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2023/12/28
大今里
1970/01/01 更新
みなさんは、「必死のパッチ」という言葉を聞いた事がありますか?関西地方で多く使われる言葉なので、関東の方はあまり聞いた事がないという人も多いかもしれません。今回は、そんな「必死のパッチ」という言葉の意味や由来、語源などについて徹底解説します!
テレビ等のメディアや雑誌、新聞等でたまに耳にする事や目にする「必死のパッチ」。関西の人との会話でも聞いた事がある人もいるかと思います。必死は理解出来るけどパッチって何?
そもそもどの様な意味でどの様に使うのでしょうか?関西では誰も使っていない死語って本当?必死のパッチの意味や由来、語源等を説明しつつ、使いかたなどを紹介します。
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関西の人との会話やテレビや新聞でたまに耳にする「必死のパッチ」なんとなく、必死で頑張ってる事なのかとニュアンスは伝わるものの本当の意味が解りにくい言葉です。必死のパッチの意味や、関西では馴染みがあるが関東では聞きなれないパッチの意味を解説します。
「必死のパッチ」は主に関西で使用される関西弁で、普通に辞書等に載っている言葉ではありません。自分自身に対して使用する言葉で意味は、「きわめて必死な状態」や「とにかく必死で頑張ってる」、「死に物狂いでなにかを成し遂げる」という様な通常使う「必死の最上級」の意味として使用されます。
ただし、必死の最上級としての使い方以外にも単に関西のギャグとして使用される場合もあります。きわめて必死な状態をも笑いを忘れずギャグにするところがいかにも関西人らしいです。
必死の最上級の言葉として、関西で使用される事がある必死のパッチ。必死のパッチの「パッチ」は「股引」の意味になります。男性がズボンの下に履く下着の事で、ステテコやモモヒキ、股引の事を関西では総称して「パッチ」と言います。
他にも、必死のパッチの「パッチ」の意味として、将棋の駒である桂馬の隠語として使われるパッチの意味や、全く意味が無い強調語としての意味、言葉遊びで語呂がいいとして使われる意味など諸説あります。
必死のパッチの意味が関西で使われる必死の最上級という事ですが、そもそも必死のパッチはいつから使われている言葉なんでしょうか?調べてみると古くから使われている言葉で、歴史がある言葉の様です。必死のパッチの由来や語源を紐解きたいと思います。
先ず最初の由来は、将棋の駒から来ているという説です。将棋の駒の「桂馬」は、二股に分かれて二方向に進む事が出来ます。桂馬は、二股に分かれる事から股引に例えられ、関西で言うところの「パッチ」と隠語で呼ばれる事がありました。
また、桂馬を打たれて自玉の逃げ場が無くなり、ひたすら相手に王手をかけるようになる状況を将棋用語では、「必至」と呼ばれます。後に引けない必死の状況を作る「必至」の「パッチ(桂馬)」から「必至のパッチ」と言われる様になり、いつしか「必死のパッチ」に変わったという説があります。
もう一つの説が、「パッチ(股引)をはく暇もない程必死」から来た説です。追い詰められ状態で股引(関西で言うところのパッチ)を履く暇が無いぐらい必死な状態の事の様で、他にも「パッチ(股引)姿であることをついつい忘れてしまうほど必死」といわれる説もあります。
簡単に履く事が出来る股引を忘れてしまうぐらいや、下着と同じ股引姿のままで人前に出る恥ずかしさを感じる暇も無いという様な必死さ加減が伝わります。
「必死のパッチ」の由来の中で、大阪の学生が作った特に深い意味が無い「言葉遊び」の説もあります。必死の事を、「ひっち」から「ひち=7」として「7」の上の「8」を「8=はち=ハッチ=パッチ」と単に語呂がよく韻を踏んだだけのギャグだとの説も言われています。
「なすがまま、キュウリがパパ」や「許してちょんまげ」、「涙がちょちょ切れる」の様な言葉遊びであったとも言われています。関西弁には、他にも「あたりきしゃりき、ケツの穴ブリキ」のようなリズムのいいギャグが多数あります。
「必死のパッチ」の使い方は「きわめて必死な状態」や「とにかく必死で頑張ってる」時に使う言葉で、主に自分自身に対して使う意味が多いです。または、ギャグとして笑いを足す為に使用される事もあります。具体的にどのような時に使用され、どのように使用するのでしょうか?
必死のパッチですが、よく新聞で目にする事があります。新聞の中でも特にスポーツ新聞でよく目にします。産業経済新聞社が発行するスポーツ新聞(通称:サンスポ)では、阪神タイガース矢野燿大監督の「矢野監督 必死のパッチトーク」というコーナーがあり、阪神タイガースの選手達の様子を監督ならではの目線で解説する人気コーナーがあります。
他にも、近畿地方に地盤がある神戸新聞社から発行されているデイリースポーツでは、阪神タイガースが勝利した翌日などでは一面で大きく「必死のパッチで勝ち取った勝利」などと使われる事も多くあります。
「必死のパッチ」の類義語や言い換えとして、「一生懸命」や「最大の努力」、「がむしゃら」などで使用される事があります。こうした意味の言葉はスポーツと関連しやすい言葉としてよく使用されるので「必死のパッチ」は、スポーツ紙としては使いやすい言葉なのかもしれません。
阪神タイガースのヒーローインタビューで「必死のパッチ」を聞いた事もあるかと思います。元々は、元プロ野球選手で現在は阪神タイガースの監督を務める矢野燿大選手が2008年頃からヒーローインタビューで言い出した言葉で会場をおおいに沸かした事が始まりでした。
必死のパッチで勝ち取った勝利を伝えたい気持ちと関西の笑い足すという両方の意味で非常にインパクトのある言葉で浸透していきました。その後も関本健太郎選手(現在は野球解説者)が必死のパッチを愛用し、原口文仁選手に「必死のパッチ」は引き継がれます。
他にも藤浪晋太郎投手や西岡剛選手も使用していた事もあり阪神タイガースの中では浸透したお決まりの言葉になっています。
阪神タイガースのヒーローインタビューでは「必死のパッチで頑張りました!」とよく使われますが、一般的な使い方を具体的に紹介したいと思います。必死のパッチの意味が、必死に頑張っている事や、物凄く努力して何かを成し遂げる姿の事なので、主にそのような場面でよく使われる事が多い言葉です。
次の日がテストの学生などは「ほんま昨日、必死のパッチで勉強したわ」と前日の努力を伝える時に使用したり、就職活動で頑張っている人は「ほんまいい加減、必死のパッチで仕事見つけなヤバイわ」と自分を鼓舞するときに使用したりもします。
または、社長が資金繰りに厳しいときなどに「今月は必死のパッチや」と切羽詰まった時などにも使用されます。他にも、頑張っている人やギリギリの状態の人を見て「あんた必死のパッチやな」と相手に対してツッコミを入れる使い方などもあります。
主に関西で使用される「必死のパッチ」ですが、関東ではあまり聞きなれない言葉です。よくテレビやラジオからは関西出身のお笑い芸人が口にしますが、関西以外でも使用される事はあるのでしょうか?関西の方々は意味を理解して使用されているのでしょうか?
「必死のパッチ」は関西圏で日常的に使用される言葉で、ほぼ関西でしか使用される事が無い限定された地域の言葉です。関西の方言である関西弁の一つとされています。関西の人にはあたりまえに使われていますが、他の地域の人に対して使うとニュアンスは伝わりますが、必死のパッチの深い意味までは伝わりにくいです。
また、関西の人も日常的に耳にして自然と口にしている言葉なので、「必死のパッチの意味って何?」と質問しても明確に答えられる人は少ないかもしれません。「とにかく必死って事や」と返されて逆に混乱させて、場をしらけさせる事になる場合もあります。
関西には「必死のパッチ」をお店の名前で使用している有名なラーメン屋さんがあります。兵庫県伊丹市にある「必死のパッチ製麺所」というお店で兵庫県伊丹市のラーメン屋ランキングでは、常に上位に名前が上がっている有名なお店です。
魚介系のスープでサッパリした味わいながらも深みのある味付けでコシこある平打ち麺とも相性抜群の「飛魚(あご)そば」と、麺の甘みや旨みとモチモチ感が人気の「つけ麺」が人気のメニューです。
「赤ちゃんや家族づれで行きやすいラーメン屋」がコンセプトの様で、車椅子やベビーカーでも入店しやすい、優しいバリアフリー設計のお店です。
関東ではあまり聞き慣れない言葉で急に使われる戸惑ってしまう「必死のパッチ」ですが、関西では聞き慣れた言葉であまり戸惑う人も少ない言葉です。ただ、聞き慣れた言葉ですがあえて使う程では無く、すでに死語?とまで噂されています。必死のパッチは、使うと恥ずかしい死語なんでしょうか?
「必死のパッチ」は既に死語で使うと恥ずかしい思いをするとの噂もありますが、関西では今でも日常的に使う言葉で特に死語という認識は薄いです。主に「必死のパッチ」を使うのが、40代〜50代の中高年で特にユーモアがある人が会話の中で笑いを足す時などに使います。
「必死のパッチ」は、本来の意味も踏まえた上でギャグとして使われるケースが多く、関西に根付いているお笑い文化が会話の中に自然と出ているのかもしれません。
お笑いが好きでユーモラスな40代〜50代の中高年は今でも「必死のパッチ」を会話の中で使用しますが若い世代はあまり使用する人はいません。死語だから恥ずかしいというよりかは、意味を知らない事や、そもそも使い方も知らない場合が多いようです。
ただ、親の世代や先輩や上司らが使う事があるので自然と馴染んで違和感を感じる事がないようです。また、阪神タイガースのヒーローインタビューや、お笑い芸人がテレビやラジオの中で会話中に使われる事があるので、自然と体に染み付いているのかもしれません。
関西の中高年の人が会話の中で笑いを足す為に主にギャグとして使用する「必死のパッチ」、お店の名前で使用されたりスポーツ新聞等でも目にする事もあります。
また、小説やYouTubeチャンネルのタイトルになったりや若者に人気の劇団グループ名で使われたりして密かにブームなのでは?とも噂されています。
大阪出身の落語家である桂雀々(かつらじゃくじゃく)が著者でタイトルが「必死のパッチ」という小説があります。桂雀々さん本人の自叙伝で幼少期から落語家になるまでの波瀾万丈な人生が書かれています。衝撃の内容でまさに必死のパッチで生き抜き必死のパッチで生き続ける桂雀々さんの生き様に感動する自叙伝です。
ジャンバリTVで活躍されているトメキチさんも「必死のパッチ」のタイトル名で動画配信をされています。内容はパチスロの実践動画で元気に楽しく打っている様子を配信している動画です。ただ、問題発言も多く度々炎上している事で話題になっています。
ABCラジオで毎週日曜に放送している「橋詰優子の劇場に行こう!」に必死のパッチに由来するメンバーが出演しています。関西を拠点にしている若者からの人気上昇中の「劇団Patch」です。劇団Patchの名前の由来は必死のパッチから来ており、演劇で大阪を元気にしたいという大きな志のもと集まった若手男性俳優集団です。
「橋詰優子の劇場に行こう!」は、ABCアナウンサーの橋詰優子と劇団Patchのメンバーとエンターテイメントに関わる関係者が、新しくとっておきのイベント等を紹介するラジオ番組です。「橋詰優子の劇場に行こう!」の番組内に「必死のPatch」という人気コーナーもあります。
関西で昔から使われている「必死のパッチ」。その意味を知ると単なるギャグでは無く深い意味があります。関西に根付くお笑いの文化の象徴の言葉の様な「必死のパッチ」、どれだけ切羽詰まった状態でも暗くならずに前向きにしてくれる、そんな元気をもらえる不思議な言葉です。色々大変な現代社会、必死のパッチで少しでも元気に過ごしたいですね。
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