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2023/12/28
大今里
2019/01/07 更新
2018年のセンター試験において満点を取った高校生が話題となっています。そこでセンター試験の歴史から高校生の出身校や志望校などご紹介していきます。また、学生生活にも触れ、センター試験で高得点を取るヒントを探っていきます。そして、センター試験の行方はいかに!?
今回なんと、センター試験で「満点」をとった学生が現れました。センター試験の歴史の中でも希有な学生のその素顔と「満点」の秘訣について迫っていきたいと思います。また、センター試験の歴史から今後の展望についてもまとめてみました。
今日のセンター試験は1979年に「共通一次試験」として産声を上げました。このときから大学入試において、大学が課す独自の試験の前に受験対象者が受ける試験でした。
なぜなら当時は、大学入試において各大学に選抜の自由度が高かったため、大学間の格差が大きく、入学試験においても明らかに教育課程を逸脱した内容が多かったのです。
そうした事情を是正しようという動きから各大学の独自の試験の前に受験生にとって公平な試験として「共通一次試験」を導入しました。
共通一次は1989年まで続き、翌年の1990年に「大学入試センター試験」という名称に変わりました。すべての教科をまんべんなく学習する必要がある共通一次が導入されたことにより、共通一次の受験対象である国立大学受験者の負担が増えたため、次第に私立大学への志願者が増えていきます。
受験科目の少ない私立大学への受験者が多くなってしまい、学力に偏りのある、とくに数学がまったくでできない学生がでてきたりと制度としての未熟さが露呈してしまいます。そうした事態を改善する目的から私立大学にも参入可能な形として「大学入試センター試験」が始まったのです。
現在のセンター試験の科目は以下の基幹科目と選択科目からなっています。
1、国語、数学、英語(配点各200点、英語はリスニング50点の250点満点)
2、日本史、世界史、地理、現代社会(各100点満点)
3、化学、生物、物理 (各100点満点)
基幹科目である1は文系理系関係なくすべての受験生が受験する科目となっています。
また、選択科目2,3は文系理系によって選択できる科目は違います。
文系の場合、選択科目2から2科目、3から1科目選択。
理系の場合、選択科目2から1科目、3から2科目選択。
以上で950点満点となります。
なお大学によって科目指定があったりするので、受験する大学で必要な科目をしっかり調べてから選択してください。
話題となっている高校生は東京都立日比谷高校に通う生徒だとわかっています。
都立日比谷高校は東大合格者数がトップ10に入るぐらいの超進学校なので、ある意味納得ですね。
また、その生徒は東大理科一類受験生で、東大がセンター試験の合格者最高点を公開して以来初めての満点だそうです。あくまで東大合格者の中でのセンター試験歴代最高点ということです。
この事実だけでもかなりすごいですが、では、大学関係なく過去のセンター試験で「満点」を取った人はいるのでしょうか。
この疑問については後ほどご紹介していきます。
高校のホームページを見ると、平成30年度の進学実績が載っていたので一部ご紹介します。
現役生のみの合格実績ですが、東京大学が33名、一橋大学が16名、そのほか東京の難関大約10名程度と関東国立大学への進学が多いようです。
そのほかにも京都大学や東北大学、北海道大学などの旧帝国大学の合格者も数名程度います。
これだけの実績を見ると、中高一貫校でもなく私立でもない高校としては全国でもトップクラスであることは間違いないです。
ネットで色々調べましたが、今回の生徒以前に満点の情報が少なからずネット上に出ていることはないようです。ですので、今回が初めてである可能性もかなりあるでしょう。
しかし、ネットがまだ発達していなかった時代、とくに2000年以前のデータはほぼないので、もしかしたらそのときに満点を取っている人がいるかもしれません。
大学入試センターも個人的なデータは公表していないようなので、よくわからないとのことです。ただ、科目別での「満点」はあ、過去に世界史で「満点」をとった学生の使っていた参考書が話題になっています。その際の参考書が上の画像です。
結局、「満点」が初なのかどうかはわかりませんが、少なからず「満点」が出たという事実を耳にしたり、そういったデータを目にしたのが今回がはじめてという人が多かったのは事実のようです。
話題になっている学生の周辺情報ではほかの学生と変わらない普通の高校生という印象だそうです。
ただ、学力に関してはつねに学年で上位をキープし、全国模試でも1位を取ることもあったというほどの頭脳の持ち主。そもそもの学力が高く、センター試験「満点」にもしっかり反映された形です。
余談ではありますが、その生徒は勉強することが趣味だと発言していたとかいないとか…。
とはいえ、勉強ばかりしていたわけではなく、しっかりサッカー部にも所属していて、足も速かったそうです。文武両道で、性格も優しく、下級生から慕われる、そんな存在だったようでおそらく学生生活自体がかなり充実したものだったんだなと想像させられます。
一口に秘訣といっても、センター試験は付け焼き刃の勉強でどうこうできるものではありません。なのでここでは、効率的な勉強法という意味ではなく、効率的な勉強するためのベースをどのように作るかということについて紹介していきます。
上に見てきたように、「満点」を取った学生は運動部に所属していて日常的体を動かしていたということですが、これが実は隠れた秘訣なのではないかと思います。
ただ勉強するだけではなく、体を動かすことが学習効率に寄与するということについて科学的に立証されているので紹介していきたいと思います。
これまでにスウェーデンやアメリカなどの研究機関が小学生を対象に毎日の時間割に体育を取り入れたクラスと通常通り週2回体育の授業があるクラスの学力を比較したところ、前者のほうが算数や読解力において高いという結果を得ています。
ただ、運動といっても筋トレのような無酸素運動ではなく、ジョギングなどの有酸素運動がその後の集中力を高めるということです。これは有酸素運動で使う脳の領域と計算や読書をするときに使う脳の領域が同じだからです。
このような研究から運動と学力には一定の相関関係があると結論付けられています。
ここまで運動と学力の相関関係について触れてきました。部活動が運動部でなくとも軽いジョギングなどでも学習効率が向上するので、勉強する前には積極的に有酸素運動を取り入れていきましょう。
学習効率を向上させることは学習範囲が広いセンター試験、ひいては対策期間が長期間に渡る大学入試で高得点を狙うには非常に重要なので、つねに意識しておきましょう。
2020年度からセンター試験が廃止され、それに代わる新しいテスト「大学入学共通テスト」が始まることが決まってきます。
センター試験から大学入学共通テストに移行するにあたって大きく変更する点としては記述式の試験が導入されるということです。まずは国語と数学において試験的に導入されることになっています。また、英語に関しては民間の資格試験の活用が予定されています。
では、なぜ廃止に向かうのか、そして今後の対策とは?!というところについて触れていきたいと思います。
簡単に言えばこれからの社会で活用できる能力を育成するためです。これまでのセンター試験は全マーク式で比較的受験者の知識の量に比重を置いたテストであったといえます。しかし、記述式を導入することで既存の知識を活用して問題を解決する能力も図ることができます。
つまり、「先行きが読みづらく、自ら的確に問題を発見し、新しい価値を生み出す力」が必要になってくるこれからの社会に対応した試験の必要性から、今回センター試験の廃止に踏み切ったようです。
記述式が導入されることによって、いままでのセンター試験で通用していたテクニックが通用しなくなる可能性はありますし、単なる勘で正答を得ることが難しくなってきますので、普段から「考える力」を身につけておく必要はあるでしょう。
ただ、そうした能力を身につけるにもしっかり学習に集中できる環境を作る必要性があるので、これまで紹介してきたような運動を生活の中に取り入れるといったことは学習の助けになるはずです。
これまでセンター試験の詳細や「満点」の学生、センター試験の今後について触れてきました。今回センター試験で「満点」を取った学生はあっぱれですが、センター試験が廃止され新たな試験の導入される運びのなかで、さらに多くの学生が満点を目指すことを期待しています。
そのためにも勉強一辺倒になるのではなく、センター試験「満点」の学生のように多くの学生に運動をしっかり取り入れてより一層学習に取り組めるようになってほしいと思います。
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