木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
共感性羞恥とは他人の失敗を見ることができないことですが、具体的にどういった症状が出るのでしょうか。共感性羞恥の概要をまず見ていきましょう。簡単にいえば、ひとの失敗を自分のことのように感じてしまうことです。
人の失敗ですから本来なら自分とは関係ないことのように思えますが、共感性羞恥の人はどうもそうは思えず、自分が失敗したかのように感じ、辛くなってしまいます。これはいったいどういうことなのでしょうか?
共感性羞恥とは、他人の失敗を自分のことのように感じてしまう心理状態のことです。会社で同僚が叱責されているところを見たり、ドラマで登場人物が恥をかくシーン、バラエティで芸人がすべるシーンなどを見ると耐えられなくなってしまうのです。
これは、自分自身の過去の失敗や恥ずかしい体験が、いくら他人の経験している出来事だとはいえ、それを目の当たりにすることで思い出されてしまい生じると言われています。つまり、自分が失敗したかのような恥ずかしさを感じてしまうのです。
『マツコ・有吉の怒り新党』という番組で男女500人にアンケートを取ったところ、この共感性羞恥を経験したことのある割合は、「10.4%」という結果でした。10人に1人しかいないということですから、割と稀有な症状だといえます。
この結果について、マツコさんは「私、もっといるのかと思ってた!」と驚いていましたし、共感性羞恥の症状についても「わかる!」と共感していましたし、マツコさんは共感性羞恥を経験したことがあるのでしょう。
何となく共感性羞恥がどのようなものなのか分かったかと思います。では、この共感性羞恥は具体的にはどのような時に起こるのでしょうか?個別具体的なケースをひとつずつ紹介していきます。
学園ドラマにつきものの「授業中の居眠り」のシーン、共感性羞恥を持っているとこのシーンも見てて辛いものとなってしまうのです。居眠りをしていることがばれると、チョークが飛んできて先生から怒られてしまいます。
つまり、この後他人が恥をかくことが想像できるので、見るのが耐えられなくなってしまうのです。
ドラマ「裸の大将」は主人公が失敗するシーンが多くある。主人公のいでたちや挙動から警察に連行されるシーンが有名だ。他人の失敗を見るのが辛い共感性羞恥の人たちにとってはこのドラマを見るのも辛いのです。
「裸の大将」の主人公の失敗には一定のパターンがあることから、次はこういった失敗をするのだということが分かって辛いのでしょう。
時代劇では悪代官が主人公やかよわい人を陥れようと作戦作りをすることがあります。しかし時代劇では勧善懲悪が基本となるので、悪いことをたくらむ人は悪だくみがばれ、裁きをうけてしまいます。
今後の失敗が想像できるので、共感性羞恥の人はこのシーンが苦手です。陥れられるひとがかわいそうだという思いもあるでしょう。
ドキュメンタリー番組をみていても共感性羞恥の症状が出ることがあります。ドキュメンタリー番組で取り上げられる人は、通常の人生とは違う人生を送っている人が多く、そのため、辛いシーンがつきものです。
ホームレスで貧困生活をしている人の転落人生やドラッグにはまってしまった人の半生など辛いシーンが描かれると、共感性羞恥の人は共感しすぎてしまい、辛さを感じてしまうのです。
他人を陥れる番組として真っ先に思いつくのはドッキリ番組です。通常なら騙された芸能人のリアクションをみて、笑うのが自然な反応ですが、共感性羞恥を持っているとそうはいきません。
他人が恥をかく光景を自分が体験しているかのように感じてしまい、居てもたってもいられなくなるのです。ドッキリも気軽に楽しめないとは大変です。
共感性羞恥がどんな時に起こるのかみてきました。では、こうした状況下では具体的にどのような症状が生じるのでしょうか。ここでは共感性羞恥の症例について、見ていきましょう。気持ち的な問題のところが大きいです。
一番多くみられるのがこの症例です。特にお笑い番組を見ている時、この症状が起こりやすいです。お笑い番組では他人が恥をかくシーンがつきもので、それで笑いをとっています。
芸人さんが滑ったり滑りそうになったり、恥ずかしい話を暴露されてあたふたしている時など、まるで自分のことを言われているみたいに恥ずかしくなり、鼓動が早くなってしまいます。最終的には見ていられず、席を外してしまうリアクションをとってしまうこともあります。
恥ずかしいだけならまだいいですが、なかには自分が責められているかのように感じ、不快感を覚える場合もあります。これはお笑い番組よりもドラマやドキュメンタリーなどストーリー性の強い作品の場合です。
辛い展開を見ていると気分が落ち込み、吐きそうになってしまうとのことです。最終的にハッピーエンドになると分かっていても、途中で耐え切れなくなってしまいます。
世の中に出回る映画やドラマは、なにもハッピーエンドで終わる作品ばかりではありません。バッドエンドになるものも多く、「いじめ」や「孤立」していく様を描く作品も少なくありません。
そういった作品をみると過去の自分のトラウマが思い出され、悲しみを通り越して怒りを覚え。「不快感」を示す人も多くいます。あまりに描写がリアルすぎて不快感を強く感じたため、クレームを入れてしまう事例も確認されています。
ここで実際に共感性羞恥を持っている経験者の方からの声も聞いてみましょう。「怒り新党」をご覧になった視聴者の方から、ツイッターで様々な声が寄せられていましたので、そのいくつかをご紹介します。
共感性羞恥のせいでドラえもんやサザエさんが見れないという声が上がっています。のびた君やサザエさんは、おっちょこちょいでよく勘違いやドジをしてしまいます。
やらかしをした当人の気持ちになってしまい、見てて辛くなってしまうのです。
きついシーンとは他人が怒られたり恥をかいたり、辛いシーンのことです。アニメやドラマを見ていれば、必ずそういったシーンがつきものです。
共感性羞恥の人は「あっ、これはきついシーンがくるぞ!」と思ったら、回避策として、音量を消したりスキップでやり過ごすのです。もう見てるのが耐えられない場合は、セリフや一場面の流れを犠牲にして、何とか作品を見続けられるのです。
授業中や会議で、流れや議題を無視した的外れなことを言ってしまう人に出くわすことがあります。その発言の後は場が凍り付き、何とも嫌な空気が流れます。共感性羞恥の人はこのシチュエーションも耐えられず、耳をふさぐという防御反応に出ます。
共感性羞恥の人はどの人も画一的な症状が出るというわけではなく、大きく2つのタイプに分かれます。それは「リアルタイプ」と「ストーリータイプ」です。それぞれ詳しく説明していきます。
「リアルタイプ」とは、現実に他人が失敗したり恥をかいたりするシーンを見るのがダメなタイプです。例えば、飲み会で1人だけ会話に入れない人を見た時や子どもの前で怒られている親を見た時などの場合に共感性羞恥の症状が出てしまいます。
「あれは恥ずかしい」とか「いたたまれない」というシーンに出くわすと、恥をかいている人の気持ちを想像して、見てられなくなってしまうことが多いです。「リアルタイプ」に分類される人は比較的多いものです。
ストーリータイプとは、現実だけでなく物語(漫画やドラマ)のなかでも、登場人物が失敗したり恥をかくのがダメなタイプです。このタイプは現実に恥をかく人がいなくても不快に感じ、リアルタイプよりも共感性羞恥を感じることが多いので、重傷だといえます。
ここら辺の個人差がどうして生じるのか理由は定かではないですが、物語に没頭しやすい人やキャラクターや登場人物に感情移入しやすい人は、「ストーリータイプ」が多そうです。
共感性羞恥の人は約10人に1人だと伝えしましたが、ではどんな人が共感性羞恥になるのでしょうか?共感性羞恥になりやすい性格のタイプがありますので、その点をご説明していきます。
共感性羞恥になりやすい性格としては、共感性が強い、同情心が強い人があげられます。同時に羞恥心が強く、恥をかくことを恐れているタイプの人でもあります。
共感性が強い人はもともと、感受性が鋭かったり繊細だったりします。そのため色々なことに傷つきやすかったり、ショックを感じることへの恐怖心が強かったりします。人は恐怖心を刺激されることを嫌がるので、それに関係することについて過敏となってしまいがちです。
そのため、特定の出来事について自分と関連付けやすくなってしまうのです。
人目を気にしやすい人は、怒られることや恥をかくことへの恐怖が強いため、共感性羞恥になりやすいと言われています。人目を気にすると本来の自分を出せなくなってしまくなり、生きづらい世の中となります。
人目を気にしやすい人は思春期の子供や女性、うつ傾向の方などに多く、こうした人は関係念慮(=自分と関連付ける)が起こりやすく、共感性羞恥に陥りやすいです。
共感性羞恥を持っていると日常生活の中で目を背けたくなるような出来事が多く起こり、とても生きづらくなってしまいます。共感性羞恥を持っている方のなかにはこの症状を真剣に悩んでいる方も多いです。
しかし、共感性羞恥はあまり気にしないほうがいいかもしれません。その点を説明していきます。
共感性羞恥は、言い換えれば、他人の気持ちが分かる優しい心をもった人物だといえます。他人に感情移入できるということは、人の気持ちがわかる優しさがあるということです。それ自体はとても素晴らしいことなので、共感性羞恥が一概に悪いことだとは言えないのです。
近年サイコパスやアスペルガー症候群などの人格が破綻した人物の存在が明らかとなり、話題となっています。こうした人物は他人を自分の思うように利用し、他人のことを虫けらだと思っていることが多いです。人の気持ちを理解できず、普通の人ならありえないような行動に出てしまいます。
こうした人物にくらべれば共感性羞恥は優しさにあふれたハートフルな人だといえます。
共感性羞恥があることで日常生活に支障が生じることはほぼありません。ですので、気にするだけ損だともいえます。これによって精神に異常をきたしたり病気になったりする可能性はありませんので、「ああ、また共感性羞恥を感じてしまった…」くらいでとどめておけば、いいかと思います。
気にするなといっても共感性羞恥を治したいと思っている方は数多く存在します。共感性羞恥を治すために良いとされる方法があるのでご紹介します。しかし治す方法はいまだ解明されていませんので、ご了承ください。
これは「ストーリータイプ」の人に限定される改善方法なのですが「これは現実に起こったことではないので、現実に失敗したり恥をかいている人はいない」と思って作品を楽しむことが重要なのではないでしょうか。
つまり、これは現実ではないと思い込むということです。「リアルタイプ」の人が共感性羞恥を感じてしまう原因は、現実に存在している人が恥をかいているので、自分も共感してしまうというのがあります。
それを考えると、逆に「ストーリータイプ」の人は共感性羞恥に陥る原因は現実ではないので、「リアルタイプ」の原因は当てはまらないことになります。このように原因から考えこの改善方法が導出されたのですが、実際に効果はあるのか定かでありません。
唯一の改善例としてあげたものが精神論であったことから察せられるかと思いますが、明確に治す方法はありません。共感性羞恥は性格的な部分が強いので、医学的にも現状は病気だとは捉えられていません。
アスペルガーに代表されるような発達障害ではないかとネットでは記事が出ていますが、関連性は非常に薄いです。先述したように、アスペルガーの人は感情が無いので共感性羞恥の人とは全くの逆だともいえます。
ブログで紹介されているところだと、今日感じた共感性を覚えた出来事を書きだすとマシになるという声もありました。自分を振り返ることで忘れてしまおうというわけです。この方法で一定の効果をあげている人もいるようなので、お困りの方は試してみてもいいでしょう。
共感性羞恥とは、他人の失敗を自分のことのように感じてしまうことです。他人が怒られたり失敗したりする光景をみるといたたまれなくなってしまいます。
10人に1人がこの共感性羞恥の症状を持つと言われており、症状に悩んでいる人も多くいます。しかし、この共感性羞恥は病気ではなく、ましてはや欠点でもありません。むしろ、人に共感できる優しい心を持った人だといえます。
ですので、無理に治そうとはせず、この症状とうまく付き合っていくことを心がけて日々生活していくのはどうでしょう。
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