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名作『ダンサーインザダーク』とは?ハッピーエンドかバッドエンドか

世界の歌姫・ビョーク主演ということで話題になった映画『ダンサーインザダーク』。本作は、ビョークの歌声が響く夢想シーンと過酷な現実との対比が美しくも悲しい映画です。ミュージカル調の作品ですが、その結末はハッピーエンドか、はたまた悲しい結末か…(一部ネタバレあり)

隠れた名作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とは?

アイスランドで人気の歌手、ビョークさんが主演した映画『ダンサーインザダーク』。制作はデンマークと、あまりピンとこない方も多くはなく、あまり受け入れられないのかと思いきや、カンヌ国際映画祭で最高位の賞であるパルムドール賞を受賞しています。

ビョークさん個人も、主演女優賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞を受賞するなど、かなり評価されました。

監督であるラース・フォン・トリアーさんもデンマーク国内ではかなり有名な映画監督で、デンマーク国内ではかなり話題になったそうです。

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」日本版劇場予告

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじは?

『ダンサーインザダーク』の舞台となったのは60年代のアメリカ。ビョーク演じる主人公セルマは女手1つで息子ジーンを育てます。セルマにはもともと先天性の病気で視力が弱く、同様に息子ジーンも遺伝で視力が弱く手術が必要なほどでした。

困難な状況に立たされているセルマにあることが起き、投獄されてしまい、そして死刑宣告されてしまいます。その間、息子ジーンは無事手術を成功させます!この知らせを聞いて自分の引き際を知ったセルマは死刑を受け入れます。

『ダンサーインザダーク』の見所紹介(一部ネタバレあり)

ここでは、隠れた名作『ダンサーインザダーク』の見所を紹介します。一部ネタバレになりますので、ネタバレがいや、という方はご注意を!

見所①ミュージカル調なのに暗い展開

最近では『the greatest showman』、『LA LA LA LAND』などミュージカル映画が1つのトレンドとなっていますが、苦境を乗り越えハッピーエンドを迎えるという展開が主流です。しかし、『ダンサーインザダーク』はそれらの作品とは違い、最後まで暗い展開で話が進みます。

ミュージカル映画は見たいけどベタな展開の映画はいやだ、という方にはおすすめです!

見所②ビョークの綺麗な歌声

『ダンサーインザダーク』の一番の見所はやはりビョークの歌声ではないでしょうか!ミュージカル映画の良し悪しを決める一番の要因はやはり歌ですよね!暗い展開で話が進むにも関わらず、ビョークの透き通った声が幻想的な世界に演出します。

劇中の歌『I've seen it all』は歌詞はあまりポップであるとは言えませんが、歌詞とは裏腹に、楽しそうに歌うシーンが特に幻想的で特徴的です。また、この曲でビョークさんはゴールデングローブ賞、アカデミー賞を受賞しています。

見所③ラストシーン(ネタバレ注意)

結論からいうと、セルマは最終的に死刑に処されます。セルマが牢屋から処刑台までの道のりを軽やかに歌い、踊りながら進んでいくシーンは必見です!死を目の前にし、不安や恐怖をあらわにするセルマ。しかし、その後看守に言われるように、一歩ずつ数えながら歩いていく。

このラストシーンの歌はセルマが107歩(牢屋から処刑台までの歩数)を数えていくだけというシンプルな歌詞ですが、1歩進むにつれ死が近くなるという絶望的な状況にも関わらず、どんどん表情が明るくなっていくセルマがかなり印象に残るのではないでしょうか!必見です。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観た人たちの感想は?

隠れた名作『ダンサーインザダーク』ですが、本作を見た人の感想はどのようなものなのでしょうか!

映画好きマツコも絶賛!

映画好きで知られるタレント・マツコデラックスさんが伊集院光さんの番組に出演した際、『ダンサーインザダーク』を絶賛しています。また、本作の暗い展開について、「フィクションだからもっとハッピーな展開に」というコメントが本作では多く見られる中、「現実もいやなことばかりだからいっしょ」と持論を展開しています。

松本人志も絶賛

お笑い芸人でありながら映画監督としての顔をもつ松本人志さんが映画を評論した本『シネマ坊主』で『ダンサーインザダーク』に10点満点をつけ、大絶賛。松本さんはラース監督の『奇跡の海』を見たことをきっかけに本作を知ったそうです。作品だけでなく、ラース監督の才能も絶賛しています。

松本人志が認めたラース監督とは

先ほども紹介したように『ダンサーインザダーク』の監督を務めたラース・フォントリアーさんは日本のお笑い界の天才・松本人志が認めた才能の持ち主です。彼はデンマークでかなり有名な監督で、デンマーク映画を世界中に発信している人物として世界中からも評価されています。

彼の代表作は『ダンサーインザダーク』の他に『奇跡の海』、『ドッグヴィル』、『アンチクライスト』です。『ダンサーインザダーク』を見て興味が湧いた人はぜひご覧ください!

主演のビョークとは

透き通った声で観客を魅了したビョークさん。アイスランドでは人気の歌手ですが日本ではあまり知名度が高くありません。しかし、本作を見た人なら当然彼女に興味が湧くはずです!

ビョークさんはアイスランドを活動拠点にしているバンド『ザ・シュガーキューブス』のボーカルを務めています。1つのジャンルにとらわれることなく、様々なジャンルからインスピレーションを得て革新的な音楽を生み出します。これまでにグラミー賞12回、アカデミー賞1回を受賞しています。

【制作秘話】実は別の結末があった

不安であった息子の手術が成功し、死刑を受け入れ最期を迎えたセルマですが、もともとラース監督が考えていたラストとは全く別のものだったそうです!

もともと監督が考えていたラストとはなんと、セルマの息子ジーンの手術が失敗し、セルマが死刑実行の直前にそのことを聞かされ取り乱し暴れるというラストでした。美しい曲の後、静かに処刑されるもともとのラストとは全く違いますね!

ではなぜ、ラストシーンが変わったのでしょうか!実は、主演を務めるビョークさんが監督の思い描くラストシーンに対して、現場から逃げ出すという行為に出るほど猛反対したそうです。ビョークさんのこの行動がなければ、もっとくらい映画になっていたかもしれませんね!

ネタバレを見ても十分楽しめる『ダンサーインザダーク』

今回隠れた名作『ダンサーインザダーク』を取り上げました。一部ネタバレの内容も含んでおり、まだ本作を見ていない人からすればがっかりするかと思いますが、ネタバレを見たからといって、この作品が楽しめない訳ではありません。

本作は10人が10人別の解釈を見いだせるほど奥が深い映画となっています。今回記事で紹介した内容は、まだ見ていない人がより作品を楽しめる内容になっていると思います!記事をみて少しでも興味が湧いた方はぜひ『ダンサーインザダーク』をご覧ください!

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