【衝撃】太陽の末裔の全24話のあらすじを簡単に解説!ネタバレ要注意
2023/05/18
himawari3232
2017年04~06月のドラマの中で、『リバース』は平均視聴率8.79%で7位でした。(ちなみに1位は緊急取調室の14.09%)
原作は湊かなえさんの大ヒット小説『リバース』。湊かなえさんといえば、イヤミスの女王として有名ですね。
イヤミスとは、厭なミステリー小説の略で、つまりは後味の悪いミステリーということです。
決して高視聴率ドラマだったわけではないのですが、湊かなえファンから聞こえてくる感想は意外にも批判的な物は少なく、なかなか高評価でした。
たしかに、全10話を振り返っても中だるみなく、毎回見せ場やどんでん返しなど面白い展開が続き、小説が原作であるドラマにしては珍しいなと思いました。
湊さんクラスの小説家になると、連ドラ化されることを見越して、全10回分の盛り上がりを見越した展開をあらかじめ頭の中で練るのかもしれません。
湊かなえさん自身もドラマを見て「想像以上の出来。奥行きが広がる」と評したとのこと。
原作者からこういった感想が引き出せたら、製作者も嬉しいかぎりでしょう。
ドラマ『リバース』の主人公:深瀬和久を演じたのは藤原竜也さん。
蜷川幸雄さんに見いだされ、舞台『身毒丸』でデビューした当時から“天才”と呼ばれていた藤原竜也さんですが、『リバース』の視聴者から寄せられた感想も賛辞ばかりでした。
「地味なタイプの主人公だが、今まで見てきた役柄と違うのに、わざとらしさが無く、演じ切っていることがすばらしい。 」
「クズな役も好青年な役も頼りない役もできる人。 」
「相変わらず藤原竜也さんはすごいな!と感じざるを得ない演技です。普段はあんなにかっこいいのにそれを全く感じさせないダサさをしっかり出していてすごいです。」
「気弱で挙動不審な感じなど、完璧に深瀬になりきっている感じがします。主人公なのに、全然目立たない感じが、逆に新鮮で見ていて楽しいです。」
など、色々な感想があるなか、やはりこのドラマでは深瀬和久というしがないサラリーマンの“イケてなさ”の演じ方が特に素晴らしかったです。
『デスノート』や『藁の盾』などで見せた狂気に満ちた演技は、どこか舞台出身者らしい大げさなところがありましたが、このドラマでは本当に素朴な青年を地味に演じているところが素晴らしかったです。
歩き方、喋り方、立ち姿、後姿、どれをとっても本当にイケてないんです。
こんなにも表現の引き出しがある役者さんなのかと、この『リバース』では感じさせてくれました。
影があるヒロイン越智美穂子を演じた戸田恵梨香さんですが、『リバース』視聴者からはどのような感想が寄せられたのでしょうか。
「今までは元気なキャラと違い、幸薄そうな役でイメージがガラリと変わった。」
「複雑な心境をうまく表現している。」
「難しい役柄を演技力で違和感なく魅力的な女性として演じている」
など、高評価です。
以前に『流星の絆』で共演された二宮和也さんが戸田恵梨香さんをこう評していました。「最近の若い女優さんって皆大竹しのぶみたい。戸田ちゃんもそうなんですよ。本番5秒前、4,3、2くらいまで普通に笑ってるんですよ。で、本番スタートしたら、もう泣いてるんです。」
切り替えが早い女優さんなのでしょうね。
藤原竜也さんとは『デスノート』でもコンビを組んでいたわけですが、二人とも『リバース』では全く違う演技を見せてくれましたので、まるで別人です。
ドラマ『リバース』では第1話で殺されてしまう広沢由樹役の小池徹平さんですが、彼の演技を見て視聴者はどのような感想を持ったのでしょうか。
「広沢の誰にでも優しい人柄がよく表れていた。」
「結構年齢がいっているはずなのに大学生の役をやってても違和感なし。」
「原作を知っているのでドラマが始まる前は小池さんが広沢役ってちょっと違うかなと思っていましたが、実際に見てみると穏やかで人当たりの良いやさしい親友役がぴったり合っていて良かった。」
など、こちらも悪い感想は全く見られませんでした。
第1話で殺されてしまうので、出演回数は少ないです。
しかしながら2話以降も回想シーンで出てきます。
この感想シーンでの天使のような笑顔が美しいんです。
大学4年生で死ぬ役なので、別に小池さんを使う必要はなく、22歳くらいの若い俳優さんを起用すれば良かったのではと最初は思いました。
あえて他の出演者と同年代の小池さんをキャスティングしたということで、原作を知らない視聴者は“ひょっとして死んでなかったということで10年後に出てくるのでは?”と勘繰った方もいたかもしれません。
そこを計算しての小池さんの起用だったのでしょうか。
『リバース』で深瀬のゼミ仲間で谷原康生役を演じた市原隼人さんの演技を見て視聴者はどのような感想を持ったのでしょうか。
こちらも高評価しか見当たりませんでした。
「見ていてイラっとするくらいハマり役だと思いました。」
「“こういう人、現実にいるいる”と思わせる演技で引き込まれる」
「存在感があって魅力的」
「チャラいシーンと真面目に働くシーンもリアルで切り替えも上手いのでさすがです。」
こういう人嫌いだなぁとか、ホントに嫌な奴だなぁと思わせる演技ができた時点で俳優さんの勝ちだと思いますね。
前半はイジメっ子的な面ばかりがクローズアップされていた役柄でした。
『WATER BOYS2』や『ROOKIES』の頃とは違い、大人の魅力が出てきたなと感じます。特にドラマ『カラマーゾフの兄弟』あたりから、渋みのある大人の眼差しというか、目で演技ができる俳優さんに成長されたと思います。
『リバース』では元刑事のジャーナリスト小笠原俊雄役を演じた武田鉄矢さん、その演技を見て視聴者はどのような感想を持ったのでしょうか。
こちらは賛否両論ありましたね。アンチもいるのでしょう。
高評価な意見としては、
「演技に深みがある。」
「元刑事の執念がよく伝わってくる。 」
「凄みを感じる。」
「しつこくて陰湿で嫌な雰囲気がにじみ出ている。」
「武田鉄也さんは相変わらずこういうネチッコイ役がお得意ですよね。 」
などがありました。
さすがベテランの俳優さんですね。
一方でマイナス評価の意見もありましたので以下に抜粋します。
「何をやっても台詞回しが金八先生で下世話なジャーナリストに全く見えません。」
「演技がいつもわざとらしい。」
「どの作品に出てても同じような役にしか見えないです。」
というマイナス評価もありました。
この方は、一癖ある刑事役などをやらせたらハマリ役で天才的だなぁと感じるのですが、このドラマでは若いイケメンの俳優さんには評価が高い反面、武田鉄矢さんの演技には厳しい感想も見られました。
『リバース』主題歌であるシェネルの『Destiny』ですが、圧倒的な歌唱力と相まって当然ながら視聴者の間で高評価でした。
同クールで放送されていたドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌を歌っていたBeverlyさんも話題にはなりましたが、彼女が細い声で耳がキンキンするような高音であるのに対して、シェネルさんは本当に腹からの発声で太い声で発する高音で聞いていて気持ちが良い歌唱法でした。
『Destiny』は、ドラマ開始のすぐ後にまず楽曲配信が始まったのですが、早速話題となり、ダウンロードランキング数や歌詞検索サイトなどでも1位を獲得しました。
歌番組にも数々登場していましたが、やはり圧倒的な歌唱力でスタッカートの部分でも体が少しも揺れることなくサラッと歌い上げてしまうあたりに、日本人歌手では中々見られない凄味みたいなものを感じました。
歌が上手い人は耳が良いからか分かりませんが、日本語も完璧に発音しますね。
感心しました。
歌詞がドラマの内容に沿っていて大変良かったですね。
実はドラマ版『リバース』は、原作とは違ったオリジナルエンディングだということでファンの方からは注目されていました。
よくありがちな小説が好きだった方から反感を買うドラマ化とは違い、高い支持を受けています。
エンディング曲の『Destiny』もミステリー要素を加速させ、やはり主題歌も大事だなと痛感しました。
なぜ『リバース』が低視聴率なのかは放映中から話題になっていました。
1話目では10%を超えていたのですが、2話目で裏番組にディズニー映画『シンデレラ』が来たことで視聴率が下がったとの見方が強いです。
このクールでは刑事物のドラマが軒並み高視聴率でした。
良いドラマは録画してみたいという人も多いのでしょうね。
その証拠に、TVerやTBSオンデマンドの見逃し配信では高視聴率だったようです。
しかし、今回の『リバース』のドラマ化で、湊かなえさんの作品は全10話の連ドラにも充分耐えうる展開の多さで今後も期待できると思いました。
その内容次第ではありますが、映画化だけでなくどんどんドラマ化していただいてテレビで作品を拝見したいものです。
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