では特に愛飲されている」と記しました。

そんな彼女のブログをロケットニュース24というネットメディアが取り上げて配信した事で世界中で爆発的な反応が起こりました。「韓国人はうんこのお酒を飲んでいる!」と話題になり、収拾がつかなくなったたため、ブログやコメント欄は削除されました。

トンスルの売人が見つかる

世界にトンスルを広めたロケットニュース24のクルー、こちらも実は日本のネットメディアなんです。2012年11月9日、彼らは韓国で半年の極秘調査を行い、遂に売人を発見しました。

トンスルは現在も実在するの?

ここまで話題になっているトンスル、気になるのは今現在でも製造はされているのかどうか。そして、一部の人には愛飲され続けているのでしょうか?漢方や医学的に効果がるのであれば、現在もそれを頼りに暮らしている方も中にはいるかもしれません。

ロケットニュース24の調査を元にその辺もじっくり探っていきましょう。

店で販売していない

ロケットニュース24の調査によると、トンスルは現在製造はされているものの、お店では購入できず、販売員から直接購入することができる、ということがわかりました。

つまり、現在でも買えるということです。方法としては、現地販売員に電話で連絡するだけです。後は指定の場所で待ちあわせて、現金と交換してゲットです。

トンスルの値段と味

トンスルは製造方法によってはうんこ臭さが残っていて飲みづらいものありますが、味は甘酒やマッコリのような甘さがあります。

値段は韓国で1本35000ウォン、日本円で約2600円です。高いか安いかの判断は難しいですが、日本でこの値段で売っていたら人々は手にとるでしょうか?

トンスル文化に対する日本の反応は?

うんこを口に入れるという考えや文化は、日本ではどのように捉えられているのでしょうか?私たち日本人の食卓には一部の趣味の方を除いて、「うんこ」がお皿に盛り付けてあるなんてことはありません。

もし、晩御飯のおかずの小鉢に「うんこ」が一品盛られていれば、その破壊力といったらないでしょう。食欲は完全になくなり、気分を害する事間違いなしです。

トンスルランドという造語

日本は韓国と近くて似た文化もたくさんありますが、歴史や伝統の違いから、時々みせるその文化の違いにネガティブな反応をする人達もいます。そんな人たちがトンスルランドや、トンスラーという韓国や韓国人を揶揄する言葉を生み出してきました。

話題になったトンスルですが、これによって韓国自体が世界各国からウンコランドとして「ネタ」にされることとなりました。

文化の違いを感じる

日本では昔からうんこを肥料として使う文化があり、土壌を肥やす大切な材料として扱われてきました。その一方で、うんこは汚いもの、ケガレや、毒、悪など、ネガティブな位置付けがされており、口に入れるなんて至極汚らわしい事と考えられてきました。

一方、韓国では漢方や薬という概念があることに加えて、国自体が日本より北に位置するため、その寒い気候のお陰でうんこが日本よりも臭わないという性質もあります。そこまでネガティブな印象は日本より弱いわけです。そもそも日本の文化は中国から台湾や沖縄を経由して伝わったとされていて、朝鮮は経由していません。文化の違いに大きな差ができるのも当然なのです。

日本でも飲尿療法が広がる

みなさんは日本でも昔に飲尿療法が広まったことをご存知ですか?1990年に中尾良一著書による『奇跡が起きる尿療法』という本が出版され、飲尿療法というものが日本人の新しい健康法として知られました。

朝コップ1杯の自分の尿を飲むという健康法で、効果として、体内に入った病原菌や、血液に溜まった不要な成分を消化する免疫力を高めるとされていました。ただ、実際に体験談はあるものの、医学的根拠は全くありません。

トンスルに似たホンタクとは?

韓国には他にもゲテモノ料理で知られるホンタク(ホンオフェ)というものがあるのをご存知ですか?こちらもまた大分個性的な食べ物です。ホンタクはその独特な激臭が有名で、テレビ番組では罰ゲームやネタで使われる事があるそうです。

臭いけど、美味しいものはたくさんあると思いますが、ホンタクって一体全体どんな食べ物なのでしょうか?

エイを発酵させた料理

ホンタクはエイを発酵させた食品です。しかし、そのあまりに強いアンモニア臭から、長い間洗われていない公衆便所やおしっこの臭いがする食品として知られ、世界のテレビ番組でも取り上げられています。その臭さは納豆の15倍、くさやの5倍とされています。

納豆は臭いけど、日本人に昔から愛されるソウルフードで味も美味しいです。くさやは臭い、本当に臭いですが、味でまだカバーできる範囲?なのかもしれません。

その上に君臨するホンタクとは一体どんな味なのでしょうか?現地韓国では、「七色に輝く空の虹」や「夜空に舞う光のカーテン(オーロラ)」と味覚表現がされており、口に入れた事のある人じゃない限り到底わからない代物です。

ホンタクの作り方

こちらもネット上では色々精製方法があるようですが、一般的な作り方としては、エイの切り身を壺に入れ、冷暗所で10日ほど寝かせて発酵さるだけす。エイ自体に含まれる尿素がその後、水分解されます。強いアンモニア臭が発生したらできあがりです。

食欲が湧いてきましたか?実際の食べ方は、何も味付けせずに素材のままの味を楽しむのが一番です。ちなみにトンスルとの愛称は抜群です。

人糞で作るというデマ

実はこのホンタク、日本では人糞から作られているとか、人糞に漬け込んむ事で味に深みを出すなどという噂が広まっており、ネット上では数多くのページで話題にされております。

こんなにもデマが広がった理由の1つが、ホンタクはエイを発酵させる際に藁に包む手法もあるそうで、ネット翻訳で「藁」→「堆肥」→「人糞」と誤った翻訳がされてそれが拡散した為だと考えられています。

自分のうんこを食べる動物もいる

東洋医学、漢方、健康法云々、自分の排泄物であるうんこを口にするのは、なにも人間だけではありません。フンコロガシや、うさぎ、犬、チンパンジーなども糞を口から体内に取り入れて、その恩恵を受けています。

でもなぜ彼らは自分達のうんこを食べるのでしょうか?

動物は人間とは違う理由でうんこを食べる

自分のうんこを食べる動物で代表的なのがうさぎです。うさぎは自分たちが食べる量に比べて体内に作られている胃腸の大きさがとても小さく、消化仕切れない状態で排出物としてうんこをします。

消化しきれていないうんこ、つまり、自分が出したそのうんこにはまだ栄養が残っています。彼らが自分のうんこを食べる理由はずばりコレで、余った栄養分を再度体内に吸収するためなのです。

犬やチンパンジーも毎回ではないし、種類にもよりますが、彼らがうんこを食べる場合も同様の理由です。

トンスルを飲んでみよう!

いかがでしたか?ここまで読んでいただけた方はきっとトンスルに興味が湧いたのではないでしょうか?うんこを口に入れたことのある人ってどれくらいいるのでしょうか。実際にうんこの味がわかる人ってどれくらいいるのでしょうか?どんな味がするんでしょうか?

百聞は一口にしかず!興味が湧いた方は是非味わってみてください。ただ、もちろんですが、味の保証はできかねます。そして一切の責任を負えませんのであしからず。

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