【考察あり】オペラ座の怪人あらすじを簡単に解説!見どころや結末の違いは?
2023/07/03
r.y6
1997年公開のスタジオジブリ(宮崎駿監督)によるアニメ映画『もののけ姫』は、興行収入は歴代3位の超名作です。
また、日本に止まらず、海外でも大人気の作品となっています。
ですが、この『もののけ姫』には隠された裏設定が多数存在します。
そもそも、宮崎駿が作品の細かな設定などを緻密に組み立てるのは、ジブリファンの中では周知の事実です。
実は最近になって、この『もののけ姫』の裏設定が都市伝説となって話題になっています。
今回は、宮崎駿監督が実際に構想した設定に基づいた『もののけ姫』の考察を皆さんにご紹介します。
『もののけ姫』は、興行収入193億円を記録するといった快挙を成し遂げています。
これは、当時の日本映画の興行記録を塗り替えるほどの記録でした。
日本が誇る宮崎駿が監督を務めて、16年の構想と3年の制作で完成した魂の作品となっています。
『もののけ姫』の舞台は16世紀の室町時代で、広大な自然の中に生きる神々と人間の戦いを描きます。
もちろん、この物語の裏には、膨大な設定があり、神々と人間の対立という安直な考察では、本当に理解を深めることはできません。
劇中に描かれる『もののけ姫』以前の設定を考察していきます。
乙事主やモロなどの動物たちの背景やエボシ御前の生い立ちには、きちんと物語があったのです。
乙事主(おっことぬし)やモロなどの動物たちは、かつての古代日本人とともに共存していた存在です。
古代の人間は、乙事主やモロの先祖を神として崇めていたのです。
古代の日本列島は、ユーラシア大陸と繋がっていました。
ですが、度重なる噴火や地震の影響で、現在のような島国の日本列島が誕生します。
その出来事で、現在の九州の辺りにいた乙事主やモロなどの先祖は、東へ進んでいくのです。
ちなみに、この日本列島の森を守る「シシ神様」と樹木に宿る精霊である「コダマ」は、古代からずっとこの地に住み着いています。
タタラ場の指導者であるエボシ御前は、10代のころに奴隷として倭寇の親分に売られている過去を持ちます。
そこで、親分の妻になりますが、非常にも親分を殺して、財産を奪います。
多大な財産を手に入れたエボシ御前は、日本に戻り、あのタタラ場を作り上げるわけです。
ちなみに、サンはエボシ御前の子供であると考えられます。
その根拠は、宮崎駿監督の設定画です。
サンだけ「森を犯した人が、山犬を恐れて、生贄として赤子を捨てて行った」としか書かれていません。
あんなに、キャラクターの設定を細かく設定する宮崎駿がなぜ、このように少ない文章でしか書かなかったのでしょうか。
それは、宮崎駿の頭の中にあるからです。
宮崎駿は、何でもかんでも文章で書くことはしません。
それを踏まえて、サンがエボシ御前の娘であれば、物語の辻褄が合います。
『もののけ姫』はモロとエボシ御前の対比物語だと言えるのです。
これは、隠された情報の考察ですが、他にも根拠はあるので探してみてください。
劇中の『もののけ姫』を考察していきます。
映像を観てもほぼ伝わらない世界観を作り出す、宮崎駿監督の真意はいかに。
エボシ御前は、タタラ場でハンセン病患者を積極的に保護しています。
当時ハンセン病は、身体の表面に斑点や腫瘍が現れる症状で、差別的な扱いをされてしまう病気です。
ハンセン病患者が普通に生活することは、ほぼ不可能でしたが、エボシ御前はハンセン病患者に武器を作る仕事を与え、受け入れるのです。
室町時代の差別社会に対して、エボシ御前の特徴が顕著にわかる設定です。
女性は本来、奥様と言われることからも、家で子供を育てるのが基本でした。
ですが、タタラ場では女性が生き生きと働いている様子が描かれています。
これは、女性指導者であるエボシ御前の意向なのでしょうか。
一見、エボシ御前が女性を第一に考える善人と捉えると思いますが、それは違います。
エボシ御前とは、独裁者であり、このタタラ場は社会主義ような村なのです。
この村、不思議なことに、子供がいませんよね。
明らかに子供がいない村、それは一人っ子政策よりも厳しい、出産禁止政策だったのです。
子供がいない分、それが男性であれ女性であれ、村人は必死に働きます。
全員総労働のタタラ場がいかに厳しい環境だったかは言うまでもないでしょう。
先ほど「コダマ」は、古代からずっと日本の地に住み着いている樹木に宿る精霊であると言いました。
そして実は、数多くいるコダマの中で、最後に出てくるコダマは、のちのトトロと言われています。
これは、宮崎監督の設定だとして、有名の都市伝説です。
ですが、この最後のコダマ=トトロ説は、半分間違っています。
正確には、最後のコダマは、トトロではないと考えられるのです。
それには隠されたアニメーターの裏ストーリーがあります。
実は、二木真希子さんという天才アニメーターが「このコダマが後のトトロになったということにしてくれませんか。」と宮崎駿に言ったことが由来なのです。
『もののけ姫』の最後の結末に、やりきれなかった二木真希子さん提案だったのです。
つまり、最後のコダマ=トトロ説は、後付けであり、あくまで未来の希望の象徴として、最後のコダマがトトロであることを表の設定としたのです。
実際の真相は、コダマとトトロは友達のような存在だと考察できます。
古代からこの日本の地に住み着いた樹木に宿る精霊「コダマ」と古代の人間に滅ぼされかけたトトロ一族の末裔である「トトロ」は、明らかに森の友達だったと思います。
ちなみに『となりのトトロ』は『もののけ姫』の未来の話です。
シシ神様のいなくなった森で、トトロはずっと暮らすことになります。
そういう意味では、最後のコダマは、トトロだと言うことができるのかもしれません。
主人公であるアシタカには、カヤと言う女の子の許嫁(いいなずけ)がいました。
アシタカが村から旅立つ際に、そのカヤが、短刀を渡しています。
この短刀は、純潔を誓う証、つまり将来結婚することを約束している証なのです。
おそらく、村中が二人は結婚するのもだと思っていたに違いありません。
その後、アシタカはサンと結ばれますが、そこに、アシタカの無責任さなどありません。
アシタカは、もののけに取り憑かれ、村を飛び出しました。
おそらく、カヤ除く誰一人として、アシタカが帰ってこないことはわかっていたはずです。
『もののけ姫』の恋は、時代背景からも非常に複雑でした。
それもまた見所だと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、モロと乙事主は以前付き合っていたもの同士です。
これも、設定資料には載っていないですが、アフレコの際、モロ役の美輪明宏さんに伝えています。
モロと乙事主が恋仲だったなんて、不思議な設定ですよね。
『もののけ姫』の映画内のにも外設定があります。
アニメーターの視点から読み解く『もののけ姫』を考察します。
既に『となりのトトロ』が『もののけ姫』の未来の話であることは説明しましたが、2001年公開の『千と千尋の神隠し』も繋がっています。
『千と千尋の神隠し』の主人公である千尋は、サンの子孫なのです。
それがわかるのが、ジブリのある資料です。
そこには「もののけ姫のサンが、千尋の先祖。」との記述があります。
『となりのトトロ』も『千と千尋の神隠し』も『もののけ姫』も、ひとつにつながった世界の物語だったのです。
『もののけ姫』タイトルについても物語があります。
当初、宮崎駿は『もののけ姫』ではなく『アシタカ聶記』にタイトルのを変更したいと提案していました。
しかしながら、それはプロデューサーの鈴木敏夫さんの反対で、実現しませんでした。
その後は、特に宮崎駿が怒ることもなかったようです。
皆さんも『もののけ姫』を実際にみて、自分で考えて考察して観ましょう。
実は、こんな設定があったと驚いたと思います。
ジブリは、見れば見るほど面白くなっていくので、是非『もののけ姫』をもう一度ご覧ください。
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