【ネタバレ】七つの大罪のあらすじと主要キャラクターを詳しく紹介!
2020/01/30
tomoyo1984
『となりの怪物くん』は『月刊デザート(講談社)』で2008年10月号から2013年8月号まで連載された、作者ろびこ氏による少女漫画です。『となりの怪物くん』は大人気少女漫画として、映画化もされているほどの名作担っています。
今回は、漫画の『となりの怪物くん』を1巻ずつネタバレ解説していくだけでなく、映画『となりの怪物くん』との違いなどもまとめました。
漫画『となりの怪物くん』のネタバレから映画『となりの怪物くん』の見所まで徹底解説します。
漫画『となりの怪物くん』のネタバレにいく前に、登場人物を押さえておきましょう。
この『となりの怪物くん』には、魅力的なキャラクターがたくさん存在します。
働いて家計を支える母に憧れ、夢はバリバリ働くキャリアウーマンで母と同じ職業に就きたいと思っており、勉強にしか興味が無い。
不登校だったハルにプリントを届けたことで、ハルに好かれてしまう。
通称「ハル」の吉田春は、天才でケンカが強いにも関わらず、常識を弁えていなく、周りの人間に恐れられている。
だが本心では友達が欲しくてたまらないらしく、積極的に自分から他人と関わりを持とうとすることもあるがいつも失敗に終わっている。
雫達のクラスメイトで彼女たちの友人。超がつくほどの美少女で、月に3度は告白されるほど男子からの人気が高いが、本人はそれを嫌っている。
素直で明るく慣れ親しんだ人にはとことん懐くが、泣き虫で男子には冷たく彼女の裏を知らない人物からはクールとも言われている。
お坊ちゃんが多いことでいられるエリート校に通うイケメン男子。通称「ヤマケン」こと山口賢二はプライドが高く、ハルに対して何かと突っかかってくる。また、その容姿故に合コンなどをよく開催していたりする。
特に興味もなかったヒロイン雫の純粋さに、だんだんと惹かれていく。
通称「ササヤン」こと佐々原宗平は変人ぞろいの作中では非常に貴重な常識人で、友達も多く顔も広い。そんな部分をハルと夏目ちゃんに妬まれている。
美少女の夏目ちゃんに思いを寄せている。
隣のクラスの委員長。清楚な見た目で顔も可愛いため男子に人気があるが、真面目で控えめな性格。背が高いことを気にしている。
ハルの優しさに触れて、気づけば彼の事を好きになっていた。
顔がよく見るからに優男だが、実は甘党でいつも大量の菓子を食べている。誰に対してもそつなく接するが、女性への耐性はなく、話しかけられでもしたらすぐに顔が赤くなる。
両親の元に戻りたい、認められたいという一心で努力したが、戻った時の父の無関心と、実はハルが優秀だったため戻された事実を知り、ハルを疎んじるようになり現在ハルとの仲は非常に険悪である。
愛称は「みっちゃん」でバッティングセンターの店長をやっている。ハルのいとこで、母が生前面倒を見ていた彼を居候させている保護者のような存在。
サングラスの下はハルと優山が嫌う父にそっくりなため外すことができない。夏目ちゃんに好意を持たれていることには何となく気付いている。
『となりの怪物くん』映画版ですが、漫画版の違いはどのような部分なのでしょうか。
どうやら、映画版は漫画版と全く同じではないようです。
原作漫画の『となりの怪物くん』とは違い、映画版は冒頭から大人になった雫が、高校生活を思い出して物語が進行します。
雫は既に高校を卒業して社会人になっていて、他の登場人物もそれぞれ社会人として生活しているようですが、その詳細なども映画版では明かされません。
今回の映画版は漫画版と基本的に同じですが、雫が漫画版よりも大人っぽくされています。一方で、菅田将暉が演じるハルは、子供の様に無邪気な男の子として描かれています。
また、雫がすれ違い続けている母親の職業については、漫画版を読むことで腑に落ちますが、母が関係する雫があれほど周りの物を犠牲にして勉強している理由は、映画版だと少し薄い気がします。
他にも、原作漫画のキャラクターと出演キャスト陣は少しイメージとは違いますが、意外と違和感がない印象です。
アニメ『となりの怪物くん』では、漫画版でいうところの5巻までしか放映されていません。
漫画は全13巻で完結となっていますので、アニメ版は完結していないと言えます。
となりの席の吉田くんは入学初日の流血事件以来、一度も学校に来ない。そんな中、勉強や学術、成績にしか興味のなかった水谷雫はたまたまプリントを届けたために、その吉田くん(ハル)に勝手に友達認定されてしまう。
彼の根元にある優しさを知り見直すも、彼の周りの人間とは違う雫にハルは惚れたことを正直にぶちまける。そんな彼に正直面倒くささを覚える雫はどうするのか。
ハルと知り合って、その日に告白される雫。行動が読めないハルは、確かにとなりの怪物くんというタイトル通りの男の子。
しかし、そんな彼のアプローチに徐々に気持ちがゆれ始めていく雫。ハルを好きになったことを自覚する雫だったが、後日ハルは雫にドキドキしなくなったと自分でも不思議そうに言う。
ハルに振り回されとんでもない相手を好きになった事に頭を抱える雫であった。
一方、ハルが久しぶりに登校し始めて話題となったが、次第に学内の騒ぎが落ち着いてきた頃に、雫の元に勉強を教えてほしいと頼みに来る美少女が現れる。
彼女の名前は夏目あさ子といい、容姿は奇跡的なほど美しいのだが、頭は試験で赤点を連発するほどの実力の持ち主であった。現実では容姿以外冴えない彼女だったが、ネット上では充実しているのが涙をそそる。
少しずつハルへの恋心を自覚する雫。雫のアドバイスを受けて、友達を増やすため笑顔で人と接する事を心がけるハル。顔が良い彼は瞬く間に女子人気が上がり、そんな状況に雫はやきもきしてしまう。
しかし、先輩に絡まれている女子を助けるため暴力沙汰を起こしてしまい、またも周囲の人に怖がらるハル。雫はそんな彼に慰めの言葉をかけるが、思っても見ない彼女の言葉に感銘を受けるハルであった。
夏休みになり、仲良くなった夏目ちゃんやササヤンと一緒に、みっちゃんに連れられ渓流釣りに行く。みんなで楽しく過ごす中、ハルの態度がおかしい事に気づく雫。
試しに触れてみると思っても見ないほど取り乱し、かなり好感触な手ごたえ。でも勘違いなら嫌なので、雫はひとまず放置することを決める。
上級生に絡まれていた隣のクラスの委員長がハルに助けられる。そのクラスの委員長はのちに雫のライバルとなっていく。
空回った夏目ちゃんのおかげでハルと雫は険悪なムードに。その騒動を経て、雫は自分の恋心を完結させてしまう。「私にとって大事なのは勉強ひいては確固たる未来だ。それを邪魔するようなものはいらない。」
ハルが意識し始めると、今度はシズクが恋を捨てようとする。中々交わる事のない2人。
「私は今ハルに恋愛感情を持っていない」とわざわざ本人に宣言する雫。少々動揺するハルを見て見ぬフリしつつ、勉強に専念する雫。
模試で1位を取り、自分は間違っていないと言い聞かせる。しかし、やはり相手は怪物くん。そう上手くいくはずも無く、突拍子もないハルの行動に心を揺さぶられ意識してしまう。
昔ある人に言われた言葉に雫を重ねるハル。ハルの中でも雫の中でもお互いの存在がどんどんと大きなものになっていくのだが、二人してそんな経験が無いためうろたえてしまう。
手探りながらもお互いを求めてしまうもどかしい2人の恋心は必見。
文化祭当日、1巻でハルをカモにしていたヤマケンたちが遊びにくる。学校裏の草むらで休憩していた雫は目の前を何度か通るヤマケンを目撃。
仕方なく案内する事になるが、途中ハルの兄である優山を見つけ逃げ出すヤマケン。ヤマケンに連れられた先の教室で先に隠れていたハルと大島さんに遭遇する。
ヤマケンが雫に、大島さんがハルに、様々な恋心が乱立している3巻。
主役の2人を含む様々な登場人物が恋愛していく第4巻。文化祭に出会った雫の思わぬ表情や行動に心が揺れ動いてしまうヤマケン。更にハルと張り合って、自分自身が予想外の行動を取る事に動揺し、ハルにも雫にも見事に振り回されていく。
そんな中、雫は宣言どおり勉強の手を抜かないために、予備校の冬季講習を受ける事を決める。それを知ってとっさに自分も受ける事を告げるヤマケン。もちろん、ハルはその急接近に妬いてしまいます。
雫の他愛ない一言にも舞い上がるヤマケンに注目。
度々「男なんて。」から始まる台詞を吐く男性嫌いな夏目ちゃん。しかし過去に無視されていた同級生に再会し、気持ちが沈んでいた夏目ちゃんは、みっちゃんの慰めに救われて恋に落ちてしまいます。
年越しを雫、ハル、夏目ちゃんの3人で過ごし、気づくとうたた寝をしていて、ササヤンからの着信で目を覚ます夏目ちゃん。みんなで初詣に行き充実した新年を迎える。
そこで偶然遭遇した大島さんに夏目ちゃんは「ハルじゃなきゃだめか。」と残酷な事を問う。大島さんは新たな雫のライバル。しかし恋心は自分でもどうすることもできないと自身も恋する夏目ちゃんは気づいていた。
その後、ヤマケン達や偶然出会った皆でバッティングセンターの屋上で初日の出を待つ。そこでみっちゃんと会話する中、自分の気持ちが抑えられなくなり告白する夏目ちゃんであった。
夏目ちゃんの気持ちはみっちゃんに上手く伝わっていなかったのだが、そうとは知らない夏目ちゃんは新学期早々雫に自分の気持ちを打ち明ける。
雫は、過去の事と今の事を切り離して考えるよう助言しながら、恋に堕ちた女の子の顔をする夏目さんに圧倒される。自分とハルと、夏目ちゃんの恋する気持ち、一緒のはずなのにどこか違うと考え込むのであった。
積極的にみっちゃんに会いに行き、告白をするもどうもずれて伝わってしまう。
母親の葬式について話すみっちゃんに「私がみっちゃんさんを守ってあげます。絶対、ひとりになんてさせませんっ...。」「そっか、うん...夏目ちゃんがいてくれるら、安心だ。」のやり取りを恋が成就したと勘違いする夏目ちゃん。
その後、あっさり振られてしまう夏目ちゃんでしたが、臆することなく諦めないことを決意し、ササヤンも一応応援する事になっていく。
ヤマケンといつも一緒にいる仲間が別荘を持っているということを耳にし、みんなでスキー旅行に行く事に。ゆうちゃんのド直球な質問に場が凍ったりしますが、皆楽しい時間を過ごす。
そんな中、思わぬときに雫と二人きりになるヤマケン。高すぎるプライドを押しのけアタックするヤマケンだが、雫はいつも通り挫ける。
部屋に戻る雫は偶然居合わせたハルと二人に。雫はハルに「恋とは違うのか」と問い、ハルは困った笑顔を見せるだけ。寝てしまった雫の顔を眺めながら、ハルは何か思いを巡らせる。
スキー旅行から帰って以来、一方的にケンカをふっかけてくる夏目ちゃんにうんざりしているササヤン。悩むササヤンに「夏目が好きか」と問うハルに、男同士の方が気楽で良いと答える。
話の流れで自分の親しい友との遊びにハルを誘うササヤン。割とみんなと仲良くなることが出来たその日の帰り道、バッティングセンターに来ていた夏目ちゃんと遭遇する。
意地を張り続ける夏目ちゃんにササヤンはとうとうきつい一言を発してしまう。しかし、迎えに来たハルに勇気付けられ、夏目ちゃんはササヤンに謝ることが出来た。
バレンタインが近くなり、乙女達が計画を練る中、偶然売り場で大島さんとゆうちゃんに遭遇する夏目ちゃんと雫。雫の家でチョコをつくることなった4人だったが、ハルに渡さないと言う大島さんに気づいた雫はストレートに問う。
渡すつもりはないと言っていた大島さんだが、ゆうちゃんや自分に共感する夏目ちゃんに後押しされハルに渡すことを決意する。
大島さんがハルにチョコを渡す約束を取り付けた当日。真っ先に雫の誕生日プレゼントを探したいとハルに言われてしまいます。戸惑いながら、それにアドバイスをする大島さん。チョコは渡せたものの肝心の気持ちは伝わっていない様子。
そして夜、雫の母親は仕事で来られなかったものの、弟、父親の3人で誕生日会をしているところにハルが訪れます。母親が来られないと心のどこかで分かっていたけど期待せずにはいられなかった雫にとって、自分の誕生日を祝いに来てくれたハルの存在に純粋に喜びます。
そして好きという気持ちを抑えることが出来ず、大島さんからのチョコの行方は気になるものの自分のチョコを強引に渡してなんと自ら大胆にキス。
雫の誕生日当日、雫はハルに背中を押してもらい、今まで無意識に拒否されるのが怖くて電話をかけていなかった母親に初めて用事がないのに電話します。
久々の親子水入らずの会話の中、好きな人が出来たことを打ち明けつつ勉強がおろそかになることが怖いと悩みを話します。母から「2つ欲しければ、2倍努力すればいい話よ!」とのアドバイスを受け、目から鱗が出る雫。
雫と穏やかに流れる時を過ごす中、ある日ハルは大島さんからの告白を受けます。ようやく大島さんの気持ちに気づいたハルは、思わずその場から逃げ出します。
みっちゃんにもよく考えて返事しろと言われ、頭を悩ませるハル。
一方、夏目ちゃんはめげることなく思い続けてきたみっちゃんにばっさり振られてしまう。初めて自分から本気で人を好きになったが、その相手と思いが通じ合うことはなかった。
今まで散々いろんな人に裏切られてきて、仲が良い友達は出来たものの、ハルと雫はお互いに必要としあっている。夏目ちゃんは自分を必要としてくれる人はどこにいるのかと考えてしまう。
そんな夏目ちゃんに寄り添う雫。冷淡だと言われている雫ですが、いつもまっすぐ相手と向き合ってきた雫の暖かい気持ちに思わず夏目ちゃんは号泣してしまいます。いつも夏目ちゃんと親しくしてきたハルも夏目ちゃんを思いやり、みっちゃんに怒り、夏目ちゃんを気遣います。
ヤマケンはハルがいない隙に雫を出かけに誘いますが、雫や自分のプライドにとことん翻弄されてしまう。かっこよくいきたいのに好きな相手を目の前にするとうまくいかない。
そんなヤマケンの反応に覚えがある雫は、もしや自分のことが好きなのではと疑いますが
プライドに邪魔され思わず否定してしまうヤマケン。最終的にはやはりハルに邪魔されてしまう。
高校2年に進級したハルや雫たちは、新キャラクターはヤマケンの妹であるイヨちゃんを加えて、この8巻で話が大きく動いていく。ヤマケンは、冷静な兄と思われていたが、トラブルメーカーの気質がある妹に対しての態度に、ヤマケンの落ち着かない姿を見ることができる。
高校2年に進級したハルや雫たちは、新キャラクターはヤマケンの妹であるイヨちゃんを加えて、この8巻で話が大きく動いていく。
とうとう、ヤマケンはずばりと雫に自分の気持ちを伝えますが、もちろんあっけなく振られてしまう。雫の気持ちはどう転んでもハルから動くことはなく、それを知っていたヤマケンは今まで何とか振り向かせようと頑張っていたのだが、完全なる当て馬キャラに。
ヤマケンの告白を知り、思わずハルも雫に気持ちを伝える。そしてついに、雫はハルの告白を受け2人は結ばれる。しかし、このまま終わる訳ではなく、これから一波乱二波乱と問題が発生していく。
新たなメンバーであるヤマケンの妹を後輩として加わえて、一同はキャンプに向かうが、その隣のコテージにはヤマケン達も訪れていた。
ヤマケンには、ハルと付き合うことになったことを報告していたものの、やはりどこか気まずくなり、何とか話そうと無理する雫だが、ヤマケンと話すうちに落ち着くいていく。それは、ヤマケンは大人の対応のおかげだった。
8巻でめでたく付き合うこととなった雫とハルだが、やはり堅物と野生児。お互い付き合うというのがどういうことか分かっておらず、後輩のイヨちゃんにさえ突っ込まれる始末。
翌日の自由行動の中、雫とハルはスタンプラリーに出かけるが、偶然出会ったハルの兄である優山と付き人の安藤さんに遭遇し逃げ出すハル。ハルと優山の父親は、世間的に有名な大物であり、優秀なハルを実家に連れ戻そうと計画していることが明かされていく。
一方、ササヤンの恋模様も大きく動いていく。ササヤンに誘われたお祭りの中、夏目ちゃんは偶然出会った大島さんがハルに振られたことを知ります。
笑顔で話す大島さんを見て勇気を貰った夏目ちゃんは、ずっと先送りにしていたお土産を渡しにみっちゃんに会いに行くことを決意します。隣で見守っていてくれたササヤンとの会話で思わず泣いてしまう夏目ちゃんですが、そんな彼女を慰めるササヤンは複雑な様子。
夏休みが終わり、いつも通りの日常に戻ると思いきや夏祭り以降夏目ちゃんと連絡が取れないササヤン。
「ササヤンのことはいい人だと思うけど、いまさら好きになられても困る。」という夏目ちゃんに対して「自意識過剰なんじゃねーの」と返すササヤン。
一触即発のケンカ状態でしたが、一人でバッティングセンターに行った際にササヤンに助けられて仲直りをするが、その後ササヤンはさらりと告白、その言葉に衝撃が走る夏目ちゃん。友達でいたい夏目ちゃんは青ざめてしまう。
優山のお話からスタートするこちらの10巻。優山はハルと自分の父親のせいもあって、女性が苦手。そして父親も苦手だが、どうしても逆らうことが出来ない。
同時に、優山がハルのことを憎く思うのは、父親の中でハルが特別だと気づいたからで、ハルの生まれ持った才能やそれを生かそうとしない自由な部分に、一緒にすごした幼少期の中でどんどん嫉妬を募らせていた。
優山は、もはや自分では制御できないその感情に自分自身でもがき続けていた。
文化祭の後日、雫とハルは優山に誘われて、父親の誕生パーティへと向かう。以前のハルなら優山とも父親とも向き合わず逃げ出していたかもしれないが、雫の存在が大きな支えとなっていた。
しかし当日、ハルへの周りの期待に価値観の違いに気づきます。自分の価値は周りが決めるというハルに対して、雫は「自分が認めなければ誰が認めるのか」という疑問を抱きます。
同時に、母に認められたくて頑張っていた自分にはないものをハルが持っているということを実感。同じく会場にいた優山もまた母親に認められたかっただけなのに、ハルばかり評価される現実に嫌気が差し、雫が同じ感情を抱いているだろうことをハルに伝えてしまう。
「雫ちゃんはオレと、おなじだよ、春。おまえのその無自覚さに、吐き気がする。」その優山の言葉すら理解できないハルは、パーティ会場を出た後の雫の疑問に大して拒絶してしまう。
人から見れば羨ましい才能を持っているハルだが、本人から見るとそんなものは何の役にも立たない。ハルがいつも求めていたのは人のぬくもりで、自分に価値があったって人は離れていく。
そんな現実を今まで嫌と言うほど経験してきたハルにとって、雫や優山の言葉は冷たく響いてしまったのでしょう。
自分を認めてくれる優山の傍だけが居心地のいい場所だった幼少期のハルは、いつしか優山に嫉妬や羨望が入り混じった負の感情を向けられるようになって悟っていく。
自分の存在が優山を苦しめていることを知ったハルは、自分の感情を外に向け、厄介ごとを起こすハルを吉田家の面々は家から追い出し、そしてハルは従兄弟のみっちゃん宅で生活することとなったのだった。
雫がハルと仲違いをしてしまってから2週間、ハルは学校に来なくなっていた。連絡が取れず途方にくれて、いじけている雫は偶然あったヤマケンに励まされる
ヤマケンの言葉に思わず頬を染める雫でしたが、そんな二人をハルが目撃。自分が居ぬ間に二人が発展していたと誤解しショックを受けるハルと、自分の姿を見つけ去って行ったと勘違いしショックを受ける雫。
どこまでもすれ違う二人を見かね、ヤマケンは何だかんだ雫のためを思いハルに連絡する。
ヤマケンと雫の姿を見て思わぬ事態に動揺するハルだったが、ササヤンに救われることとなる。しかし本人は気づいていないがササヤンもまた過去にハルに救われたことがあり、その時を思い出して凹んでいるところに夏目ちゃんが現れる。
勇気を出した夏目ちゃんの行動に救われ、夏目ちゃんに寄りかかるササヤン。
雫もまた夏目ちゃんに救われる。夏目ちゃんの真剣な説得に勇気を貰った雫は最大の感謝を述べる。いつの間にか彼女も雫の中で大きな存在になっていることに気がついた雫は、自分の気持ちを素直に打ち明けることとなる。
心から落ち着く居場所を手に入れることが出来たと感じた夏目ちゃんは雫が去った後思わず号泣する。
雫はハルに呼び出され二人で話す機会が出来た。お互いが思いあっていることは再確認したものの、パーティーの時、何に怒っていたのかとハルに聞かれた雫は、うまく答えることが出来なかった。
その日の放課後、校門前にて話があるというヤマケンに呼び止められ2回目の告白をされる雫。雫は「友達になれないのは、こうやってまだ、あんたに気があるからだよ」と言われ混乱してしまう。
さらにその日の夜、またもや偶然出会った二人は、雫が泣いているのかと勘違いしてしまったヤマケンは思わず雫を抱きしめストレートに告白する。
ヤマケンの気持ちに真剣に向き合い、素直に自分の気持ちを吐露する雫。これ以上ないくらいにはっきりと振られたヤマケンだが、最後はちゃんと恋心に決別して友達として見守ることを決める。
その後、雫はハルがいなくなる2週間の最初の日にちゃんと自分に留守電を入れていてくれたことに気づく。思わずハルに会いに行き、そのまま勢いで自分の気持ちをぶちまける。
正直に気持ちを伝えたものの、ハルがどういう反応をするのかまったく読めなかった雫が顔を上げると、いつもの変わらないハルの姿に思わず涙を流が。
こちらの巻で『となりの怪物くん』の本編は終わりとなりますが、番外編集としてもう1巻発売されています。本編は11巻ラストの続きから始まり、無事仲直り出来た雫とハルに始まり、それぞれのキャラクターが登場します。
自分の将来を見据えて海外に旅立つハル。その後、みんなで穏やかな日常を過ごすが、楽しかった学校生活の終わりが近づく。
卒業式当日、みんなでわいわいと楽しく過ごす中、やはり少し物悲しくなってしまう夏目ちゃんは、ササヤンの一言に励まされて、思わず積極的な言葉をかける。
そしてラストは時が流れて、三年半後。雫は司法修習生、ハルは研究者になり、互いの道は違えど、同じ方向を向いて進む2人。
プロポーズの仕方もハルらしく、予想だにしない展開が見所の最終回。二人らしいというようなところで幕引きに。
2人の道を歩みだした雫とハルの物語とは別に、その2人の周囲についての物語を描いた後日談が13巻。13巻には、4つのエピソードが描かれており、表紙から分かるようにササヤンと夏目ちゃんの物語も描かれている。
他にもイヨちゃんと優山恋物語、雫の弟である隆也くんと大島さんの年の差恋愛の物語も注目。雫やハル主人公たちは書かれていないが、それぞれの魅力的な物語が詰まっている。
漫画『となりの怪物くん』全13巻ですので比較的読みやすいと思います。
となりの怪物くんはどのページも面白く、紹介出来なかった部分がたくさんありますので、気になった方は是非直接読んで頂きたいです。
原作漫画版とは少し違った、映画『となりの怪物くん』もおすすめです。
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