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    野口直樹容疑者ら窃盗グループが起こした強奪事件の大胆な犯行とは?

    福岡県で起きた金塊強奪事件ですが、野口直樹容疑者らによる犯行でせしめた金塊の額が約7億5800万円、重さは160キロもありました。事前に金塊取引の情報を得ていた野口直樹容疑者ら窃盗グループはニセの警察官を装い職務質問だと言っていとも簡単に強奪しました。

    野口直樹容疑者らの強奪事件はどんな内容だった?

    2016年7月福岡県のJR博多駅付近で金塊取引の強奪事件が起きました。主犯格とされる人物が野口直樹容疑者と弟の和樹容疑者の2人でそれを含めた窃盗団グループによる大胆不敵な犯行でした。しかしこの強奪事件は「出来レース」だったと逮捕後に容疑者らが主張し謎の様相を呈しています。

    この野口兄弟は名古屋で一目おかれ警察にもマークされていた人物でした。過去には高級車を窃盗した罪などで犯罪歴もあります。この野口兄弟をはじめとする窃盗集団「半グレ集団」についても調査しました。

    この金塊事件の背景には黒幕の存在がありました。また、事件の裏側では、野口直樹容疑者らと何らかの関係があったとされる”愛知県警”と謎の関係がありました。近年、日本では金塊密輸ビジネスが年々増加傾向にあると言われていますがなぜなのでしょうか?それらについても調べました。

    野口直樹容疑者らによる犯行の手口は?金塊取引の情報源はどこから?犯行グループはいつ捕まった?

    野口直樹容疑者ら窃盗グループはどのようにして金塊を強奪したのでしょうか?謎の情報の出どころなど調べました。

    ニセの警察官

    場所は福岡県JR博多駅付近で起きました。犯行の手口は金塊取引が行われる貴金属店に被害者が店舗に入ろうとしたところ4人のニセ警察官が職務質問だと言い寄り「密輸品だろ?」「警察署で調べる」などと言い金塊の入ったアタッシュケースを受け取り車で持ち去りました。

    いとも簡単に盗んだことから昭和43年に東京都府中市で起きた3億円事件と似ており平成の3憶円事件と言われるようになりました。

    謎の情報源

    犯行グループの1人中垣龍一郎容疑者が刑務所で知り合った人間から「税金対策のために事件を装って金塊を持ってきて欲しい。相手とは合意ができている。」と取引情報を聞き野口兄弟に話を持ちかけたようです。その後、野口兄弟ら窃盗グループの計画により犯行が行われました。

    この強奪事件は被害者側には事前に合意がとれており示談金として予め1.6億円が支払われていました。奪われることは承知の上で筋書き通りの”出来レース”だったようです。強奪した金塊160キロのうち90キロは野口容疑者ら窃盗グループで換金山分けし残り70キロは情報源に渡り計画通りの犯行かと思われました。

    後に中垣容疑者はこの情報源との連絡が取れなくなり事件が表面化しました。金塊70キロの行方も分からないままこの情報源の存在についてはいまだに解決されていないようです。

    発生から約10ヶ月後

    2017年5月で発生から1年が過ぎるのを前に犯人の行方が見えず難航したかに見えましたが、県警の捜査で犯行時に使用された「POLICE」と書かれた警官のニセ制服が山口県下関市で発見されその制服についていた付着物をDNA型鑑定にかけ容疑者の身元を特定しすることができました。

    そして5月22日、朝のうちに5人を逮捕しました。同日午後6時、野口直樹容疑者の弟和樹容疑者をハワイから帰国するところを待ち伏せし成田空港で身柄を確保しました。23日と24日に各1人逮捕しこの時点で計8人を逮捕しました。

    5月29日に野口直樹容疑者と中垣龍一郎容疑者はJR名古屋駅の西側(名古屋市中村区)で車に乗車していたところ警察官に職務質問されたが逃走し警察車両と激しいカーチェイスをしました。そして逃走車は交差点で信号無視をして別の車と衝突し横転したところで逮捕となりました。

    野口容疑者らの窃盗集団とは?野口兄弟ってどんな兄弟?

    この事件の主犯格とされる野口直樹容疑者をはじめとする窃盗グループはどのように結成されたのでしょうか?また、野口兄弟の出身地など調べました。

    自称”パリピ”集団

    金塊事件の主犯格の野口兄弟と親しい六本木のキャバクラ経営者が、自称「パリピ」と称する者たちが集まるサークルを主催しており、そこに集まるメンバーに野口兄弟をはじめとする窃盗グループが複数名在籍していたようです。

    こちらが金塊強奪に関わった10人です。

    ■窃盗容疑
    ・名古屋市千種区 自称会社員 野口直樹(43)
    ・名古屋市千種区 会社役員 野口和樹(42)
    ・名古屋市東区 自称会社員 沓掛祐介(38)
    ・名古屋市港区 自称会社員 白根敬大(27)
    ・名古屋市中区 自称会社員 内田拓海(24)
    ・名古屋市北区 工員    白石智則(34)
    ・愛知県日進市 不詳    中垣龍一郎(40)
    ■盗品等処分あっせん容疑で逮捕
    ・千葉県船橋市 会社役員 永原憲一(70)
    ・東京都港区 自称会社役員 小松崎太郎(40)
    ・埼玉県川口市 自称建設業 菅野透(37)

    名古屋で有名な半グレ集団

    野口兄弟は名古屋を拠点とする”半グレ集団”と言われている集団で全国にこのような集団が存在していると言われています。この半グレ集団は暴力団との関りはあるものの暴力団には所属せず犯罪を繰り返す集団と言われております。。

    野口兄弟は愛知県警が要注意人物として目をつけていました。兄弟は少年時代から事件を起こしたことがあり根っからの”ワル”のようで少年刑務所に服役したこともあります。服役中には囚人に声をかけ仲間を増やしのちにリーダー的存在になったと言われております。

    出所後には名古屋で高級車の窃盗団をつくり半グレ集団として活動しており盗まれた車は暴力団関係に売りさばかれていました。山口組系組織と関係がありその後ろ盾を利用して荒稼ぎをしその稼いだ金で高級車を買い乗り回していたようで名古屋の繁華街へ繰り出しクラブなどで連日連夜遊び明かしていたようです。

    日本を狙った闇の金塊ビジネスとは?

    2014年以降年々増加傾向にある金塊密輸事件はなぜなのでしょうか?日本の制度を悪用した金塊密輸ビジネスについて調査しました。

    海外マフィアの存在

    今回の事件で中垣容疑者にもたらされた情報源について噂では2人組の韓国人という情報が上がっているようです。捜査関係者によるとアジア界隈のマフィアが黒幕であることは間違いないとのことです。日本への金塊密輸を組織的に行い闇の金ビジネスで荒稼ぎしていると言われております。

    このアジア系のマフィアはいくつかのグループが金塊ビジネスの主導権争いで対立しているようです。この金塊密輸ルートは金塊の持ち出し規制がない香港で金を買い付け韓国経由で日本に密輸されます。韓国の空港トランジットエリアで運び屋数名が金塊を小分けにして日本へ向かい税関に申告せず密輸されます。

    日本に金塊を20万円以上持ち込む場合に消費税がかかり金を購入する場合にも消費税がかかります。そして密輸された金塊は8%上乗せされて売られその利ザヤで儲けて香港に帰るという密輸ルートがあり飛行機を使った密輸がメインとされている他に船を使って密輸するケースも増えているようです。

    消費税8%

    2014年に消費税が5%から8%に引き上げられことでこの年の金塊密輸で摘発された件数は前年8件だったのに対しこの年は177件あり22倍に膨れ上りました。海外マフィアが日本の税制度を利用したことが顕著にあらわれていることがわかります。

    世界的に金の価格の高騰が続いているのもありますが、いずれ消費税が10%になれば今後も増加していく事は間違いないとみているようです。

    ツイッターで”#野口直樹”でつぶやかれていたことは?

    野口直樹容疑者逮捕後にツイッターでつぶやかれていたことは逮捕されたメンバーら一連の内容のほか愛知県警と容疑者らがグルであったことがつぶやかれていました。

    愛知県警の情報漏えい 

    福岡県警は2017年に入って捜査手法として通信傍受法に基づき野口直樹容疑者らの携帯電話の通話内容を傍受しました。その際に愛知県警の警察官3人と野口直樹容疑者らと連絡のやり取りをしていることがわかり情報漏えいされていました。

    この警察官から野口直樹容疑者らへの会話の内容が「近いうちに福岡県警が来るぞ」「名前が把握されている」といったやり取りがあったようです。情報漏えいに関わった警察官3人は以前組織犯罪や暴力団関係の捜査経験があったそうです。今後、愛知県警は容疑者らと警察官3人との関わりについて調査されます。

    野口直樹容疑者ら半グレ集団の顛末

    野口直樹容疑者らは金塊取引の情報源とされる人物から得た情報でうまく強奪できたかに見えましたが、悪銭は身につきません。この世は因果応報で悪事は断たれます。一方では金塊の密輸が年々増加傾向にあり最近では一般人が密輸に関わり摘発されているようです。早急な海外マフィアの暗躍阻止が願われます。

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