記事ID143619のサムネイル画像

スカスカおせち事件のその後!バードカフェの社長の現在は?

スカスカおせち問題とよばれているバードカフェの騒動をご存知ですか?騒動から8年も経過していますが、そのおせちをつくったバードカフェとその社長は現在どうなっているのでしょう?テレビで取り上げられたその後が衝撃的!問題の概要とその後について詳しくご紹介します!

【この記事は2020/03/10に更新されました。】

バードカフェの”あの”事件から数年

皆様はバードカフェをご存知でしょうか? 正直な所、この会社名を聞いてもピンとくる方は非常に少ないかもしれませんね。しかし、「スカスカのおせちで炎上を起こした会社」と「グルーポン」と言えばピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そう、あのある意味で世間を震撼させた「立派なおせちを頼んだら残飯のようなおせちが届いた」事件を起こしたのが、このバードカフェなのです。新年のめでたい気持ちを一気に醒めさせたとし、インターネットの口コミで炎上し、広まった結果、メディアでも報じられ世間を騒がせる大事件となりました。

 

この記事ではそんなスカスカおせちで有名になったバードカフェのその後についてと、事件の詳細について纏めていきます。

バードカフェのスカスカおせち問題とは?

バードカフェとは株式会社外食文化研究所が運営する小規模なカフェでした。そんなバードカフェが、2010年末に「グルーポン」を通じてバードカフェ謹製おせちの予約注文を受付を開始したところから「スカスカおせち事件」は始まります。

 

このおせちは元々21000円でしたが、グルーポン経由だとなんと10500円と半額。そんな激安価格が口コミで広がり予約が殺到。100名限定のはずだった商品でしたが、予約数は500名と膨れ上がる大反響となりました。

 

しかし100名限定のところを500名もの予約を受け付けてしまったことから2011年新年早々の悲劇が始まります。

カタログと違いすぎるおせちが届く

10500円で原価が取れるとは思えない豪華な内容に注文者は期待に胸を膨らませていましたが、実際に届いたものは写真のとおりにみすぼらしく、おせちどころか惣菜以下の代物でした。

 

また表示上の品数は33品だったものに、25品しか入っていませんせした。その中にの高級珍味である「キャビア」も入っていたのですが、これも「偽キャビア」として有名な「ホテイウオ」の卵を使っていたことが判明。見た目どころか内容の表示にも問題があった事が露呈し、「食品偽装」であると炎上。

 

更にはクール便ではなく常温便で届いて、肉類が腐っていたという口コミまで。しかしその正確性は定かではなく、こちらは騒ぎに便乗しているだけの可能性も否めませんので、参考程度としてお聞きください。

「グルーポン」の利用

グルーポンとは「共同購入型クーポンサイト」として2008年にアメリカから始まり、世界中に広がりました。日本でも公式サイトに行けば様々なチェーン店のクーポンが販売されていて、事前にクーポンを買うこと安く商品を買ったりサービスを受けることができます。

 

スカスカおせち事件が起きた頃は、日本にグルーポンが進出し始めた頃でした。認知度をあげるためにCMやネット広告などが盛んに打ち出され、多くの方が認知し始めていた時期でもあります。

 

その結果、バードカフェは有名なおせち料理ではありませんでしたが、当時のCM効果とグルーポン利用で半額ということで注目を集める形になりました。

被害者から批判殺到

少し話が戻りますが、たとえ格安であろうとも、購入者の手元に届いたのは最早おせちとも言えないような代物でした。新年早々、残飯のようなおせちを送られた購入者は落胆し、バードカフェのみならずにグルーポンに対しても不満を募らせることになります。「こんな店のクーポンを扱っているのか」と、グルーポンも信用問題に関わる批判を受けました。

 

貧相なおせちの画像はSNSやネット掲示板・動画サイトなどで瞬く間に拡散され、ついにはテレビにまで取り上げられ「スカスカおせち」は数多くの人に知られることとなり、グルーポン及びバードカフェの悪評となりました。

 

一度広まってしまったものは、もう取り消すことは出来ません。今現在も日本にグルーポンの使用が広まりきっていない現状は、このおせち問題もあったともされています。

社長辞任と返金

年末年始に日本を騒がせた「スカスカおせち問題」ですが、最終的には会社から返金される形になり、バードカフェの運営元である、株式会社外食文化研究所の社長である水口憲治氏の謝罪と同時に辞任が発表されました。

 

しかし謝罪・返金したところで年に一度のおめでたい日の興を削がれたことは間違いなく、更には後任の社長は「水口憲治氏の父親」であり、「表向きだけであり裏で暗躍する」事は明白。カタチだけの謝罪と辞任で実質的には何も変わらないことが判明し、更にネットで炎上することとなりました。

 

この結果、メディアでも大きく取り上げられ、食品偽装に近いものだったことから「景品表示法違反」、腐っていた?という噂から「衛生問題」としてそれぞれ立ち入り調査が行われ、正月より閉鎖していたバードカフェの2店舗は、そのまま休業状態へと追い込まれます。

当時のバードカフェ社長がテレビ出演で当時を振り返る!

謝罪と辞任の結果、公の場では全く姿を見せなくなった水口憲治氏ですが、スカスカおせち事件から4年経過した2015年に、ついにメディアの間に姿を見せ、当時の事件の背景を語っています。

 

余談ですが、2015年の時点で水口憲治氏は社長に返り咲いていました。やはり形だけの辞任だったようですね。

原因①大量生産する実力がなかった

水口憲治氏は当時、おせちに対する意識が「お弁当と同じ感覚で作ればいい」「面白そうな企画だ」として、バードカフェおせちの販売を計画しました。1年の始まりを祝うような席に運ばれる料理に対して、意識が低く安易な判断であったのは間違いありません。

 

バードカフェは横浜と渋沢に2店舗展開しているだけの小規模な飲食店。とてもではありませんが、500ものおせちを創る生産能力はありませんでした。しかし安易な判断でゴーサインを出した結果、食材も人材も不足。「詰んでいた」のは間違いありません。

原因②キャンセルの電話が間に合わなかった

水口憲治氏は詰んでいた状況からキャンセルも考えたそうですが、既に発送日は刻一刻と迫っており、500人の購入者全員に電話でキャンセルを伝える時間もありませんでした。

 

その結果「できるところまでやろう」と判断し、詰んでいる状況にも関わらずにおせちの作成&発送を継続する判断を下します。当時はまさに火の車で「あまり記憶がない」と水口憲治社長は仰られています。

グルーポン・ジャパン側の見解は?

この件に関して、グルーポン・ジャパンもコメントを出しています。

このスカスカおせち問題が起きた頃は、グルーポン・ジャパンはまだ創業2ヶ月でした。運営体制もノウハウもプロセスも何もかもが固まりきっていない状態であり、バードカフェのキャパシティのチェックが出来なかったと謝罪しています。

騒動後のバードカフェは?

明らかなキャパシティオーバーでスカスカおせち事件を起こしてしまったバードカフェ。その代償は大きく、500名の購入者に対して全額返金・お詫びの品まで送付することになり、結果的に大損失と信用の失墜を招きました。

当時は連日のようにメディアやネットで大騒ぎになっており、悪評も世間に広まりきった結果、多くの遺恨を残す形となっています。

明らかなキャパシティオーバーでスカスカおせち事件を起こしてしまったバードカフェ。その代償は大きく、500名の購入者に対して全額返金・お詫びの品まで送付することになり、結果的に大損失と信用の失墜を招きました。

 

当時は連日のようにメディアやネットで大騒ぎになっており、悪評も世間に広まりきった結果、多くの遺恨を残す形となっています。

いたずら電話が絶えない

この騒動後バードカフェはいわゆる「ネットのおもちゃ」となり、情報などは全てネットを探せば「魚拓」として残されていました。お店の番号のみならず社長の電話番号まで広まりきっていて、水口憲治社長にはいたずら電話が頻繁にかかってきていたそうです。電話番号を変えることも検討したんだとか。

約3000万円の損失

全額返金・お詫びの品の送付から始まり、食材費や人件費もも全て無駄に。消費者庁からの謹告で新聞に謝罪広告まで出す形となり、バードカフェはスカスカおせち事件が原因で大きな損失を出すことに。その額は約3000万円にも達し「株式会社外食文化研究所」にとって大きな痛手となりました。当時は2店舗しか存在しない小規模の会社であったため、そのダメージは計り知れません。

 

食品偽装を行えば大体の飲食会社が潰れてしまうのが世の常。会社規模に合わない大損害と悪評を被った「株式会社外食文化研究所」は、そのまま終焉を迎え、皆の記憶から消えていくだろうと誰もが思っておりました。

バードカフェが飲食店を再スタート!

「スカスカおせち事件」の件ですっかり悪評が広まり、公的機関の立ち入り調査まで行われてしまったバードカフェ。その様子はメディアなどでも報じられ、大きなイメージ低下となりました。バードカフェは横浜と藤沢に店舗があったのですが、「スカスカおせち事件」が起きてからはそのどちらもが休業・実質の閉店状態となっています。

 

しかし舌の根も乾かぬうちに復活に向けてもがいていた様子が、ネットを中心に度々に話題になっていたようです。一度ついた悪評は風化させるのは非常に難しく、復活は厳しいものだと思われていましたが、はたしてバードカフェのその後はどうなったのでしょう?

バードカフェの跡地に新しい店!

2011年2月にバードカフェ横浜店の跡地に「THE GRANCH」、バードカフェ藤沢店の跡地に「藤沢キッチン」という店舗がそれぞれ入ります。しかしTHE GRANCHの求人広告記事から、株式会社外食文化研究所がバードカフェの名前を変えただけだと判明。あっという間にネットで拡散され、炎上状態となりTHE GRANCHが開店されることはありませんでした。

 

しかし同年3月に藤沢の跡地に入った「フジサワキッチン」は開店。同年4月には横浜貸切パーティー専門店として「THE GRANCH」予定地に「OKANO HOUSE」がオープンします。やはり親元は株式会社食文化研究所であり、店舗名を変えただけでした。

 

おさらいですが、スカスカおせち事件が炎上したのは2010年暮れ~2011年年始の出来事です。まだほとほりが醒めるような時期ではありませんでした。

店舗変更を繰り返す

「OKANO HOUSE」は経営状態は良くなかったのか長続きせずに閉店。その跡地に次は「チーズ工房カマンブルー」という店が2012年1月に入ります。しかし間もなく「元バードカフェ」という悪評が広まりすぐに閉店し、同月中に同じ場所でイタリア料理店「green+」が開店しますが、この店舗も同年の4月に閉店しました。

 

一方、藤沢に開店したフジサワキッチンも時期は不明ですが、今は閉店しているようです。しかし2012年までは営業していた残滓がありますので、横浜の店舗よりはかなり堅調な営業だったとは思われます。

その後続々と店舗開店

バードカフェ跡地である横浜と藤沢の店舗ばかりに注目してきましたが、2012年の4月以降の外食文化研究所は大きく勢力を広げています。店舗の開閉店を繰り返し続けていた横浜のお店ですが、次はワンコインピザ・樽生ワインの店として「COLTS」を開店。この「COLTS」は成功を収め、今現在も営業しています。レビュー評価も悪くなく、すっかり定着化しているようですね。

「COLTS」の好調により2013年には神奈川県に進出。関内に「炭火焼きワイン ヴァンプーレ」をオープンし、更に勢力を拡大します。しかし「ヴァンプーレ」は今現在は閉店となっているようです。

その後も順調に飲食店のオープンを続け、社名を「外食文化研究所」から「SURF CAPP inc.」に改め、すっかりバードカフェに匂いを消して現在に至っています。今の運営店舗数は8件。ピーク時の運営店舗は14件と言われていますので少し厳しくなってきているのかもしれません。

バードカフェ跡地である横浜と藤沢の店舗ばかりに注目してきましたが、2012年の4月以降の外食文化研究所は大きく勢力を広げています。店舗の開閉店を繰り返し続けていた横浜のお店ですが、次はワンコインピザ・樽生ワインの店として「COLTS」を開店。この「COLTS」は成功を収め、今現在も営業しています。レビュー評価も悪くなく、すっかり定着化しているようですね。

 

「COLTS」の好調により2013年には神奈川県に進出。関内に「炭火焼きワイン ヴァンプーレ」をオープンし、更に勢力を拡大します。しかし「ヴァンプーレ」は今現在は閉店となっているようです。

 

その後も順調に飲食店のオープンを続け、社名を「外食文化研究所」から「SURF CAPP inc.」に改め、すっかりバードカフェに匂いを消して現在に至っています。今の運営店舗数は8件。ピーク時の運営店舗は14件と言われていますので少し厳しくなってきているのかもしれません。

食中毒患者が!

悪評をはねのけ復活したSURF CAPP Inc.ですが、2014年7月に一つの食中毒事件を起こしています。茅ヶ崎にある「串焼BARプクプク 」にて6名が、焼き鳥屋唐揚げを食べた後に食中毒を発症し、1日の営業停止処分を受けています。大事には至らず大きく報道されることもありませんでしたが、元がバードカフェであったため一部で「何も反省していない」と批判を受けることになりました。

 

「串焼BARプクプク 」は今も営業中で茅ヶ崎に2店舗を構えています。2014年以降は特に問題は起こしていないようです。レビュー評価も決して悪くはありませんので、今はもう立ち直っていると見ていいでしょう。

2019年最新店舗【炭火焼鳥・牛もつ鍋 うる虎 総本店】

現在、横浜で【炭火焼鳥・牛もつ鍋 うる虎】を営業しているそうです。
炭火焼鳥と本格もつ鍋を同時に味わいながら、旬食材のおばんざいや四季折々の日本酒が楽しめる、“いいとこどり”の大人居酒屋がテーマなんだそう。
系列店も2店舗あり、平日も満席になるほどにぎわっているんだとか。

 

着実に新たな一歩をすすめているのかもしれませんね。

バードカフェの今後と汚名返上と

スカスカおせち事件」として有名になり悪評が知れ渡ったバードカフェですが、全ては見通しの甘さと安易に旬のものに飛びついた意識の低さが事件が起きた原因の一つであると言われています。

 

食品偽装で悪評が広まれば大体の飲食店は潰れてしまうものですが、バードカフェ(現:SURF CAPP Inc.)は中規模の飲食経営会社として事件から年月が経過した今でも、堅調に運営を続けています。もしかしたら、この「スカスカおせち事件」の反省が今に生きているのかもしれません。

 

まだまだインターネットを見れば「スカスカおせち事件」は風化しきれていないのが現状ですが、その悪評に再び火をつけるようなことが起こらないように祈りましょう。辛いことが多い世の中、美味しいものくらいは安心して食べたいものですね。

バードカフェだけじゃない!しくじり関連!

関連する記事

この記事に関する記事

TOPへ